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ロイの腕を掴んだ。
「待って、やっぱり聞いとく。
傷ついたとしても」
ロイはため息をついた。
「上で話そう。片付けてから上がってこい」
螺旋階段を上っていく後ろ姿を見つめる。
今までに見たことのないロイだった。
私は急いで片付けを終わらせると、
テキーラを一気に飲み干した。
そして、2階に向かう。
カウンターの中でロイはドリンクを作っていた。
「ソファに座ってて、飲み物持ってくから」
「うん」
私はソファに座り煙草に火をつけた。
ロイはグラスを両手に持ちながら、向かいに座った。
「マリナ、お前はショックだろうけど、聞くか? 」
「今更、やめてよ。聞くって言ったでしょ」
「わかった……。お前がDJとして憧れてた、遠坂はアメリカに行った」
「その通りよ」
「でも、それは違う。
お前はあいつと飲んで、翌日アメリカに行ったと言ってたが、あいつは日本にいるんだ」
「待って、やっぱり聞いとく。
傷ついたとしても」
ロイはため息をついた。
「上で話そう。片付けてから上がってこい」
螺旋階段を上っていく後ろ姿を見つめる。
今までに見たことのないロイだった。
私は急いで片付けを終わらせると、
テキーラを一気に飲み干した。
そして、2階に向かう。
カウンターの中でロイはドリンクを作っていた。
「ソファに座ってて、飲み物持ってくから」
「うん」
私はソファに座り煙草に火をつけた。
ロイはグラスを両手に持ちながら、向かいに座った。
「マリナ、お前はショックだろうけど、聞くか? 」
「今更、やめてよ。聞くって言ったでしょ」
「わかった……。お前がDJとして憧れてた、遠坂はアメリカに行った」
「その通りよ」
「でも、それは違う。
お前はあいつと飲んで、翌日アメリカに行ったと言ってたが、あいつは日本にいるんだ」
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