とある能力者達の物語

野良猫

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第6章 後日談

第2話 朱嘉という存在

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私は幼い頃から、親の愛をまともに感じたことはなかった。

出来のいい兄と出来の悪い妹。

兄ばかりが常に褒められ、贔屓ひいきされて生きてきた。

私があの人と出会ったのはもう何年も前の話。

あの人は優しくて、私のワガママに付き合ってくれた。

だから私はあの人と1つになりたいと思った。

これは当然の思いでしょ?

私は朱嘉しゅか

人を呪うことしか出来ない人間。

もしかしたら、悪魔かもしれない。

これがもし夢ならば、覚めてしまえばいいと思う。

きっと私は幸せに暮らしている。きっとそう。

だから、私は・・・死を受けいれた。
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