177 / 203
6Saturday
22
しおりを挟む
「裏で見ていてハラハラしました」
「……じゃあ何ですぐ来ねーんだよ……」
ダイニングの片隅で毛布にくるまり暖かいコーヒーを飲んでいる三里は、ジロリと側にいる永久を睨んだ。
「だって肝試しですし」
静かに微笑んでくる永久をますます睨んだ後、三里は黙ったまま微妙な顔をした。
「怖かったですか?」
「は? こ、怖くねぇよ何言ってんだよ! びっくりしただけだ」
「そうですか。じゃあ楽しめましたか? そういえば千鶴さんと仲よく手まで繋いでましたね」
笑みを浮かべたまま言ってくるが、最後の言い方に少しとげがある。
「……あれはだって千鶴さん大丈夫かなって……」
「抱き合ったりもしてましたよね」
「……別に抱き合ってねー。ぽ、ポンポンってされただけだ」
「ぽんぽん、ですか」
「……ぅ」
一瞬どこか怖いような永久だったが、三里が言う「ポンポン」を聞くと今度はからかうように繰り返してきた。
確かに普通そんなことをしたりされるはずない。怖がっていたとバレたくない三里は、微妙な顔してただ黙りこんだ。
永久はまさかのヤキモチを妬いていた。千鶴相手に妬くとは思いもしなかったが、むしろ意外すぎて落ち着かなかったのかもしれないと永久は思う。
まさか千鶴が三里と手を繋いだり抱きしめ背中をあやすなど、誰が予想するというのだ。その度、座っていた椅子から思わず立ち上がり大きな音を立ててしまい、周りから「しーっ」と言われていた。
斗真に対しどこか落ち着かない気持ちを抱いていることといい、自分の意外とも言える反応に永久は内心戸惑いつつ苦笑する。
「……とりあえず、お疲れ様でした」
三里に笑いかけると、永久はその頭をそっと撫でた。
その頃斗真が地下へ向かっていた。三里があれほど警戒した一階のフロアも「月、おぼろげだな」と外を窺うくらいで何とも思わない。階段に差し掛かると突然仄かな明かりが灯され、それと共に階段の隅で何体もの西洋人形がまるでこちらをじっと見ているかのように佇んでいるのに気づいた。
「……誰の人形なんだろう」
むしろそこが気になった。だが確か宏には小さな妹がいたはずだと思い出す。
人形たちはその妹のものだろうか。こんな暗がりで見るからか、人形にあまり愛らしさが感じられないので小さな女の子のもとだとも思えないが、宏のものでもなおさらないだろう。
階段を降りながら人形を眺めていた斗真が階下へ着くと、そのまま躊躇することなく書斎へ向かった。途中で何やら足音だけが響いてきたりゆらゆら影のようなものが蠢いてきたりしたが、残念ながら微々たる恐怖すら感じなかった。
……黒野に小さい頃の失態を指摘されるほうがある意味恐怖だよな。
それでも思ってたより趣向が凝らされていて、即席のわりに下手なお化け屋敷よりもレベルが高いかもしれないと斗真は楽しく思う。
家の仕事関係というかついでだろうか、小さい頃から街の夜店などを、浩二郎や他の世話係と回ることも多かった。なのでお化け屋敷といった類もいくつか入ったことあるが、やはり本格的なものと違いお祭りでのお化け屋敷は子どもだった斗真でも全く怖くなかったのを覚えている。
難なく書斎へ入り、キャンドルを所定の場所に置こうと近づくと、絵画からまるで何やら飛び出したように見えた。プロジェクターか何かを使った演出だろうと思われるが、やり方が上手いなと斗真はニコニコしながら感心する。
こういった演出が得意そうなのは睦や青葉だろうか。親の仕事柄かデザイン系というイメージがある二人なら、宏の屋敷にあるもので上手く考えてきそうだ。
懐中電灯を持つと斗真は廊下へ出た。すると向かう側に誰かがいる。
スモークでも焚かれているのか、霧のかかったようなそこを歩こうとすると、それはゆらりと動き出す。西洋ドレスを着たそれは、不自然な様子でゆらゆら揺れたかと思うと、変なバランスでこちらへゆっくり近づいてきた。
違和感しかなさそうな様子だが、斗真はすぐわかった。
瑠生さんだ。
ゆっくりながらこちらへ向かってくるというのにこちらを向いていないため、顔がわからない。だがあんな不安定そうな絶妙なバランスをとりながら歩けるのは、それだけ体を鍛えているからだろう。体幹が鍛えられ、体軸のバランスがとてもいいのだろうと思われた。生徒会や風紀の面々は皆運動能力が高いが、格闘技を習い鍛えているのは瑠生と黄馬だ。
……にしてもあの瑠生さんがドレス……?
基本的にはとても優しくて温厚そうなお兄さんといった瑠生だが、ドレスをニコニコ気軽に着てくれるほど温厚ではない。それだけ肝試しに力を入れていたのかなと斗真は考えてみるが、黄馬のため以外に瑠生が力を入れるとも思えない。
まぁ、多分十中八九は宏さんに言われて仕方なくなんだろうな。
瑠生は宏をかなり尊敬しているのか、同級生だというのにずっと敬語だ。三年間近くにいるのでとても親しげではあるのだが、未だに敬語で話している。そして頼まれると弱いようだ。
怪しげなドレスの人物はある程度こちらへ向かってきたところで動かなくなった。
どうするのだろうと思っていると霧のようなものが濃厚になる。いくら冷静に色々考えられていても、視界はどうすることもできない。見えない間に消えるのかなと思っていたら、突然目の前に生気のない女性の顔が現れた。
「……っ?」
それはすぐに消えたが、さすがに斗真もびっくりした。そして思わず笑みを浮かべる。
霧のようなものが晴れるとそのまま歩き、ダイニングへ向かった。
「すっごくおもしろかったです!」
キラキラした目で伝えると、宏が「それはよかった」と微笑んできた。側では千鶴が鉛筆を弄っている。睦や青葉も「だろ?」と楽しげだ。
「でもお前マジビビらねーんだもん。黄馬先輩よりはマシだったけどさー」
睦が言ってきた言葉に斗真が「マシ?」と首を傾げると、青葉が楽しげにその後を続けてくる。
「お前もさすがに最後のはびっくりしてただろ。ビビりはしてなかったんが残念だけど。でも黄馬先輩、最後のすら驚かなくて『へえ』とか感心してるだけなんだからあの人やべぇ」
「そうなんですね。三里さんはいかがでした?」
「三里ちゃんはハマりすぎー。俺らでも心配になったくらい。最後までは無理だったんだよねー。三里ちゃんマジビビり過ぎてたし、とわが気づけば駆けつけてたしねー」
睦が楽しげに言ってくるが、恐らく三里は本気で心底怖がっていたのだろうなと伝わった。
「あ、んじゃ次慶一くんだよね! ねーねー、慶一くん終わったら俺速攻二人きりになっていい?」
何考えているか明確ではないが、どう考えてもろくでもなさそうだと全員が思う。が、黄馬以外は「バカップル好きにすれば」くらいにしか思っていない。ただバカップルなのはほぼ青葉だけであるので、慶一は本当にお疲れ様だなと斗真は内心苦笑した。
黄馬がここにいたら何か言ったかもしれないが、その黄馬は別室で待機している瑠生と一緒にいるようだ。
「じゃあそろそろ彼に連絡入れてくださいね」
ライトやプロジェクターなどの操作は主に良紀がしているようだ。少し離れたところから声が聞こえてきた。斗真はそこへ向かおうとして、部屋の片隅にいる永久と三里に近づく。
「三里さんお疲れ様でした! 大丈夫ですか?」
にこやかに声かけると、毛布にくるまっている三里の手がそこから少し出て永久の服をぎゅっと持った。普段あれほど偉そうというか好き勝手な喋り方している人物とは思えない様子に、斗真はついまた嗜虐心がざわめく。まだ怖かった気持ちが抜けていないのもあるが、その上、警戒している斗真に声をかけられての反応だろうと思ったため、むしろますます近づいた。
「顔色、まだ少し悪そうですね」
そう言って顔を近づけると、三里から変な呼吸が聞こえてきたと同時に「双葉」と注意を促すような永久の声がした。
斗真は永久に対しニッコリ微笑むと、黙って離れる。そしてそのまま良紀の元へ向かった。
「……じゃあ何ですぐ来ねーんだよ……」
ダイニングの片隅で毛布にくるまり暖かいコーヒーを飲んでいる三里は、ジロリと側にいる永久を睨んだ。
「だって肝試しですし」
静かに微笑んでくる永久をますます睨んだ後、三里は黙ったまま微妙な顔をした。
「怖かったですか?」
「は? こ、怖くねぇよ何言ってんだよ! びっくりしただけだ」
