夢の中でまた会いたい

未来の小説家

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夢の中で

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 夢の中で、私たちは毎晩恋に落ちていた。

 彼と私は、同じ大学に通っていた。彼はクラスの人気者で、私は地味な存在だった。私たちはほとんど話したことがなかったけれど、夢の中では毎晩、彼と一緒に過ごしていた。

 夢の中での彼は、普段の彼とは違った。優しくて、私を大切にしてくれる。私たちは手を繋いだり、キスをしたりして、夢の中の恋人同士として幸せな時間を過ごしていた。

 だけど、現実は夢の中とは違った。彼は私には全く興味がなく、私も彼に想いを寄せているなんて夢の中だけの話だった。

 ある日、私は夢の中で彼と別れる夢を見た。彼は泣いていたけれど、私は彼に冷たくしてしまった。翌日、現実でも彼から告白された。だけど、私は夢の中の彼との思い出が消えず、彼の告白を受け入れることができなかった。

 その後、私たちは連絡を取らなくなった。彼は他の女性と付き合い始め、私も自分の人生を歩んでいった。だけど、私は今でも彼との夢の中の恋に想いを馳せることがある。
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