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2Tuesday
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なぜ誰かの部屋に泊まり歩いているのかと改めて聞いても、慧は言おうとはしなかった。そして慧の部屋が例えば荷物でいっぱいだとか何か壊れているだとか物理的な理由でもないと部屋へ入ってわかった。一人が嫌なんだろと指摘すると焦るどころか淡々と言い返してきた。一人が嫌というよりかは別の理由だ。
白根は寮長だし面倒見もいいのはわりと皆知っているが、慧は直接あまり接していない。その白根にまで声をかけるということは、かなり切実なのだと思われた。
部屋に問題ない。一人が苦手というわけでもない。それでも誰かの部屋にいたい。一人でいるのが嫌というよりいられないということ。
慧の言葉や反応でそう考えていた雫の脳内に、夜の学校での出来事が過った。あの時は鳥目なのかと思ったが、ひょっとして、と雫は思い至った。慧の性格なら隠しておきたいと思うのも頷けるなとおかしくなる。怖がりなのだと、慧なら絶対に自ら言わないだろう。
寂しがりの可能性もあるにはあるが、多分これだと雫は思った。
慧は怖がり。
その慧はムキになりながら「適当なこと言って俺を間抜けなヤツにしよーとしてくんじゃねえよ」と言ってきた。
適当? そんなわけねぇだろ。
雫はじっと慧を見た。
こちとら気づきたくなかったことに気づいて以来、お前ばっか見てんだよ。
「ちげぇよ。適当じゃねえ。最近俺はずっとお前のこと見てんだ、それくらい予想もするだろうが」
「わけわかんこと言って……」
口にすれば、慧は勢いで言い返そうとしている途中でポカンと雫を見てきた。
今ので気づいただろうか。
雫はさらに慧を見る。今ので、雫の気持ちに気づいただろうか。
だが驚きはしているものの怪訝そうな顔のままだ。多分まさか雫が慧のことを好きなのだと、思いもよらないのだろうと雫は予想ついた。自分ですら理解しがたかったのだ。
結局一旦それは流して話を進めることにした。勝負は本当にどうでもよかったのだが、せっかくだから楽しくお願いをさせてもらおうと思っている。それにはやはり「泊まる」という状況のほうがゆっくり楽しめる。だから上手く話をそちらに持っていこうとした。
相変わらず素直な言葉を口にしない慧は「……暇で困ってんなら泊めてやってもいい」などと頭の悪いこと言ってきたが、基本的に態度などが素直なので面白いのだと本人は気づいていないようだ。雫も楽しくそこはあえて流した。
先ほどの延長、という言い方では気づいてもらえないかと思ったが、赤くなった慧を見て何言っているのか気づいたのだとすぐにわかった。
断る口実は作らせない。慧の性格上、約束したことは基本的に守るタイプだ。おまけに怖がりというのが合っているなら、例え雫であっても一人よりはマシだと思うだろう。
それに、と雫は内心そっと笑う。慧のことが好きだと気づいた時はわりと絶望感もあったのだ。相手が男という理由もあるが、何より慧という相手が不毛すぎると思ったのだ。
絶対に実らねえだろこれ!
そんな風に思ったが、何となくそうでもない気がしてきていた。缶ジュースのこと以外でも、何となく。自分の都合でそう思っているだけかもしれないが、何となく。
どのみち慧の性格なら気持ちよりも先に体を手に入れるほうが容易い気がしていた。先ほどはこのまま「好きだ」とさえ言おうかと思ったが、やめておくことにする。多分今言っても「死ね」と返ってくるだけだろう。
雫は慧をベッドの上に倒した。
「何しやがる!」
「言ったろ。延長。どうせさっきのもティッシュで拭いただけだし、シャワる前に続けよーぜ」
「は? 俺はまだ、するって……」
「異議は認めねえっつってんだろ。お前って約束したことも守れねえヤツなの」
「そ、そんなわけあるか! くそ、だったらどうすんだよ。さっきと同じことかよ」
「あー」
慧の言葉に、一旦慧にのしかかろうとしていた雫は慧から離れた。
「ちょ、待ってろ」
「は?」
「自分の部屋から必要なもん取ってくるから待ってろっつってんだよ! 鍵かけんなよ? まあここで鍵かけるよーな情けねぇヤツじゃねえわな?」
「あ、当たり前だろ!」
実際冷静になって鍵でもかけられたら最悪なので、あえて煽ると相変わらず乗ってくる。雫は笑いを堪えながら自分の部屋へ一旦戻った。取りにきたのはローションだ。後ろ用だが別に男用という決まりはない。男女でも色々使うことはある。
とはいえ別に雫が買ったものでもない。彼女に対して変なプレイをしたこともない。ただ単に数少ない友人の一人がネタでプレゼントしてきただけだったし、雫も別に捨てるほどではなかっただけだ。そして捨てなくてよかったと、今とても専用のローションに対し感謝している。
もちろんいきなり慧の尻に自分のものを突っ込むつもりない。だが間違いなく後ろの経験はないだろう慧の尻を弄る気は満々なので、これは必需品だと思ったのだ。とはいえコンドームも一応準備するのはある意味かわいい男心だ。
慧の部屋へ戻ると、慧は出た時とほとんど変わらないままだった。それが何だか妙にかわいらしくて、雫は近づき慧にキスする。
「……キスとかって、いるか?」
男に興味ない上に、雫のことも基本的には喧嘩相手だとしか見ていないであろう慧は、微妙な顔して雫を見てくる。
「雰囲気?」
「は?」
「ねぇよりあるほうが気持ち盛り上がるだろが」
「……俺とお前で?」
「どうせすんなら楽しむほうがいいだろ。ほら、横になれよ」
微妙な顔をしたままの慧を、雫はまた押し倒す。
「……なあ。何で俺が下なんだよ、そもそも」
「じゃあお前が色々する?」
「……したくない」
ムスっとしている慧の服をまた脱がせると、雫は持っていたローションを慧のものへ垂らした。
「っ冷た……っ。お前何してんのっ?」
「濡らしたほうがやりやすいだろが。まあお前のちんこならすぐ俺の刺激に負けて濡れてくんだろけどな」
「はぁ? ざけんな、そんなわけあるかよ、それつけろ!」
これでローションを使うことに慧も抵抗はなくなったと思われる。本当に頭が悪いのかと思うくらい、こういう時の慧は扱いやすい。雫は濡らした慧のものをゆっくりと擦っていった。
「っん」
声の漏れ出した慧の唇に、雫は自分の唇を押しあてた。すると今度は文句なく受け入れてくる。おそらく自分の声が漏れるよりはと思ったのだろうと、雫は内心そっと笑った。
キスしながら慧のものを扱いていくと、それはかなり硬くなってきた。このままイかせるのも楽しいが、それよりももっとやりたいことがあるため、雫はさらにローションを垂らしてからゆっくり濡れている指を伝わせながら慧の尻へ持っていく。
「ん、んん」
慧が何やら反応しているが無視してキスしたまま、雫は穴の回りにある皺を濡れた指でゆっくりマッサージしていった。慧の体はたまに小さくふるりと震えるが、マッサージを続けると緊張感か何かでだろうか、強張っていた感じが抜けていく。
雫は静かにそっと笑うと、指をゆっくり今度は中へ入れていった。
白根は寮長だし面倒見もいいのはわりと皆知っているが、慧は直接あまり接していない。その白根にまで声をかけるということは、かなり切実なのだと思われた。
部屋に問題ない。一人が苦手というわけでもない。それでも誰かの部屋にいたい。一人でいるのが嫌というよりいられないということ。
慧の言葉や反応でそう考えていた雫の脳内に、夜の学校での出来事が過った。あの時は鳥目なのかと思ったが、ひょっとして、と雫は思い至った。慧の性格なら隠しておきたいと思うのも頷けるなとおかしくなる。怖がりなのだと、慧なら絶対に自ら言わないだろう。
寂しがりの可能性もあるにはあるが、多分これだと雫は思った。
慧は怖がり。
その慧はムキになりながら「適当なこと言って俺を間抜けなヤツにしよーとしてくんじゃねえよ」と言ってきた。
適当? そんなわけねぇだろ。
雫はじっと慧を見た。
こちとら気づきたくなかったことに気づいて以来、お前ばっか見てんだよ。
「ちげぇよ。適当じゃねえ。最近俺はずっとお前のこと見てんだ、それくらい予想もするだろうが」
「わけわかんこと言って……」
口にすれば、慧は勢いで言い返そうとしている途中でポカンと雫を見てきた。
今ので気づいただろうか。
雫はさらに慧を見る。今ので、雫の気持ちに気づいただろうか。
だが驚きはしているものの怪訝そうな顔のままだ。多分まさか雫が慧のことを好きなのだと、思いもよらないのだろうと雫は予想ついた。自分ですら理解しがたかったのだ。
結局一旦それは流して話を進めることにした。勝負は本当にどうでもよかったのだが、せっかくだから楽しくお願いをさせてもらおうと思っている。それにはやはり「泊まる」という状況のほうがゆっくり楽しめる。だから上手く話をそちらに持っていこうとした。
相変わらず素直な言葉を口にしない慧は「……暇で困ってんなら泊めてやってもいい」などと頭の悪いこと言ってきたが、基本的に態度などが素直なので面白いのだと本人は気づいていないようだ。雫も楽しくそこはあえて流した。
先ほどの延長、という言い方では気づいてもらえないかと思ったが、赤くなった慧を見て何言っているのか気づいたのだとすぐにわかった。
断る口実は作らせない。慧の性格上、約束したことは基本的に守るタイプだ。おまけに怖がりというのが合っているなら、例え雫であっても一人よりはマシだと思うだろう。
それに、と雫は内心そっと笑う。慧のことが好きだと気づいた時はわりと絶望感もあったのだ。相手が男という理由もあるが、何より慧という相手が不毛すぎると思ったのだ。
絶対に実らねえだろこれ!
そんな風に思ったが、何となくそうでもない気がしてきていた。缶ジュースのこと以外でも、何となく。自分の都合でそう思っているだけかもしれないが、何となく。
どのみち慧の性格なら気持ちよりも先に体を手に入れるほうが容易い気がしていた。先ほどはこのまま「好きだ」とさえ言おうかと思ったが、やめておくことにする。多分今言っても「死ね」と返ってくるだけだろう。
雫は慧をベッドの上に倒した。
「何しやがる!」
「言ったろ。延長。どうせさっきのもティッシュで拭いただけだし、シャワる前に続けよーぜ」
「は? 俺はまだ、するって……」
「異議は認めねえっつってんだろ。お前って約束したことも守れねえヤツなの」
「そ、そんなわけあるか! くそ、だったらどうすんだよ。さっきと同じことかよ」
「あー」
慧の言葉に、一旦慧にのしかかろうとしていた雫は慧から離れた。
「ちょ、待ってろ」
「は?」
「自分の部屋から必要なもん取ってくるから待ってろっつってんだよ! 鍵かけんなよ? まあここで鍵かけるよーな情けねぇヤツじゃねえわな?」
「あ、当たり前だろ!」
実際冷静になって鍵でもかけられたら最悪なので、あえて煽ると相変わらず乗ってくる。雫は笑いを堪えながら自分の部屋へ一旦戻った。取りにきたのはローションだ。後ろ用だが別に男用という決まりはない。男女でも色々使うことはある。
とはいえ別に雫が買ったものでもない。彼女に対して変なプレイをしたこともない。ただ単に数少ない友人の一人がネタでプレゼントしてきただけだったし、雫も別に捨てるほどではなかっただけだ。そして捨てなくてよかったと、今とても専用のローションに対し感謝している。
もちろんいきなり慧の尻に自分のものを突っ込むつもりない。だが間違いなく後ろの経験はないだろう慧の尻を弄る気は満々なので、これは必需品だと思ったのだ。とはいえコンドームも一応準備するのはある意味かわいい男心だ。
慧の部屋へ戻ると、慧は出た時とほとんど変わらないままだった。それが何だか妙にかわいらしくて、雫は近づき慧にキスする。
「……キスとかって、いるか?」
男に興味ない上に、雫のことも基本的には喧嘩相手だとしか見ていないであろう慧は、微妙な顔して雫を見てくる。
「雰囲気?」
「は?」
「ねぇよりあるほうが気持ち盛り上がるだろが」
「……俺とお前で?」
「どうせすんなら楽しむほうがいいだろ。ほら、横になれよ」
微妙な顔をしたままの慧を、雫はまた押し倒す。
「……なあ。何で俺が下なんだよ、そもそも」
「じゃあお前が色々する?」
「……したくない」
ムスっとしている慧の服をまた脱がせると、雫は持っていたローションを慧のものへ垂らした。
「っ冷た……っ。お前何してんのっ?」
「濡らしたほうがやりやすいだろが。まあお前のちんこならすぐ俺の刺激に負けて濡れてくんだろけどな」
「はぁ? ざけんな、そんなわけあるかよ、それつけろ!」
これでローションを使うことに慧も抵抗はなくなったと思われる。本当に頭が悪いのかと思うくらい、こういう時の慧は扱いやすい。雫は濡らした慧のものをゆっくりと擦っていった。
「っん」
声の漏れ出した慧の唇に、雫は自分の唇を押しあてた。すると今度は文句なく受け入れてくる。おそらく自分の声が漏れるよりはと思ったのだろうと、雫は内心そっと笑った。
キスしながら慧のものを扱いていくと、それはかなり硬くなってきた。このままイかせるのも楽しいが、それよりももっとやりたいことがあるため、雫はさらにローションを垂らしてからゆっくり濡れている指を伝わせながら慧の尻へ持っていく。
「ん、んん」
慧が何やら反応しているが無視してキスしたまま、雫は穴の回りにある皺を濡れた指でゆっくりマッサージしていった。慧の体はたまに小さくふるりと震えるが、マッサージを続けると緊張感か何かでだろうか、強張っていた感じが抜けていく。
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