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第三章「ペンは剱より強し」
第五話「好きな物が一番のごちそう」
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剱さんと張り合っていたせいで、ほたか先輩に頼まれた大切なお仕事を忘れてしまっていた。
私は慌ててほたか先輩のところに戻り、献立を書いたメモを渡す。
情けないことに、そこには『クリームシチュー』という文字と、書きかけの半端な材料しか書いてなかった。
「ごご、ごめんなさい。あの、献立ですけど……ほとんど決まってません……」
「そんな、謝らなくていいんだよぉ。明日の買い物の時までに決まっていれば大丈夫!」
そう言いながら先輩はメモに視線を落とす。
「あれ? 三人ともシチューだったの?」
「いや、そういうわけでもないです」
二人に食べたいものをインタビューしたとき、剱さんがいい笑顔で「肉!」と言っていたのを思い出す。
せっかく三食も枠があるのだから、変なところで強情にならなくてもいいと思う。
「あ、あの。お肉料理も足したいなって思います」
「うん、いいと思うよ~。シチューを作るなら夜がいいだろうし、お肉系を選ぶなら朝ごはんがいいかもね」
「そうですねぇ……。でも、朝から焼肉っていうのも重いですよね?」
私がメモ帳に書けずに迷っていると、ほたか先輩は笑いながら言った。
「なにも、お肉は焼肉だけじゃないよ? 例えば厚めに切ったハムを新鮮な野菜と一緒にマフィンに挟んだハンバーガーなんて、朝ごはんにピッタリかも! お肉はハムを焼いてコショウをかけるだけの簡単なものだけど、ハンバーガーをみんなで作る感じなの。ソースや具を好みで選ぶのも楽しいよ~」
その提案は、想像するだけでおいしそうな上に、楽しそうだった。
「そのアイデア、いただいていいですか?」
「もちろんだよぉ~。……そうだ、ましろちゃんは、どんなパンが好き?」
「パンですか?」
「うん。お昼はキャンプ場の近くのお山に登って食べたいんだけどね。さすがに山頂でお料理する時間もないから、すぐに食べられるものを用意したほうがいいかなって。……ちなみに、大会も同じような感じだよ」
「へぇぇ。そうなんですか……」
私はメモ帳に『ハムのハンバーガー』と書きながら、色々なパンを思い出す。
その時、なんとなく自宅の棚の中にいつも入っていたパンを思い出した。
「私、アンパンが好きなんですよ~。なぜかよく家にあって、小さい頃から食べてました」
「うんうん。じゃあ、アンパンにしようね!」
「……あれ? でもほたか先輩のリクエストが入ってないですよ?」
そのことにふと気が付いて、『アンパン』の『ア』の字でペンを止めた。
すると、ほたか先輩は「気にしないで」と言って笑う。
「いいのいいの。お姉さんはね、ましろちゃんが部活に入ってくれただけで、もう十分にうれしいから。……本当に……ありがとうね」
「あぅ。そ、そんな。……お礼を言われるほどのことじゃ、ないですよ?」
唐突に感謝されてしまったので、なんか照れくさくなってしまう。
でも先輩は深刻そうな表情になっていた。
「天城先生から聞いたの。……ましろちゃんは競争が嫌いだっていう話」
「あ……」
「……インターハイの話をしたときに、ましろちゃんの顔がこわばってるの、なんでかな? って疑問だったの。……あとで先生に競争嫌いの話を聞いたから、そうだったんだなぁって納得できちゃって……」
そして、ほたか先輩は私に向き合ってやさしく微笑んでくれた。
「競争が嫌いなのに、登山部に入ってくれてありがとう。……お姉さん、ましろちゃんのために頑張るね」
その表情はまるで聖母のようだった。
その優しそうな顔を見つめていると、申し訳なくて穴があれば入りたくなってしまう。
確かに部活に入る前はイヤだイヤだと駄々をこねていたけど、先輩たちの魅力のとりこになってしまったあとは、妄想に身を浸して浮かれてばかりだったからだ。
競争を嫌うどころか、今さっきなんて、剱さんとどうしようもないバトルをしていたわけなので、自分がとてつもないおバカに思えてくる。
「あぅぅ……。お礼なんていらないですよ。逆に、申し訳ない気持ちでいっぱいです……」
「逆?」
「いや、まあ……。なんというか……ごにょごにょ」
真面目に心配してくれる先輩に水を差すわけにもいかず、言葉を濁すしかなかった。
「で……剱さん。そこでいつまで聞き耳たててるのかね?」
私が小さな声でつぶやくと、背後で剱さんが咽ったようにせき込んだ。
なんか、さっきから後ろに誰かがいる気配を感じていたのだ。
「き、聞いてねえよ!」
「ほら、聞いてる。小さい声で言ったのに」
今日の剱さんはやっぱり変だ。
妙に私に絡んでくる。
そもそもは妄想ノートで絡んできたのに、何事もなかったように触れてこなくなったし!
