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古代文明の謎に迫る吸血少女
妖怪女子会再び?
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夜中の探索も血液兵に任せて、翌日。今日も血液兵にマッピングをさせる。近場はグリゴリがマッピングしてくれているので、血液兵はカタパルトから、次々に射出していく。犬型血液兵と鳥型血液兵と魚型血液兵を飛ばして、星全体のマッピングを始める。
今日は玉藻ちゃんと胡蝶さんが来ており、玉藻ちゃんの身体と尻尾に包まれながらザッピング探索をする事になった。戦闘の予定はないから、服を着替えて楽なワンピースを着ている。
胡蝶さんも、玉藻ちゃんの尻尾に寄り掛かりながら私の事を撫でていた。そういうお店に来ている気分だ。そういうお店がこういう事をするのか分からないけど。
『ハクちゃんは相変わらず面白い事をしんすね』
「まぁ、普通の人はしないかも。玉藻ちゃんの尻尾で集中力が削がれるけど」
『ハクは本当に尻尾が好きじゃな』
「もふもふ好き~」
『ふむ。もふもふは、わっちにはありんせんものでありんすね。ふわふわならありんすが』
胡蝶さんのふわふわ要素は一部分に集中しているし、現状私の身体に乗っているので感じ取ってはいる。そういうアピールなのかな。いや、特に何も考えてはないか。
「そういえば、胡蝶さんと清ちゃんのお店は大丈夫なの?」
『大丈夫でありんすよ。従業員もそこそこ多うござりんすから』
「そっか。それなら良いんだけど」
さすがに胡蝶さんがそこまで考えずに来る事はないか。そこは安心して良かった。
「そういえば、玉藻ちゃん達は邪神とかって知ってる?」
『邪神? そもそも妾達は神ではないからのう。その辺りの事は詳しくないのじゃ』
『そうでありんすね。私達はそういう事は分からねえでありんす』
「う~ん……まぁ、そんな感じだよね。結構精神的に刺激してくる存在だったから、玉藻ちゃんの幻術とかに似てるかなって思ったけど」
『精神的に刺激を与えるような幻術も作れはするが、根本的には異なる気がするのう。その邪神は存在そのものが精神を刺激するようなものではなかったかのう?』
そう言われて、あの不快な笑い声の他に精神的に刺激してくるような何かがなかったかを考える。
「笑い声だけだった気がするけど……」
『ハクの場合は、変に刺激物になれてしまっているかもしれないのう。そもそもあの黄昏れている場所でも、もう問題がないじゃろう?』
「ああ、なるほど」
私の異常なまでの状態異常耐性のおかげで、邪神の精神干渉すら防いでいたという可能性は否定出来ない。祝福さまさまという感じだ。
『それにしても邪神とは、また難儀な相手を敵にしたものじゃのう』
『それがハクちゃんらしいと言えばらしいでありんすね』
「えぇ……邪神を相手取る事を私らしいって言われると、素直に喜んで良いのか分からないんだけど」
私の扱いが若干複雑な気分だ。邪神を普通に相手取ると思われているって事だし。そんな私の口元に玉藻ちゃん特製稲荷寿司がやって来る。
冒険番組をザッピングしながら、ふかふかふわふわのお布団と甲斐甲斐しくお世話してくれる女性が二人いる状態で、稲荷寿司を食べるというよく分からないけど満たされるような状態になっていた。
胡蝶さんも食べさせてくれるし、口に付いた何かしらを拭ってくれるから、本当にお世話されているという感じだ。拭う方法が指なのはどうなのかと思うけど。私は全く気にならないから良いけど。何だかアク姉が二人いるという状態に近しい気がする。
これが男性プレイヤーだったら、周りも皆男性で筋肉祭りでもしているのかな。それはそれで見た目は面白そうだけど、私はこの状態の方が好きかな。
『それで何か発見はあったかのう?』
玉藻ちゃんが私の本来の目的の進捗を訊いてくる。別に玉藻ちゃんと胡蝶さんに密着されながら稲荷寿司を楽しむのが目的じゃないからね。そもそも目を瞑っているから、楽しさは八割減だし。
「今のところは特に変わりなしかな。遠くまで送ったから、寒い地方とか暑い地方とかも探索できてそう。私自身結構探索したつもりになってたけど、全然知らない場所が多くて楽しいよ。ただ十の存在っぽいのは、全然発見出来ないかな」
『隠れて生きているのでありんしょうか?』
「う~ん……ノマドは平然と空を飛んでるし、リリィルーナも宇宙で漂ってたし、メイリーンはライブするし、シキドウジは戦闘を感じ取って近づいてくるし、必ずしも隠れてるとは限らない気がするんだけどなぁ」
胡蝶さんの言う隠れているという事もあり得ない話ではないのだけど、十体中四体が隠れて生きているという訳では無かったから、他にもいそうでもあった。
リリィルーナに関しては、宇宙に隠れていたと考えられなくもないけど、胡蝶さんの話の内容で言えば、リリィルーナの場合は隠れている判定にはならないと思う。
『今の手掛かりは大陸要塞のリガイアと創世のマールムの二体じゃったな?』
「うん。大陸要塞のリガイアは、山くらい巨大な陸亀で、創世のマールムは迷いの森に生えている大きな樹らしいよ。そういう意味では、胡蝶さん言う通り隠れている存在はいるって事になるね」
この二体に関しては、今も隠れていると考えられる。他も同じように隠れているとしたら、本当に発見するのは困難って事になる。攻略しやすい十の存在を私が攻略しちゃった形なのかな。
『あっ! 玉藻ちゃんと胡蝶だけズルいですよ!』
清ちゃんの声が聞こえる。同時にセイちゃんが身体の上に乗ってくる感覚もあった。足に絡みついて、そのまま眠った感じがする。直後に胡蝶さんと反対側に清ちゃんがやって来て、私にくっつく。
それと同時にセイちゃんがいる足とは反対の足に別の人の感触がした。どうやら紅葉さんも来ているみたい。妖怪女子会大集合って感じらしい。
私は玉藻ちゃんに寄り掛かって座椅子のようにしている。そこにしな垂れかかるようにして、左右から胡蝶さんと清ちゃんが挟んでいる。そして、右脚にセイちゃんが巻き付いて、左脚の腿に紅葉さんが頭を乗せていた。それでいて玉藻ちゃんの尻尾が隙間を埋めてくれているので、凄い状態だった。
「二人はお店大丈夫なの?」
『ええ。何も問題ないですよ。ちゃんと従業員達に引き継ぎしていますから』
『こちらも同様です。玉藻ちゃんから女子会になると聞いていたので』
どうやら玉藻ちゃんが集めてくれたみたい。女子会というよりも私への接待みたいになっている。いや、皆から稲荷寿司を食べさせられているから、人によっては拷問か。私は無限に食べられるから全然平気だけど。
今日は玉藻ちゃんと胡蝶さんが来ており、玉藻ちゃんの身体と尻尾に包まれながらザッピング探索をする事になった。戦闘の予定はないから、服を着替えて楽なワンピースを着ている。
胡蝶さんも、玉藻ちゃんの尻尾に寄り掛かりながら私の事を撫でていた。そういうお店に来ている気分だ。そういうお店がこういう事をするのか分からないけど。
『ハクちゃんは相変わらず面白い事をしんすね』
「まぁ、普通の人はしないかも。玉藻ちゃんの尻尾で集中力が削がれるけど」
『ハクは本当に尻尾が好きじゃな』
「もふもふ好き~」
『ふむ。もふもふは、わっちにはありんせんものでありんすね。ふわふわならありんすが』
胡蝶さんのふわふわ要素は一部分に集中しているし、現状私の身体に乗っているので感じ取ってはいる。そういうアピールなのかな。いや、特に何も考えてはないか。
「そういえば、胡蝶さんと清ちゃんのお店は大丈夫なの?」
『大丈夫でありんすよ。従業員もそこそこ多うござりんすから』
「そっか。それなら良いんだけど」
さすがに胡蝶さんがそこまで考えずに来る事はないか。そこは安心して良かった。
「そういえば、玉藻ちゃん達は邪神とかって知ってる?」
『邪神? そもそも妾達は神ではないからのう。その辺りの事は詳しくないのじゃ』
『そうでありんすね。私達はそういう事は分からねえでありんす』
「う~ん……まぁ、そんな感じだよね。結構精神的に刺激してくる存在だったから、玉藻ちゃんの幻術とかに似てるかなって思ったけど」
『精神的に刺激を与えるような幻術も作れはするが、根本的には異なる気がするのう。その邪神は存在そのものが精神を刺激するようなものではなかったかのう?』
そう言われて、あの不快な笑い声の他に精神的に刺激してくるような何かがなかったかを考える。
「笑い声だけだった気がするけど……」
『ハクの場合は、変に刺激物になれてしまっているかもしれないのう。そもそもあの黄昏れている場所でも、もう問題がないじゃろう?』
「ああ、なるほど」
私の異常なまでの状態異常耐性のおかげで、邪神の精神干渉すら防いでいたという可能性は否定出来ない。祝福さまさまという感じだ。
『それにしても邪神とは、また難儀な相手を敵にしたものじゃのう』
『それがハクちゃんらしいと言えばらしいでありんすね』
「えぇ……邪神を相手取る事を私らしいって言われると、素直に喜んで良いのか分からないんだけど」
私の扱いが若干複雑な気分だ。邪神を普通に相手取ると思われているって事だし。そんな私の口元に玉藻ちゃん特製稲荷寿司がやって来る。
冒険番組をザッピングしながら、ふかふかふわふわのお布団と甲斐甲斐しくお世話してくれる女性が二人いる状態で、稲荷寿司を食べるというよく分からないけど満たされるような状態になっていた。
胡蝶さんも食べさせてくれるし、口に付いた何かしらを拭ってくれるから、本当にお世話されているという感じだ。拭う方法が指なのはどうなのかと思うけど。私は全く気にならないから良いけど。何だかアク姉が二人いるという状態に近しい気がする。
これが男性プレイヤーだったら、周りも皆男性で筋肉祭りでもしているのかな。それはそれで見た目は面白そうだけど、私はこの状態の方が好きかな。
『それで何か発見はあったかのう?』
玉藻ちゃんが私の本来の目的の進捗を訊いてくる。別に玉藻ちゃんと胡蝶さんに密着されながら稲荷寿司を楽しむのが目的じゃないからね。そもそも目を瞑っているから、楽しさは八割減だし。
「今のところは特に変わりなしかな。遠くまで送ったから、寒い地方とか暑い地方とかも探索できてそう。私自身結構探索したつもりになってたけど、全然知らない場所が多くて楽しいよ。ただ十の存在っぽいのは、全然発見出来ないかな」
『隠れて生きているのでありんしょうか?』
「う~ん……ノマドは平然と空を飛んでるし、リリィルーナも宇宙で漂ってたし、メイリーンはライブするし、シキドウジは戦闘を感じ取って近づいてくるし、必ずしも隠れてるとは限らない気がするんだけどなぁ」
胡蝶さんの言う隠れているという事もあり得ない話ではないのだけど、十体中四体が隠れて生きているという訳では無かったから、他にもいそうでもあった。
リリィルーナに関しては、宇宙に隠れていたと考えられなくもないけど、胡蝶さんの話の内容で言えば、リリィルーナの場合は隠れている判定にはならないと思う。
『今の手掛かりは大陸要塞のリガイアと創世のマールムの二体じゃったな?』
「うん。大陸要塞のリガイアは、山くらい巨大な陸亀で、創世のマールムは迷いの森に生えている大きな樹らしいよ。そういう意味では、胡蝶さん言う通り隠れている存在はいるって事になるね」
この二体に関しては、今も隠れていると考えられる。他も同じように隠れているとしたら、本当に発見するのは困難って事になる。攻略しやすい十の存在を私が攻略しちゃった形なのかな。
『あっ! 玉藻ちゃんと胡蝶だけズルいですよ!』
清ちゃんの声が聞こえる。同時にセイちゃんが身体の上に乗ってくる感覚もあった。足に絡みついて、そのまま眠った感じがする。直後に胡蝶さんと反対側に清ちゃんがやって来て、私にくっつく。
それと同時にセイちゃんがいる足とは反対の足に別の人の感触がした。どうやら紅葉さんも来ているみたい。妖怪女子会大集合って感じらしい。
私は玉藻ちゃんに寄り掛かって座椅子のようにしている。そこにしな垂れかかるようにして、左右から胡蝶さんと清ちゃんが挟んでいる。そして、右脚にセイちゃんが巻き付いて、左脚の腿に紅葉さんが頭を乗せていた。それでいて玉藻ちゃんの尻尾が隙間を埋めてくれているので、凄い状態だった。
「二人はお店大丈夫なの?」
『ええ。何も問題ないですよ。ちゃんと従業員達に引き継ぎしていますから』
『こちらも同様です。玉藻ちゃんから女子会になると聞いていたので』
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