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何も知らない聖女
魔王軍演習の手伝い
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翌日。クララ達の姿は、演習場の中にあった。カタリナの話にあった魔王軍が行っている演習の手伝いをしに来たのだ。
「おう、良く来てくれたな。魔王妃様から話は聞いているぜ。基本的には、観客席にいてくれ。下にいると、巻き添えを食らう可能性があるからな」
「分かりました。誰か怪我をしたら、すぐに呼んでください。後、これ、差し入れです」
クララは、持ってきた薬をアーマルドに渡す。
「おう。助かる」
「では、移動しましょう」
リリンに連れられて、クララは観客席へと移動する。それを確認したところで、アーマルドが演習の開始を宣言した。
それをクララとリリンは、観客席から眺めていた。今回の演習は、この前みたいな綺麗にチームで分かれた状態では無く、最初から敵味方が入り乱れた状態での戦闘になっていた。
「何だか、この前とは違いますね?」
「そうですね。この前は、真っ正面に布陣してからの戦闘を想定したものです。基本的な戦闘は、布陣してからになりますが、どうしても乱戦になる事があります。今回は、それを想定したものでしょう」
「それって、怪我を負うリスクが上がりませんか?」
「上がりますね。ですが、前にも行っている事ではありますので、そこまで心配するような事でもないかと」
「そうなんですか? 少し怖いですけど……」
この前の演習では、きちんと役割分担して、怪我が起こる確率は、かなり低かった。だが、このような乱戦となると、この前のような不測の事態が起こる可能性が高まる。
だからこそ、クララの中で、不安が渦巻いてしまうのだ。クララは、無意識に手を固く握ってしまっていた。
そんなクララの様子に気が付いたリリンは、クララの手に、自分の手をそっと重ねる。演習に釘付けになっていたクララは、それで演習からリリンに視線が移る。
二人の視線が絡んだ時、リリンが安心させるように微笑んだ。それだけで、クララの中にあった不安の渦が、少し薄れた。クララが握り込んでいた拳が緩む。
手が緩んだ隙をみてリリンが、指を絡めた。これで、自分の手を握り込んでしまうこともなくなる。そして、クララの不安も、さらに薄れる。リリンの狙い通りにいった。
「ありがとうございます」
「いえ。何かあれば、いつでも言って下さい。最悪、眠らせて差し上げますので」
「……そうならないように頑張ります」
少し仏頂面になるクララに、リリンは思わず笑ってしまう。リリンが眠らせるという事は、確実にキスをすることになる。最近は、きちんと起こされたらすぐに起きられているので、リリンにキスされるという事はなかった。
そこまで頑張っているので、こんな事でされるのは避けたかったのだった。リリンとしては、今すぐにでもしたいとうずうずしているのだが……
「あっ、サーファさんだ」
クララが、リリンから演習に視線を移した瞬間、サーファの姿を発見した。サーファは、複数の敵に囲まれていたが、獣族の身体能力を活かして、攻撃を避けていくと、後ろから敵を叩いた。
「サーファさん、凄い……」
「あれが本来の獣族の動きですね。この前は、不意を突かれたという点が大きいですから」
クララが見守る中、演習は誰も大怪我をする事なく、お昼の休憩時間まで経過した。
「ふぅ……」
クララは、皆が無事に演習を終えた事に、安堵のため息を溢す。そんなクララに柔らかい衝撃が襲い掛かってきた。
「うぷっ……!?」
「クララちゃん! 一昨日ぶり!」
衝撃の正体は、休憩時間になるなり、飼い主を見つけた犬のように駆けてきたサーファだった。
他の魔族達は、演習の疲れで一息ついている中、サーファは疲れを感じさせぬ足取りで、演習場よりも高い位置にある観戦席に一足で飛び乗り、クララの元まで来たのだ。
その様子を見ていた魔族達は、最初こそ驚いてサーファの方を見ていたが、クララに抱きついたところで、「ああ、完全に懐いたんだな」と納得して、昼食を取りに移動し始めた。
「サーファさん……苦しい……」
サーファの胸に顔を埋める形になっていたクララは、くぐもった声で何とかそう訴える。それに気付いたサーファは、すぐにクララを軽く離す。しかし、抱きしめるのはやめない。
相変わらず、胸に顔を埋める事になっているが、先程までの息苦しさはなかった。
「ごめんね。クララちゃんの匂いがしてたから、抑えられなくて」
サーファは、そう言いながら尻尾を激しく振っていた。クララといる事が、本当に嬉しいようだ。
「いえ、それは構わないんですが……良いんですか? 皆さん、お昼を取りに行っちゃいましたよ?」
「あっ、忘れてた。クララちゃんも一緒に食べよ! えっと、良いですか?」
サーファは、怖ず怖ずとリリンの方を見て、確認を取る。クララの事に関しては、クララ自身が許可を出すかというよりも、リリンが許可を出すかどうかが重要となるからだった。
「ええ、構いません。早く昼食を取りに行きなさい。私達も準備をしておきます」
「はい!」
リリンから許可が出たので、サーファは観客席から飛び降りて、昼食を取りに向かう。
「忙しない子ですね」
「そうですね。でも、仲良くしてくれて嬉しいです」
クララが、本当に嬉しそうにそう言うので、リリンは慈しむように頭を撫でる。そして、サーファが来るまでの間に、クララ達の昼食の準備をしておく。準備といっても、リリンが持ってきた弁当箱をクララに渡すくらいの事だ。
サーファといえば、三分も掛からずに昼食を持って、クララの隣に座っていた。
「サーファさん、疲れていないんですか?」
あまりに元気よく動くので、クララは、もしや疲れていないのかと思い、サーファを見ていた。
「ううん。疲れてるよ? でも、少しでも長くクララちゃんの一緒にいたいから」
サーファは、眩い笑顔でそう言いきった。あまりの眩しさにクララとリリンは、思わず眼を細めてしまう。サーファは、二人が何でそんな事をしているのか分からないので、首を傾げつつ、昼食を口に運んでいた。
クララとリリンも同じく昼食を食べ始めた。
「演習中のサーファさんの動き、凄かったです。あんなに自由に動けるものなんですね」
クララは、話の切り出しとして、演習中のサーファの事を選んだ。純粋に話題にしやすいものだったからだ。
「乱戦だから、的確な連携が取れるってわけじゃないんだよ。だから、つけいる隙はどこかしらに存在するんだ。この前は、流れ弾と木刀の一撃が、重なっちゃって、避けられなかったけど」
サーファは苦笑いをしながら、そう答えた。
「そうだったんですね。ところで、サーファさんは、魔王軍の中でも強い方なんですか? 私は、戦闘のプロじゃないのでよく分からないのですが、見た感じサーファさんは強い方だと感じました」
クララの純粋な疑問に、サーファは難しい顔をする。
「う~ん、どうなんだろう……私は獣族だから、純粋な身体能力だけだったら、上位に食い込めるかな。でも、剣術とか魔法とか、色々なものを加味すると、ちょっと下になるかも」
サーファの自己評価は、そんな感じだった。獣族としての身体能力だけであれば、他の者よりも上だが、剣などを含めると、軍の中でも下の方になると言う。
そもそもサーファは、魔王軍に入ったばかりなので、そんな自己評価になっても仕方ない。実際、その自己評価通りではあるので、間違いでもないのだ。
「新人としては、かなり優秀だと思いますよ。普通は、あんな乱戦であそこまで動く事は出来ません」
「へぇ~、やっぱり、サーファさんは凄い人なんですね」
リリンの補足に、クララはキラキラとした目でサーファを見た。サーファは、うら恥ずかしく思い、頬を掻いていた。そして、それを誤魔化すために、ぎゅっとクララを抱きしめた。
もう何度も抱きしめられているので、クララも慣れたのか、あまり動揺はしなかった。
恥ずかしさを誤魔化した後は、世間話をしながら昼食を食べ進めていく。食べ終わった後も、少し話をしていると、演習場の方から声が響いてくる。
「そろそろ再開するぞ! 全員、準備をしろ!」
アーマルドが、演習再開のために集合の合図を出したのだった。
「行かなきゃ。じゃあ、またね、クララちゃん」
「はい。頑張って下さい」
クララの応援に、サーファはやる気十分になっていた。
