18 / 82
知らなかった世界
身体強化の応用
しおりを挟む
それからまた一週間が過ぎた。平原の移動も終わり、再び森の中に入ったり、また平原を走ったりと基本的に走りやすい場所がルートとして選ばれていた。迂回ルートと言っていたけれど、私が走りやすいルート選びを師匠がしてくれているという事だと思う。
距離は伸びても、移動時間は減るって感じなのかな。そんな中で今日の走る場所は川沿いとなっていた。川幅がかなり広いので、対岸に渡るのは大変そうだ。
「雨が降った覚えはないけれど、川幅が広がっているわね。私がいない間に変わったのかしら」
「元々は、もっと狭い場所だったの?」
「ええ。水深も浅かったはずよ。裏世界には、大きな生き物も多いから地形の変化も珍しい事では無いけれど、こういうのは困るわね」
災害とかで変わったとかじゃなくて、生き物のせいで変わったかもしれないというのが裏世界らしいとは思う。表世界じゃ、ほぼあり得ない事だし。
「渡る予定だったって事?」
「そうよ。上流に行けば少しは渡りやすいと思ったのだけど、期待出来そうにないわね。仕方ないわ。水琴、跳び越えるわよ」
「えっ!? 走り幅跳びって事!?」
改めて、川を見てみるけど、十メートルくらいの川幅がある。私が覚えている限り、走り幅跳びの記録は五メートル以上くらいだ。六メートルまではいかなかったはず。つまり、その二倍は跳ばないといけないという事になる。
「無理無理! 真ん中にぽちゃんだよ!?」
「普段の水琴ならね。今の水琴なら違うわ。身体強化の応用をやるわよ」
「応用……そういうのは、事前に練習させて欲しいんだけど……」
ここでぶっつけ本番をするよりも、ある程度練習しておいた方が安心して試せる。急に言われても、すぐに自信満々にやろうとはならない。
「大丈夫よ。ここまで身体強化と魔力増加の併用も出来ているし、魔力を別の用途で同時に扱うのにも慣れてきたでしょう?」
「えっ、うん。大分出来るようにはなってるけど」
身体強化と魔力増加の同時使用は、ずっと練習していたので、最近ようやく出来るようになった。これが本当に難しかったけど、魔力増加をしながら色々と出来るようになるという修行のおかげでコツ自体は早めに掴めた。難点は継続だけだった。それも慣れれば普通に出来るようになると思う。
「それと似たようなものよ。身体強化をしながら、より強化したい箇所に魔力を循環させる。今回の場合だと脚になるわね。つまり、全身に魔力を循環させつつ脚にも別の魔力を循環させるの」
「脚にだけ二重に魔力が循環している状態って事?」
「そういう事よ。タイミングを完全に掴めるのなら、踏み切る一瞬だけでもいいのだけど、最初は難しいから助走からやっていきましょう。走る速度というより、踏み切る力が上がるから、そこだけ頭に入れておきなさい」
「うん」
魔力増加をしていた魔力を止めて、それを脚に循環させる。すると、本当に踏み切る力が上がっていた。身体強化で全身を強化している時よりも遙かに踏み切る力が違う。
「凄い……」
「身体強化の部分強化ってところかしらね。まぁ、二重に魔力を流しているからこその力なのだけどね。そのまま助走をして、川を跳び越えるのよ。大丈夫。水琴なら出来るわ」
「うん」
一度川から離れていき、十分に助走距離を稼いでから、全力で走る。そして、川のギリギリのラインで思いっきり踏み切る。
「いっけ!!」
部分強化をした跳躍は、今まで経験した事のないほどの高い跳躍になった。軽く六メートルくらいの高さまで身体が上がっている。そして、その勢いは上だけでなく前に向かっている。跳躍の頂点に達する頃には、既に川の八割まで超えていた。
「跳び過ぎね。脚の部分強化はそのままで着地しなさい。勢いを殺す事よりも、そのまま走る事を意識すると良いわ」
「う、うん!」
川を越え、川原も越えて、草っ原に着地する。そして、師匠に言われた通り、そこで身体を止める事を考えずに駆け出す。ちょっとだけつんのめりそうになったけど、無理矢理脚を送って走る。
「上出来よ。そのまま真っ直ぐ進んで良いわ」
「うん。ふぅ……ちょっと怖かった……」
「あら、高い場所は苦手?」
「ううん。でも、自分であんなに跳んだことはないからさ。ちょっとぞわってした」
「そういう事。まぁ、それもすぐに慣れる……あっ……」
「どうしたの?」
若干嫌な予感がしないでもない。師匠が言葉の途中で「あっ」とかいう時って、忘れていた重要な事を思い出したりした時が多いから。
「いや、地形が変わっているってなったら、下手すると目的地までの間に跳び越えられない場所も出て来そうだと思っただけよ」
「思ったんだけどさ。ユーラシア大陸と日本って離れ離れな訳じゃん? そこはどうやって移動するつもりだったの?」
「地形が似ているだけで、裏世界では繋がっていたのよ。だから、歩いて行けるという先入観があったわ。空を飛ぶ事も視野に入れないといけないわね」
「それって私にも出来るの?」
「高等魔法よ。補助道具があった方が確実ね」
「箒?」
魔法使いが空を飛ぶと言えば、やっぱり箒が思い付く。ちょっと憧れ的なものもあるし、つい期待を込めた目で、私の肩に前脚を乗せて乗りだしている師匠の方を見てしまう。
「まぁ、箒でも良いけれど、かなり食い込むと思うわよ? 自転車みたいにサドルがあるわけじゃないんだから」
「…………箒じゃない補助道具って?」
「そうね……自転車でも何でも良いけれど、ここで作る事が出来るものに限られるわよね」
「師匠は、何も使ってなかったの?」
「ええ。最初から普通に空を飛べたからね。柄が太い箒でも作ればいけるかしら。何にせよ。何も使わないで飛べる方が楽よ。次に家に着いたら、一週間掛けて練習しておきましょう。これからの移動にも関わるから」
休みの時間が延びたというよりも、新しい修行の時間が出来たって感じかな。でも、これは重要な事だし、修行はしておかないといけない。
「うん」
「次の家までは、まだ一週間以上は掛かるから、道中飛ぶためのイメージを固めましょうか。その間も身体強化と魔力増加は続けておくこと。良いわね?」
「うん!」
道中と野営の間は、色々な魔法と魔術について教わっていく。魔法に関しては、イメージをしっかり出来ればある程度発動するので、どういう魔法があると聞くだけでも参考になる。
魔術に関しては、理論を理解していないと手順を間違えたら失敗する可能性も十分にあるらしいので、やり方を頭に叩き込まないといけない。物覚えはそこまで悪くはないけれど、全部完璧に覚えられるのかは心配になってしまう。
道中の戦闘も苦戦はせずに倒す事が出来ていた。沢山のお肉が集まっているので、次の家では保存食に変えるという話も出ている。保存食は大事なので、数があっても良いと思う。
川を跳び越えてから二週間移動し続けると、次の家に着いた。途中何度かルート変更があったから、移動の時間が延びてしまった。
こればかりは仕方ない。大型の生き物がいたり、群れで大移動していたり、崖崩れが起きて塞がっていたり、変更せざるを得ない事情が山程あった。それでも生き残って、次の安全地帯まで来られたのだから、上々だと思う。
距離は伸びても、移動時間は減るって感じなのかな。そんな中で今日の走る場所は川沿いとなっていた。川幅がかなり広いので、対岸に渡るのは大変そうだ。
「雨が降った覚えはないけれど、川幅が広がっているわね。私がいない間に変わったのかしら」
「元々は、もっと狭い場所だったの?」
「ええ。水深も浅かったはずよ。裏世界には、大きな生き物も多いから地形の変化も珍しい事では無いけれど、こういうのは困るわね」
災害とかで変わったとかじゃなくて、生き物のせいで変わったかもしれないというのが裏世界らしいとは思う。表世界じゃ、ほぼあり得ない事だし。
「渡る予定だったって事?」
「そうよ。上流に行けば少しは渡りやすいと思ったのだけど、期待出来そうにないわね。仕方ないわ。水琴、跳び越えるわよ」
「えっ!? 走り幅跳びって事!?」
改めて、川を見てみるけど、十メートルくらいの川幅がある。私が覚えている限り、走り幅跳びの記録は五メートル以上くらいだ。六メートルまではいかなかったはず。つまり、その二倍は跳ばないといけないという事になる。
「無理無理! 真ん中にぽちゃんだよ!?」
「普段の水琴ならね。今の水琴なら違うわ。身体強化の応用をやるわよ」
「応用……そういうのは、事前に練習させて欲しいんだけど……」
ここでぶっつけ本番をするよりも、ある程度練習しておいた方が安心して試せる。急に言われても、すぐに自信満々にやろうとはならない。
「大丈夫よ。ここまで身体強化と魔力増加の併用も出来ているし、魔力を別の用途で同時に扱うのにも慣れてきたでしょう?」
「えっ、うん。大分出来るようにはなってるけど」
身体強化と魔力増加の同時使用は、ずっと練習していたので、最近ようやく出来るようになった。これが本当に難しかったけど、魔力増加をしながら色々と出来るようになるという修行のおかげでコツ自体は早めに掴めた。難点は継続だけだった。それも慣れれば普通に出来るようになると思う。
「それと似たようなものよ。身体強化をしながら、より強化したい箇所に魔力を循環させる。今回の場合だと脚になるわね。つまり、全身に魔力を循環させつつ脚にも別の魔力を循環させるの」
「脚にだけ二重に魔力が循環している状態って事?」
「そういう事よ。タイミングを完全に掴めるのなら、踏み切る一瞬だけでもいいのだけど、最初は難しいから助走からやっていきましょう。走る速度というより、踏み切る力が上がるから、そこだけ頭に入れておきなさい」
「うん」
魔力増加をしていた魔力を止めて、それを脚に循環させる。すると、本当に踏み切る力が上がっていた。身体強化で全身を強化している時よりも遙かに踏み切る力が違う。
「凄い……」
「身体強化の部分強化ってところかしらね。まぁ、二重に魔力を流しているからこその力なのだけどね。そのまま助走をして、川を跳び越えるのよ。大丈夫。水琴なら出来るわ」
「うん」
一度川から離れていき、十分に助走距離を稼いでから、全力で走る。そして、川のギリギリのラインで思いっきり踏み切る。
「いっけ!!」
部分強化をした跳躍は、今まで経験した事のないほどの高い跳躍になった。軽く六メートルくらいの高さまで身体が上がっている。そして、その勢いは上だけでなく前に向かっている。跳躍の頂点に達する頃には、既に川の八割まで超えていた。
「跳び過ぎね。脚の部分強化はそのままで着地しなさい。勢いを殺す事よりも、そのまま走る事を意識すると良いわ」
「う、うん!」
川を越え、川原も越えて、草っ原に着地する。そして、師匠に言われた通り、そこで身体を止める事を考えずに駆け出す。ちょっとだけつんのめりそうになったけど、無理矢理脚を送って走る。
「上出来よ。そのまま真っ直ぐ進んで良いわ」
「うん。ふぅ……ちょっと怖かった……」
「あら、高い場所は苦手?」
「ううん。でも、自分であんなに跳んだことはないからさ。ちょっとぞわってした」
「そういう事。まぁ、それもすぐに慣れる……あっ……」
「どうしたの?」
若干嫌な予感がしないでもない。師匠が言葉の途中で「あっ」とかいう時って、忘れていた重要な事を思い出したりした時が多いから。
「いや、地形が変わっているってなったら、下手すると目的地までの間に跳び越えられない場所も出て来そうだと思っただけよ」
「思ったんだけどさ。ユーラシア大陸と日本って離れ離れな訳じゃん? そこはどうやって移動するつもりだったの?」
「地形が似ているだけで、裏世界では繋がっていたのよ。だから、歩いて行けるという先入観があったわ。空を飛ぶ事も視野に入れないといけないわね」
「それって私にも出来るの?」