千景さんを手伝おうとすると、邪魔ばっかりしてくるし!
なんかもう、剱さんが怖いとかどうでもよくなるぐらいに、ムカムカしてきた。
「つ~る~ぎ~さ~ん!」
私は立ち上がり、両腕を振り上げた。
相手が強い空手家だろうと、もう許さない!
窮鼠猫を噛む!
私は渾身の力で床を蹴り、剱さんにとびかかった。
「……って、あれ?」
私のイメージでは剱さんに噛みついているはずだったのだけど、まったくの予想外の体勢になっていた。
私の背中に密着するように、剱さんがいる。
剱さんのたくましい手は私の胸に伸びていて、なぜか、ブレザーの隙間からおっぱいに密着していた。
ブラウスの上からとはいえ、なんだか妙な刺激が手から伝わってくる。
「え? ……えええ?」
「う、空木……。アタシ、こんなことをするはずじゃ……」
なぜか、お触りしている剱さんのほうが私以上にうろたえている。
とっさに胸から手を離すと、おろおろしながら後ずさった。
「……二人がどうやったらそういう体勢になったのか、お姉さんにも見えなかったよ……」
「ぶつかったと思ったら……、いつの間にか、そうなってた」
ほたか先輩と千景さんもあっけに取られてたたずんでいる。
私は乱れた胸元を正しつつ、剱さんから距離を取った。
「あぅぅ……。そこまでして私に触りたかったの?」
「違う! これはただの事故だ。他意はない!」
剱さんは妙に男らしく言い切ったので、なんだかそれ以上の追求が出来なくなってしまった。
すると、急に剱さんは私との距離を詰めてきた。
「そ、それよりも空木に言いたいことがある!」
「な……なんなのかね?」
「アタシは『肉じゃなくて牛乳』って言っただろ? なんで勝手にメニューに加えてるんだ」
「でも、お肉は好きなんでしょ? すごい笑顔で言ってたし」
「むぐ……」
図星を突かれたのだろう。
剱さんは勢いを失い、ひるんだように見える。
「小桃ちゃん……私の親友がいつも言ってるもん。食べたいものが一番のごちそうなんだって! せっかく三食あるんだから、お肉もいいと思うよ!」
「う、空木がそこまで言うなら……いいよ。それで……頼む」
剱さんは、意外なほどに素直に提案を受け入れてくれた。
なんか、真正面からぶつかればそんなに怖くなかった。
競争が苦手だと思い込んでいたように、剱さんも苦手だと勝手に思い込んでいただけかもしれない。
そう思うと、自然に自分の顔から緊張が抜けていくような気がした。
「うん、朝はおいしく作るからね!」
私答えると、なぜだか剱さんが少し頬を赤く染めている。
そして、すぐに視線をそらしてしまった。
「ば、ばかやろう。アタシに向かって笑うんじゃないよ……」
柄にもなく照れている剱さん。
そんな彼女の意外な表情を見ていると、みんなも自然に笑みが浮かんでしまう。
しかし、無情にもチャイムが鳴り響いた。
とっさに時計を見ると、すでに下校の時刻だった。
ザックのパッキングは……終わっていない。
持っていく荷物は、部室の床に広がったままだった。
私たち四人は青ざめた表情で見つめあう。
「これって、キャンプは中止……っすか?」
「えっと……。えへへ。お姉さんがモタモタしてたせい……だね」
「違う。ボクが忘れてた……せい」
「うわ~~! ダメ! 鬱っちゃダメですっ!」
落ち込むなと言っても、もう、どうしようもない。
部室の中には重い空気が立ち込めていった。
その時、唐突に部室の扉が開いた。
私は慌ててほたか先輩のところに戻り、献立を書いたメモを渡す。
情けないことに、そこには『クリームシチュー』という文字と、書きかけの半端な材料しか書いてなかった。
「ごご、ごめんなさい。あの、献立ですけど……ほとんど決まってません……」
「そんな、謝らなくていいんだよぉ。明日の買い物の時までに決まっていれば大丈夫!」
そう言いながら先輩はメモに視線を落とす。
「あれ? 三人ともシチューだったの?」
「いや、そういうわけでもないです」
二人に食べたいものをインタビューしたとき、剱さんがいい笑顔で「肉!」と言っていたのを思い出す。
せっかく三食も枠があるのだから、変なところで強情にならなくてもいいと思う。
「あ、あの。お肉料理も足したいなって思います」
「うん、いいと思うよ~。シチューを作るなら夜がいいだろうし、お肉系を選ぶなら朝ごはんがいいかもね」
「そうですねぇ……。でも、朝から焼肉っていうのも重いですよね?」
私がメモ帳に書けずに迷っていると、ほたか先輩は笑いながら言った。
「なにも、お肉は焼肉だけじゃないよ? 例えば厚めに切ったハムを新鮮な野菜と一緒にマフィンに挟んだハンバーガーなんて、朝ごはんにピッタリかも! お肉はハムを焼いてコショウをかけるだけの簡単なものだけど、ハンバーガーをみんなで作る感じなの。ソースや具を好みで選ぶのも楽しいよ~」
その提案は、想像するだけでおいしそうな上に、楽しそうだった。
「そのアイデア、いただいていいですか?」
「もちろんだよぉ~。……そうだ、ましろちゃんは、どんなパンが好き?」
「パンですか?」
「うん。お昼はキャンプ場の近くのお山に登って食べたいんだけどね。さすがに山頂でお料理する時間もないから、すぐに食べられるものを用意したほうがいいかなって。……ちなみに、大会も同じような感じだよ」
「へぇぇ。そうなんですか……」
私はメモ帳に『ハムのハンバーガー』と書きながら、色々なパンを思い出す。
その時、なんとなく自宅の棚の中にいつも入っていたパンを思い出した。
「私、アンパンが好きなんですよ~。なぜかよく家にあって、小さい頃から食べてました」
「うんうん。じゃあ、アンパンにしようね!」
「……あれ? でもほたか先輩のリクエストが入ってないですよ?」
そのことにふと気が付いて、『アンパン』の『ア』の字でペンを止めた。
すると、ほたか先輩は「気にしないで」と言って笑う。
「いいのいいの。お姉さんはね、ましろちゃんが部活に入ってくれただけで、もう十分にうれしいから。……本当に……ありがとうね」
「あぅ。そ、そんな。……お礼を言われるほどのことじゃ、ないですよ?」
唐突に感謝されてしまったので、なんか照れくさくなってしまう。
でも先輩は深刻そうな表情になっていた。
「天城先生から聞いたの。……ましろちゃんは競争が嫌いだっていう話」
「あ……」
「……インターハイの話をしたときに、ましろちゃんの顔がこわばってるの、なんでかな? って疑問だったの。……あとで先生に競争嫌いの話を聞いたから、そうだったんだなぁって納得できちゃって……」
そして、ほたか先輩は私に向き合ってやさしく微笑んでくれた。
「競争が嫌いなのに、登山部に入ってくれてありがとう。……お姉さん、ましろちゃんのために頑張るね」
その表情はまるで聖母のようだった。
その優しそうな顔を見つめていると、申し訳なくて穴があれば入りたくなってしまう。
確かに部活に入る前はイヤだイヤだと駄々をこねていたけど、先輩たちの魅力のとりこになってしまったあとは、妄想に身を浸して浮かれてばかりだったからだ。
競争を嫌うどころか、今さっきなんて、剱さんとどうしようもないバトルをしていたわけなので、自分がとてつもないおバカに思えてくる。
「あぅぅ……。お礼なんていらないですよ。逆に、申し訳ない気持ちでいっぱいです……」
「逆?」
「いや、まあ……。なんというか……ごにょごにょ」
真面目に心配してくれる先輩に水を差すわけにもいかず、言葉を濁すしかなかった。
「で……剱さん。そこでいつまで聞き耳たててるのかね?」
私が小さな声でつぶやくと、背後で剱さんが咽ったようにせき込んだ。
なんか、さっきから後ろに誰かがいる気配を感じていたのだ。
「き、聞いてねえよ!」
「ほら、聞いてる。小さい声で言ったのに」
今日の剱さんはやっぱり変だ。
妙に私に絡んでくる。
そもそもは妄想ノートで絡んできたのに、何事もなかったように触れてこなくなったし!
千景さんを手伝おうとすると、邪魔ばっかりしてくるし!
なんかもう、剱さんが怖いとかどうでもよくなるぐらいに、ムカムカしてきた。
「つ~る~ぎ~さ~ん!」
私は立ち上がり、両腕を振り上げた。
相手が強い空手家だろうと、もう許さない!
窮鼠猫を噛む!
私は渾身の力で床を蹴り、剱さんにとびかかった。
「……って、あれ?」
私のイメージでは剱さんに噛みついているはずだったのだけど、まったくの予想外の体勢になっていた。
私の背中に密着するように、剱さんがいる。
剱さんのたくましい手は私の胸に伸びていて、なぜか、ブレザーの隙間からおっぱいに密着していた。
ブラウスの上からとはいえ、なんだか妙な刺激が手から伝わってくる。
「え? ……えええ?」
「う、空木……。アタシ、こんなことをするはずじゃ……」
なぜか、お触りしている剱さんのほうが私以上にうろたえている。
とっさに胸から手を離すと、おろおろしながら後ずさった。
「……二人がどうやったらそういう体勢になったのか、お姉さんにも見えなかったよ……」
「ぶつかったと思ったら……、いつの間にか、そうなってた」
ほたか先輩と千景さんもあっけに取られてたたずんでいる。
私は乱れた胸元を正しつつ、剱さんから距離を取った。
「あぅぅ……。そこまでして私に触りたかったの?」
「違う! これはただの事故だ。他意はない!」
剱さんは妙に男らしく言い切ったので、なんだかそれ以上の追求が出来なくなってしまった。
すると、急に剱さんは私との距離を詰めてきた。
「そ、それよりも空木に言いたいことがある!」
「な……なんなのかね?」
「アタシは『肉じゃなくて牛乳』って言っただろ? なんで勝手にメニューに加えてるんだ」
「でも、お肉は好きなんでしょ? すごい笑顔で言ってたし」
「むぐ……」
図星を突かれたのだろう。
剱さんは勢いを失い、ひるんだように見える。
「小桃ちゃん……私の親友がいつも言ってるもん。食べたいものが一番のごちそうなんだって! せっかく三食あるんだから、お肉もいいと思うよ!」
「う、空木がそこまで言うなら……いいよ。それで……頼む」
剱さんは、意外なほどに素直に提案を受け入れてくれた。
なんか、真正面からぶつかればそんなに怖くなかった。
競争が苦手だと思い込んでいたように、剱さんも苦手だと勝手に思い込んでいただけかもしれない。
そう思うと、自然に自分の顔から緊張が抜けていくような気がした。
「うん、朝はおいしく作るからね!」
私答えると、なぜだか剱さんが少し頬を赤く染めている。
そして、すぐに視線をそらしてしまった。
「ば、ばかやろう。アタシに向かって笑うんじゃないよ……」
柄にもなく照れている剱さん。
そんな彼女の意外な表情を見ていると、みんなも自然に笑みが浮かんでしまう。
しかし、無情にもチャイムが鳴り響いた。
とっさに時計を見ると、すでに下校の時刻だった。
ザックのパッキングは……終わっていない。
持っていく荷物は、部室の床に広がったままだった。
私たち四人は青ざめた表情で見つめあう。
「これって、キャンプは中止……っすか?」
「えっと……。えへへ。お姉さんがモタモタしてたせい……だね」
「違う。ボクが忘れてた……せい」
「うわ~~! ダメ! 鬱っちゃダメですっ!」
落ち込むなと言っても、もう、どうしようもない。
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