その後の演習でも誰も大怪我を負う事はなく、無事に演習が終了した。この前のような事故は本当に珍しいようだ。
クララは、その事に少し安堵していた。
「おう、良く来てくれたな。魔王妃様から話は聞いているぜ。基本的には、観客席にいてくれ。下にいると、巻き添えを食らう可能性があるからな」
「分かりました。誰か怪我をしたら、すぐに呼んでください。後、これ、差し入れです」
クララは、持ってきた薬をアーマルドに渡す。
「おう。助かる」
「では、移動しましょう」
リリンに連れられて、クララは観客席へと移動する。それを確認したところで、アーマルドが演習の開始を宣言した。
それをクララとリリンは、観客席から眺めていた。今回の演習は、この前みたいな綺麗にチームで分かれた状態では無く、最初から敵味方が入り乱れた状態での戦闘になっていた。
「何だか、この前とは違いますね?」
「そうですね。この前は、真っ正面に布陣してからの戦闘を想定したものです。基本的な戦闘は、布陣してからになりますが、どうしても乱戦になる事があります。今回は、それを想定したものでしょう」
「それって、怪我を負うリスクが上がりませんか?」
「上がりますね。ですが、前にも行っている事ではありますので、そこまで心配するような事でもないかと」
「そうなんですか? 少し怖いですけど……」
この前の演習では、きちんと役割分担して、怪我が起こる確率は、かなり低かった。だが、このような乱戦となると、この前のような不測の事態が起こる可能性が高まる。
だからこそ、クララの中で、不安が渦巻いてしまうのだ。クララは、無意識に手を固く握ってしまっていた。
そんなクララの様子に気が付いたリリンは、クララの手に、自分の手をそっと重ねる。演習に釘付けになっていたクララは、それで演習からリリンに視線が移る。
二人の視線が絡んだ時、リリンが安心させるように微笑んだ。それだけで、クララの中にあった不安の渦が、少し薄れた。クララが握り込んでいた拳が緩む。
手が緩んだ隙をみてリリンが、指を絡めた。これで、自分の手を握り込んでしまうこともなくなる。そして、クララの不安も、さらに薄れる。リリンの狙い通りにいった。
「ありがとうございます」
「いえ。何かあれば、いつでも言って下さい。最悪、眠らせて差し上げますので」
「……そうならないように頑張ります」
少し仏頂面になるクララに、リリンは思わず笑ってしまう。リリンが眠らせるという事は、確実にキスをすることになる。最近は、きちんと起こされたらすぐに起きられているので、リリンにキスされるという事はなかった。
そこまで頑張っているので、こんな事でされるのは避けたかったのだった。リリンとしては、今すぐにでもしたいとうずうずしているのだが……
「あっ、サーファさんだ」
クララが、リリンから演習に視線を移した瞬間、サーファの姿を発見した。サーファは、複数の敵に囲まれていたが、獣族の身体能力を活かして、攻撃を避けていくと、後ろから敵を叩いた。
「サーファさん、凄い……」
「あれが本来の獣族の動きですね。この前は、不意を突かれたという点が大きいですから」
クララが見守る中、演習は誰も大怪我をする事なく、お昼の休憩時間まで経過した。
「ふぅ……」
クララは、皆が無事に演習を終えた事に、安堵のため息を溢す。そんなクララに柔らかい衝撃が襲い掛かってきた。
「うぷっ……!?」
「クララちゃん! 一昨日ぶり!」
衝撃の正体は、休憩時間になるなり、飼い主を見つけた犬のように駆けてきたサーファだった。
他の魔族達は、演習の疲れで一息ついている中、サーファは疲れを感じさせぬ足取りで、演習場よりも高い位置にある観戦席に一足で飛び乗り、クララの元まで来たのだ。
その様子を見ていた魔族達は、最初こそ驚いてサーファの方を見ていたが、クララに抱きついたところで、「ああ、完全に懐いたんだな」と納得して、昼食を取りに移動し始めた。
「サーファさん……苦しい……」
サーファの胸に顔を埋める形になっていたクララは、くぐもった声で何とかそう訴える。それに気付いたサーファは、すぐにクララを軽く離す。しかし、抱きしめるのはやめない。
相変わらず、胸に顔を埋める事になっているが、先程までの息苦しさはなかった。
「ごめんね。クララちゃんの匂いがしてたから、抑えられなくて」
サーファは、そう言いながら尻尾を激しく振っていた。クララといる事が、本当に嬉しいようだ。
「いえ、それは構わないんですが……良いんですか? 皆さん、お昼を取りに行っちゃいましたよ?」
「あっ、忘れてた。クララちゃんも一緒に食べよ! えっと、良いですか?」
サーファは、怖ず怖ずとリリンの方を見て、確認を取る。クララの事に関しては、クララ自身が許可を出すかというよりも、リリンが許可を出すかどうかが重要となるからだった。
「ええ、構いません。早く昼食を取りに行きなさい。私達も準備をしておきます」
「はい!」
リリンから許可が出たので、サーファは観客席から飛び降りて、昼食を取りに向かう。
「忙しない子ですね」
「そうですね。でも、仲良くしてくれて嬉しいです」
クララが、本当に嬉しそうにそう言うので、リリンは慈しむように頭を撫でる。そして、サーファが来るまでの間に、クララ達の昼食の準備をしておく。準備といっても、リリンが持ってきた弁当箱をクララに渡すくらいの事だ。
サーファといえば、三分も掛からずに昼食を持って、クララの隣に座っていた。
「サーファさん、疲れていないんですか?」
あまりに元気よく動くので、クララは、もしや疲れていないのかと思い、サーファを見ていた。
「ううん。疲れてるよ? でも、少しでも長くクララちゃんの一緒にいたいから」
サーファは、眩い笑顔でそう言いきった。あまりの眩しさにクララとリリンは、思わず眼を細めてしまう。サーファは、二人が何でそんな事をしているのか分からないので、首を傾げつつ、昼食を口に運んでいた。
クララとリリンも同じく昼食を食べ始めた。
「演習中のサーファさんの動き、凄かったです。あんなに自由に動けるものなんですね」
クララは、話の切り出しとして、演習中のサーファの事を選んだ。純粋に話題にしやすいものだったからだ。
「乱戦だから、的確な連携が取れるってわけじゃないんだよ。だから、つけいる隙はどこかしらに存在するんだ。この前は、流れ弾と木刀の一撃が、重なっちゃって、避けられなかったけど」
サーファは苦笑いをしながら、そう答えた。
「そうだったんですね。ところで、サーファさんは、魔王軍の中でも強い方なんですか? 私は、戦闘のプロじゃないのでよく分からないのですが、見た感じサーファさんは強い方だと感じました」
クララの純粋な疑問に、サーファは難しい顔をする。
「う~ん、どうなんだろう……私は獣族だから、純粋な身体能力だけだったら、上位に食い込めるかな。でも、剣術とか魔法とか、色々なものを加味すると、ちょっと下になるかも」
サーファの自己評価は、そんな感じだった。獣族としての身体能力だけであれば、他の者よりも上だが、剣などを含めると、軍の中でも下の方になると言う。
そもそもサーファは、魔王軍に入ったばかりなので、そんな自己評価になっても仕方ない。実際、その自己評価通りではあるので、間違いでもないのだ。
「新人としては、かなり優秀だと思いますよ。普通は、あんな乱戦であそこまで動く事は出来ません」
「へぇ~、やっぱり、サーファさんは凄い人なんですね」
リリンの補足に、クララはキラキラとした目でサーファを見た。サーファは、うら恥ずかしく思い、頬を掻いていた。そして、それを誤魔化すために、ぎゅっとクララを抱きしめた。
もう何度も抱きしめられているので、クララも慣れたのか、あまり動揺はしなかった。
恥ずかしさを誤魔化した後は、世間話をしながら昼食を食べ進めていく。食べ終わった後も、少し話をしていると、演習場の方から声が響いてくる。
「そろそろ再開するぞ! 全員、準備をしろ!」
アーマルドが、演習再開のために集合の合図を出したのだった。
「行かなきゃ。じゃあ、またね、クララちゃん」
「はい。頑張って下さい」
クララの応援に、サーファはやる気十分になっていた。
その後の演習でも誰も大怪我を負う事はなく、無事に演習が終了した。この前のような事故は本当に珍しいようだ。
クララは、その事に少し安堵していた。
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