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第五章 大海原
第九十四話 副団長との試合
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やっとエルメリオン王国へ戻って来た。
俺が目覚めた場所でもある。
そしてここでエイルと出会い守護盾になった。
その後レアも目覚め、三人の旅が始まった。
「ケンジどうしたの?」
懐かしさをしみじみと感じていたらエイルに顔を覗き込まれる。
「いや、なんだか懐かしいなと思ってね」
「私も懐かしいですにゃ」
「そうですか?」
「初めて出会ってから三人で旅をしていた時を思い出すよ」
「そうですね、ケンジもまだガルになりたてでしたもんね」
「私は誰かさんのせいで復活が遅れましたけどにゃ」
「あれ~……、何処の誰だろう……」
「まあまあ、エイルがいなかったら俺達が目覚める事は無かったかも知れないから感謝しないと」
「それはそうかも知れませんにゃ」
「そうでしょ! だからレア~」
「……嫌ですにゃ」
「まだ何にも言って無いよ~」
こんなやり取りしながら王都を目指す。
まだ先は長い。
何度か夜営をして、ついに王都へ到着した。
「この感じ久々ですね~」
「そうだな。 シャッテの襲撃からだけど、城下町は殆ど修復されてるな。 綺麗なままだ。 あの時傷をおったホンガンさんは元気だろうか?」
「あの方は頑丈だから大丈夫にゃ」
騎士団副団長のホンガンさん。 シャッテのサラマンダーの攻撃で腹に穴を開けられていたんだけどな。
それとエルフのマドルさん。
俺がガルになる為に良くしてくれた恩人だ。
「これからどうします?」
エイルが聞いてくる。
これから港がある町に向かう予定だが、ホンガンさんやガル支部のミランさんに一度会ってから行くか。
まずはガル支部だな。
扉を開けて入ると、ガル支部のミランさんは相変わらず忙しそうにしている。
「ミランさん、お久しぶりです」
忙しそうにしていて声をかけづらかったので軽く声だけかけておいた。
「ん……? あら、ケンジさんにエイルさんじゃない! それにそちらはレアさん? 久しぶりね~」
「お久しぶりです」
「相変わらず忙しそうですね」
「そうなのよ~、少し前にヴァルスケン帝国でちょっとした事件があってね、それがガルの仕業じゃ無いかって言われててその処理に大変なのよ。 …………二人は何か知らない?」
ミランさんがこちらを見て、何か知ってるでしょ? と言う感じで見てくる。
まあ……、それは俺達だけど……。
「そうですね……、知ってるような知らないような……」
「はっきり言いなさい!」
「はい! 実は……」
ミランさんの威圧感に負けて包み隠さずリュビナイトの事も話しておいた。
「…………ふぅ…………、情報量が多いわ……。 随分派手にやってくれちゃったわね……」
「すいません……」
「いえ、良いのよ。 話しを聞くとケンジさん達が悪いわけじゃ無さそうだし。 でもそうなると各支部に連絡しておかないと……、忙しくなるわね……。 それで、ケンジさん達はこれから何処行く予定なの?」
「俺達は海を渡ろうと思います」
「そう……、海の先の情報は入ってくるのが遅いから、あんまりやらかさないでよ」
「肝に銘じておきます」
「お願いね」
ミランさんに報告も済んだし、ホンガンさんの様子でも見てくるか。
兵舎の方へ向かうと、兵士達の声が聞こえてくる。
その中で一際目立つ体の大きな人が声を上げていた。
ホンガンさんどうやら傷は癒えたようだ。
兵舎に入り、訓練場ホンガンさんに声をかける。
「ホンガンさんお久しぶりです」
「おや? ……おお! もしかして襲撃の時の!?」
「ケンジです。 ご無沙汰しています」
「そちらは……、確か連れ去られた獣人の?」
「はい、レアともうしますにゃ。 あの時は助かりましたにゃ」
「こっちこそだ。 皇……っと、リオン様が心配していたぞ」
「リオン様?」
俺には初めて聞く名前だが、あの時にいた人だろう……。
「リオン様は皇子様の名前ですにゃ」
「まじか!」
あの時はお忍びで名乗っていなかったから知らなかったよ。
「それにしてもケンジ殿……。 なかなかに強くなったようだ。 どうだ私とひと勝負してみないか?」
「体の傷はもう大丈夫なんですか?」
「あんな傷、大した事は無い!」
「えー……」
人造人間でも無い人があの傷で平気とは……、化け物だな……。
「それでは! ホンガン副隊長対守護盾ケンジ、試合初め!
俺とホンガンさんとの試合が始まった。
お互い木剣だが、ホンガンさんのはその巨体と同じ位のサイズがある木剣だ。
リーチ差では負ける。
だが俺もエルメリオン王国を出てかなりパワーアップしている。
スピードでホンガンさんを撹乱してその隙を攻撃する。
ダッシュでホンガンさんの前に出ると、すぐさま体を移動させて背後に回り攻撃するがホンガンさんは俺の素早い動きに即座に対応する。
背後を見ずに木剣を背中に回し俺の攻撃を防いだ。
「流石ですね」
「ケンジ殿も前とは比べ物にならない速さだな」
でもその攻撃を軽々と受け止められてるからな……。
俺は一度離れて再度ホンガンさんに向かって走り出す。
ホンガンさんは巨大な木剣を薙いでくる。
その木剣を態勢を低くして躱すが、そこにホンガンさんのデカい拳が襲ってきた。
その拳を転がりながらギリギリで躱す。
一度距離を取り、木剣をホンガンさんに投げつけると同時に走る。
ホンガンさんは勿論投げつけた木剣を弾く。
俺は弾いた側に移動すると、威力を抑えた魔闘気をホンガンさんの脇腹に叩き込む。
「ぐふっ!」
ホンガンさんはその場に膝を付いた。
「やるな……、まさか私の体でも防げぬ打撃があるとは……、私の負けだ」
「そんな事はありませんよ。 ホンガンさんが最初から本気なら負けていたのはこっちだったかも知れませんし」
「ふ……、戦いにおいて、"かもしれん"は通用せん。 最初から本気でやらなかった私のミスだ」
「その通りだよ」
パチパチと拍手をしながら、騎士団長のロイさんが歩いて来る。
「良い試合だったよ。 見事に負けたねぇホンガン。 やっぱりどうだい? 騎士団に入らないかい?」
「い、いえ、それは遠慮しておきます」
「それは残念」
ロイ騎士団長は本当に残念なそぶりを見せつつ質問をしてくる。
「ときに聞きたい事があるのだが?」
「何でしょうか?」
「君達はヴァルスケン帝国へ行っていたのだよね?」
「はい……」
やばい……、また巨岩の大地の件か?
「帝国で何か怪しい動きなど無かっただろうか? あのヴァルスケルハイトの襲撃後、我々も調査しているのだが、情報が不足していてな」
「そうですね……」
ロイさんにはリュビナイト以外のガスパの闘技場、ヘイトルーガでの遺跡探索、巨岩の大地で爆発があった事を話す。
「そうか……、また何かわかったら教えてくれ。 ガルとはお互いに仲良くやりたいからね」
「はい、わかりました」
「うん、助かる。 それで、これから君達はどうするんだい?」
ロイさんにも海を渡って別の大陸に行く事を告げる。
「そうか、それも楽しそうだ。 それじゃホンガンを倒したご褒美でもあげよう」
「ご褒美ですか?」
「これから君達が向かう港町【ミクシル】にいるいる【ダルマッチ】と言う人を探してこれを見せてごらん」
ロイさんは一つの赤色の石がはめ込まれたペンダントを渡してきた。
「これは?」
「行って渡せばわかるさ」
それだけ言うとロイさんは「良い旅を!」 と言い、行ってしまった。
ホンガンさんにも挨拶をして、エルメリオン王都の西にある港町【ミクシル】に向かう為、準備をし翌日出発した。
俺が目覚めた場所でもある。
そしてここでエイルと出会い守護盾になった。
その後レアも目覚め、三人の旅が始まった。
「ケンジどうしたの?」
懐かしさをしみじみと感じていたらエイルに顔を覗き込まれる。
「いや、なんだか懐かしいなと思ってね」
「私も懐かしいですにゃ」
「そうですか?」
「初めて出会ってから三人で旅をしていた時を思い出すよ」
「そうですね、ケンジもまだガルになりたてでしたもんね」
「私は誰かさんのせいで復活が遅れましたけどにゃ」
「あれ~……、何処の誰だろう……」
「まあまあ、エイルがいなかったら俺達が目覚める事は無かったかも知れないから感謝しないと」
「それはそうかも知れませんにゃ」
「そうでしょ! だからレア~」
「……嫌ですにゃ」
「まだ何にも言って無いよ~」
こんなやり取りしながら王都を目指す。
まだ先は長い。
何度か夜営をして、ついに王都へ到着した。
「この感じ久々ですね~」
「そうだな。 シャッテの襲撃からだけど、城下町は殆ど修復されてるな。 綺麗なままだ。 あの時傷をおったホンガンさんは元気だろうか?」
「あの方は頑丈だから大丈夫にゃ」
騎士団副団長のホンガンさん。 シャッテのサラマンダーの攻撃で腹に穴を開けられていたんだけどな。
それとエルフのマドルさん。
俺がガルになる為に良くしてくれた恩人だ。
「これからどうします?」
エイルが聞いてくる。
これから港がある町に向かう予定だが、ホンガンさんやガル支部のミランさんに一度会ってから行くか。
まずはガル支部だな。
扉を開けて入ると、ガル支部のミランさんは相変わらず忙しそうにしている。
「ミランさん、お久しぶりです」
忙しそうにしていて声をかけづらかったので軽く声だけかけておいた。
「ん……? あら、ケンジさんにエイルさんじゃない! それにそちらはレアさん? 久しぶりね~」
「お久しぶりです」
「相変わらず忙しそうですね」
「そうなのよ~、少し前にヴァルスケン帝国でちょっとした事件があってね、それがガルの仕業じゃ無いかって言われててその処理に大変なのよ。 …………二人は何か知らない?」
ミランさんがこちらを見て、何か知ってるでしょ? と言う感じで見てくる。
まあ……、それは俺達だけど……。
「そうですね……、知ってるような知らないような……」
「はっきり言いなさい!」
「はい! 実は……」
ミランさんの威圧感に負けて包み隠さずリュビナイトの事も話しておいた。
「…………ふぅ…………、情報量が多いわ……。 随分派手にやってくれちゃったわね……」
「すいません……」
「いえ、良いのよ。 話しを聞くとケンジさん達が悪いわけじゃ無さそうだし。 でもそうなると各支部に連絡しておかないと……、忙しくなるわね……。 それで、ケンジさん達はこれから何処行く予定なの?」
「俺達は海を渡ろうと思います」
「そう……、海の先の情報は入ってくるのが遅いから、あんまりやらかさないでよ」
「肝に銘じておきます」
「お願いね」
ミランさんに報告も済んだし、ホンガンさんの様子でも見てくるか。
兵舎の方へ向かうと、兵士達の声が聞こえてくる。
その中で一際目立つ体の大きな人が声を上げていた。
ホンガンさんどうやら傷は癒えたようだ。
兵舎に入り、訓練場ホンガンさんに声をかける。
「ホンガンさんお久しぶりです」
「おや? ……おお! もしかして襲撃の時の!?」
「ケンジです。 ご無沙汰しています」
「そちらは……、確か連れ去られた獣人の?」
「はい、レアともうしますにゃ。 あの時は助かりましたにゃ」
「こっちこそだ。 皇……っと、リオン様が心配していたぞ」
「リオン様?」
俺には初めて聞く名前だが、あの時にいた人だろう……。
「リオン様は皇子様の名前ですにゃ」
「まじか!」
あの時はお忍びで名乗っていなかったから知らなかったよ。
「それにしてもケンジ殿……。 なかなかに強くなったようだ。 どうだ私とひと勝負してみないか?」
「体の傷はもう大丈夫なんですか?」
「あんな傷、大した事は無い!」
「えー……」
人造人間でも無い人があの傷で平気とは……、化け物だな……。
「それでは! ホンガン副隊長対守護盾ケンジ、試合初め!