「高等魔法よ。補助道具があった方が確実ね」
「箒?」
魔法使いが空を飛ぶと言えば、やっぱり箒が思い付く。ちょっと憧れ的なものもあるし、つい期待を込めた目で、私の肩に前脚を乗せて乗りだしている師匠の方を見てしまう。
「まぁ、箒でも良いけれど、かなり食い込むと思うわよ? 自転車みたいにサドルがあるわけじゃないんだから」
「…………箒じゃない補助道具って?」
「そうね……自転車でも何でも良いけれど、ここで作る事が出来るものに限られるわよね」
「師匠は、何も使ってなかったの?」
「ええ。最初から普通に空を飛べたからね。柄が太い箒でも作ればいけるかしら。何にせよ。何も使わないで飛べる方が楽よ。次に家に着いたら、一週間掛けて練習しておきましょう。これからの移動にも関わるから」
休みの時間が延びたというよりも、新しい修行の時間が出来たって感じかな。でも、これは重要な事だし、修行はしておかないといけない。
「うん」
「次の家までは、まだ一週間以上は掛かるから、道中飛ぶためのイメージを固めましょうか。その間も身体強化と魔力増加は続けておくこと。良いわね?」
「うん!」
道中と野営の間は、色々な魔法と魔術について教わっていく。魔法に関しては、イメージをしっかり出来ればある程度発動するので、どういう魔法があると聞くだけでも参考になる。
魔術に関しては、理論を理解していないと手順を間違えたら失敗する可能性も十分にあるらしいので、やり方を頭に叩き込まないといけない。物覚えはそこまで悪くはないけれど、全部完璧に覚えられるのかは心配になってしまう。
道中の戦闘も苦戦はせずに倒す事が出来ていた。沢山のお肉が集まっているので、次の家では保存食に変えるという話も出ている。保存食は大事なので、数があっても良いと思う。
川を跳び越えてから二週間移動し続けると、次の家に着いた。途中何度かルート変更があったから、移動の時間が延びてしまった。
こればかりは仕方ない。大型の生き物がいたり、群れで大移動していたり、崖崩れが起きて塞がっていたり、変更せざるを得ない事情が山程あった。それでも生き残って、次の安全地帯まで来られたのだから、上々だと思う。
0
あなたにおすすめの小説
異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー
白木夏
ファンタジー
2040年の初春、突如として地球上の主要都市に謎のダンジョンが出現した。
その特異性は明らかで、人口密集地を中心に出現し、未開の地には一切現れないという法則性を帯びていた。
人々は恐怖に震えつつも、未知なる存在に対する好奇心を抑えきれなかった。
異世界転移した最強の主人公のほのぼのライフ
主人公はあまり戦ったりはしません。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
元勇者は魔力無限の闇属性使い ~世界の中心に理想郷を作り上げて無双します~
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
魔王を倒した(和解)した元勇者・ユメは、平和になった異世界を満喫していた。しかしある日、風の帝王に呼び出されるといきなり『追放』を言い渡された。絶望したユメは、魔法使い、聖女、超初心者の仲間と共に、理想郷を作ることを決意。
帝国に負けない【防衛値】を極めることにした。
信頼できる仲間と共に守備を固めていれば、どんなモンスターに襲われてもビクともしないほどに国は盤石となった。
そうしてある日、今度は魔神が復活。各地で暴れまわり、その魔の手は帝国にも襲い掛かった。すると、帝王から帝国防衛に戻れと言われた。だが、もう遅い。
すでに理想郷を築き上げたユメは、自分の国を守ることだけに全力を尽くしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる