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高く光へ昇り深く闇へ沈む吸血少女
強みの自覚
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そこから二度程戦闘をしながら、私達は中央へと進んでいた。二度の戦闘は、基本的にアク姉とソルさんが敵を倒す流れになった。ピンチらしいピンチもない。
「そろそろ中央だね」
「そうだな。あの馬鹿高ぇビルの周りが戦場になるかもしれねぇな」
「戦闘はしやすいけど、大分開けているから、周りから攻撃を受ける可能性もあるよ」
「そういや、そこで集団と戦ったんだったか。まぁ、似たような事になるかもしれねぇな」
「うわぁ……めんど……」
今回も烏合の衆になっている可能性はあるけど、ある程度連携の取れるパーティーになっていると思う。そうじゃないと組もうとも思わないだろうし。
「ん? 正面から戦闘音がするわね。大分激しいから、六対六の戦闘かもしれないわ」
ゲルダさんはそう言うけど、私はよく聞こえない。獣人族だから、私達よりも遠くの音も拾えるのかな。
「いや、戦闘がさらに激化してる……乱戦みたいね」
「複数パーティーでの乱戦となると、割り込みもしにくいな」
「近くのビルで様子見する?」
「それが良いかもしれねぇな」
フレ姉が方針を決めようとしている時、急に【第六感】が反応した。血液から双血剣を取り出した私は、【第六感】で感じた攻撃を打ち消す。近くに敵がいない事から、攻撃が魔法か矢だと判断して双血剣を使ったけど、正解だった。飛んできた攻撃は、光線だったからだ。
私は、血液で私達全員の正面を覆うように壁を作り出す。
「距離があるな。ハク、分かるか?」
「【天眼通】の効果範囲外で見つからない。それに、この血液の壁もそこまで保たないよ?」
「メイティ」
「【断絶の聖域】」
血液の壁よりも前に光の結界みたいなのが出来た。メイティさんが張ってくれたらしい。そこに沢山の魔法が放たれてくる。
「これでは、二分も保ちません。どうしますか?」
「おかげで、相手の場所は見つけた。後は打って出るだけだ。メイティは、このまま防御に集中しろ。ハク、ソル、お前達なら突っ込めるな?」
「うん」
「任せて。ハクちゃんは、ちゃんと守るから」
「ああ、頼む。ゲルダ」
「索敵はするけど、あまり当てにしないで。周りの音が大きすぎて、あまり判別を付けるのに時間が掛かるのよ」
「構わねぇ。アクアは何もするな」
「温存だね。オッケー」
全員に作戦を伝えた後、フレ姉は薙刀を装備した。刃の部分に竜が彫られているちょっと仰々しい薙刀だ。それに刃がでかい。とても強そうだ。
「少しの間なら、私でも防げる。敵は、正面奥右側のビルの二階だ。頼んだぞ」
フレ姉の言葉に頷いて、ソルさんと一緒に飛び出す。【雷脚】を使用しつつ、【電光石火】でフレ姉が言っていたビルの一階に移動する。ソルさんの方は、直接二階に移動していた。【浮遊】も追加で使ったのかな。それにしても、こんな速さを完全に制御するなんて、人間業じゃないと思う。上から悲鳴みたいな声が聞こえるので、ソルさんが暴れてくれている事は分かる。
魔法による攻撃が止んだから、私がする事はないかな。そう思っていると、【第六感】が再び反応した。私は、頭上から来る攻撃を黒百合で打ち消す。
攻撃の正体は、さっきも攻撃してきていた【悪魔】持ちのプレイヤーだ。私は、【大悪魔翼】を広げて、さらに【飛翔】による加速を加えて、そのプレイヤーに突っ込む。
「んなっ!?」
私も飛んだから、【悪魔】持ちは驚いていた。向こうも移動しようとしたけど、私の加速の方が速い。
「り、【リリース】」
いくつもの稲妻が飛んでくるけど、【第六感】で攻撃の軌道は読めているけど、双血剣で打ち消す事はせず、【雷電武装】で逸らす。一々武器を振うロスを無くしているので、時間稼ぎのつもりだろうけど、意味はない。
「くっ、くそ! 【暴風の裁き】」
私を閉じ込める暴風の竜巻が現れる。それも【風装術】で穴を作って抜け出す。
「な、何なんだ!! お前は!?」
私から逃げるように背を向けた【悪魔】持ちに向かって、私は【捕縛糸】を飛ばす。【操糸】で操って、確実に命中させる。脚に絡みついた【捕縛糸】に【悪魔】持ちは舌打ちする。
「【猛る焔獅子】」
炎のライオンが空中を駆けてくる。私というよりも糸を切ろうという魂胆だろう。それも、私の【火炎武装】で狙いを逸らさせる。攻撃の悉くを無効化されて、【悪魔】持ちは苛ついていた。その間に、私は、血液を【捕縛糸】を伝わせる。
「なっ、何だ!?」
【支配(血)】を使って、【悪魔】持ちの全身を縛る。さらに、血液量を増やして、完全に血の中に沈めた。
「ふぅ……バイバイ」
血液の内側で硬質化した血液をミキサー状に動かして、HPを削っていく。
「……ホラーゲームかな」
最後に【疾風迅雷】で溜めた雷を流して、さらにHPを削る速度を上げて倒した。
「魔法持ちが空を飛ぶと厄介だって事が分かったのは、収穫かな。それに、私の支配もレインの支配と同じくらい自由度があるって事も、改めて分かった。問題は、血液を私が出す関係で、レイン達みたいに一気に出す事が出来ないってところかな」
あの【悪魔】持ちを一度縛ってから、包み込むという二段階踏まないといけなかった。それを無しに一気に包み込むなら、最初から大量に保持している必要がありそうだ。
「後は、【飛翔】持ちじゃなかったから、速度だけで追いつけはする。魔法による妨害がなければ、【飛翔】の優位性は崩れなさそう。まぁ、私は操作系のスキルがあるから、魔法があっても崩せなかったみたいだけど」
空の戦いは、圧倒的に私の勝利だった。あの心配は、完全に杞憂だったみたい。もう少し自信を持っても良いのかな。
空でちょっと移動しちゃったから、ソルさんの元に戻る。すると、ソルさんが周囲を見回していた。一緒に来たはずの私がいなくなったからだろう。
「すみません。さっきの空を飛ぶ敵と戦ってました」
「あっ……良かった。心配したよ」
ソルさんは、優しく頭を撫でながらそう言った。本当に心配していたみたいだ。ちょっと悪いことをしちゃったかな。でも、あれを倒さないと鬱陶しい事この上なかったし、仕方のない事だった思う。
「おう。無事みてぇだな」
「フレ姉、遅かったね?」
「ああ、あの後、近くのビルから他の敵が現れてな。こっちの数が減るのを待っていたみてぇだ。そっちはどうだった?」
「この上に三人いたけど、普通に倒せたよ。それ以外に突っ込んでくる人はいなかったから、これで全部かな。ハクちゃんの方は、空の敵を倒してくれたみたい」
「割と楽だったよ。ちょっと試したい事も試せたし」
これは【支配(血)】と【捕縛糸】についてだ。
「イベント中に試行すんな。まぁ、全員無事で良かった」
「何かあったの?」
「この先での戦闘が終わったみたいなのよ」
「それじゃあ、生き残った一パーティーがいるって事ですか?」
「そうなるわね。気を引き締めていくわよ」
「はい」
ここまでは、ほんの序盤。パーティーが減った後は、生き残った強いパーティーによる戦闘が始まる。これまで以上に苛烈なものになるかもしれない。しっかりと皆の役に立つために、頑張らないと。
「そろそろ中央だね」
「そうだな。あの馬鹿高ぇビルの周りが戦場になるかもしれねぇな」
「戦闘はしやすいけど、大分開けているから、周りから攻撃を受ける可能性もあるよ」
「そういや、そこで集団と戦ったんだったか。まぁ、似たような事になるかもしれねぇな」
「うわぁ……めんど……」
今回も烏合の衆になっている可能性はあるけど、ある程度連携の取れるパーティーになっていると思う。そうじゃないと組もうとも思わないだろうし。
「ん? 正面から戦闘音がするわね。大分激しいから、六対六の戦闘かもしれないわ」
ゲルダさんはそう言うけど、私はよく聞こえない。獣人族だから、私達よりも遠くの音も拾えるのかな。
「いや、戦闘がさらに激化してる……乱戦みたいね」
「複数パーティーでの乱戦となると、割り込みもしにくいな」
「近くのビルで様子見する?」
「それが良いかもしれねぇな」
フレ姉が方針を決めようとしている時、急に【第六感】が反応した。血液から双血剣を取り出した私は、【第六感】で感じた攻撃を打ち消す。近くに敵がいない事から、攻撃が魔法か矢だと判断して双血剣を使ったけど、正解だった。飛んできた攻撃は、光線だったからだ。
私は、血液で私達全員の正面を覆うように壁を作り出す。
「距離があるな。ハク、分かるか?」
「【天眼通】の効果範囲外で見つからない。それに、この血液の壁もそこまで保たないよ?」
「メイティ」
「【断絶の聖域】」
血液の壁よりも前に光の結界みたいなのが出来た。メイティさんが張ってくれたらしい。そこに沢山の魔法が放たれてくる。
「これでは、二分も保ちません。どうしますか?」
「おかげで、相手の場所は見つけた。後は打って出るだけだ。メイティは、このまま防御に集中しろ。ハク、ソル、お前達なら突っ込めるな?」
「うん」
「任せて。ハクちゃんは、ちゃんと守るから」
「ああ、頼む。ゲルダ」
「索敵はするけど、あまり当てにしないで。周りの音が大きすぎて、あまり判別を付けるのに時間が掛かるのよ」
「構わねぇ。アクアは何もするな」
「温存だね。オッケー」
全員に作戦を伝えた後、フレ姉は薙刀を装備した。刃の部分に竜が彫られているちょっと仰々しい薙刀だ。それに刃がでかい。とても強そうだ。
「少しの間なら、私でも防げる。敵は、正面奥右側のビルの二階だ。頼んだぞ」
フレ姉の言葉に頷いて、ソルさんと一緒に飛び出す。【雷脚】を使用しつつ、【電光石火】でフレ姉が言っていたビルの一階に移動する。ソルさんの方は、直接二階に移動していた。【浮遊】も追加で使ったのかな。それにしても、こんな速さを完全に制御するなんて、人間業じゃないと思う。上から悲鳴みたいな声が聞こえるので、ソルさんが暴れてくれている事は分かる。
魔法による攻撃が止んだから、私がする事はないかな。そう思っていると、【第六感】が再び反応した。私は、頭上から来る攻撃を黒百合で打ち消す。
攻撃の正体は、さっきも攻撃してきていた【悪魔】持ちのプレイヤーだ。私は、【大悪魔翼】を広げて、さらに【飛翔】による加速を加えて、そのプレイヤーに突っ込む。
「んなっ!?」
私も飛んだから、【悪魔】持ちは驚いていた。向こうも移動しようとしたけど、私の加速の方が速い。
「り、【リリース】」
いくつもの稲妻が飛んでくるけど、【第六感】で攻撃の軌道は読めているけど、双血剣で打ち消す事はせず、【雷電武装】で逸らす。一々武器を振うロスを無くしているので、時間稼ぎのつもりだろうけど、意味はない。
「くっ、くそ! 【暴風の裁き】」
私を閉じ込める暴風の竜巻が現れる。それも【風装術】で穴を作って抜け出す。
「な、何なんだ!! お前は!?」
私から逃げるように背を向けた【悪魔】持ちに向かって、私は【捕縛糸】を飛ばす。【操糸】で操って、確実に命中させる。脚に絡みついた【捕縛糸】に【悪魔】持ちは舌打ちする。
「【猛る焔獅子】」
炎のライオンが空中を駆けてくる。私というよりも糸を切ろうという魂胆だろう。それも、私の【火炎武装】で狙いを逸らさせる。攻撃の悉くを無効化されて、【悪魔】持ちは苛ついていた。その間に、私は、血液を【捕縛糸】を伝わせる。
「なっ、何だ!?」
【支配(血)】を使って、【悪魔】持ちの全身を縛る。さらに、血液量を増やして、完全に血の中に沈めた。
「ふぅ……バイバイ」
血液の内側で硬質化した血液をミキサー状に動かして、HPを削っていく。
「……ホラーゲームかな」
最後に【疾風迅雷】で溜めた雷を流して、さらにHPを削る速度を上げて倒した。
「魔法持ちが空を飛ぶと厄介だって事が分かったのは、収穫かな。それに、私の支配もレインの支配と同じくらい自由度があるって事も、改めて分かった。問題は、血液を私が出す関係で、レイン達みたいに一気に出す事が出来ないってところかな」
あの【悪魔】持ちを一度縛ってから、包み込むという二段階踏まないといけなかった。それを無しに一気に包み込むなら、最初から大量に保持している必要がありそうだ。
「後は、【飛翔】持ちじゃなかったから、速度だけで追いつけはする。魔法による妨害がなければ、【飛翔】の優位性は崩れなさそう。まぁ、私は操作系のスキルがあるから、魔法があっても崩せなかったみたいだけど」
空の戦いは、圧倒的に私の勝利だった。あの心配は、完全に杞憂だったみたい。もう少し自信を持っても良いのかな。
空でちょっと移動しちゃったから、ソルさんの元に戻る。すると、ソルさんが周囲を見回していた。一緒に来たはずの私がいなくなったからだろう。
「すみません。さっきの空を飛ぶ敵と戦ってました」
「あっ……良かった。心配したよ」
ソルさんは、優しく頭を撫でながらそう言った。本当に心配していたみたいだ。ちょっと悪いことをしちゃったかな。でも、あれを倒さないと鬱陶しい事この上なかったし、仕方のない事だった思う。
「おう。無事みてぇだな」
「フレ姉、遅かったね?」
「ああ、あの後、近くのビルから他の敵が現れてな。こっちの数が減るのを待っていたみてぇだ。そっちはどうだった?」
「この上に三人いたけど、普通に倒せたよ。それ以外に突っ込んでくる人はいなかったから、これで全部かな。ハクちゃんの方は、空の敵を倒してくれたみたい」
「割と楽だったよ。ちょっと試したい事も試せたし」
これは【支配(血)】と【捕縛糸】についてだ。
「イベント中に試行すんな。まぁ、全員無事で良かった」
「何かあったの?」
「この先での戦闘が終わったみたいなのよ」
「それじゃあ、生き残った一パーティーがいるって事ですか?」
「そうなるわね。気を引き締めていくわよ」
「はい」
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