強制召喚も悪く無い

かなちょろ

文字の大きさ
2 / 13

第2話 勇者召喚も悪くない

しおりを挟む
 夕日の光が宝珠を照らして眩いばかりの輝きを放っている。

 王女の護衛役であるライムスが宝珠を空高く掲げ、エルンとベリーに見守られている頃、俺と由衣は夕飯の買い物にスーパーのタイムセールに来ていた。

「お兄ちゃん 今日は何食べたい?」
「由衣の作る物なら何でもいいぞ」
「お兄ちゃん……そう言う答えが一番困るんだよ?」
「う~ん…」

 ぶっちゃけ由衣の作る飯は何でも美味い。
 だからこそ迷うのだ。

「由衣は何食べたい?」
「ハンバーグ!」

 さすが由衣、即答だ。

「じゃあ、ハンバーグにしよう。」
「本当!やった! 挽肉取ってくるね」

 由衣が挽肉を取りに行っている間、近くのベンチにでも座ってよう。
 人もいないのでゆっくり座っっていたら、召喚された。

「やっと来ましたね、お兄様」
 
 前に来た所とは違う広い場所に召喚された。
 
 ん? お兄様??

「急にどしたの?」
「えへへ、今日はお兄様にお願いがあってお呼びしました」
 
 今はベリー1人だけのようだ。

「そこに立ってて下さい。 動かないで下さいね」
 
 言うなりベリーは離れて行く。

「いきますよー! ……ファイアーボール!!」
 
 ベリーの前に大きな火球が現れたと思ったら、こちらに飛んでくる。

「うわっ!」

 思わず反射で避けてしまった。

「動いちゃだめですよ~! もう一回いきますね。」
 
 火の玉がバシバシ飛んでくる。
 だが、こちらの世界でパワーアップしている俺にはこのくらい躱すことことなんて造作もない。
 打つのを諦めたのか、こちらに近づいてくる。

「もう、お兄様ったら」
 
 そう言うと小さい体で抱き着いてくる。

「ど、どうしたの?」
 
 ベリーは笑顔でこちらを向いて、

「フレアバーストオォ!!」

 ゴオオオォォォ!! と火柱が立ち登り俺の全身が炎に包まれる。

「うおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」

 あまりの出来事に大声で叫ぶ。
 ベリーが離れ、少しして炎は消えた。
 熱くは無い。
 痛くも無い。
 でも服はボロボロになり、ほぼパンツ一丁なんですけど…。

「うんうん」
 
 ベリーはなにやら嬉しそう。

「あ、あのベリーちゃん?」
「流石はお兄様です!」
 
 言うなりまた抱き着いてくる。

「服は元の世界に戻れば元に戻りますから大丈夫です。それよりお兄様、喉乾いていませんか?」
「え、まぁ、ちょっと乾いたかな。」
「こちらをどうぞ」

 腰に着けてるバッグから緑色の液体が入った瓶を取り出す。

「こ、これは何かな?」
「ベリー特性の栄養満点ドリンクです」
 
 満面の笑みで進めてくる。
 くっ!
 こんな笑みをされては断れん。
 覚悟を決めて一気に飲み干す。
 …苦い

「なんともない?」
 
 少し心配そうな目で見てくる。

「少し苦かったけど、大丈夫だよ」
「さすがぁ!お兄様!」

 再度抱き着いてくる。

「本当はね、それ毒なの」
「え?」
「少し強い毒で、魔物を10匹位殺れちゃうよ」
「………」
「これでまた一歩お兄様の研究が進みました」

 冷や汗が止まらないのだけど……。
 ここでどうやら時間になったようだ。

「お兄ちゃんお待たせー」
 
 由衣がカゴいっぱいに夜ご飯の材料を入れて持ってきた。

「どうしたのお兄ちゃん。 凄い汗だけど」
「い、いや、なんでもないよ。 ちょっと暑かっただけだから」
「そう?とりあえず買ってきちゃうね」
「ああ」

 俺の研究ってなんだ?
 由衣の買い物が終わって家に着く。
 夕飯の準備は由衣に任せて今日の実験の事を思い出して身震いするのだった。

 次の日の夕方、部屋のドアを開けると……石畳の場所に出る。

「おっにっいっさま!」

 ベリーが抱き着いてくる。

「あ、べ、ベリーちゃん」

 さすがにちょっと身構える。

「あ、お兄様ひっどーい!」
「い、いや、ごめん」
「ベリーが何かしましたか?」
 
 エルンが心配そうに聞いてくる。

「ちょっと研究に協力してもらっただけだよー」
「またあなたは………申し訳ありません剣児様」
「だ、丈夫ですよ……ははは……」
「早くしないと時間無くなるぞ」
「あ、そうでした。 今回呼んだのは召喚の宝珠についてと、お兄様についてです」

 ガラガラガラガラ
 なんかビッシリと書かれたボードが出てきた。

「はい!ちゅーもーく! まずはお兄様の事です。 私が個人的に調べた結果、お兄様には剣も魔法も効きません。そして毒も効かないとみて良いと思います。 古文書の通り無敵ですね。 あ、この古文書は私のお師匠様が翻訳してくれた写しです。 そして召喚の宝珠ですが、今あるのは私とエルン様の2つです。ある条件で増やす事が出来ました。 宝珠が増えればお兄様もこちらにいられる時間が増えますね」
「その条件って?」
「簡単に言うと、愛です」
「ん? どう言う事?」
「はい、召喚の宝珠に自分の想いを入れて、それにバッチリ合った人を召喚します。 私やエルン様の想いにお兄様がバッチリ合ったので、召喚出来てます」

 想い?

「私は妹も凄く可愛がってくれる優しいお兄様が良かったのです。 エルン様は皆に優しく、国のために頑張ってくれる人ですね。 簡単に言うと宝珠を増やすには、好みの人を宝珠に込めて召喚する事です。」
「えーと、そうなると…」

 ライムスの方を見てみる。

「私には無理だったわよ!」
 
 そっぽを向いて言われた。

「大体こんなスケベな奴は好きじゃないわよ!」

 ちょっと悲しい…。
 ん、まてよ、てことは、エルンは俺の事が好きって事になるのか?
 エルンの方を見ると、何か悟ったのかうつむいて顔を見せてくれない。

「私はスケベでもお兄様が大好きですよ!」

 スケベでも…?
 エルン様?
 チラッチラッ。
 あ、耳まで真っ赤になってる。

「何を考えてる」
 
 ライムスがわなわなしてる。
 あ、ヤバそう。

「この変態がー!!」

 ふっと辺りが暗くなり……。

「ごめんなさい、ごめんなさい」
「……お兄ちゃん誰に謝ってるの?」
「あれ?」
 
 そこには由衣が呆れた顔して立っていた。

 翌日の由衣の行動がちょっとおかしい。
 朝からずーっと見られている気がする。

「ど、どうしたんだい?」

 ドアの隙間からめっちゃ見てる。

「なんでもないから気にしないで」

 気になる……。

 そういえば昨日エルヴァリースから戻って来た時、由衣が目の前にいたな……。
 見られたかもしれない。 
 まぁいいけど。
 見られるのは構わないけど、心配はかけたくない。
 今日は日曜日だし、家で普通にしてれば多分大丈夫なはず。

「ゆい~ちょっと手伝って~」
 
 下の階から母の声がする。

「は~い」
「お兄ちゃんは部屋にいてね」

 タッタッタッ!
 由衣が下に降りて行く。
 召喚するなら今しかないよ。
 ……こういう時に限って召喚されないんだよね。

「ふぁ~……」

 由衣のプレッシャーから開放されたのか眠くなって来た。
 一眠りするか。
 ベッドに横たわり、眠ってからどの位経ったのだろう。
 草原の草の匂い、優しい風が頬を撫でる。
 草の匂い?
 目が覚めたと同時に……。

 ドゴォォォン!

 何事!
 辺りを見渡すと、ライムスがエルンを守りながら剣を振るって戦っている。

「剣児様!」
「これは一体?」

 聞いては見たものの一目瞭然、魔王軍が攻めて来たのだ!

「あんたはとにかくエルン様を守って! こいつらは私が!」
 
 前に戦った狼の魔物、肌黒い小人のような魔物、身の丈2メートル以上はある豚顔の魔物、ざっと見て10や20の数じゃない。
 その中にライムスは突っ込んで行く。

「ハァァァッ!!」
 
 華麗な剣捌きで魔物の頭、腕が飛んで行く。

「凄い!」

 ライムスが豚顔の魔物に斬りかかった瞬間、足元にナイフが刺さる。
 ギリギリで避け、投げた先にはこの間のフードを被ったやつだ。

「やるじゃない、そこの男は私が殺る」
 
 フードの奴がナイフを手に突っ込んでくる。
 ギラリと輝くナイフの刃。
 ナイフ怖ぇー!!

 フードの奴の動きは見えるが、素早いナイフ裁きは剣で防ぎきれない。
 俺の服がボロボロになってゆく。

「チッ! 硬い体だね!」
「剣児様! 私が戦います!」
 
 剣を持って俺の前に立つエルン。

「およびじゃないんだよ!」

 フードのナイフが剣を押し込んでエルンの腹部に蹴りが入る。

「キャッ!!」
 
 エルンが蹴り飛ばされた。

「死にな!」

 ダメだ!俺の力じゃ守り切れない。

「ならっ」

 俺は倒れているエルンに覆い被さり、体を盾にしてフードの攻撃を防ぐ。
 このままだと時間になっちまう。

 その時背後に爆発音が響く。

「エルン様-!」

 助かった、ベリーが戦っていた魔物を蹴散らしてこちらに来てくれた。

「チッ!」

 フードの奴が撤退しようとする所を、魔物を片付けてライムスもこちらに来てくれたようだ。

「もう、逃げ場はないぞ!」
「観念してください!」
「助かった~」
「剣児様…ありがとうございます」

 逃げようとするフードの奴を追おうとする時、自分の部屋に戻るのだった。
 自分のベッドに戻った俺の目の前に由衣が床に座って待っていた。

「お帰り、お兄ちゃん。 どこ行ってたの?」

 急に目の前に現れた俺を見ても驚かず、真剣な顔して聞いてくる。

「い、いや、その、なんだ……どこだろうね……」
 
 しどろもどろになりながも、何とか誤魔化さないと考えていると由衣から話してくる。

「お兄ちゃん、誤魔化さなくていいよ。 昨日のおつかいで見ちゃったし。 夢かどうか確かめたかっただけだから」
「……えーと……」
「お昼ご飯も出来たから食べよ。 食べ終わってから話聞かせてね」
「わ、わかったよ」

 あちゃー、ついにばれたか。
 ずっと隠してはいられないし、仕方ないか。 由衣には本当の事を話そう。
 二人共お昼ご飯を食べ終え、俺の部屋で由衣に話す事にした。

 少し前に異世界エルヴァリースに召喚された事。
 そこでの活躍、出会った人達について話した。

「信じてもらえた?」

 由衣はうつむきながら何やら考えてるようだ。

「ゆ、由衣?」
「んーと、お兄ちゃんはそのエルヴァリースって所で戦って、両手に花って事だね?」
「戦ってはいるけど、両手に花ってことはないよ」 
 
 多分。

「お兄ちゃんが私に嘘はつかないのは知ってるけど、私も行けないかな?」
「急に召喚されるからなぁ」
「……わかった」

 そう言って由衣は部屋から出て行った。
 連れて行ってあげたいんだけど危ないからね。
 そうこうしている内にもう一度召喚された。

 フードの奴は捕まって縄で縛られている。

「剣児様」
「待ってたよ、お兄様」
 
 ライムスはフードの奴に剣を突きつける。

「剣児の事を何故知っている。目的はなんだ?! すべて話せ!」
 
 剣先でフードをめくると、ぴょこんと耳が出てきた。

「な!猫耳だ…と……」
 
 フードから現れた猫耳を見て思わず叫んでしまった。

「剣児様は獣人族の方を見るのは初めてですか?」
「もちろんだ!」

 正面から見ると顔も可愛い。
 正真正銘のケモミミ娘、これは良いものだ。

「だまってないで何か言ったらどうだ!」

 ライムスが詰め寄るが、猫耳娘はプイっとそっぽを向いてしまう。

「この場で首を切ることだって出来るんだぞ!」
「ま、まって」
 
 思わず猫耳娘の前に立ちはだかってしまった。

「何をしている!」
「やったことは悪い事だけど、剣を収めて話を聞いてあげて」
「エルン様に手を出そうとした奴だぞ! それだけで重罪だ!」
「俺が責任を取るから」
「ライムス…私は大丈夫ですし、剣児様にお任せしましょう」
「…エルン様…わかりました。」

 ライムスが剣を収めたので話を聞いてみた。

「名前は?」
「……」
「何故こんなことを?」
「……」
 
 俺の顔をジーっとみているが、一向に喋らない。

「まいったなぁ」

 突然、猫耳娘を縛ってあったロープが切れ、後ろに飛びつきナイフをかまえる。

「まだ隠し持っていたのか!」
 
 ライムスが剣を抜き身構えるが、猫耳娘はフードを翻しダッシュで逃げ出した。

 俺の足なら追いつくはずだ!
 ダッシュで追いかけるが、森に逃げ込まれ見失った。
 当たりを見まわしていると、急に背後から猫耳娘が現れる。

「ありがと」

 チュッ!

 ほっぺにキスされた。

 更に小声で耳元で、

「シャムよ」

 顔が離れると、

「覚えておいてねー!」

 それだけ言って森の中に消えて行った。

 俺はもちろんその場で硬直していたよ。
 皆の所へ戻って逃げられた説明だけしようと、森を抜けた所で時間になった。

「お帰り、 お兄ちゃん」
「あぁ、 ただいま」

 由衣が俺の部屋で待機してた。

「またエルヴァリースって所に行ってきたの?」
「そうなんだ今回は凄かったぞ」
「そうだろうね。 楽しんできてるみたいだし」
 
 ん?楽しくはあるけど…なんでだ?

「本当に戦ってるの?」
「ああ、今回なんてネコミミ…じゃなかった、魔物が沢山いて大変だったんだ」

 俺が不死身で無敵の事は知っているはずだから、心配はしないだろう。

「そうなんだー。 楽しそうだねー」
「いや、だから戦ってきたんだって」
「何と戦ってきたのかなー?」
「魔物と!」
「その頬っぺたにキスマークを付ける魔物なんているんだー?」
「へ?」
「ふーん…」
「いや、これは」
「ふ~ん…私もなんとかブツブツ…」
 
 なんか言いながら部屋から出て行った。

 この日の夕飯は激減してた……。
 親に具合悪いの?と聞かれるくらい……。

 「お兄ちゃんダイエットしてるんだってー」

 ご飯を食べながら由衣が話す。
 ダイエットなんてしてたっけかなぁ……?
 お風呂前にコンビニで由衣の分のお菓子も買って、由衣のご機嫌を取るのだった……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

【完結保証】科学で興す異世界国家 ~理不尽に死んだ技術者が、「石炭」と「ジャガイモ」で最強を証明する。優秀な兄たちが膝を折るまでの建国譚~

Lihito
ファンタジー
正しいデータを揃えた。論理も完璧だった。 それでも、組織の理不尽には勝てなかった。 ——そして、使い潰されて死んだ。 目を覚ますとそこは、十年後に魔王軍による滅亡が確定している異世界。 強国の第三王子として転生した彼に与えられたのは、 因果をねじ曲げる有限の力——「運命点」だけ。 武力と経済を握る兄たちの陰で、継承権最下位。後ろ盾も発言力もない。 だが、邪魔する上司も腐った組織もない。 今度こそ証明する。科学と運命点を武器に、俺のやり方が正しいことを。 石炭と化学による国力強化。 情報と大義名分を積み重ねた対外戦略。 準備を重ね、機が熟した瞬間に運命点で押し切る。 これは、理不尽に敗れた科学者が、選択と代償を重ねる中で、 「正しさ」だけでは国は守れないと知りながら、 滅びの未来を書き換えようとする建国譚。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

勘当された少年と不思議な少女

レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。 理由は外れスキルを持ってるから… 眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。 そんな2人が出会って…

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

処理中です...