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4Thursday
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「んだよその顔……!」
永久の視線に気づき三里がムッとすれば、さらにため息つかれた。
「……仕方ないでしょう、アンタがもしかして、じゃなく本当に馬鹿だなと思ったんで」
「ぁあ?」
「遊びじゃないんですよ? 酒蔵が真剣な思いで作り、ようやく完成した酒に、名もない高校生がラベルを書いてどうするんです? ふざけんな、ですよそんなもん」
冷たい視線と言葉を受け、三里は口を尖らせつつも落ち込んだ。
いい案と思った。楽しそうだし書道のことは全くわからないというのに永久がラベルのデザインを作るなら絶対いいものを作りそうな気がした。
だが馬鹿にされた上、否定されてどうにも落ち込む。三里が黙っているとため息がまた聞こえてきた。
「……アンタ、何でそんなこと言ってきたんです」
「……え? ……あー……、その、父親に何か企画考えろって言われたんだよ。でも別に考えるつもりはなかったんだけど……今急に思いついたらすげぇいい案な気がしたんだよ。もちろん企画ってほどじゃねえのはわかってる。でもやってみてぇなって思った、んだけどまあふざけんなってことなんだろ」
「……別に発想が間違っているとは言ってません。ただ言う相手間違えてます」
「何でだよ」
「何で一般の高校生に言ってんです」
「関係ねーだろ、いいもんできりゃあ、んなもん。ネームバリューのこと言ってんのか? 名前で売るならもちろんそういう相手がいいに決まってるけどよ、ラベルのデザイン、普通はいちいち知らねーだろ、誰がやってんのかなんて。そりゃコラボっつったけどよ、別に俺、有名なヤツの名前借りてラベルで売りてぇわけじゃねえ。酒は酒だろ。ただいい酒できたなら、それに見合うようなかっけぇラベルだったら最高だなって思っただけなんだよ!」
少し落ち込みつつ言うと、永久からため息がまた聞こえてきた。もうすでに何度つかれているかわからないなと三里が微妙になっていると、永久が呆れたように呟いてきた。
「そういうのは『コラボ』とは言わないでしょう……?」
「は?」
「……ただのデザインとして考えているということじゃないですか」
「デザインとかすげーことすんのにただのってのおかしいだろ」
「そういうことを言ってるんじゃありません。……だいたいアンタ、書道のこと興味ないどころかどういったものかすらわかってないでしょう」
素っ気なく言ってくる永久にムッとしつつも、三里は自分が妙に嬉しく思っていることに気づいた。恐らくこんなに生徒会の仕事以外の話題で永久と話したことないように思える。
「そ、そりゃ興味なかったけど……。でもわかってんよ! あれだろ展覧会とかも『青空』とか習字で書いたやつ飾んだろ」
ムキになって言い返すとまた生ぬるい目で見られ、三里は「な、何だよ」と言いながらも少し赤くなる。
「確かに小学生などの展覧会はそうでしょうけど。それよりもそんな知識でよくラベルのデザインなどと考えましたね。……アンタ、次の日曜空いてますか」
「あ? ……あー確か家には来いって言われてねーけど」
「……家の用事以外に予定はないんですか」
「っな、何だよ!」
「いえ、別に今のは悪気あって言ったわけではありません。むしろその反対ですかね」
「は?」
いまいち永久の言っている意味がわからなく怪訝な顔をした後「……今のはってことは基本的には悪気あるってことかよ……」と思い、三里は微妙になる。
「用事がないのでしたら俺につき合ってください」
「はっ? えっ? え……っ?」
微妙な気分になっている時に言われた永久の言葉が脳内に入ってきて、三里は思わず立ち上がった。
「……? 何でそんなに赤くなってるんです? 怒るようなこと、さすがに今は言ってませんが」
「ぁあ? 怒ってねぇよ……!」
そうじゃなくて…...。
とりあえず落ちつこうと、三里はまだ残っている缶ジュースを口にした。
「アンタに大人の世界を見せてあげます」
そして途端に思わず口からジュースを吹いた。
「……アンタ、喧嘩売ってるんですか……? もうすぐ宏さんが来るだろうし、その喧嘩買う気は基本ありませんのでイライラさせるのやめてもらえません?」
ハンカチを取り出し三里が吹き出したジュースを顔から拭いながら、永久がそのジュースすら瞬時に凍りつきそうな視線と口調で呟いてくる。
「わ、わりぃ。で、でもだってお前が……っ」
「? 俺が何です? とりあえず書道の世界をそういう展覧会で見ればアンタの持ってるイメージも変わりますよ」
あ、大人のって、そういう意味……! つき合うってそういう意味……!
ますます顔が熱くなるのが感じられた。その後また微妙になった。男に興味ないくせにうろたえている自分があまりに微妙すぎて少し引く。
「イメージが変わった上で、改めてそのラベルとやらを考えられてはどうですか」
だが永久の言葉に三里は「え……」と少し唖然としたように永久を見た。
「アンタの父親の会社としてはビジネス優先でしょうから、アンタのその考えがどう受け止められるかは知りませんし難しいとは思いますが、アンタが多少でも書道に興味を持った上で俺の字を見て、その上でラベルのデザインを作ってみて欲しいと言う場合は俺も断りません」
「え、ま……」
マジで、と三里が言いかけたところで宏が戻ってきた。
「では、次の日曜は朝から空けておいてください」
永久はそうとだけ言うと、近づいてきた宏に「お疲れ様です」と挨拶をした後、書類を手に生徒会スペースを出ていった。三里がポカンとしたまま永久が出て行ったほうを見ていると「大丈夫?」と声をかけられる。
「え? あ、す、すみません。わ、わざわざ戻ってきてもらっ、て」
「元々戻ってる途中だったよ。とりあえず話を聞かせてもらおうかな。俺の部屋でいい?」
「えっ。い、いや、ひ、宏さんの、部屋、は……」
「? ……ああ! 大丈夫、チヅも一緒だから……」
三里が動揺していると、最初は怪訝そうにしていた宏だがすぐにピンときたようでおかしそうに笑ってきた。笑うだけでも前に良紀が言ったようなオーラさえ見えそうな気がした。その宏の手には学校敷地内にある店の買い物袋があって、それだけが妙にそぐわない。
「ああでも一緒だと困るかな?」
「い、いえ……構いません」
宏に聞いてもらうなら実際別に千鶴が一緒でも三里は気にしなかった。それは千鶴がかなり寡黙だから云々ではなく、やはりある意味二人が夫婦のようなイメージさえあるからだろうか。
それにしても一緒と言いつつ、千鶴は見当たらない。三里が少し視線を泳がせていると「チヅなら多分今も俺の部屋で寝てるよ」と返ってきた。
「あ、ああ、そうっすか」
頷きながらも三里はつい赤くなってしまった。
宏の部屋へ向かう時、三里は少々緊張した。憧れを超越している人の部屋と思うと落ち着かない。
部屋では確かに千鶴が眠っていた。そして宏と三里が入ってきたのに気づくと起き上がってジッと三里を見てくる。
「チヅの好きなプリン買ってきたよ。あと、ちょっとここで三里の話を聞くから。今調べてることに関係するかもしれないからね」
千鶴の視線に違う意味で緊張し落ち着かないでいる三里に気づいてか、遮るようにして宏は千鶴の側へ行き、持っていた袋からプリンを出す。千鶴は黙ってそれを受け取るとコクリと頷いた。そしてゆっくりした動作でプリンを食べ始める。
そんな千鶴が少々気になりながらも、宏に勧められるがまま座って三里は資料を手に説明した。
「……なるほどね」
ずっと三里の話を聞きながらパソコンで何やら検索していた宏が頷いた。
「確かに怪しいね。偶然で片づけるにしても、放っておくより調べたいところだね。流河から聞いていた話ともどこか似た何かを感じるし」
「ルカ……ああ、瑠生先輩の弟の。そうなんっすか?」
「うん。ちょっとなるべく急ぎで調べるよ。三里としてはお父さんに何も言わないのも落ち着かないだろうしね。少しだけ待ってもらえるかな? あと、一旦この資料はお借りしていいのかな?」
「は、はい! わかったっす! あ、資料も、はい、大丈夫っす! す、すみません、何か」
「謝る必要ないし、むしろ見つけてくれてありがとうと思ってるよ。すぐに調べがつかない場合も経過を君に報告するからね」
宏はニッコリ笑ってきた。三里が赤くなって頷いていると千鶴が宏の背後から腕を回してくる。
「何? プリン、美味しかった?」
突然の行動に焦ることなく宏が聞くと、千鶴はペロリと舌を出してくる。ああ、プリン乗ってるなとぼんやり三里が思っていると、千鶴はそのまま宏の口に食いついた。三里が思わずギョッとしている間もしばらく続けた後、千鶴はようやく唇を離す。
「プリン、結構美味しいけど、後で普通に食べるよ?」
宏が苦笑しながら言うと、ムッとしたように千鶴は三里を見てきた。
「あ、あの、お、俺、じゃあとりあえずし、失礼、するっす……!」
「そう? 本当に教えてくれてありがとうね、三里」
宏にニッコリ見送られるのすら少々居たたまれない気分になりながら、三里は宏の部屋を出ると自分の部屋へ戻る。一旦安心したはずなのにとても微妙な気分になりながら、疲れを感じてそのままベッドへ飛びこんだ。
永久の視線に気づき三里がムッとすれば、さらにため息つかれた。
「……仕方ないでしょう、アンタがもしかして、じゃなく本当に馬鹿だなと思ったんで」
「ぁあ?」
「遊びじゃないんですよ? 酒蔵が真剣な思いで作り、ようやく完成した酒に、名もない高校生がラベルを書いてどうするんです? ふざけんな、ですよそんなもん」
冷たい視線と言葉を受け、三里は口を尖らせつつも落ち込んだ。
いい案と思った。楽しそうだし書道のことは全くわからないというのに永久がラベルのデザインを作るなら絶対いいものを作りそうな気がした。
だが馬鹿にされた上、否定されてどうにも落ち込む。三里が黙っているとため息がまた聞こえてきた。
「……アンタ、何でそんなこと言ってきたんです」
「……え? ……あー……、その、父親に何か企画考えろって言われたんだよ。でも別に考えるつもりはなかったんだけど……今急に思いついたらすげぇいい案な気がしたんだよ。もちろん企画ってほどじゃねえのはわかってる。でもやってみてぇなって思った、んだけどまあふざけんなってことなんだろ」
「……別に発想が間違っているとは言ってません。ただ言う相手間違えてます」
「何でだよ」
「何で一般の高校生に言ってんです」
「関係ねーだろ、いいもんできりゃあ、んなもん。ネームバリューのこと言ってんのか? 名前で売るならもちろんそういう相手がいいに決まってるけどよ、ラベルのデザイン、普通はいちいち知らねーだろ、誰がやってんのかなんて。そりゃコラボっつったけどよ、別に俺、有名なヤツの名前借りてラベルで売りてぇわけじゃねえ。酒は酒だろ。ただいい酒できたなら、それに見合うようなかっけぇラベルだったら最高だなって思っただけなんだよ!」
少し落ち込みつつ言うと、永久からため息がまた聞こえてきた。もうすでに何度つかれているかわからないなと三里が微妙になっていると、永久が呆れたように呟いてきた。
「そういうのは『コラボ』とは言わないでしょう……?」
「は?」
「……ただのデザインとして考えているということじゃないですか」
「デザインとかすげーことすんのにただのってのおかしいだろ」
「そういうことを言ってるんじゃありません。……だいたいアンタ、書道のこと興味ないどころかどういったものかすらわかってないでしょう」
素っ気なく言ってくる永久にムッとしつつも、三里は自分が妙に嬉しく思っていることに気づいた。恐らくこんなに生徒会の仕事以外の話題で永久と話したことないように思える。
「そ、そりゃ興味なかったけど……。でもわかってんよ! あれだろ展覧会とかも『青空』とか習字で書いたやつ飾んだろ」
ムキになって言い返すとまた生ぬるい目で見られ、三里は「な、何だよ」と言いながらも少し赤くなる。
「確かに小学生などの展覧会はそうでしょうけど。それよりもそんな知識でよくラベルのデザインなどと考えましたね。……アンタ、次の日曜空いてますか」
「あ? ……あー確か家には来いって言われてねーけど」
「……家の用事以外に予定はないんですか」
「っな、何だよ!」
「いえ、別に今のは悪気あって言ったわけではありません。むしろその反対ですかね」
「は?」
いまいち永久の言っている意味がわからなく怪訝な顔をした後「……今のはってことは基本的には悪気あるってことかよ……」と思い、三里は微妙になる。
「用事がないのでしたら俺につき合ってください」
「はっ? えっ? え……っ?」
微妙な気分になっている時に言われた永久の言葉が脳内に入ってきて、三里は思わず立ち上がった。
「……? 何でそんなに赤くなってるんです? 怒るようなこと、さすがに今は言ってませんが」
「ぁあ? 怒ってねぇよ……!」
そうじゃなくて…...。
とりあえず落ちつこうと、三里はまだ残っている缶ジュースを口にした。
「アンタに大人の世界を見せてあげます」
そして途端に思わず口からジュースを吹いた。
「……アンタ、喧嘩売ってるんですか……? もうすぐ宏さんが来るだろうし、その喧嘩買う気は基本ありませんのでイライラさせるのやめてもらえません?」
ハンカチを取り出し三里が吹き出したジュースを顔から拭いながら、永久がそのジュースすら瞬時に凍りつきそうな視線と口調で呟いてくる。
「わ、わりぃ。で、でもだってお前が……っ」
「? 俺が何です? とりあえず書道の世界をそういう展覧会で見ればアンタの持ってるイメージも変わりますよ」
あ、大人のって、そういう意味……! つき合うってそういう意味……!
ますます顔が熱くなるのが感じられた。その後また微妙になった。男に興味ないくせにうろたえている自分があまりに微妙すぎて少し引く。
「イメージが変わった上で、改めてそのラベルとやらを考えられてはどうですか」
だが永久の言葉に三里は「え……」と少し唖然としたように永久を見た。
「アンタの父親の会社としてはビジネス優先でしょうから、アンタのその考えがどう受け止められるかは知りませんし難しいとは思いますが、アンタが多少でも書道に興味を持った上で俺の字を見て、その上でラベルのデザインを作ってみて欲しいと言う場合は俺も断りません」
「え、ま……」
マジで、と三里が言いかけたところで宏が戻ってきた。
「では、次の日曜は朝から空けておいてください」
永久はそうとだけ言うと、近づいてきた宏に「お疲れ様です」と挨拶をした後、書類を手に生徒会スペースを出ていった。三里がポカンとしたまま永久が出て行ったほうを見ていると「大丈夫?」と声をかけられる。
「え? あ、す、すみません。わ、わざわざ戻ってきてもらっ、て」
「元々戻ってる途中だったよ。とりあえず話を聞かせてもらおうかな。俺の部屋でいい?」
「えっ。い、いや、ひ、宏さんの、部屋、は……」
「? ……ああ! 大丈夫、チヅも一緒だから……」
三里が動揺していると、最初は怪訝そうにしていた宏だがすぐにピンときたようでおかしそうに笑ってきた。笑うだけでも前に良紀が言ったようなオーラさえ見えそうな気がした。その宏の手には学校敷地内にある店の買い物袋があって、それだけが妙にそぐわない。
「ああでも一緒だと困るかな?」
「い、いえ……構いません」
宏に聞いてもらうなら実際別に千鶴が一緒でも三里は気にしなかった。それは千鶴がかなり寡黙だから云々ではなく、やはりある意味二人が夫婦のようなイメージさえあるからだろうか。
それにしても一緒と言いつつ、千鶴は見当たらない。三里が少し視線を泳がせていると「チヅなら多分今も俺の部屋で寝てるよ」と返ってきた。
「あ、ああ、そうっすか」
頷きながらも三里はつい赤くなってしまった。
宏の部屋へ向かう時、三里は少々緊張した。憧れを超越している人の部屋と思うと落ち着かない。
部屋では確かに千鶴が眠っていた。そして宏と三里が入ってきたのに気づくと起き上がってジッと三里を見てくる。
「チヅの好きなプリン買ってきたよ。あと、ちょっとここで三里の話を聞くから。今調べてることに関係するかもしれないからね」
千鶴の視線に違う意味で緊張し落ち着かないでいる三里に気づいてか、遮るようにして宏は千鶴の側へ行き、持っていた袋からプリンを出す。千鶴は黙ってそれを受け取るとコクリと頷いた。そしてゆっくりした動作でプリンを食べ始める。
そんな千鶴が少々気になりながらも、宏に勧められるがまま座って三里は資料を手に説明した。
「……なるほどね」
ずっと三里の話を聞きながらパソコンで何やら検索していた宏が頷いた。
「確かに怪しいね。偶然で片づけるにしても、放っておくより調べたいところだね。流河から聞いていた話ともどこか似た何かを感じるし」
「ルカ……ああ、瑠生先輩の弟の。そうなんっすか?」
「うん。ちょっとなるべく急ぎで調べるよ。三里としてはお父さんに何も言わないのも落ち着かないだろうしね。少しだけ待ってもらえるかな? あと、一旦この資料はお借りしていいのかな?」
「は、はい! わかったっす! あ、資料も、はい、大丈夫っす! す、すみません、何か」
「謝る必要ないし、むしろ見つけてくれてありがとうと思ってるよ。すぐに調べがつかない場合も経過を君に報告するからね」
宏はニッコリ笑ってきた。三里が赤くなって頷いていると千鶴が宏の背後から腕を回してくる。
「何? プリン、美味しかった?」
突然の行動に焦ることなく宏が聞くと、千鶴はペロリと舌を出してくる。ああ、プリン乗ってるなとぼんやり三里が思っていると、千鶴はそのまま宏の口に食いついた。三里が思わずギョッとしている間もしばらく続けた後、千鶴はようやく唇を離す。
「プリン、結構美味しいけど、後で普通に食べるよ?」
宏が苦笑しながら言うと、ムッとしたように千鶴は三里を見てきた。
「あ、あの、お、俺、じゃあとりあえずし、失礼、するっす……!」
「そう? 本当に教えてくれてありがとうね、三里」
宏にニッコリ見送られるのすら少々居たたまれない気分になりながら、三里は宏の部屋を出ると自分の部屋へ戻る。一旦安心したはずなのにとても微妙な気分になりながら、疲れを感じてそのままベッドへ飛びこんだ。
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