霊が五月蝿い。

せか

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霊が五月蝿い。1話

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「ねぇねぇねぇ!これ何?!
    僕初めて見た!」

私はその声を無視しながら登校する。

「ねぇ花、何で返事してくれないの?」

「……」

「ねぇ!無視しないでよ!」

そういうと、その霊は私の身体をすり抜け目の前に立ちはばかる。

「あのさぁ…邪魔。」

私はその霊-アキラという男に呆れながら言葉を返す。

「何で僕の事無視するの?!僕寂しくて死んじゃうよ!」

「もう死んでるでしょ…」

どうして、こんな事になったのか。
やっぱり“アレ”が駄目だったのかぁ…

アレとは、今から少し遡る。まぁ遡ると
言っても1年とか2年ではなく、
昨日の事だ。
私は昨日

自殺した。

学校の窓から飛び降りて。

けど死ねなかった。理由はコイツにある。

コイツが、私の自殺を止めた?のだ。

-昨日の午後6時-

「はぁ…何で私が…」

私は、クラスの中の所謂陽キャから
掃除を押し付けられ文句を言いながら
のろのろと掃除をしていた。

「面倒くさ…この後またアイツらに
呼ばれてるし…」
「掃除押し付けたのはお前らだろ…」

私はイラついて、箒を床に叩きつけた。

バシンッ

大きな音が静かな教室に響き渡る。

「やばッ!」

予想よりも大きな音が鳴ったのに驚き
先生が来ませんように…と願いながら
再び掃除に取り掛かった。

掃除がやっと終わり、スマホを見る。
本当はスマホを学校で触っては
いけないのだが、まぁさっきの音でも誰も来なかったし良いだろうと思い
LINEを開く。

「ズッ友☆(12)」

このグループチャットを開く。
この中では私は、人間では無い。

「やっぱり…」

開くと、そこには呼び出しのメール。
「花ちゃんへ♡早く終わらせてさっさとカラオケ来てね♡花ちゃんの得意な?😂歌聴かせて欲しいな~🤣場所はいつものとこだよ~😃じゃあね~笑」

「分かった。今から行く…っと。」

「はぁ…行くか…」

行きたくないと思いつつ、その後の事を
考え準備する。

ふと、窓が目に映った。


飛んでみようか。


なぜ、この考えが浮かんだのかは
今でも分からない。けどこの時は

さも当たり前かの様に、パッと頭の中に
その考えが浮かんだのだ。

気付いた時には身体は動いていた。
死にたいと思ってやった訳では無い。
よくある「度胸試し」みたいなもの。

そうして私は、4階の窓からドアを通る
様に自然に飛び降りた。
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