103 / 809
吸血少女と最悪な環境
ちょっと気になっていた事
しおりを挟む
二十時に再びログインした私は、ファーストタウンの広場に降り立った。
「アク姉達のハウスは……あっちだったはず」
そこまで頻繁に行っているわけじゃないから、ちょっと心配だったけど、見覚えのある建物が見えてきて、一安心した。扉の隣に付いているインターホン的なものを押すと、扉の鍵が開いた音がした。それと同時に、扉も開いて、アク姉が出て来る。
「いらっしゃい。入って」
アク姉に促されて中に入った。ハウスの中だから、アク姉もラフな格好をしている。私も血姫の装具の外套を外した。そのままアク姉に付いていくと、リビングで、メイティさん達全員が寛いでいた。アク姉と同じように、ラフな格好をしている。トモエさんも、美人な中身のままでいる。
「皆さん、お揃いで……もしかして、用事があった?」
アク姉は空いていると言っていたけど、実は、皆で寛ぐ予定だったのではと思い、アク姉に確認する。
「ううん。ハクちゃんの事を話したら、どうせだから、皆集まるって話になったって感じ。本当は、二人きりが良かったのにねぇ?」
「迷惑じゃなかったなら、私は、どっちでも良い」
「もう、照れ屋さんなんだから」
アク姉が私を持ち上げて抱きしめてくる。照れているとか全くないのだけど、まぁいいや。
アク姉は、私を抱えたままソファの前に座って、足の間に私を座らせる。私は、アク姉を背もたれにして、寛ぐ。
「それで、ハクちゃんが、アクアに訊きたい事って何ですの?」
カティさんが、すぐに本題を切り出してくれた。このままだとアク姉に可愛がられて終わるかもしれないと思ったのかもしれない。確かに、その可能性は十分にあった。
「昨日の夜に、砂漠を探索していたら、遠くの空にでっかい竜を見つけたんです。何か知りませんか?」
私が訊くと、皆が難しい顔になった。
「う~ん……正直なところ、私達も分からないんだよね。遭遇頻度が夜霧の執行者よりも低いんだ。私達も遠目一回見ただけだし」
アク姉が、捻り出すようにそう言った。交戦経験がないから、ちゃんとした事は分からないみたい。ただ、一つ分からない事があった。
「夜霧の執行者って、どのくらい?」
「そこら辺のレアモンスターよりも格段に低いわよ。未だに、討伐者は少ないもの。私達もスキルが欲しいんだけど」
アメスさんが教えてくれながら、私の頬を突っついてくる。私が、一番に倒してスキルも獲得しているからだと思う。
「話を戻しましょう。件の竜は、北東から南東に掛けて現れます」
「北東から南東……私が見た時には、南東にいたって感じですか?」
「砂漠で見たのであれば、そうでしょう」
基本的に東側に出現するモンスターみたい。目撃情報が東側に偏っているって感じかな。
「強さは?」
「確か……魔法職が魔法を撃ったが、当たる前に、雲や炎に弾かれたという話があったはずだ。その後、雷が落ちて倒れたらしい。そこから、自動反撃モードなのではという話になってる」
「自動反撃モード? 向こうの意志じゃないんですか?」
普通は、ただ反撃されたってなるはず。でも、サツキさんが言った言葉は、確かに自動反撃だった。
「話を聞く限り、向こうは、こっちを認識していないって感じなの。だから、自動反撃って言われてるんだ」
メイティさんが、すぐに補足してくれた。向こうが、こっちの事を一切気に留めていないのだとしたら、確かに自動反撃モードになっていると思うかもしれない。
「結局のところ、何も分かっていないという感じですわね。さっきも言いましたけれど、一方的に攻撃して、雷の反撃を受けるという事しか出来ていないのですわ。まともな戦闘記録があれば、詳しく話せるのですけど」
「まぁ、エリアを越えて活動しているから、エンカウントボスであることは確実かな。取り敢えず、魔法くらいの遠距離攻撃を持っていないと、喧嘩を売る事も出来ないだろうから、しばらくはハクちゃんも関係ないと思うよ」
「でも、見る度に、あんなぞわぞわするのは嫌だなぁ」
私がそう言うと、アク姉達は、私が何を言っているのか分からないという風な反応をしていた。
「見た時に、ぞわぞわして身体が凍り付くような感じがしたんだけど、アク姉達は、そんな事なかったの?」
「全然無かったよ。でっか! って思ったくらい」
「アクアは、口に出てたわよ。私も同じで、そんな事なかったわ。ただ大きいだけで、ハクちゃんがビビるって事もないだろうし、何か原因がありそうね」
「確かに、ハクちゃんは、身長の三倍以上はあるフェンリルをテイムしていたしね」
メイティさんが言っているのは、テイマーズオンラインでの話だ。
「そういえば、ハクちゃんは、霊峰の支配竜からスキルを獲っていなかったか?」
「【竜血】ですね。この身体の血液に、竜の血が混ざるってスキルです」
「その竜の血が反応していたと考えられると思う。私達とハクちゃんの大きな違いは、そのスキルだから」
サツキさんの考察は、的を射ている気がする。アク姉達が持っていないスキルで考えると、【吸血鬼】か【竜血】が怪しくなる。他のスキルは、身体そのものをスキルじゃないから。
「私の中の竜の血が、恐怖を覚えたって事ですか?」
「多分」
「ハクちゃんの中に流れる竜の血が、霊峰の支配竜の血だとしたら、霊峰の支配竜とは格の違う竜って事かな。まぁ、あんな巨大だと、向こうの方が強いよね。でも、ハクちゃんが、ぞわぞわしなくなったら、向こうと同格になったって証拠になるんじゃないかな?」
「確かに、アク姉の言う通りかも。レベル上げ頑張らないと」
私のスキルレベルが上がれば、あの竜を見ても大丈夫になるはず。多分、【竜血】のスキルを上げるのが、そこに関係してくると思う。
「そういえば、砂漠の攻略は、どんな感じですの?」
「順調と言えば、順調です。夜だけ……」
「まぁ、そのための修行をしていたわけですしね。今度は、私も修行に参加しましょうか?」
「それなら、私も参加するわよ? 色々と学べる方が良いでしょ」
「なら、私も」
アク姉のパーティーが総出で修行に参加すると言いだした。六対一の修行って、他の人から見たら、いじめの現場にしか見えないのではと思ってしまう。いや、そもそもそれ以前の問題もある。
「さすがに、私、手も足も出ないと思うんですけど……」
「まぁ、だろうね。あっ、そうだ。良い事考えた」
アク姉がそう言って、メニューを操作し始めた。キーボードを打つ的な指の動かし方から、メッセージを送っているものだと思う。
「おっ、大丈夫そう。明日は、トモエとメイティは、修行をしないで良いよ」
「どういう事?」
アク姉の中でだけで進められた事なので、メイティさんも少し困惑していた。
「姉さんに連絡したら、明日は仕事が休みになったから、修行に行けるって。あの修行も良いと思うけど、同じ戦い方が出来る人とやってみるのも良いでしょ?」
「まぁ、確かに。でも、それなら、フレイさんじゃなくて、ゲルダさんが良いんじゃない?」
「ゲルちゃんは、ログインしてないんだもん」
「それじゃあ、仕方ないか。でも、確かにフレイさんは適役かもね」
何か明日の修行は、フレ姉が担当する事になったみたい。アク姉達の話の中で、私にもメッセージが届いた。
『明日の十四時に、私とゲルダが行く』
簡潔にそれだけ書かれていた。フレ姉らしい。
「ゲルダさんも来るって」
「そうなの? 姉さん、態々ログアウトしてゲルちゃんに訊いたね」
「それじゃあ、明日は、アク姉達は来ないって事?」
「暇だから行くかも」
アク姉がそう言うと、他の皆も頷いた。皆来てもする事ないのに来るみたい。
「それじゃあ、私は行くね」
「えぇ~!? もっと一緒にいたいのに!!」
アク姉が思いっきり抱きしめてくる。完全に動けない。
「今日は、師範のところに行くつもりなの。素手での戦闘も重要だけど、双剣も育てたいんだから」
「むぅ……まぁ、仕方ないか。それじゃあ、また明日ね」
アク姉に解放されて、皆に手を振ってから、双刀の隠れ里へと向かった。
「アク姉達のハウスは……あっちだったはず」
そこまで頻繁に行っているわけじゃないから、ちょっと心配だったけど、見覚えのある建物が見えてきて、一安心した。扉の隣に付いているインターホン的なものを押すと、扉の鍵が開いた音がした。それと同時に、扉も開いて、アク姉が出て来る。
「いらっしゃい。入って」
アク姉に促されて中に入った。ハウスの中だから、アク姉もラフな格好をしている。私も血姫の装具の外套を外した。そのままアク姉に付いていくと、リビングで、メイティさん達全員が寛いでいた。アク姉と同じように、ラフな格好をしている。トモエさんも、美人な中身のままでいる。
「皆さん、お揃いで……もしかして、用事があった?」
アク姉は空いていると言っていたけど、実は、皆で寛ぐ予定だったのではと思い、アク姉に確認する。
「ううん。ハクちゃんの事を話したら、どうせだから、皆集まるって話になったって感じ。本当は、二人きりが良かったのにねぇ?」
「迷惑じゃなかったなら、私は、どっちでも良い」
「もう、照れ屋さんなんだから」
アク姉が私を持ち上げて抱きしめてくる。照れているとか全くないのだけど、まぁいいや。
アク姉は、私を抱えたままソファの前に座って、足の間に私を座らせる。私は、アク姉を背もたれにして、寛ぐ。
「それで、ハクちゃんが、アクアに訊きたい事って何ですの?」
カティさんが、すぐに本題を切り出してくれた。このままだとアク姉に可愛がられて終わるかもしれないと思ったのかもしれない。確かに、その可能性は十分にあった。
「昨日の夜に、砂漠を探索していたら、遠くの空にでっかい竜を見つけたんです。何か知りませんか?」
私が訊くと、皆が難しい顔になった。
「う~ん……正直なところ、私達も分からないんだよね。遭遇頻度が夜霧の執行者よりも低いんだ。私達も遠目一回見ただけだし」
アク姉が、捻り出すようにそう言った。交戦経験がないから、ちゃんとした事は分からないみたい。ただ、一つ分からない事があった。
「夜霧の執行者って、どのくらい?」
「そこら辺のレアモンスターよりも格段に低いわよ。未だに、討伐者は少ないもの。私達もスキルが欲しいんだけど」
アメスさんが教えてくれながら、私の頬を突っついてくる。私が、一番に倒してスキルも獲得しているからだと思う。
「話を戻しましょう。件の竜は、北東から南東に掛けて現れます」
「北東から南東……私が見た時には、南東にいたって感じですか?」
「砂漠で見たのであれば、そうでしょう」
基本的に東側に出現するモンスターみたい。目撃情報が東側に偏っているって感じかな。
「強さは?」
「確か……魔法職が魔法を撃ったが、当たる前に、雲や炎に弾かれたという話があったはずだ。その後、雷が落ちて倒れたらしい。そこから、自動反撃モードなのではという話になってる」
「自動反撃モード? 向こうの意志じゃないんですか?」
普通は、ただ反撃されたってなるはず。でも、サツキさんが言った言葉は、確かに自動反撃だった。
「話を聞く限り、向こうは、こっちを認識していないって感じなの。だから、自動反撃って言われてるんだ」
メイティさんが、すぐに補足してくれた。向こうが、こっちの事を一切気に留めていないのだとしたら、確かに自動反撃モードになっていると思うかもしれない。
「結局のところ、何も分かっていないという感じですわね。さっきも言いましたけれど、一方的に攻撃して、雷の反撃を受けるという事しか出来ていないのですわ。まともな戦闘記録があれば、詳しく話せるのですけど」
「まぁ、エリアを越えて活動しているから、エンカウントボスであることは確実かな。取り敢えず、魔法くらいの遠距離攻撃を持っていないと、喧嘩を売る事も出来ないだろうから、しばらくはハクちゃんも関係ないと思うよ」
「でも、見る度に、あんなぞわぞわするのは嫌だなぁ」
私がそう言うと、アク姉達は、私が何を言っているのか分からないという風な反応をしていた。
「見た時に、ぞわぞわして身体が凍り付くような感じがしたんだけど、アク姉達は、そんな事なかったの?」
「全然無かったよ。でっか! って思ったくらい」
「アクアは、口に出てたわよ。私も同じで、そんな事なかったわ。ただ大きいだけで、ハクちゃんがビビるって事もないだろうし、何か原因がありそうね」
「確かに、ハクちゃんは、身長の三倍以上はあるフェンリルをテイムしていたしね」
メイティさんが言っているのは、テイマーズオンラインでの話だ。
「そういえば、ハクちゃんは、霊峰の支配竜からスキルを獲っていなかったか?」
「【竜血】ですね。この身体の血液に、竜の血が混ざるってスキルです」
「その竜の血が反応していたと考えられると思う。私達とハクちゃんの大きな違いは、そのスキルだから」
サツキさんの考察は、的を射ている気がする。アク姉達が持っていないスキルで考えると、【吸血鬼】か【竜血】が怪しくなる。他のスキルは、身体そのものをスキルじゃないから。
「私の中の竜の血が、恐怖を覚えたって事ですか?」
「多分」
「ハクちゃんの中に流れる竜の血が、霊峰の支配竜の血だとしたら、霊峰の支配竜とは格の違う竜って事かな。まぁ、あんな巨大だと、向こうの方が強いよね。でも、ハクちゃんが、ぞわぞわしなくなったら、向こうと同格になったって証拠になるんじゃないかな?」
「確かに、アク姉の言う通りかも。レベル上げ頑張らないと」
私のスキルレベルが上がれば、あの竜を見ても大丈夫になるはず。多分、【竜血】のスキルを上げるのが、そこに関係してくると思う。
「そういえば、砂漠の攻略は、どんな感じですの?」
「順調と言えば、順調です。夜だけ……」
「まぁ、そのための修行をしていたわけですしね。今度は、私も修行に参加しましょうか?」
「それなら、私も参加するわよ? 色々と学べる方が良いでしょ」
「なら、私も」
アク姉のパーティーが総出で修行に参加すると言いだした。六対一の修行って、他の人から見たら、いじめの現場にしか見えないのではと思ってしまう。いや、そもそもそれ以前の問題もある。
「さすがに、私、手も足も出ないと思うんですけど……」
「まぁ、だろうね。あっ、そうだ。良い事考えた」
アク姉がそう言って、メニューを操作し始めた。キーボードを打つ的な指の動かし方から、メッセージを送っているものだと思う。
「おっ、大丈夫そう。明日は、トモエとメイティは、修行をしないで良いよ」
「どういう事?」
アク姉の中でだけで進められた事なので、メイティさんも少し困惑していた。
「姉さんに連絡したら、明日は仕事が休みになったから、修行に行けるって。あの修行も良いと思うけど、同じ戦い方が出来る人とやってみるのも良いでしょ?」
「まぁ、確かに。でも、それなら、フレイさんじゃなくて、ゲルダさんが良いんじゃない?」
「ゲルちゃんは、ログインしてないんだもん」
「それじゃあ、仕方ないか。でも、確かにフレイさんは適役かもね」
何か明日の修行は、フレ姉が担当する事になったみたい。アク姉達の話の中で、私にもメッセージが届いた。
『明日の十四時に、私とゲルダが行く』
簡潔にそれだけ書かれていた。フレ姉らしい。
「ゲルダさんも来るって」
「そうなの? 姉さん、態々ログアウトしてゲルちゃんに訊いたね」
「それじゃあ、明日は、アク姉達は来ないって事?」
「暇だから行くかも」
アク姉がそう言うと、他の皆も頷いた。皆来てもする事ないのに来るみたい。
「それじゃあ、私は行くね」
「えぇ~!? もっと一緒にいたいのに!!」
アク姉が思いっきり抱きしめてくる。完全に動けない。
「今日は、師範のところに行くつもりなの。素手での戦闘も重要だけど、双剣も育てたいんだから」
「むぅ……まぁ、仕方ないか。それじゃあ、また明日ね」
アク姉に解放されて、皆に手を振ってから、双刀の隠れ里へと向かった。
32
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
【完結】え、別れましょう?
須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」
「は?え?別れましょう?」
何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。
ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?
だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。
※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。
ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―
山田 武
ファンタジー
今よりも科学が発達した世界、そんな世界にVRMMOが登場した。
Every Holiday Online 休みを謳歌できるこのゲームを、俺たち家族全員が始めることになった。
最初のチュートリアルの時、俺は一つの願いを言った――そしたらステータスは最弱、スキルの大半はエラー状態!?
ゲーム開始地点は誰もいない無人の星、あるのは求めて手に入れた生産特化のスキル――:DIY:。
はたして、俺はこのゲームで大車輪ができるのか!? (大切)
1話約1000文字です
01章――バトル無し・下準備回
02章――冒険の始まり・死に続ける
03章――『超越者』・騎士の国へ
04章――森の守護獣・イベント参加
05章――ダンジョン・未知との遭遇
06章──仙人の街・帝国の進撃
07章──強さを求めて・錬金の王
08章──魔族の侵略・魔王との邂逅
09章──匠天の証明・眠る機械龍
10章──東の果てへ・物ノ怪の巫女
11章──アンヤク・封じられし人形
12章──獣人の都・蔓延る闘争
13章──当千の試練・機械仕掛けの不死者
14章──天の集い・北の果て
15章──刀の王様・眠れる妖精
16章──腕輪祭り・悪鬼騒動
17章──幽源の世界・侵略者の侵蝕
18章──タコヤキ作り・幽魔と霊王
19章──剋服の試練・ギルド問題
20章──五州騒動・迷宮イベント
21章──VS戦乙女・就職活動
22章──休日開放・家族冒険
23章──千■万■・■■の主(予定)
タイトル通りになるのは二章以降となります、予めご了承を。
ソング・バッファー・オンライン〜新人アイドルの日常〜
古森きり
BL
東雲学院芸能科に入学したミュージカル俳優志望の音無淳は、憧れの人がいた。
かつて東雲学院芸能科、星光騎士団第一騎士団というアイドルグループにいた神野栄治。
その人のようになりたいと高校も同じ場所を選び、今度歌の練習のために『ソング・バッファー・オンライン』を始めることにした。
ただし、どうせなら可愛い女の子のアバターがいいよね! と――。
BLoveさんに先行書き溜め。
なろう、アルファポリス、カクヨムにも掲載。
幼馴染パーティーから追放された冒険者~所持していたユニークスキルは限界突破でした~レベル1から始まる成り上がりストーリー
すもも太郎
ファンタジー
この世界は個人ごとにレベルの上限が決まっていて、それが本人の資質として死ぬまで変えられません。(伝説の勇者でレベル65)
主人公テイジンは能力を封印されて生まれた。それはレベルキャップ1という特大のハンデだったが、それ故に幼馴染パーティーとの冒険によって莫大な経験値を積み上げる事が出来ていた。(ギャップボーナス最大化状態)
しかし、レベルは1から一切上がらないまま、免許の更新期限が過ぎてギルドを首になり絶望する。
命を投げ出す決意で訪れた死と再生の洞窟でテイジンの封印が解け、ユニークスキル”限界突破”を手にする。その後、自分の力を知らず知らずに発揮していき、周囲を驚かせながらも一人旅をつづけようとするが‥‥
※1話1500文字くらいで書いております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる