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第1章 〜初めての日本〜
(2)お義父さんお義母さんよろしくお願いします
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「ニ…ホン?ってえぇ!?何処なのよそれ!私知らないわ!」
「ちょっ、お前声大きいよ!仮にも王女だろ?もっとお淑やかにsh…」
ギィィ……ガチャン
僕のアネッサへの注意は、虚しくもドアの開け閉めによって掻き消された…
「司ちゃん?その子だぁれ?」
優しく語りかけるように喋りかけてはいるが、身体の奥底からドス黒いオーラを感じるのは僕だけだろうか。いやアネッサも震え上がってる、どうやら母さんのオーラは本物のようだ。
「いや、あの…さ、友………達的な?」
「ちょ、アナタ私と友達になれるとでも思ってんの!?冗談も大概にsh…ヒッッ!」
どうやら母さんは相当ご立腹のようだ。
お玉がひしゃげている。
「ふーん、司ちゃんはお嫁さんにも行ってないような女の子を自宅に連れ込んで、挙げ句の果てには喰べちゃったんだ…」
「お母さんねぇ…そういうの一番大嫌いって言ったよねぇ?」
これはヤバい。相当ヤバい。
ここで僕とアネッサが生き残る方法は一つしかない…
「ち、違うんだ母さん!さっきのは冗談で、彼女とは正式にお付き合いさせていただいてるんだよ…ハハハ!」
そう言いながら僕はアネッサにジェスチャーで必死に伝える。
"今はヤバい、協力しろ"と。
どうやらアネッサも馬鹿ではないようだ。僕の意思を汲み取り協力してくれるようだ。
「そ、そうなんですよお義母様!司君とは正式にお、お、お…ツキアイ(小声)させてもらってるんです!」
「あら、そうなの?やだぁごめんなさーい。私勘違いしちゃって。正式にお付き合いしてるならお家に来るぐらい普通だもんね~」
どうやらお母さんはお付き合いに対して神聖な感情を持っているようだ。付き合ったからと言って親御さんに無断で家に侵入するのはどうかと思うのだが…まぁ今はそんなことどうでも良い。
どうやら僕たちは助かったようだ。
「じゃあ朝ごはんの用意しとくから2人とも早く下に降りて来るのよ~」
「「は、はーい」」
「ふぅ…すまない、助かった。うちの母さんはいつもああなんだ」
「異世界人って怖いわね…」
「と、とりあえず下行ってご飯食べようか」
「そ、そうね。そうしまょう。」
ぎこちない会話を繋げながら僕たちは階段を降りて行く。
しまった。鬼門はまだあったのだというのに、僕はすっかり忘れてしまっていた。
お父さんだ。
「やぁ、君が司の彼女なんだって?ゆっくり寛いでいきなさい」
あれ?おかしいな。いつもならなりふり構わず組み手で勝負を仕掛けて来る戦闘狂なのに、今日に限って何があったんだ…?
理由はすぐに分かった。お母さんだ。多分お父さんは今すぐにでも僕と組み手をしたくて仕方ないんだろう。先ほどから貧乏ゆすりが止まっていない。だが、後ろをみればいくら父でも動けない理由が分かる。眼圧が凄いのだ。
お母さんの。
「さぁ、ご飯にしましょうか」
「そ、そうだね」
咄嗟に相槌を打つ
「手を合わせて」
「「「いただきます」」」
「イ、イタダキマス」
1人だけどこかぎこちないいただきますだったが、まぁ仕方ない。これから教えていくしかないのだから。
「ちょっ、お前声大きいよ!仮にも王女だろ?もっとお淑やかにsh…」
ギィィ……ガチャン
僕のアネッサへの注意は、虚しくもドアの開け閉めによって掻き消された…
「司ちゃん?その子だぁれ?」
優しく語りかけるように喋りかけてはいるが、身体の奥底からドス黒いオーラを感じるのは僕だけだろうか。いやアネッサも震え上がってる、どうやら母さんのオーラは本物のようだ。
「いや、あの…さ、友………達的な?」
「ちょ、アナタ私と友達になれるとでも思ってんの!?冗談も大概にsh…ヒッッ!」
どうやら母さんは相当ご立腹のようだ。
お玉がひしゃげている。
「ふーん、司ちゃんはお嫁さんにも行ってないような女の子を自宅に連れ込んで、挙げ句の果てには喰べちゃったんだ…」
「お母さんねぇ…そういうの一番大嫌いって言ったよねぇ?」
これはヤバい。相当ヤバい。
ここで僕とアネッサが生き残る方法は一つしかない…
「ち、違うんだ母さん!さっきのは冗談で、彼女とは正式にお付き合いさせていただいてるんだよ…ハハハ!」
そう言いながら僕はアネッサにジェスチャーで必死に伝える。
"今はヤバい、協力しろ"と。
どうやらアネッサも馬鹿ではないようだ。僕の意思を汲み取り協力してくれるようだ。
「そ、そうなんですよお義母様!司君とは正式にお、お、お…ツキアイ(小声)させてもらってるんです!」
「あら、そうなの?やだぁごめんなさーい。私勘違いしちゃって。正式にお付き合いしてるならお家に来るぐらい普通だもんね~」
どうやらお母さんはお付き合いに対して神聖な感情を持っているようだ。付き合ったからと言って親御さんに無断で家に侵入するのはどうかと思うのだが…まぁ今はそんなことどうでも良い。
どうやら僕たちは助かったようだ。
「じゃあ朝ごはんの用意しとくから2人とも早く下に降りて来るのよ~」
「「は、はーい」」
「ふぅ…すまない、助かった。うちの母さんはいつもああなんだ」
「異世界人って怖いわね…」
「と、とりあえず下行ってご飯食べようか」
「そ、そうね。そうしまょう。」
ぎこちない会話を繋げながら僕たちは階段を降りて行く。
しまった。鬼門はまだあったのだというのに、僕はすっかり忘れてしまっていた。
お父さんだ。
「やぁ、君が司の彼女なんだって?ゆっくり寛いでいきなさい」
あれ?おかしいな。いつもならなりふり構わず組み手で勝負を仕掛けて来る戦闘狂なのに、今日に限って何があったんだ…?
理由はすぐに分かった。お母さんだ。多分お父さんは今すぐにでも僕と組み手をしたくて仕方ないんだろう。先ほどから貧乏ゆすりが止まっていない。だが、後ろをみればいくら父でも動けない理由が分かる。眼圧が凄いのだ。
お母さんの。
「さぁ、ご飯にしましょうか」
「そ、そうだね」
咄嗟に相槌を打つ
「手を合わせて」
「「「いただきます」」」
「イ、イタダキマス」
1人だけどこかぎこちないいただきますだったが、まぁ仕方ない。これから教えていくしかないのだから。
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