体操服姿の掃除奴隷

yamotomegu

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第1章~すみれの陥落~

再会

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腹を殴られて動けなくなったといっても、そこまで重傷だったわけではない。かすみは喧嘩とは無縁の生活を送っていたし、親や兄弟にも暴力をふるう人がいなかったため殴られ慣れていなかったのだ。10分程度で回復し、その日はおとなしく帰ることにした。生徒手帳を奪った3人組を探そうかとも考えたが、また殴られたら怖いという恐怖心から彼女らの言葉に従わざるを得なかったのだ。



次の日、すみれは憧れの中学生生活2日目というのに憂鬱な気分だった。小学生から彼女を知る友人たちはいつもと違うその様子にひどく心配した。しかし、本当のことを言うわけにはいかない。もしすみれが上級生から目を付けられていることが知られたら、また友達がいなくなってまた一人になってしまうかもしれない。それはすみれにとって絶対に避けなければならないことだった。同じ理由から、上級生の呼び出しを無視したり先生に相談することもできなかった。これは一人で穏便に解決する必要がある。まだ中学生の彼女にはそれしか選択肢がなかったのである。



信じられないくらい長い授業時間が終わり、やっと放課後になった。授業と言っても教科書の配布やガイダンスといった内容で、やたら先生が中学校は小学校とは違うぞ、と言っていたような気がした。すみれにそのような他愛もない話に耳を傾けている暇はない。これから3年間の友人関係がかかっているのだ。



帰りの学活が終わると、すみれは誰にも見られないように気を付けながら旧校舎に入った。ガイダンスで旧校舎に近づかないようにと何回も言われたが、今回は仕方がない、明日からは近づかないようにしよう、そのように考えていた。地図を確認したところ1階には職員トイレしかなかったので、とりあえずそこに向かうことにした。旧校舎の中はいたるところに落書きがあり、ガラスも割られていて、どうやら不良たちの溜まり場になっているようだった。そこら中にアルコール飲料の缶やたばこの吸い殻が落ちている。なかには日本酒の一升瓶まで転がっていたが、まだ中学生のすみれにはそれが何かは理解できなかった。職員トイレの前にたどり着くと、女子トイレの方から昨日の3人組の話し声が聞こえてきた。すみれは一瞬引き返そうか迷ったが、ここまで来たのだからと勇気を振り絞ってトイレの扉を開けた。

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