異世界でネコとして人生を謳歌します。

いく

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1異世界でネコとして転生するため、神様と交渉いたします。

1-6異世界転生後、途中でネコになる条件が開示されました。

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「今から転生される世界には魔法も呪いも普通のものとして存在しています。
貴族の令嬢という立場なら、誰から呪いを受けたとしてもさほどおかしいこともないでしょう」


「……何らかの呪いをかけた状態で転生するということですね?」


美女さんからの提案を自分の中で反芻し、肯定の問いを投げ返す。


「そうです」


そう言って頷き、美女さんはいたずらっぽい笑みを浮かべた。
さっきまでのただ綺麗な笑みではなく、悪巧みをする子どものような含みのある笑みだ。


「『石の上にも3年』という諺があります。
3年、人間として新しい世界で過ごしてみませんか?」


「……3年」


「期限付きなら、人間として転生しても苦痛が和らぐのではないかと思うのですが……いかがでしょうか?」


美女さんの提案を聞き、香奈は少しの間考え込んだ。

人間として過ごす期間が決まっているのであれば、何とか頑張れるだろうかと自分に問いかける。
と、一番大切な部分を聞いていなかったことに気付いて美女さんへ質問を投げることにした。


「3年後、どうなるんですか?」


「呪いが発動すれば、ネコになれます」


「本当ですか!」


美女さんの素敵回答に飛びつけば、「是」という答えが返ってきた。

それならば、3年間の人間生活にも耐えられる。
3年だけ頑張れば、ネコとして生活が待っているのであれば、これはかなりの好条件だ。

最終的には香奈が望む展開が待っているのだから。

そう好条件で浮かれていると、美女さんから「ただし」という不穏な単語が飛び出した。


「ただし、それは香奈さんが人間でいたくないと3年後に思っていたらの話です」


「?」


「どうしてもやっぱり人間として暮らしたくないと思っていた場合にのみ、ネコ化の呪いが発動されるように組み込みます。
いかがですか?」


「人間として暮らしたくない」それはおそらく、香奈にとっては変わることのない思いだ。


美女さんからの提案を断る理由は、どこにもない。
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