「そうですか。じゃあ楽しめましたか? そういえば千鶴さんと仲よく手まで繋いでましたね」
笑みを浮かべたまま言ってくるが、最後の言い方に少しとげがある。
「……あれはだって千鶴さん大丈夫かなって……」
「抱き合ったりもしてましたよね」
「……別に抱き合ってねー。ぽ、ポンポンってされただけだ」
「ぽんぽん、ですか」
「……ぅ」
一瞬どこか怖いような永久だったが、三里が言う「ポンポン」を聞くと今度はからかうように繰り返してきた。
確かに普通そんなことをしたりされるはずない。怖がっていたとバレたくない三里は、微妙な顔してただ黙りこんだ。
永久はまさかのヤキモチを妬いていた。千鶴相手に妬くとは思いもしなかったが、むしろ意外すぎて落ち着かなかったのかもしれないと永久は思う。
まさか千鶴が三里と手を繋いだり抱きしめ背中をあやすなど、誰が予想するというのだ。その度、座っていた椅子から思わず立ち上がり大きな音を立ててしまい、周りから「しーっ」と言われていた。
斗真に対しどこか落ち着かない気持ちを抱いていることといい、自分の意外とも言える反応に永久は内心戸惑いつつ苦笑する。
「……とりあえず、お疲れ様でした」
三里に笑いかけると、永久はその頭をそっと撫でた。
その頃斗真が地下へ向かっていた。三里があれほど警戒した一階のフロアも「月、おぼろげだな」と外を窺うくらいで何とも思わない。階段に差し掛かると突然仄かな明かりが灯され、それと共に階段の隅で何体もの西洋人形がまるでこちらをじっと見ているかのように佇んでいるのに気づいた。
「……誰の人形なんだろう」
むしろそこが気になった。だが確か宏には小さな妹がいたはずだと思い出す。
人形たちはその妹のものだろうか。こんな暗がりで見るからか、人形にあまり愛らしさが感じられないので小さな女の子のもとだとも思えないが、宏のものでもなおさらないだろう。
階段を降りながら人形を眺めていた斗真が階下へ着くと、そのまま躊躇することなく書斎へ向かった。途中で何やら足音だけが響いてきたりゆらゆら影のようなものが蠢いてきたりしたが、残念ながら微々たる恐怖すら感じなかった。
……黒野に小さい頃の失態を指摘されるほうがある意味恐怖だよな。
それでも思ってたより趣向が凝らされていて、即席のわりに下手なお化け屋敷よりもレベルが高いかもしれないと斗真は楽しく思う。
家の仕事関係というかついでだろうか、小さい頃から街の夜店などを、浩二郎や他の世話係と回ることも多かった。なのでお化け屋敷といった類もいくつか入ったことあるが、やはり本格的なものと違いお祭りでのお化け屋敷は子どもだった斗真でも全く怖くなかったのを覚えている。
難なく書斎へ入り、キャンドルを所定の場所に置こうと近づくと、絵画からまるで何やら飛び出したように見えた。プロジェクターか何かを使った演出だろうと思われるが、やり方が上手いなと斗真はニコニコしながら感心する。
こういった演出が得意そうなのは睦や青葉だろうか。親の仕事柄かデザイン系というイメージがある二人なら、宏の屋敷にあるもので上手く考えてきそうだ。
懐中電灯を持つと斗真は廊下へ出た。すると向かう側に誰かがいる。
スモークでも焚かれているのか、霧のかかったようなそこを歩こうとすると、それはゆらりと動き出す。西洋ドレスを着たそれは、不自然な様子でゆらゆら揺れたかと思うと、変なバランスでこちらへゆっくり近づいてきた。
違和感しかなさそうな様子だが、斗真はすぐわかった。
瑠生さんだ。
ゆっくりながらこちらへ向かってくるというのにこちらを向いていないため、顔がわからない。だがあんな不安定そうな絶妙なバランスをとりながら歩けるのは、それだけ体を鍛えているからだろう。体幹が鍛えられ、体軸のバランスがとてもいいのだろうと思われた。生徒会や風紀の面々は皆運動能力が高いが、格闘技を習い鍛えているのは瑠生と黄馬だ。
……にしてもあの瑠生さんがドレス……?
基本的にはとても優しくて温厚そうなお兄さんといった瑠生だが、ドレスをニコニコ気軽に着てくれるほど温厚ではない。それだけ肝試しに力を入れていたのかなと斗真は考えてみるが、黄馬のため以外に瑠生が力を入れるとも思えない。
まぁ、多分十中八九は宏さんに言われて仕方なくなんだろうな。
瑠生は宏をかなり尊敬しているのか、同級生だというのにずっと敬語だ。三年間近くにいるのでとても親しげではあるのだが、未だに敬語で話している。そして頼まれると弱いようだ。
怪しげなドレスの人物はある程度こちらへ向かってきたところで動かなくなった。
どうするのだろうと思っていると霧のようなものが濃厚になる。いくら冷静に色々考えられていても、視界はどうすることもできない。見えない間に消えるのかなと思っていたら、突然目の前に生気のない女性の顔が現れた。
「……っ?」
それはすぐに消えたが、さすがに斗真もびっくりした。そして思わず笑みを浮かべる。
霧のようなものが晴れるとそのまま歩き、ダイニングへ向かった。
「すっごくおもしろかったです!」
キラキラした目で伝えると、宏が「それはよかった」と微笑んできた。側では千鶴が鉛筆を弄っている。睦や青葉も「だろ?」と楽しげだ。
「でもお前マジビビらねーんだもん。黄馬先輩よりはマシだったけどさー」
睦が言ってきた言葉に斗真が「マシ?」と首を傾げると、青葉が楽しげにその後を続けてくる。
「お前もさすがに最後のはびっくりしてただろ。ビビりはしてなかったんが残念だけど。でも黄馬先輩、最後のすら驚かなくて『へえ』とか感心してるだけなんだからあの人やべぇ」
「そうなんですね。三里さんはいかがでした?」
「三里ちゃんはハマりすぎー。俺らでも心配になったくらい。最後までは無理だったんだよねー。三里ちゃんマジビビり過ぎてたし、とわが気づけば駆けつけてたしねー」
睦が楽しげに言ってくるが、恐らく三里は本気で心底怖がっていたのだろうなと伝わった。
「あ、んじゃ次慶一くんだよね! ねーねー、慶一くん終わったら俺速攻二人きりになっていい?」
何考えているか明確ではないが、どう考えてもろくでもなさそうだと全員が思う。が、黄馬以外は「バカップル好きにすれば」くらいにしか思っていない。ただバカップルなのはほぼ青葉だけであるので、慶一は本当にお疲れ様だなと斗真は内心苦笑した。
黄馬がここにいたら何か言ったかもしれないが、その黄馬は別室で待機している瑠生と一緒にいるようだ。
「じゃあそろそろ彼に連絡入れてくださいね」
ライトやプロジェクターなどの操作は主に良紀がしているようだ。少し離れたところから声が聞こえてきた。斗真はそこへ向かおうとして、部屋の片隅にいる永久と三里に近づく。
「三里さんお疲れ様でした! 大丈夫ですか?」
にこやかに声かけると、毛布にくるまっている三里の手がそこから少し出て永久の服をぎゅっと持った。普段あれほど偉そうというか好き勝手な喋り方している人物とは思えない様子に、斗真はついまた嗜虐心がざわめく。まだ怖かった気持ちが抜けていないのもあるが、その上、警戒している斗真に声をかけられての反応だろうと思ったため、むしろますます近づいた。
「顔色、まだ少し悪そうですね」
そう言って顔を近づけると、三里から変な呼吸が聞こえてきたと同時に「双葉」と注意を促すような永久の声がした。
斗真は永久に対しニッコリ微笑むと、黙って離れる。そしてそのまま良紀の元へ向かった。
0
あなたにおすすめの小説
Please,Call My Name
叶けい
BL
アイドルグループ『star.b』最年長メンバーの桐谷大知はある日、同じグループのメンバーである櫻井悠貴の幼なじみの青年・雪村眞白と知り合う。眞白には難聴のハンディがあった。
何度も会ううちに、眞白に惹かれていく大知。
しかし、かつてアイドルに憧れた過去を持つ眞白の胸中は複雑だった。
大知の優しさに触れるうち、傷ついて頑なになっていた眞白の気持ちも少しずつ解けていく。
眞白もまた大知への想いを募らせるようになるが、素直に気持ちを伝えられない。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
告白ごっこ
みなみ ゆうき
BL
ある事情から極力目立たず地味にひっそりと学園生活を送っていた瑠衣(るい)。
ある日偶然に自分をターゲットに告白という名の罰ゲームが行われることを知ってしまう。それを実行することになったのは学園の人気者で同級生の昴流(すばる)。
更に1ヶ月以内に昴流が瑠衣を口説き落とし好きだと言わせることが出来るかということを新しい賭けにしようとしている事に憤りを覚えた瑠衣は一計を案じ、自分の方から先に告白をし、その直後に全てを知っていると種明かしをすることで、早々に馬鹿げたゲームに決着をつけてやろうと考える。しかし、この告白が原因で事態は瑠衣の想定とは違った方向に動きだし……。
テンプレの罰ゲーム告白ものです。
表紙イラストは、かさしま様より描いていただきました!
ムーンライトノベルズでも同時公開。
【完結】君を上手に振る方法
社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」
「………はいっ?」
ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。
スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。
お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが――
「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」
偽物の恋人から始まった不思議な関係。
デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。
この関係って、一体なに?
「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」
年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。
✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
僕の恋人は、超イケメン!!
刃
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる