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出会いを楽しむ吸血少女
無茶な願いと口添え
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そんなこんなで、目の前にハデスさんがいる。腕を組んだ仁王立ちだ。実際の仁王像よりも迫力がある。
「許可すると思うのか?」
「ケチね。前にも入った人間はいるでしょう? それと変わらないわよ」
「…………」
ハデスさんの眉間に深い皺が刻まれる。
「彼女は英雄の魂を持つ者だ。大した問題はないだろう」
「…………」
更に深い皺が刻まれる。ハデスさんが怒っている事が分かる。自分の領域を侵されるのが気に食わないという雰囲気だ。これは、さすがに無理かと思っていると、私とフレイヤさんの横にペルセポネさんが並んだ。
「エリュシオンに入るのが駄目でしたら、オーディン様のヴァルハラをご利用されれば良いのでは? エリュシオンから英雄の魂を持ち出す事は構わないでしょう?」
ペルセポネさんがそう言って微笑むと、ハデスさんは気まずそうな表情になる。ハデスさんはペルセポネさんに弱いらしい。
「エリュシオンにいる英霊をヴァルハラに迎えた場合、彼等は新たな生を受けるも同じだ。それでも良いのか?」
「ハクさんに従うようには出来ますか?」
「主をハクにするという事か」
そう言って、オーディンさんが私を見る。私を主とするという事は、また配下が増えるという事になる。正直要らないけど、それが手段となるのなら受け入れるべきかな。言い聞かせればどうにかなるかもしれないし。
「出来なくはないだろう」
「それなら私は良いかと。ハクさんの助けになりますし、安心出来ますから」
私の監督なら安心出来るという事らしい。ペルセポネさんが信頼してくれるのは嬉しいけど、そこまでの自信はないかな。悪魔達と同じように最初から契約で縛る事が出来れば別かもしれないけど。
「そちらの方が要求が上になっている気がするのだが……」
「こちらの方がハデス様の負担は減ると思われますが。エリュシオンへの干渉許可を下されば良いだけですから」
「…………良かろう。エリュシオンへの干渉を許可する。ペルセポネに感謝するのだな」
「はい。ありがとうございます。ハデスさん」
ハデスさんは、眉を寄せながら私を見た後に冥界に戻っていった。ペルセポネさんに感謝するように言ったのに、ハデスさんに感謝したからかな。ハデスさんとしては、若干複雑な気持ちになったのかも。まぁ、ハデスさんはそういう神様だから、深く気にする事は止めておこう。
そして、改めて、ペルセポネさんにも感謝する。
「ペルセポネさんもありがとうございました。ハデスさんに口添えして頂いて」
「いえ、ハデス様は、私に甘いところがありますので。ハクさん達にとって最も良い結果になるようにしてみましたが、ご迷惑でしたでしょうか?」
「いえ、全然。どうなるのか分からないですけど、オーディンさんの方で出来る事になりましたので」
「ああ。ヘルにも協力して貰おう。ヴァーラスキャールヴに向かう。付いてこい。そちらの英雄も共にな」
「良いんですか?」
アーサーさんも一緒に付いてきて良いと言うので、本当に大丈夫なのか確認する。私も神の力を持っていて初めて行ける場所だったし。
「ああ。その英雄の魂は神界に耐えられるものだ」
「へぇ~、そういう事もあるんですね。じゃあ、ヘラさん。この子をお願いします」
「ええ。任せなさい」
ヘラさんにフェネクスを任せる。さすがに、別の神界に連れて行くのは難しいからね。フェネクスの頭を撫でてあげると、そのままヘラさんに甘えるようにくっついた。これでフェネクスは大丈夫。ヴァーラスキャールヴに向かうために、アーサーさんに手を伸ばす。
「アーサーさん、手を」
「あ、ああ」
アーサーさんはとんとん拍子で話が進んでいったので、少し戸惑っていた。でも、私の手を取ってくれた。そして、ヴァーラスキャールヴに転移する。私と手を繋いでいるから、許可を得ているアーサーさんも一緒に転移する事が出来た。
オーディンさんも先に来ていた。次いで、フレイヤさんとヘルさんもやって来る。
「う~ん! 久しぶり~!」
ヘルさんが私を抱きしめてくる。別に久しぶりという程会っていないわけじゃない。昨日だって会っているし。
「それで、ヴァルハラを使うんでしょ? フレイヤから聞いたよぉ」
「ああ。お前にも手伝って貰う。付いてこい」
オーディンさんに付いていき移動する。何故か、両手をヘルさんとフレイヤさんに繋がれている。まぁ、困らないから良いのだけど。
ヴァーラスキャールヴから外に出て、しばらく歩いていると、綺麗な神殿が見えてきた。そこでは、甲冑に身を包んだ人達が争っていた。
「あの……あれって止めなくて良いんですか?」
「身体を鍛えているだけだから、止める必要はないの。ハクちゃんのところにある闘技場と似たようなものよ」
「ああ、なるほど」
それなら止める必要はないのかもしれない。滅茶苦茶殺気立っているような気もするけど。
「良き兵だな」
アーサーさんは、鍛えている人達を見てそう言った。王様としての感想なのかな。
「ここがヴァルハラだ。ここに英霊を喚び出す」
オーディンさんがそう言うと、私達の前に白い鎧に身を包んだ女性が現れて跪いた。
「ブリュンヒルデか。ヴァルハラを使う。良いな?」
「はい。ですが、その者達は何者でしょうか?」
ブリュンヒルデと呼ばれた女性は、私とアーサーさんを見てそう言う。
「我の友とその友だ。縁があり、協力する事になった」
「そうでしたか」
ブリュンヒルデさんは、私の元に来ると、ジッと見てくる。何故毎回ジッと見られるのだろうか。特に何もないはずと思っていても、少しだけ緊張してしまう。
「エイルの祝福? それに死者を導く力……」
「あれ? エイルさんをご存知なんですか?」
「エイルは、私の妹みたいなものよ。お互いにワルキューレの一人なの。もしかして、この子が話にあった子でしょうか?」
「ああ」
オーディンさんが肯定すると、ブリュンヒルデさんは、また私の事をジッと見てきた。
「女の子も有りか……」
そんな事を呟いていた。男性関係で何かあったのだろうか。若干怖い顔をしていた気がする。フレイヤさんは、頭を撫でてくるので、フレイヤさんから見ても怖い顔をしていたみたいだ。
「取り敢えず、この子にワルキューレの祝福を授けても構いませんか?」
「ああ、構わ……いや、我からも頼もう。今、役に立つはずだ」
一体どういう事だろうと思っていると、ブリュンヒルデさんから祝福を授けられた。
────────────────────
【戦乙女達の祝福】:死者を導く事が出来るようになる。蜜酒を出す事が出来るようになる。英雄との繋がりが出来やすくなる。また英雄のステータスが大幅に上昇する。控えでも効果を発揮する。
────────────────────
オーディンさんが役に立つと言った理由が分かった。英雄に関する祝福だったからだ。これで交渉が上手くいきやすくなるかな。元々交渉に有利になる祝福は貰っているけど、いっぱいあればある程安心は出来る。
「よし……これで繋がりが出来たわ……」
何かブリュンヒルデさんが拳を握っているけど、気にしないでおこう。その後、ブリュンヒルデさんは、用事があるみたいで、どこかに飛んでいった。最後まで私を見ていた事から、恐らく恋愛系の何かの標的にされた。まぁ、慣れているから良いけど、後でアカリって恋人がいる事を言っておかないとかな。
「中に入るぞ」
「あ、はい」
私達はオーディンさんの案内でヴァルハラの中に入っていく。
「許可すると思うのか?」
「ケチね。前にも入った人間はいるでしょう? それと変わらないわよ」
「…………」
ハデスさんの眉間に深い皺が刻まれる。
「彼女は英雄の魂を持つ者だ。大した問題はないだろう」
「…………」
更に深い皺が刻まれる。ハデスさんが怒っている事が分かる。自分の領域を侵されるのが気に食わないという雰囲気だ。これは、さすがに無理かと思っていると、私とフレイヤさんの横にペルセポネさんが並んだ。
「エリュシオンに入るのが駄目でしたら、オーディン様のヴァルハラをご利用されれば良いのでは? エリュシオンから英雄の魂を持ち出す事は構わないでしょう?」
ペルセポネさんがそう言って微笑むと、ハデスさんは気まずそうな表情になる。ハデスさんはペルセポネさんに弱いらしい。
「エリュシオンにいる英霊をヴァルハラに迎えた場合、彼等は新たな生を受けるも同じだ。それでも良いのか?」
「ハクさんに従うようには出来ますか?」
「主をハクにするという事か」
そう言って、オーディンさんが私を見る。私を主とするという事は、また配下が増えるという事になる。正直要らないけど、それが手段となるのなら受け入れるべきかな。言い聞かせればどうにかなるかもしれないし。
「出来なくはないだろう」
「それなら私は良いかと。ハクさんの助けになりますし、安心出来ますから」
私の監督なら安心出来るという事らしい。ペルセポネさんが信頼してくれるのは嬉しいけど、そこまでの自信はないかな。悪魔達と同じように最初から契約で縛る事が出来れば別かもしれないけど。
「そちらの方が要求が上になっている気がするのだが……」
「こちらの方がハデス様の負担は減ると思われますが。エリュシオンへの干渉許可を下されば良いだけですから」
「…………良かろう。エリュシオンへの干渉を許可する。ペルセポネに感謝するのだな」
「はい。ありがとうございます。ハデスさん」
ハデスさんは、眉を寄せながら私を見た後に冥界に戻っていった。ペルセポネさんに感謝するように言ったのに、ハデスさんに感謝したからかな。ハデスさんとしては、若干複雑な気持ちになったのかも。まぁ、ハデスさんはそういう神様だから、深く気にする事は止めておこう。
そして、改めて、ペルセポネさんにも感謝する。
「ペルセポネさんもありがとうございました。ハデスさんに口添えして頂いて」
「いえ、ハデス様は、私に甘いところがありますので。ハクさん達にとって最も良い結果になるようにしてみましたが、ご迷惑でしたでしょうか?」
「いえ、全然。どうなるのか分からないですけど、オーディンさんの方で出来る事になりましたので」
「ああ。ヘルにも協力して貰おう。ヴァーラスキャールヴに向かう。付いてこい。そちらの英雄も共にな」
「良いんですか?」
アーサーさんも一緒に付いてきて良いと言うので、本当に大丈夫なのか確認する。私も神の力を持っていて初めて行ける場所だったし。
「ああ。その英雄の魂は神界に耐えられるものだ」
「へぇ~、そういう事もあるんですね。じゃあ、ヘラさん。この子をお願いします」
「ええ。任せなさい」
ヘラさんにフェネクスを任せる。さすがに、別の神界に連れて行くのは難しいからね。フェネクスの頭を撫でてあげると、そのままヘラさんに甘えるようにくっついた。これでフェネクスは大丈夫。ヴァーラスキャールヴに向かうために、アーサーさんに手を伸ばす。
「アーサーさん、手を」
「あ、ああ」
アーサーさんはとんとん拍子で話が進んでいったので、少し戸惑っていた。でも、私の手を取ってくれた。そして、ヴァーラスキャールヴに転移する。私と手を繋いでいるから、許可を得ているアーサーさんも一緒に転移する事が出来た。
オーディンさんも先に来ていた。次いで、フレイヤさんとヘルさんもやって来る。
「う~ん! 久しぶり~!」
ヘルさんが私を抱きしめてくる。別に久しぶりという程会っていないわけじゃない。昨日だって会っているし。
「それで、ヴァルハラを使うんでしょ? フレイヤから聞いたよぉ」
「ああ。お前にも手伝って貰う。付いてこい」
オーディンさんに付いていき移動する。何故か、両手をヘルさんとフレイヤさんに繋がれている。まぁ、困らないから良いのだけど。
ヴァーラスキャールヴから外に出て、しばらく歩いていると、綺麗な神殿が見えてきた。そこでは、甲冑に身を包んだ人達が争っていた。
「あの……あれって止めなくて良いんですか?」
「身体を鍛えているだけだから、止める必要はないの。ハクちゃんのところにある闘技場と似たようなものよ」
「ああ、なるほど」
それなら止める必要はないのかもしれない。滅茶苦茶殺気立っているような気もするけど。
「良き兵だな」
アーサーさんは、鍛えている人達を見てそう言った。王様としての感想なのかな。
「ここがヴァルハラだ。ここに英霊を喚び出す」
オーディンさんがそう言うと、私達の前に白い鎧に身を包んだ女性が現れて跪いた。
「ブリュンヒルデか。ヴァルハラを使う。良いな?」
「はい。ですが、その者達は何者でしょうか?」
ブリュンヒルデと呼ばれた女性は、私とアーサーさんを見てそう言う。
「我の友とその友だ。縁があり、協力する事になった」
「そうでしたか」
ブリュンヒルデさんは、私の元に来ると、ジッと見てくる。何故毎回ジッと見られるのだろうか。特に何もないはずと思っていても、少しだけ緊張してしまう。
「エイルの祝福? それに死者を導く力……」
「あれ? エイルさんをご存知なんですか?」
「エイルは、私の妹みたいなものよ。お互いにワルキューレの一人なの。もしかして、この子が話にあった子でしょうか?」
「ああ」
オーディンさんが肯定すると、ブリュンヒルデさんは、また私の事をジッと見てきた。
「女の子も有りか……」
そんな事を呟いていた。男性関係で何かあったのだろうか。若干怖い顔をしていた気がする。フレイヤさんは、頭を撫でてくるので、フレイヤさんから見ても怖い顔をしていたみたいだ。
「取り敢えず、この子にワルキューレの祝福を授けても構いませんか?」
「ああ、構わ……いや、我からも頼もう。今、役に立つはずだ」
一体どういう事だろうと思っていると、ブリュンヒルデさんから祝福を授けられた。
────────────────────
【戦乙女達の祝福】:死者を導く事が出来るようになる。蜜酒を出す事が出来るようになる。英雄との繋がりが出来やすくなる。また英雄のステータスが大幅に上昇する。控えでも効果を発揮する。
────────────────────
オーディンさんが役に立つと言った理由が分かった。英雄に関する祝福だったからだ。これで交渉が上手くいきやすくなるかな。元々交渉に有利になる祝福は貰っているけど、いっぱいあればある程安心は出来る。
「よし……これで繋がりが出来たわ……」
何かブリュンヒルデさんが拳を握っているけど、気にしないでおこう。その後、ブリュンヒルデさんは、用事があるみたいで、どこかに飛んでいった。最後まで私を見ていた事から、恐らく恋愛系の何かの標的にされた。まぁ、慣れているから良いけど、後でアカリって恋人がいる事を言っておかないとかな。
「中に入るぞ」
「あ、はい」
私達はオーディンさんの案内でヴァルハラの中に入っていく。
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