俺とホンガンさんとの試合が始まった。
お互い木剣だが、ホンガンさんのはその巨体と同じ位のサイズがある木剣だ。
リーチ差では負ける。
だが俺もエルメリオン王国を出てかなりパワーアップしている。
スピードでホンガンさんを撹乱してその隙を攻撃する。
ダッシュでホンガンさんの前に出ると、すぐさま体を移動させて背後に回り攻撃するがホンガンさんは俺の素早い動きに即座に対応する。
背後を見ずに木剣を背中に回し俺の攻撃を防いだ。
「流石ですね」
「ケンジ殿も前とは比べ物にならない速さだな」
でもその攻撃を軽々と受け止められてるからな……。
俺は一度離れて再度ホンガンさんに向かって走り出す。
ホンガンさんは巨大な木剣を薙いでくる。
その木剣を態勢を低くして躱すが、そこにホンガンさんのデカい拳が襲ってきた。
その拳を転がりながらギリギリで躱す。
一度距離を取り、木剣をホンガンさんに投げつけると同時に走る。
ホンガンさんは勿論投げつけた木剣を弾く。
俺は弾いた側に移動すると、威力を抑えた魔闘気をホンガンさんの脇腹に叩き込む。
「ぐふっ!」
ホンガンさんはその場に膝を付いた。
「やるな……、まさか私の体でも防げぬ打撃があるとは……、私の負けだ」
「そんな事はありませんよ。 ホンガンさんが最初から本気なら負けていたのはこっちだったかも知れませんし」
「ふ……、戦いにおいて、"かもしれん"は通用せん。 最初から本気でやらなかった私のミスだ」
「その通りだよ」
パチパチと拍手をしながら、騎士団長のロイさんが歩いて来る。
「良い試合だったよ。 見事に負けたねぇホンガン。 やっぱりどうだい? 騎士団に入らないかい?」
「い、いえ、それは遠慮しておきます」
「それは残念」
ロイ騎士団長は本当に残念なそぶりを見せつつ質問をしてくる。
「ときに聞きたい事があるのだが?」
「何でしょうか?」
「君達はヴァルスケン帝国へ行っていたのだよね?」
「はい……」
やばい……、また巨岩の大地の件か?
「帝国で何か怪しい動きなど無かっただろうか? あのヴァルスケルハイトの襲撃後、我々も調査しているのだが、情報が不足していてな」
「そうですね……」
ロイさんにはリュビナイト以外のガスパの闘技場、ヘイトルーガでの遺跡探索、巨岩の大地で爆発があった事を話す。
「そうか……、また何かわかったら教えてくれ。 ガルとはお互いに仲良くやりたいからね」
「はい、わかりました」
「うん、助かる。 それで、これから君達はどうするんだい?」
ロイさんにも海を渡って別の大陸に行く事を告げる。
「そうか、それも楽しそうだ。 それじゃホンガンを倒したご褒美でもあげよう」
「ご褒美ですか?」
「これから君達が向かう港町【ミクシル】にいるいる【ダルマッチ】と言う人を探してこれを見せてごらん」
ロイさんは一つの赤色の石がはめ込まれたペンダントを渡してきた。
「これは?」
「行って渡せばわかるさ」
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