43 / 132
43
しおりを挟む
ところがその疎外感も限界まで来ていたようだ。桐生さんに頼まれた外回りをこなしたときは特に問題なかったけれど、問題は桐生さんに報告するときだった。最初は普通だったものの、次第に言葉に詰まるようになる。ついにぽろぽろと涙が出てきた。桐生さんもそれに気づいて、
「大丈夫ですか? 何かありましたか?」
と声をかけてくれる。言葉で話せないので、YesかNoかの意思表示は首を振るしかなかった。
首を横に振ると、桐生さんは
「じゃあコンビニ行きましょう! 息抜きできますよ」
と提案する。こんな状態で席を立つわけにもいかなかったので、首を横に振ると
「落ち着くまで座ってて大丈夫ですよ」
と言ってくれた。さすがにあなたたちの会話に入れなくて疎外感があるとは、桐生さん相手に言えなかったのだ。
「大丈夫ですか? 何かありましたか?」
と声をかけてくれる。言葉で話せないので、YesかNoかの意思表示は首を振るしかなかった。
首を横に振ると、桐生さんは
「じゃあコンビニ行きましょう! 息抜きできますよ」
と提案する。こんな状態で席を立つわけにもいかなかったので、首を横に振ると
「落ち着くまで座ってて大丈夫ですよ」
と言ってくれた。さすがにあなたたちの会話に入れなくて疎外感があるとは、桐生さん相手に言えなかったのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる