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第61話 裏切り
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リアスと出会った俺達はもう一度洞窟にスビルトが居ないか確認に向かった。
「しかし、リアスがこっちに来てるなんてな」
ラビを懐に入れてやたらとモフモフした格好で、歩き辛そうに歩いている。
「私寒い所苦手なのよね。 まぁ、ギルマスに言われちゃ仕方ないわ」
「ギルマスに?」
「そうよ。 ここに来るまで大変だったんだから。 やっと着いたと思ったらカケルが倒れてるし、運ぶの大変だったのよ。 この借りは高いからね」
今回は本当に助かったからな。 出来るだけの礼は今度するか。
「わかったよ。 今度お礼はするよ」
「じゃあじゃあ……」
捲し立てる様に早口で話し始めた。
要するに、この問題が片付いたら旅に連れて行けってことだ。
ま、良いだろ。 平和になればこの世界を旅するって決めてるから。
「その時が来たらな」
「約束よ!」
リアスと約束し、これまでの経緯を話しながら洞窟を目指す。
洞窟の天井はポッカリと穴が開き、空が見える。
そして、崩れた岩場の上に座り、片膝をついて待っている1人の男がいる。
「待ってたぜぇ!」
ゆっくりと岩場から降りて来たそいつは……。
「スビルト!!」
「昨日はよくもやってくれたな。 今度は負けねぇ!!」
話すと同時にスビルトが6人に!!
「幻か!」
だがこの幻は実体がある。
俺がスビルトの強さを知ってしまっている為に、恐らく本物と強さは変わらない。
俺が融合しても、6人相手に出来るのか?
とりあえずリアスには悪いが戦力外、融合したら、こっちの戦いに巻き込まれない様に離れてもらわないと。
「リアス! 離れて魔法を!!」
「わかっているわ!!」
リアスは着ている上着を脱ぎ捨て、スビルトに囲まれない様に走りながら魔法を打ち出している。
ラビも敏捷性を活かして、撹乱する。
『翔! あたしと合体だ!』
タイマンならエルザだろうが、相手は6人。
速さが欲しい。
『瞬間的な速さなら私です! 融合しましょう!!』
ラジュナの力は雷、なら速さはあるのかも知れない。
わかった。 ラジュナ頼む。 融合だ!!
呪文を教わり、急いで唱える。
「金色に輝きし一条の聖なる光よ 盟約に基づきその真なる姿を見せよ!」
黄色い魔法陣が現れると、電が魔法陣から放出される。
痺れそうで躊躇うが、そんな場合では無い。
魔法陣へ飛び込むと、ラジュナの心と融合する。
「はぁはぁ、やっぱりしんどいわ」
「キュー!」
「ラビ!! 危ない!!」
スビルトは俺の融合が終わるまで逃げているリアスとラビで遊ぼうとしているようだ。
スビルトの剣がラビを捉える。
「ラビーー!!」
リアスは振り下ろされた剣を見て、愕然としてしまった。 が、間一髪で、スビルトの剣が振り下ろされる前にラビを抱えてすり抜ける事が出来た。
「キュ~」
「ラビは大丈夫だにゃ」
「カケル!」
融合すると、俺の姿はその融合した精霊の姿に近くなるが……、今回は……、頭に耳も生えるし、尻尾も生えるし、口が勝手に語尾ににゃをつけてしまう……。
『翔、そんな事を気にしてる場合じゃ無いにゃ!』
そうだな、まずはリアスを逃さないと。
「リアス、離れーー」
「あとは頼むわよーー!!」
リアスは自分の実力がわかっているのか、俺の融合が終わると、ラビと共にすぐさま洞窟の出口めがけて走り出している。
あそこまで逃げれば大丈夫だろう。
「待ってたぜ。 お前の変身が終わるまであの餓鬼と遊んでたが、殺せなかったのはちょっと驚いたが……な……」
リアスが無事だったのは俺を待つ時間潰しか。
リアスが躱す事に全力だったから、スビルトの攻撃も何とか躱せていたんだろう。
「おい……」
「なんだにゃ」
「なんだその格好は!! てめぇ! ふざけてるのか!!」
開口一番スビルトが文句を言って来た。
俺はふざけてはいない。
至って真面目だ。
これからスビルトを倒す気満々だ!
ラジュナと融合したから猫耳と尻尾、語尾に「にゃ」がついてる以外は大真面目だ。
「ふざけてこんな姿ににゃれるか!!」
『そんなにゃ……!!」 (ガーーン)
「まぁいい。 この間のリベンジさせてもらうぜぇ!!」
スビルト達は一斉に襲いかかってくる。
ラジュナと融合した俺は、光りとなって稲妻の様に動き、スビルトの背後を取り、幻達を切り裂く。
「前より早いだと!!」
俺の動きに驚いたようだが、俺も驚いた。
動きはラジュナと融合しているため、どう動かせば良いか分かるので、その通りに動いたら、まさかこんな動きが可能だとは……。
よし、これならいける!
『やってやるにゃ!!』
ラジュナの動きでスビルトに追いつくが、剣撃が躱され当たらない。
「はっ! いかに早く動いても剣を振るう時は止まるんだから楽に躱せるぜ!」
確かにそうだ。
スビルトの攻撃は躱せるが、こっちの攻撃も当たらない。
このままだと、こっちが先に力尽きる。
スビルトの幻は倒しても倒しても出てくるのでジリ貧だ。
『カケル、聞こえる?』
え? その声は……、ルマか?
『そうよ。 あの邪魔な幻は私が一度だけ消し去るから、カケルはその瞬間を狙って』
わかった。 頼む。
ルマが何故俺の頭の中に話しかけられたのかわからないが、ルマが協力してくれるならなんとかなる。 だが、スビルトの猛攻撃は反撃の隙が無い。
やばい……、体が怠くなってきた……。
『翔! しっかりするにゃ! 魔力が尽きかけてるんだにゃ! 早くスビルトを倒さないと、魔力切れになるにゃ!』
そうなったら、負ける。
「どうした、どうした! 所詮そんなもんか!」
スビルトはかなり煽ってくるが、誘いにのっちゃだめだ。
それなら。
スビルトの前まで光りとなって移動し、逃げるスビルトを守るように幻が集まる。
いまだ!!
首飾りから紅い光りが発せられると幻は一瞬で消えた。
「なっ!」
これにはスビルトも驚き、動きが止まる。
その隙を尽き、斬撃を放つが……。
「無駄だっ!」
斬撃を躱したスビルトに向けて手の平から用意していた魔法陣を展開する。
「本命はこっちだ!」
俺は魔力のありったけを光撃として、スビルトに放った。
光撃の光りはスビルトの全身を覆う程のサイズ、天井をぶち抜いて空高くまで伸びる一閃の光りとなった。
「勝った……」
勝ちを確信し、もう魔力が無い俺は、倒れ、意識を失った……。
ガラッ……。
「あぶっね~、躱すのが間に合わなかったらやられてたぜ。 くそ、あの野郎、ぶっ殺してやる!!」
『カケル! 起きて!』
『翔、早く起きるにゃ!』
意識はかろうじてある。
スビルトが足を近づいて来る足音がする。
体が動かない……。
スビルトが俺の前まで来た。
「残念だったな。 俺の勝ちだ!」
スビルトの剣が振り下ろされ、俺の頭の上で止まる。
「スビルト、お遊びはここまでよ」
振り下ろされた剣を止めたのはルーギィだ。
何故あいつが……?
「邪魔すんじゃねー!!」
「あら、邪魔なんてしないわ。 準備が出来たんだもの。 遊びはお終いよ」
「ふざけんな! 俺はまだ殺したりねぇ!」
「仕方ないわね」
「な……に……」
スビルトを見上げると、ルーギィがスビルトを剣で突き刺している。
「ルーギィ……、貴様……」
「ふふ」
スビルトはそのまま塵となり消えた。
「カケルだったかしら、また会いましょう。 ふふ……」
そしてルーギィは消えた。
何故仲間を?
わからないまま、意識を失った。
「しかし、リアスがこっちに来てるなんてな」
ラビを懐に入れてやたらとモフモフした格好で、歩き辛そうに歩いている。
「私寒い所苦手なのよね。 まぁ、ギルマスに言われちゃ仕方ないわ」
「ギルマスに?」
「そうよ。 ここに来るまで大変だったんだから。 やっと着いたと思ったらカケルが倒れてるし、運ぶの大変だったのよ。 この借りは高いからね」
今回は本当に助かったからな。 出来るだけの礼は今度するか。
「わかったよ。 今度お礼はするよ」
「じゃあじゃあ……」
捲し立てる様に早口で話し始めた。
要するに、この問題が片付いたら旅に連れて行けってことだ。
ま、良いだろ。 平和になればこの世界を旅するって決めてるから。
「その時が来たらな」
「約束よ!」
リアスと約束し、これまでの経緯を話しながら洞窟を目指す。
洞窟の天井はポッカリと穴が開き、空が見える。
そして、崩れた岩場の上に座り、片膝をついて待っている1人の男がいる。
「待ってたぜぇ!」
ゆっくりと岩場から降りて来たそいつは……。
「スビルト!!」
「昨日はよくもやってくれたな。 今度は負けねぇ!!」
話すと同時にスビルトが6人に!!
「幻か!」
だがこの幻は実体がある。
俺がスビルトの強さを知ってしまっている為に、恐らく本物と強さは変わらない。
俺が融合しても、6人相手に出来るのか?
とりあえずリアスには悪いが戦力外、融合したら、こっちの戦いに巻き込まれない様に離れてもらわないと。
「リアス! 離れて魔法を!!」
「わかっているわ!!」
リアスは着ている上着を脱ぎ捨て、スビルトに囲まれない様に走りながら魔法を打ち出している。
ラビも敏捷性を活かして、撹乱する。
『翔! あたしと合体だ!』
タイマンならエルザだろうが、相手は6人。
速さが欲しい。
『瞬間的な速さなら私です! 融合しましょう!!』
ラジュナの力は雷、なら速さはあるのかも知れない。
わかった。 ラジュナ頼む。 融合だ!!
呪文を教わり、急いで唱える。
「金色に輝きし一条の聖なる光よ 盟約に基づきその真なる姿を見せよ!」
黄色い魔法陣が現れると、電が魔法陣から放出される。
痺れそうで躊躇うが、そんな場合では無い。
魔法陣へ飛び込むと、ラジュナの心と融合する。
「はぁはぁ、やっぱりしんどいわ」
「キュー!」
「ラビ!! 危ない!!」
スビルトは俺の融合が終わるまで逃げているリアスとラビで遊ぼうとしているようだ。
スビルトの剣がラビを捉える。
「ラビーー!!」
リアスは振り下ろされた剣を見て、愕然としてしまった。 が、間一髪で、スビルトの剣が振り下ろされる前にラビを抱えてすり抜ける事が出来た。
「キュ~」
「ラビは大丈夫だにゃ」
「カケル!」
融合すると、俺の姿はその融合した精霊の姿に近くなるが……、今回は……、頭に耳も生えるし、尻尾も生えるし、口が勝手に語尾ににゃをつけてしまう……。
『翔、そんな事を気にしてる場合じゃ無いにゃ!』
そうだな、まずはリアスを逃さないと。
「リアス、離れーー」
「あとは頼むわよーー!!」
リアスは自分の実力がわかっているのか、俺の融合が終わると、ラビと共にすぐさま洞窟の出口めがけて走り出している。
あそこまで逃げれば大丈夫だろう。
「待ってたぜ。 お前の変身が終わるまであの餓鬼と遊んでたが、殺せなかったのはちょっと驚いたが……な……」
リアスが無事だったのは俺を待つ時間潰しか。
リアスが躱す事に全力だったから、スビルトの攻撃も何とか躱せていたんだろう。
「おい……」
「なんだにゃ」
「なんだその格好は!! てめぇ! ふざけてるのか!!」
開口一番スビルトが文句を言って来た。
俺はふざけてはいない。
至って真面目だ。
これからスビルトを倒す気満々だ!
ラジュナと融合したから猫耳と尻尾、語尾に「にゃ」がついてる以外は大真面目だ。
「ふざけてこんな姿ににゃれるか!!」
『そんなにゃ……!!」 (ガーーン)
「まぁいい。 この間のリベンジさせてもらうぜぇ!!」
スビルト達は一斉に襲いかかってくる。
ラジュナと融合した俺は、光りとなって稲妻の様に動き、スビルトの背後を取り、幻達を切り裂く。
「前より早いだと!!」
俺の動きに驚いたようだが、俺も驚いた。
動きはラジュナと融合しているため、どう動かせば良いか分かるので、その通りに動いたら、まさかこんな動きが可能だとは……。
よし、これならいける!
『やってやるにゃ!!』
ラジュナの動きでスビルトに追いつくが、剣撃が躱され当たらない。
「はっ! いかに早く動いても剣を振るう時は止まるんだから楽に躱せるぜ!」
確かにそうだ。
スビルトの攻撃は躱せるが、こっちの攻撃も当たらない。
このままだと、こっちが先に力尽きる。
スビルトの幻は倒しても倒しても出てくるのでジリ貧だ。
『カケル、聞こえる?』
え? その声は……、ルマか?
『そうよ。 あの邪魔な幻は私が一度だけ消し去るから、カケルはその瞬間を狙って』
わかった。 頼む。
ルマが何故俺の頭の中に話しかけられたのかわからないが、ルマが協力してくれるならなんとかなる。 だが、スビルトの猛攻撃は反撃の隙が無い。
やばい……、体が怠くなってきた……。
『翔! しっかりするにゃ! 魔力が尽きかけてるんだにゃ! 早くスビルトを倒さないと、魔力切れになるにゃ!』
そうなったら、負ける。
「どうした、どうした! 所詮そんなもんか!」
スビルトはかなり煽ってくるが、誘いにのっちゃだめだ。
それなら。
スビルトの前まで光りとなって移動し、逃げるスビルトを守るように幻が集まる。
いまだ!!
首飾りから紅い光りが発せられると幻は一瞬で消えた。
「なっ!」
これにはスビルトも驚き、動きが止まる。
その隙を尽き、斬撃を放つが……。
「無駄だっ!」
斬撃を躱したスビルトに向けて手の平から用意していた魔法陣を展開する。
「本命はこっちだ!」
俺は魔力のありったけを光撃として、スビルトに放った。
光撃の光りはスビルトの全身を覆う程のサイズ、天井をぶち抜いて空高くまで伸びる一閃の光りとなった。
「勝った……」
勝ちを確信し、もう魔力が無い俺は、倒れ、意識を失った……。
ガラッ……。
「あぶっね~、躱すのが間に合わなかったらやられてたぜ。 くそ、あの野郎、ぶっ殺してやる!!」
『カケル! 起きて!』
『翔、早く起きるにゃ!』
意識はかろうじてある。
スビルトが足を近づいて来る足音がする。
体が動かない……。
スビルトが俺の前まで来た。
「残念だったな。 俺の勝ちだ!」
スビルトの剣が振り下ろされ、俺の頭の上で止まる。
「スビルト、お遊びはここまでよ」
振り下ろされた剣を止めたのはルーギィだ。
何故あいつが……?
「邪魔すんじゃねー!!」
「あら、邪魔なんてしないわ。 準備が出来たんだもの。 遊びはお終いよ」
「ふざけんな! 俺はまだ殺したりねぇ!」
「仕方ないわね」
「な……に……」
スビルトを見上げると、ルーギィがスビルトを剣で突き刺している。
「ルーギィ……、貴様……」
「ふふ」
スビルトはそのまま塵となり消えた。
「カケルだったかしら、また会いましょう。 ふふ……」
そしてルーギィは消えた。
何故仲間を?
わからないまま、意識を失った。
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