78 / 194
第二章
出発
しおりを挟む
――え!?あれ?俺がこの人の代わりに依頼を請けるっての、決まっちゃったの?
仮面を被ったままの俺に、ウォレンは「はい、これ着て。あとこれ持って!」と、自分の服とお揃いのローブと、魔導士が持つような杖を手渡してきた。
ワタワタとローブを着込み、言われた通りに杖を持ってから、ふと疑問が湧く。
「あの…この杖って、どう使うんですか?」
「ん?あーそれ?ただのポーズ。そういうの持ってると、何かソレっぽくていいじゃない?」
ソレっぽくていいじゃない…って、何だそれ?!あれか?威厳的格好つけって事?ソレともTPOってヤツ?!
「一応説明しておく。君がこれから向かうのはカルカンヌ王国。依頼は、誘拐された神獣の奪還。君の目で、君の頭で最善かつ速やかに解決を図りたまえ。では、健闘を祈る…っと、これ忘れちゃいけないね!」
そう言うと、ウォレンはユキヤの腕に絡まっているベルに人差し指を向ける。するとベルの首元に細い金色の輪が出現した。
…あれ?これって、どこかで見た事があるような…?
『――ッ!貴様…!』
「さあ、これで君は変化の術を解く事も魔力を使う事も出来なくなった。これはユキヤの資質を見る為の試験だからね。君の手助けは邪魔なんだよ。大丈夫、いよいよもって危なくなったら、ちゃんと解けるから。だから君は普通の蛇していてね」
まるで屈託なく笑うウォレンを見て思い出した。これはランスロット王子が使った、魅了による『力』だ。
確か彼はあの時『魅了のスキルは、ただ持っているだけでは宝の持ち腐れ。磨けばこうして相手を縛ったり封じ込めたりする事も可能なんだよ』って言っていた。
そうか…。こういう風に相手の力を封じ込めたり出来るのか。
「さあ、門を開くから仮面を着けて。…それじゃあ、行ってらっしゃい!」
そう言うなり、俺の立っている床に魔法陣が広がり、視界が白く染まっていく。
…って、早ッ!慌てて仮面を装着し直したわずか数秒の内に、音も遮断されてしまった。
せめてもうちょっと、これから行く国とか依頼内容の詳しい説明してくれよ!急過ぎて母さんに挨拶とかも出来なかったし!
そんな愚痴を心の中で吐き出している間にも、周囲は白一色に染まっていった。
「…さて、行ったねぇ」
「ウォレン。貴様、何を考えている?!説明も碌にしないで、いきなりお前の代わりに依頼をこなせって!無謀にも程があるだろう!」
「うんそうだね。でも、君は反対しなかったろう?」
「それは…」
ベハティは口をつぐみ、心の中で『反対出来る訳ないだろう!』と叫んだ。尤も、モノクル越しの金眼には苦渋を煮詰めた己の顔が写っていたが。
この数千年の間、この男が弟子を取った回数など、本当に数える程しかなく、その中で最後までウォレンに耐えられた者などたった一人だけ。皆、この男の破天荒っぷりは元より、スパルタぶりに堪えられずに去って行くのだ。
そりゃあ「君、才能無いから諦めたら?」と、邪気の無い笑顔で言わてしまえば、誰だって心が折れるだろう。
正直、ウォレンがユキヤを弟子にしてくれるかどうかの確率は、五分五分といったところだった。いや、むしろ五分もあれば良い方だと思っていた。
ウォレンに対する最初で最大の関門。それは「彼の興味を引く」という事。
これに関してはユキヤ自身も界渡りの異世界人という事で、ウォレン程ではないが相当変わっている事から難なくクリアした。
しかも、初見で容姿に難癖つけて無知を邪気なくディスったが、滅多に他者を褒めない彼の口から『素質がある』という言葉を引き出せたのだ。これはかなりの偉業だと言える。
あと一歩で弟子にしてくれるかもしれないのに、異を唱える事など出来ようはずがない。この男、絶対それを分かってる。本当に質が悪い。
だが今まで、ウォレンは才能があって興味を持った相手をとりあえず弟子に取る事はあっても、わざわざ試験を行った事は無い。それなのに何故…?
「ベハティ。僕はね、無能が嫌いだけど、『馬鹿』はもっと嫌いだ。もし彼を弟子に取るとしたら、彼がどういう人物なのかをちゃんと見極めたいんだ。…多分彼は、僕の最後の弟子になると思うから」
ほんの一瞬だけ。いつもの飄々とした様子を引っ込め、静かな表情を浮かべたウォレンに、ベハティは息を飲んだ。そんな彼女に、ウォレンはいつもの掴み所のない笑顔を向ける。
「…なんてね。ひょっとして僕の寿命の事でも考えた?でも大丈夫、これでも僕は人間と上級精霊との混血だからね。混ざりもの故に、魂の寿命は無限に等しい。…君を置いては逝かないよ」
「…そんな事、心配しておらんわ」
プイッと顔を背けるその仕草は、いつもの凛とした彼女にしては妙に幼いものだった。ウォレンはそんな彼女を優し気に見つめながら、ポツリと呟いた。
「さあ、頑張ってくれよ弟子未満。無事に僕の老後の楽しみになれるようにね」
仮面を被ったままの俺に、ウォレンは「はい、これ着て。あとこれ持って!」と、自分の服とお揃いのローブと、魔導士が持つような杖を手渡してきた。
ワタワタとローブを着込み、言われた通りに杖を持ってから、ふと疑問が湧く。
「あの…この杖って、どう使うんですか?」
「ん?あーそれ?ただのポーズ。そういうの持ってると、何かソレっぽくていいじゃない?」
ソレっぽくていいじゃない…って、何だそれ?!あれか?威厳的格好つけって事?ソレともTPOってヤツ?!
「一応説明しておく。君がこれから向かうのはカルカンヌ王国。依頼は、誘拐された神獣の奪還。君の目で、君の頭で最善かつ速やかに解決を図りたまえ。では、健闘を祈る…っと、これ忘れちゃいけないね!」
そう言うと、ウォレンはユキヤの腕に絡まっているベルに人差し指を向ける。するとベルの首元に細い金色の輪が出現した。
…あれ?これって、どこかで見た事があるような…?
『――ッ!貴様…!』
「さあ、これで君は変化の術を解く事も魔力を使う事も出来なくなった。これはユキヤの資質を見る為の試験だからね。君の手助けは邪魔なんだよ。大丈夫、いよいよもって危なくなったら、ちゃんと解けるから。だから君は普通の蛇していてね」
まるで屈託なく笑うウォレンを見て思い出した。これはランスロット王子が使った、魅了による『力』だ。
確か彼はあの時『魅了のスキルは、ただ持っているだけでは宝の持ち腐れ。磨けばこうして相手を縛ったり封じ込めたりする事も可能なんだよ』って言っていた。
そうか…。こういう風に相手の力を封じ込めたり出来るのか。
「さあ、門を開くから仮面を着けて。…それじゃあ、行ってらっしゃい!」
そう言うなり、俺の立っている床に魔法陣が広がり、視界が白く染まっていく。
…って、早ッ!慌てて仮面を装着し直したわずか数秒の内に、音も遮断されてしまった。
せめてもうちょっと、これから行く国とか依頼内容の詳しい説明してくれよ!急過ぎて母さんに挨拶とかも出来なかったし!
そんな愚痴を心の中で吐き出している間にも、周囲は白一色に染まっていった。
「…さて、行ったねぇ」
「ウォレン。貴様、何を考えている?!説明も碌にしないで、いきなりお前の代わりに依頼をこなせって!無謀にも程があるだろう!」
「うんそうだね。でも、君は反対しなかったろう?」
「それは…」
ベハティは口をつぐみ、心の中で『反対出来る訳ないだろう!』と叫んだ。尤も、モノクル越しの金眼には苦渋を煮詰めた己の顔が写っていたが。
この数千年の間、この男が弟子を取った回数など、本当に数える程しかなく、その中で最後までウォレンに耐えられた者などたった一人だけ。皆、この男の破天荒っぷりは元より、スパルタぶりに堪えられずに去って行くのだ。
そりゃあ「君、才能無いから諦めたら?」と、邪気の無い笑顔で言わてしまえば、誰だって心が折れるだろう。
正直、ウォレンがユキヤを弟子にしてくれるかどうかの確率は、五分五分といったところだった。いや、むしろ五分もあれば良い方だと思っていた。
ウォレンに対する最初で最大の関門。それは「彼の興味を引く」という事。
これに関してはユキヤ自身も界渡りの異世界人という事で、ウォレン程ではないが相当変わっている事から難なくクリアした。
しかも、初見で容姿に難癖つけて無知を邪気なくディスったが、滅多に他者を褒めない彼の口から『素質がある』という言葉を引き出せたのだ。これはかなりの偉業だと言える。
あと一歩で弟子にしてくれるかもしれないのに、異を唱える事など出来ようはずがない。この男、絶対それを分かってる。本当に質が悪い。
だが今まで、ウォレンは才能があって興味を持った相手をとりあえず弟子に取る事はあっても、わざわざ試験を行った事は無い。それなのに何故…?
「ベハティ。僕はね、無能が嫌いだけど、『馬鹿』はもっと嫌いだ。もし彼を弟子に取るとしたら、彼がどういう人物なのかをちゃんと見極めたいんだ。…多分彼は、僕の最後の弟子になると思うから」
ほんの一瞬だけ。いつもの飄々とした様子を引っ込め、静かな表情を浮かべたウォレンに、ベハティは息を飲んだ。そんな彼女に、ウォレンはいつもの掴み所のない笑顔を向ける。
「…なんてね。ひょっとして僕の寿命の事でも考えた?でも大丈夫、これでも僕は人間と上級精霊との混血だからね。混ざりもの故に、魂の寿命は無限に等しい。…君を置いては逝かないよ」
「…そんな事、心配しておらんわ」
プイッと顔を背けるその仕草は、いつもの凛とした彼女にしては妙に幼いものだった。ウォレンはそんな彼女を優し気に見つめながら、ポツリと呟いた。
「さあ、頑張ってくれよ弟子未満。無事に僕の老後の楽しみになれるようにね」
5
あなたにおすすめの小説
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令息(Ω)に転生したので、破滅を避けてスローライフを目指します。だけどなぜか最強騎士団長(α)の運命の番に認定され、溺愛ルートに突入!
水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男リヒトには秘密があった。
それは、自分が乙女ゲームの「悪役令息」であり、現代日本から転生してきたという記憶だ。
家は没落寸前、自身の立場は断罪エンドへまっしぐら。
そんな破滅フラグを回避するため、前世の知識を活かして領地改革に奮闘するリヒトだったが、彼が生まれ持った「Ω」という性は、否応なく運命の渦へと彼を巻き込んでいく。
ある夜会で出会ったのは、氷のように冷徹で、王国最強と謳われる騎士団長のカイ。
誰もが恐れるαの彼に、なぜかリヒトは興味を持たれてしまう。
「関わってはいけない」――そう思えば思うほど、抗いがたいフェロモンと、カイの不器用な優しさがリヒトの心を揺さぶる。
これは、運命に翻弄される悪役令息が、最強騎士団長の激重な愛に包まれ、やがて国をも動かす存在へと成り上がっていく、甘くて刺激的な溺愛ラブストーリー。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
【完結】婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
【本編完結】死に戻りに疲れた美貌の傾国王子、生存ルートを模索する
とうこ
BL
その美しさで知られた母に似て美貌の第三王子ツェーレンは、王弟に嫁いだ隣国で不貞を疑われ哀れ極刑に……と思ったら逆行!? しかもまだ夫選びの前。訳が分からないが、同じ道は絶対に御免だ。
「隣国以外でお願いします!」
死を回避する為に選んだ先々でもバラエティ豊かにkillされ続け、巻き戻り続けるツェーレン。これが最後と十二回目の夫となったのは、有名特殊な一族の三男、天才魔術師アレスター。
彼は婚姻を拒絶するが、ツェーレンが呪いを受けていると言い解呪を約束する。
いじられ体質の情けない末っ子天才魔術師×素直前向きな呪われ美形王子。
転移日本人を祖に持つグレイシア三兄弟、三男アレスターの物語。
小説家になろう様にも掲載しております。
※本編完結。ぼちぼち番外編を投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる