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4Thursday
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とりあえず三里の頭は悪くないのだろうなということは、それなりに観察するようになって最初に再確認していた。
実際学年は違うため、永久が三里の授業内容を窺えないし成績に関してもいいようだくらいしか把握することはない。だがこうして改めて生徒会での仕事ぶりを見ていると、見た目に反して三里の仕事は早い。一見体を動かすようなことのほうが向いていそうなのだが、パソコンを使っての書類作成も早いし正確だ。そしてその書類をまとめるための資料などを見定めるスピードもかなりのものだった。
今まで永久は特に気にしていなかった。ただ仕事は滞りなく進んでいる、くらいの認識でしかなかった。だが意識してみると良紀だけでなく三里も相当能力が高いのだと実感した。
そういえば良紀の見た目も相当軽そうに見える。だというのに永久は良紀に対して特に嫌悪感はない。もちろん軽々しくどこか信用ならなさそうな言動は否めないが、仕事ができないという考えもなかったしその見た目や性格に対しては好ましいと思ったことがないのと同じくらい、拒否する気もない。
だというのに三里のことはすぐに「嫌いだ」と思っていたのは、やはり千代のことでの先入観が大きいのだろうか。
そう思いつつも「嫌い」という感情がそう簡単になくなるものでもない。なので特に態度を軟化させることもなく、永久はとりあえず様子だけは窺うようにしていた。
そしてさらに思ったことは「とてつもなく間が悪い」ということだろうか。人一倍、なぜそういうことばかり遭遇しているのだと永久ですら少々突っ込みたくなるほど、どうにも妙なことによく遭遇している気がする。いつも煩そうだと思っていたが、煩いというより恐らく反応に困っての態度なのだろう。実際生徒会室で煩いなと思った時はたいてい睦や青葉、もしくは良紀に絡まれている。
観察する前からそういえば微妙な場面に出くわしている三里という光景は見かけていた。基本永久は三里を無視をしていたので全然気づいていなかった。
ふとある日、書道部から出てきた時に三里が凄い勢いで階段を降りてきたと思ったら息を荒げたまま赤い顔して首をぶんぶん振っていたことを思い出す。恐らくあれも間の悪い何かに遭遇した後だったのだろうと思える。
あの時、気づけばまるで三里を手助けするようなことをしていたのがいまいましく、殊のほか冷たい言い方をした。だがそれに対して口を曲げながらも、赤い顔したまま「悪かったな」と言ってくる三里が少々意外な気がしていた。それも今思えば大して意外でもないと永久は思う。
三里のことがずっと嫌いだったのはどう見ても馬鹿で軽薄そうで口が悪く女癖も悪そうで、何より妹の千代がそんな相手だと思われるのに憧れているからだった。
だが改めて見ていると、馬鹿というよりひたすら不憫で間が悪く、軽薄というより人づきあいが苦手というように思える。
口は間違いなく悪いが、悪いなりに目上の者には何とか敬語を使おうと努力をしている風ではある。
女癖に関しては自らとっかえひっかえしているのではなく積極的なタイプにこれまた間が悪いからかつき合い方が上手くないからか、逃げそびれているといった印象に今では否応なしに塗りかえられている。
瑠生のお茶やケーキを食べてほわっとしている表情の三里も今では意外でも何でもない。
とはいえ、だからどうだという気持ちもある。だから、千代は結局三里のどこに憧れているのだ、と。それらがわかったからと言って、やはり三里に憧れる理由はわからない。
「お前が言うから一応注意して見るようにはしてる。単に軽薄なただの馬鹿というわけではないんだろうと思う。でもだからといってお前があれのどこがいいのかやはりわからない」
永久は千代にはっきり言ってみたのだが、ただ嬉しそうに微笑まれただけだった。
「? なぜ嬉しそうにしている?」
「気のせいでしょう」
「……」
そんなある日、永久は寮長の白根と会っていた。三里がたまたま実家に帰っている時に宏に頼まれていたリストを作成し、それを渡していた。
リストに関しては特に詮索していない。永久は判断しなければならないと思った時以外はいつも言われたことを正確に行うことにしている。
こういう場合、何となくだが三里だったらやたらそのリストについて考えていそうだと永久は思った。宏にわざわざ質問したりはしないだろうが、自分でそれなりに納得するまで変に考えていそうな気がする。書類処理能力が高いわりにそういう部分があるから、もしかしたらちゃんと観察する前は大して仕事できないような印象があったのかもしれない。
良紀にある意味無理やり食堂につき合わされたが、食べ終えると早々に永久は一旦部屋に戻り、リストを白根の部屋に直接手渡しに向かった。
「お疲れ様。ジュース飲んでくか?」
ニッコリ白根に言われたが、永久は首を振る。
「寮長あのジュースお好きですよね。俺はあまりジュースは飲まないんで」
あまりというより全く、ではあるが言葉を和らげていうと「美味しいのに」と白根は残念そうに呟いていた。
部屋を出、六階の自分の部屋へ戻るのに近いのはエスカレーターだが、わざわざ一階のために使うのもと思えたので、踊り場のほうまで向かっていると三里の声が聞こえてきた。どうやら丁度一階下から聞こえてくる。
食堂にいただろうに何でまた三年のフロアにと思いつつ、永久はため息つきながら階段を降りた。
無視してもよかったはずだ。いや、だが生徒会、風紀として無視するわけにはいかないと永久は声のするほうへ向かう。すると永久より背の高い、三里が少々隠れるほどガタイのいい生徒が何やら三里に迫っている場面に出くわした。
すぐ思ったのは「またか」だった。いや、三里が他の生徒に襲われそうになっているところをさすがに見たことないが、なぜこうも間が悪いというか不憫にさえ感じる勢いの目によく合っているのだろうと不思議に思う。
次に永久の中に湧いてきたのが、苛立ちだった。三里が嫌いだからだろうかとも思うが、それとも少々違うような気がする。
どちらにしても面倒だと思いつつ、永久は三年生に向かっていった。体格差はあまりにもあるが、気にならない。相手の気を読み相手の気を自分の気と合わせて相手の動きをコントロールし相手の力を利用すれば、ごつい相手でもいとも簡単に倒せる。
もちろん倒すつもりはないので、軽く腕をひねる程度にして忠告だけしておいた。そして三里を促すと階段へ向かう。
三里は礼を言ってきた。前には意外だと思ったことだが、三里が素直に礼を言ってくることに今は意外だとは思わない。とはいえ違和感は多少ある。前より今のほうが三里を永久なりにわかっているつもりではあるが、それでも変な違和感というか落ち着かない気持ちになる。
ぞんざいに「……いえ」とだけ呟き、とっとと部屋に戻ろうとしていた永久に、だが三里はやたら話しかけてきた。
永久が「嫌い」だとはっきり言ってからも三里は基本態度を変えてこない。一応ムッとしたようだが、結局三里なりに普通に接してくる。
ただ、面倒だと思い少し突き放すような言い方をしていると、さすがにまたムッとしたような顔をして俯いていた。だからだろうか、つい「……アンタは何であんなところにいたんです」と聞いていた。
だが三里がポカンとしたように見てきたので、少しイライラする。とはいえ三里に対してイライラしたというより、自った時、風紀全員用と生徒会用としてもアカウントを作らされた。ただ個人用としては妹としかしていない。クラスメイトに聞かれてもいつも「やっていない」と答えるようにしていた。千代にも「無駄に何か送ってくるな、面倒だ」と言っている。
千代から何か送られることに関しては実際のところ嬉しい。だが返事しないままでいると、実際会った時に「ちっとも返してくださらない」と軽く文句を言われたのでそう言い返したのだ。
「兄さまらしいです、つまらない」
「知らん」
「わかりました、では送るのは控えますので、千代が送った時はせめて何か返してくださいね」
かわいい妹にそう言われて無視することは、さすがに永久にできなかった。
文字を入力するのが面倒なら、かわいい画像を返事として簡単に送る機能があると教えてもらったが、永久としては「お久しぶりです兄さま、お元気ですか」と送ってきた文に対し、やたらかわいらしいイラストに「元気だよ!」と吹き出しのついた画像を気軽に押して返すほうが屈辱的なので、いちいち文字を打っている。
『最近三里さんとはどうですか』
何を送ってきたかと思えば、と永久は微妙な顔で画面を見た。
『どうもこうもない』
『千代が憧れる理由わかりました?』
送り返すと速攻でまた返ってきた。ため息つきながら、永久はまた送る。
『わからない』
『そうですか。そうそう、三里さん、とても素敵な外見のわりにかわいいと思われませんか?』
その文字を見た時、永久は苦虫を噛み潰したような顔になった。
冗談じゃない。何がかわいい、だ。
憤りを感じながら、脳内にムッとしながらも妙に必死な感じで言い訳したり話しかけてくる先ほどの三里が過った。
『知らん』
そう返しつつ、永久こそムッとしたような顔になりながら、少し冷めてしまったお茶を飲み干した。
実際学年は違うため、永久が三里の授業内容を窺えないし成績に関してもいいようだくらいしか把握することはない。だがこうして改めて生徒会での仕事ぶりを見ていると、見た目に反して三里の仕事は早い。一見体を動かすようなことのほうが向いていそうなのだが、パソコンを使っての書類作成も早いし正確だ。そしてその書類をまとめるための資料などを見定めるスピードもかなりのものだった。
今まで永久は特に気にしていなかった。ただ仕事は滞りなく進んでいる、くらいの認識でしかなかった。だが意識してみると良紀だけでなく三里も相当能力が高いのだと実感した。
そういえば良紀の見た目も相当軽そうに見える。だというのに永久は良紀に対して特に嫌悪感はない。もちろん軽々しくどこか信用ならなさそうな言動は否めないが、仕事ができないという考えもなかったしその見た目や性格に対しては好ましいと思ったことがないのと同じくらい、拒否する気もない。
だというのに三里のことはすぐに「嫌いだ」と思っていたのは、やはり千代のことでの先入観が大きいのだろうか。
そう思いつつも「嫌い」という感情がそう簡単になくなるものでもない。なので特に態度を軟化させることもなく、永久はとりあえず様子だけは窺うようにしていた。
そしてさらに思ったことは「とてつもなく間が悪い」ということだろうか。人一倍、なぜそういうことばかり遭遇しているのだと永久ですら少々突っ込みたくなるほど、どうにも妙なことによく遭遇している気がする。いつも煩そうだと思っていたが、煩いというより恐らく反応に困っての態度なのだろう。実際生徒会室で煩いなと思った時はたいてい睦や青葉、もしくは良紀に絡まれている。
観察する前からそういえば微妙な場面に出くわしている三里という光景は見かけていた。基本永久は三里を無視をしていたので全然気づいていなかった。
ふとある日、書道部から出てきた時に三里が凄い勢いで階段を降りてきたと思ったら息を荒げたまま赤い顔して首をぶんぶん振っていたことを思い出す。恐らくあれも間の悪い何かに遭遇した後だったのだろうと思える。
あの時、気づけばまるで三里を手助けするようなことをしていたのがいまいましく、殊のほか冷たい言い方をした。だがそれに対して口を曲げながらも、赤い顔したまま「悪かったな」と言ってくる三里が少々意外な気がしていた。それも今思えば大して意外でもないと永久は思う。
三里のことがずっと嫌いだったのはどう見ても馬鹿で軽薄そうで口が悪く女癖も悪そうで、何より妹の千代がそんな相手だと思われるのに憧れているからだった。
だが改めて見ていると、馬鹿というよりひたすら不憫で間が悪く、軽薄というより人づきあいが苦手というように思える。
口は間違いなく悪いが、悪いなりに目上の者には何とか敬語を使おうと努力をしている風ではある。
女癖に関しては自らとっかえひっかえしているのではなく積極的なタイプにこれまた間が悪いからかつき合い方が上手くないからか、逃げそびれているといった印象に今では否応なしに塗りかえられている。
瑠生のお茶やケーキを食べてほわっとしている表情の三里も今では意外でも何でもない。
とはいえ、だからどうだという気持ちもある。だから、千代は結局三里のどこに憧れているのだ、と。それらがわかったからと言って、やはり三里に憧れる理由はわからない。
「お前が言うから一応注意して見るようにはしてる。単に軽薄なただの馬鹿というわけではないんだろうと思う。でもだからといってお前があれのどこがいいのかやはりわからない」
永久は千代にはっきり言ってみたのだが、ただ嬉しそうに微笑まれただけだった。
「? なぜ嬉しそうにしている?」
「気のせいでしょう」
「……」
そんなある日、永久は寮長の白根と会っていた。三里がたまたま実家に帰っている時に宏に頼まれていたリストを作成し、それを渡していた。
リストに関しては特に詮索していない。永久は判断しなければならないと思った時以外はいつも言われたことを正確に行うことにしている。
こういう場合、何となくだが三里だったらやたらそのリストについて考えていそうだと永久は思った。宏にわざわざ質問したりはしないだろうが、自分でそれなりに納得するまで変に考えていそうな気がする。書類処理能力が高いわりにそういう部分があるから、もしかしたらちゃんと観察する前は大して仕事できないような印象があったのかもしれない。
良紀にある意味無理やり食堂につき合わされたが、食べ終えると早々に永久は一旦部屋に戻り、リストを白根の部屋に直接手渡しに向かった。
「お疲れ様。ジュース飲んでくか?」
ニッコリ白根に言われたが、永久は首を振る。
「寮長あのジュースお好きですよね。俺はあまりジュースは飲まないんで」
あまりというより全く、ではあるが言葉を和らげていうと「美味しいのに」と白根は残念そうに呟いていた。
部屋を出、六階の自分の部屋へ戻るのに近いのはエスカレーターだが、わざわざ一階のために使うのもと思えたので、踊り場のほうまで向かっていると三里の声が聞こえてきた。どうやら丁度一階下から聞こえてくる。
食堂にいただろうに何でまた三年のフロアにと思いつつ、永久はため息つきながら階段を降りた。
無視してもよかったはずだ。いや、だが生徒会、風紀として無視するわけにはいかないと永久は声のするほうへ向かう。すると永久より背の高い、三里が少々隠れるほどガタイのいい生徒が何やら三里に迫っている場面に出くわした。
すぐ思ったのは「またか」だった。いや、三里が他の生徒に襲われそうになっているところをさすがに見たことないが、なぜこうも間が悪いというか不憫にさえ感じる勢いの目によく合っているのだろうと不思議に思う。
次に永久の中に湧いてきたのが、苛立ちだった。三里が嫌いだからだろうかとも思うが、それとも少々違うような気がする。
どちらにしても面倒だと思いつつ、永久は三年生に向かっていった。体格差はあまりにもあるが、気にならない。相手の気を読み相手の気を自分の気と合わせて相手の動きをコントロールし相手の力を利用すれば、ごつい相手でもいとも簡単に倒せる。
もちろん倒すつもりはないので、軽く腕をひねる程度にして忠告だけしておいた。そして三里を促すと階段へ向かう。
三里は礼を言ってきた。前には意外だと思ったことだが、三里が素直に礼を言ってくることに今は意外だとは思わない。とはいえ違和感は多少ある。前より今のほうが三里を永久なりにわかっているつもりではあるが、それでも変な違和感というか落ち着かない気持ちになる。
ぞんざいに「……いえ」とだけ呟き、とっとと部屋に戻ろうとしていた永久に、だが三里はやたら話しかけてきた。
永久が「嫌い」だとはっきり言ってからも三里は基本態度を変えてこない。一応ムッとしたようだが、結局三里なりに普通に接してくる。
ただ、面倒だと思い少し突き放すような言い方をしていると、さすがにまたムッとしたような顔をして俯いていた。だからだろうか、つい「……アンタは何であんなところにいたんです」と聞いていた。
だが三里がポカンとしたように見てきたので、少しイライラする。とはいえ三里に対してイライラしたというより、自った時、風紀全員用と生徒会用としてもアカウントを作らされた。ただ個人用としては妹としかしていない。クラスメイトに聞かれてもいつも「やっていない」と答えるようにしていた。千代にも「無駄に何か送ってくるな、面倒だ」と言っている。
千代から何か送られることに関しては実際のところ嬉しい。だが返事しないままでいると、実際会った時に「ちっとも返してくださらない」と軽く文句を言われたのでそう言い返したのだ。
「兄さまらしいです、つまらない」
「知らん」
「わかりました、では送るのは控えますので、千代が送った時はせめて何か返してくださいね」
かわいい妹にそう言われて無視することは、さすがに永久にできなかった。
文字を入力するのが面倒なら、かわいい画像を返事として簡単に送る機能があると教えてもらったが、永久としては「お久しぶりです兄さま、お元気ですか」と送ってきた文に対し、やたらかわいらしいイラストに「元気だよ!」と吹き出しのついた画像を気軽に押して返すほうが屈辱的なので、いちいち文字を打っている。
『最近三里さんとはどうですか』
何を送ってきたかと思えば、と永久は微妙な顔で画面を見た。
『どうもこうもない』
『千代が憧れる理由わかりました?』
送り返すと速攻でまた返ってきた。ため息つきながら、永久はまた送る。
『わからない』
『そうですか。そうそう、三里さん、とても素敵な外見のわりにかわいいと思われませんか?』
その文字を見た時、永久は苦虫を噛み潰したような顔になった。
冗談じゃない。何がかわいい、だ。
憤りを感じながら、脳内にムッとしながらも妙に必死な感じで言い訳したり話しかけてくる先ほどの三里が過った。
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