140字創作集

菅原 龍飛

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22 光

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 眩い光を浴び続けられることが何日も続いていた。目を瞑っても目の前には光がある。闇に身を委ねて眠ることがどれほど幸せだったのかを身をもって体感した。闇がなくなればどれほど良いかと人は思うのだろう。だが、これだけは忘れてはならない。光とは闇が存在するからこそ光であるのだということを。
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