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5Friday
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夏休みに入ってからは特に風紀の仕事を毎日するわけではないが、それでもたまに見回りする。
黄馬は生徒会会計の睦、青葉との三人で一緒に回っている。今年になって前の三年が抜けたところへ青葉が入ってきたのだが、その際に宏から「押しつけてるみたいでごめんね」と苦笑しながら言われた。
一応言いたいことはわかるが、黄馬としては別にこの兄弟が苦だと思ったことはない。確かに騒がしいが基本的に人懐こいし、と新しい見回りのチームとなった時に慶一に言えば、なぜかとてつもなく唖然とした顔で見られたことがある。どうかしたのかと聞くも「……兄さんが兄さんでよかったと思う」としか答えてくれなかった。
「黄馬せんぱーい、あっちぃしそろそろ見回り休憩しましょーぜ!」
「だよねー。これじゃあ見回りし終える前に俺らが干からびちゃう」
今日も元気な二人へ、ニッコリ笑いながら黄馬は「そうだね、熱中症は気をつけないとだしね」と頷いた。学校側を回っていたので、そのまま三人でその奥の建物へ移動し学校敷地内の建物にあるカフェへ立ち寄った。黄馬は使ったことなかったのだが、睦が「結構いけるから」と勧めてきて以来、たまに三人で回っている時に使っている。
三人でさすがにテラスではなく室内で、冷たいコーヒーやラテを飲みながら寛ぐ。
「そういえば最近二人とも何か変わったよね。いいことでもあった?」
割合人には好かれやすいが、その分嫌われることもないわけでは、ない。以前、黄馬が嫌いだと言ってきた男子がいた。その男子に「ヘラヘラして相手の気持ちを思いやることもないし、何も見えてないくせに」と言われた。
知らない相手になぜそんなこと言われるのだろうかとまずそこが謎だったが、後で知ったところによると、その男子が好きだった相手が黄馬のことを好きだったらしい。
何も見えていないと言われ、反論はできなかった。実際黄馬はあまり何も見えていないのだろうなと思っている。
ただそれは自分に限ったことではないとも思っているし、皆そう簡単にわかりあえるものでもないからこそ、話したりするのではないかとも思っている。何も話さないのにわかって欲しいというのはある意味エゴだ。
もちろんわかりたいと思うが「わかってくれてもいいだろう、わかって当然だろう」という態度を取られると、さすがに黄馬でも戸惑う。慶一のように基本的に感情を出さず話もしない、その上わかってもらおうともしない投げやりで適当なタイプだとむしろ心配になってしまうが。
だからこそ、笑顔でいたいとも思っている。もし誰かが誰かに伝えたい何かがある時、怒っているより笑顔のほうが安心できると思うのだ。
話したくないなら無理やり聞こう、知ろうとも実際のところ思っていない。それは相手に対して冷たくしたいのでなく、ただ単に尊重してのことだ。
黄馬としてはいつでも聞くよとわかりやすく言葉や態度に出しているつもりだ。それでいて何も言わず「わかってくれない」「聞いてくれない」と言われても、やはり戸惑う。
そういった考えだから、普段からちゃんと声かけるし調子を聞いたりする。それでも出してこない部分には黄馬も目を向けない。
ただそれだけだ。
瑠生に関しては、自分を出さない何を考えているかわからないタイプだと人によっては見えるかもしれない。だが黄馬にとっては、あんなにわかりやすい人はいないと思っている。
今、黄馬の目の前でコーヒーを飲んでいる兄弟に関しても、諸手を挙げて「性格がいい」とは言わない。彼らもまた、人によってはろくでないタイプなのだろうと思うし、してはいけないようなことを目の当たりにすれば、注意も叱咤もする。
多分こういった考えのせいで色々見逃したり、やはりわかっていない部分があるだろうと黄馬も思っている。それでも黄馬はいつでも笑顔で受け入れたいと思っているし、強制的になにもかも知ろうとは思っていない。
「えっ。い、いいこと……は、ま、ぁ。あったっつーか、まぁその……」
黄馬の質問に青葉が少し赤くなり、ごにょごにょ何か呟いている。そんな青葉を見ながら、睦はニヤニヤ笑みを浮かべて「あおー、なーに、その態度ー」と楽しそうだ。
「るせぇ、むつだって!」
「は? 俺がなぁにー?」
「あのろくでもねーヤツと」
「はっ? ちょっとあお、いくらあおでも許さねーからね! 誰があんなヤツと!」
「っちょっと、よくわからないけど喧嘩するなら部屋でやってね」
先ほどまで楽しげだった兄弟が突然言い合いを始めたので、黄馬は苦笑しながら二人をなだめる。
「うす」
「ごめんねー黄馬先輩」
「いいよ」
すぐに言い合いを止めた二人に黄馬がニッコリ微笑むと、青葉が赤い顔色のまま少し目を逸らし気味に言ってきた。
「黄馬先輩、その、何つーか俺が勝手に言っていーことじゃねー感じするんで、その、またいつか言えたら言うっす」
その様子がかわいかったので、黄馬はますます笑みを深めて頷いた。
「うん、その時が楽しみだな」
ゆっくり飲み終えると、また三人は見回りを始める。睦も青葉も口では「ダルイ」だの「もーいーじゃん」だの言っているが今までサボったことはないし、適当に見えてもやることはちゃんとやっている。そしてそれを黄馬は知っている。
「お疲れ様」
一通り回り終えると、黄馬はニッコリ二人に笑いかけた。二人もニヤリと笑う。
「マジ疲れたー、あっつい」
「だよな。超風呂入りてえ! あ、大浴場一緒に行こ」
「えー。嫌だよ、風呂くらい静かに入りたいし」
「どういう意味だよ! 黄馬先輩はどっすか?」
二人のやりとりを歩きながらニコニコ見ていたら青葉に聞かれ、黄馬は苦笑した。
「嬉しいけど、ごめんね」
「え? ……あーそっか。瑠生先輩嫌がりそっすよね」
一瞬なぜ謝るのだといった顔した青葉は、すぐ納得したようにニヤリと笑った。
「ほんっと瑠生先輩って黄馬先輩好きだしヤキモチとかも半端なさそー」
睦もニヤニヤとしながら黄馬を見てくる。黄馬はもう慣れているので苦笑したまま「そうだね」と頷いた。睦と青葉も黄馬をからかっても楽しめないのはわかっているので、それ以上何も言ってこない。結局一旦三人で生徒会共同スペースまで向かい、そこで解散した。
黄馬は部屋へ戻るとさっそくシャワーを浴びに奥へ向かった。暑いのだが、シャワーの熱さは体が解れてホッとする。
……ヤキモチ、か。
ついでに髪を洗いながら思った。
瑠生とつき合い始めた頃は嬉しくてどうにかなりそうだったが、それと共に瑠生の束縛っぷりに驚きもあった。
「他の奴とほんとは話もして欲しくない」
「ええ? ごめん、さすがにそれは無理かな……」
「……わかってるけど、それぐらい嫌」
つき合うといっても生徒会や風紀の仕事があったり、そもそも外出するにも外出届が必要な寮暮らしのため、普段はどちらかの部屋で少し喋ったりすることが多かった。
その時も瑠生の部屋で話している時に何かの流れでそんな話になったのだが、まさかそんなに? と黄馬はポカンと瑠生を見た。
「あの、俺、見た目地味なほうだろ? それに俺はずっと君のことが好きだったんだよ? 浮気とかそういう可能性のこと言ってるなら……」
「いや、真江木くんのことを疑うなんて絶対にないよ」
黄馬がおずおず言いかけると、瑠生はあり得ないとばかりに首を振って否定する。
「でも君はすごく綺麗だから、他の奴が放っておかない。真江木くんがその気なくても周りがね。それが、嫌」
「……は?」
淡々と言ってくる瑠生の言葉に、黄馬はひたすらポカンとしていた。
あれほど素っ気なかった人は、つき合うとある意味豹変した。もちろん暴力を振るうとか、いきなり手を出してくるとかそういったことではない。ただただ、ひたすら好きだという気持ちをあからさまにし、黄馬を独占したがった。
「君が困るとわかってる。でも正直監禁しておきたいほど一人占めしたい」
「え?」
それこそひたすらずっと瑠生が好きだった黄馬はもちろん他の誰かとつき合ったことさえなく、目の前の、まっすぐこちらを見ながら「監禁したい」と言ってくる美形に対してどう反応したらいいかと笑顔で固まった。
黄馬は生徒会会計の睦、青葉との三人で一緒に回っている。今年になって前の三年が抜けたところへ青葉が入ってきたのだが、その際に宏から「押しつけてるみたいでごめんね」と苦笑しながら言われた。
一応言いたいことはわかるが、黄馬としては別にこの兄弟が苦だと思ったことはない。確かに騒がしいが基本的に人懐こいし、と新しい見回りのチームとなった時に慶一に言えば、なぜかとてつもなく唖然とした顔で見られたことがある。どうかしたのかと聞くも「……兄さんが兄さんでよかったと思う」としか答えてくれなかった。
「黄馬せんぱーい、あっちぃしそろそろ見回り休憩しましょーぜ!」
「だよねー。これじゃあ見回りし終える前に俺らが干からびちゃう」
今日も元気な二人へ、ニッコリ笑いながら黄馬は「そうだね、熱中症は気をつけないとだしね」と頷いた。学校側を回っていたので、そのまま三人でその奥の建物へ移動し学校敷地内の建物にあるカフェへ立ち寄った。黄馬は使ったことなかったのだが、睦が「結構いけるから」と勧めてきて以来、たまに三人で回っている時に使っている。
三人でさすがにテラスではなく室内で、冷たいコーヒーやラテを飲みながら寛ぐ。
「そういえば最近二人とも何か変わったよね。いいことでもあった?」
割合人には好かれやすいが、その分嫌われることもないわけでは、ない。以前、黄馬が嫌いだと言ってきた男子がいた。その男子に「ヘラヘラして相手の気持ちを思いやることもないし、何も見えてないくせに」と言われた。
知らない相手になぜそんなこと言われるのだろうかとまずそこが謎だったが、後で知ったところによると、その男子が好きだった相手が黄馬のことを好きだったらしい。
何も見えていないと言われ、反論はできなかった。実際黄馬はあまり何も見えていないのだろうなと思っている。
ただそれは自分に限ったことではないとも思っているし、皆そう簡単にわかりあえるものでもないからこそ、話したりするのではないかとも思っている。何も話さないのにわかって欲しいというのはある意味エゴだ。
もちろんわかりたいと思うが「わかってくれてもいいだろう、わかって当然だろう」という態度を取られると、さすがに黄馬でも戸惑う。慶一のように基本的に感情を出さず話もしない、その上わかってもらおうともしない投げやりで適当なタイプだとむしろ心配になってしまうが。
だからこそ、笑顔でいたいとも思っている。もし誰かが誰かに伝えたい何かがある時、怒っているより笑顔のほうが安心できると思うのだ。
話したくないなら無理やり聞こう、知ろうとも実際のところ思っていない。それは相手に対して冷たくしたいのでなく、ただ単に尊重してのことだ。
黄馬としてはいつでも聞くよとわかりやすく言葉や態度に出しているつもりだ。それでいて何も言わず「わかってくれない」「聞いてくれない」と言われても、やはり戸惑う。
そういった考えだから、普段からちゃんと声かけるし調子を聞いたりする。それでも出してこない部分には黄馬も目を向けない。
ただそれだけだ。
瑠生に関しては、自分を出さない何を考えているかわからないタイプだと人によっては見えるかもしれない。だが黄馬にとっては、あんなにわかりやすい人はいないと思っている。
今、黄馬の目の前でコーヒーを飲んでいる兄弟に関しても、諸手を挙げて「性格がいい」とは言わない。彼らもまた、人によってはろくでないタイプなのだろうと思うし、してはいけないようなことを目の当たりにすれば、注意も叱咤もする。
多分こういった考えのせいで色々見逃したり、やはりわかっていない部分があるだろうと黄馬も思っている。それでも黄馬はいつでも笑顔で受け入れたいと思っているし、強制的になにもかも知ろうとは思っていない。
「えっ。い、いいこと……は、ま、ぁ。あったっつーか、まぁその……」
黄馬の質問に青葉が少し赤くなり、ごにょごにょ何か呟いている。そんな青葉を見ながら、睦はニヤニヤ笑みを浮かべて「あおー、なーに、その態度ー」と楽しそうだ。
「るせぇ、むつだって!」
「は? 俺がなぁにー?」
「あのろくでもねーヤツと」
「はっ? ちょっとあお、いくらあおでも許さねーからね! 誰があんなヤツと!」
「っちょっと、よくわからないけど喧嘩するなら部屋でやってね」
先ほどまで楽しげだった兄弟が突然言い合いを始めたので、黄馬は苦笑しながら二人をなだめる。
「うす」
「ごめんねー黄馬先輩」
「いいよ」
すぐに言い合いを止めた二人に黄馬がニッコリ微笑むと、青葉が赤い顔色のまま少し目を逸らし気味に言ってきた。
「黄馬先輩、その、何つーか俺が勝手に言っていーことじゃねー感じするんで、その、またいつか言えたら言うっす」
その様子がかわいかったので、黄馬はますます笑みを深めて頷いた。
「うん、その時が楽しみだな」
ゆっくり飲み終えると、また三人は見回りを始める。睦も青葉も口では「ダルイ」だの「もーいーじゃん」だの言っているが今までサボったことはないし、適当に見えてもやることはちゃんとやっている。そしてそれを黄馬は知っている。
「お疲れ様」
一通り回り終えると、黄馬はニッコリ二人に笑いかけた。二人もニヤリと笑う。
「マジ疲れたー、あっつい」
「だよな。超風呂入りてえ! あ、大浴場一緒に行こ」
「えー。嫌だよ、風呂くらい静かに入りたいし」
「どういう意味だよ! 黄馬先輩はどっすか?」
二人のやりとりを歩きながらニコニコ見ていたら青葉に聞かれ、黄馬は苦笑した。
「嬉しいけど、ごめんね」
「え? ……あーそっか。瑠生先輩嫌がりそっすよね」
一瞬なぜ謝るのだといった顔した青葉は、すぐ納得したようにニヤリと笑った。
「ほんっと瑠生先輩って黄馬先輩好きだしヤキモチとかも半端なさそー」
睦もニヤニヤとしながら黄馬を見てくる。黄馬はもう慣れているので苦笑したまま「そうだね」と頷いた。睦と青葉も黄馬をからかっても楽しめないのはわかっているので、それ以上何も言ってこない。結局一旦三人で生徒会共同スペースまで向かい、そこで解散した。
黄馬は部屋へ戻るとさっそくシャワーを浴びに奥へ向かった。暑いのだが、シャワーの熱さは体が解れてホッとする。
……ヤキモチ、か。
ついでに髪を洗いながら思った。
瑠生とつき合い始めた頃は嬉しくてどうにかなりそうだったが、それと共に瑠生の束縛っぷりに驚きもあった。
「他の奴とほんとは話もして欲しくない」
「ええ? ごめん、さすがにそれは無理かな……」
「……わかってるけど、それぐらい嫌」
つき合うといっても生徒会や風紀の仕事があったり、そもそも外出するにも外出届が必要な寮暮らしのため、普段はどちらかの部屋で少し喋ったりすることが多かった。
その時も瑠生の部屋で話している時に何かの流れでそんな話になったのだが、まさかそんなに? と黄馬はポカンと瑠生を見た。
「あの、俺、見た目地味なほうだろ? それに俺はずっと君のことが好きだったんだよ? 浮気とかそういう可能性のこと言ってるなら……」
「いや、真江木くんのことを疑うなんて絶対にないよ」
黄馬がおずおず言いかけると、瑠生はあり得ないとばかりに首を振って否定する。
「でも君はすごく綺麗だから、他の奴が放っておかない。真江木くんがその気なくても周りがね。それが、嫌」
「……は?」
淡々と言ってくる瑠生の言葉に、黄馬はひたすらポカンとしていた。
あれほど素っ気なかった人は、つき合うとある意味豹変した。もちろん暴力を振るうとか、いきなり手を出してくるとかそういったことではない。ただただ、ひたすら好きだという気持ちをあからさまにし、黄馬を独占したがった。
「君が困るとわかってる。でも正直監禁しておきたいほど一人占めしたい」
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