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3異世界でネコになりましたが、家出をすることに決めました。
3-5異世界でネコになりましたが、天敵に秘密がバレそうです。
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「まさか、屋敷につく前に出会うとは思わなかったな」
カナを抱えた状態で、ルーシュと名乗った胡散臭い笑顔の魔法使いがそうつぶやく。
そもそもこの魔法使いの到着は今日だと言っていたけれど、早すぎるだろうと心の中で悪態をつく。
だってまだほら、陽が昇ってからそれほど経っていないはずだ。
時計がないから分からないけれど、そもそも、ここは大きな道を外れた小川の近く。
元々この付近に住んでいる人でも用がなければ近づかないようなところのはず。
だから逃げ場所に選んだというのに、いったい何なんだこの人は。
と、幸運スキルの表示から立ち直ったカナはようやく心の中で悪態をついた。
「……ん?なんだこの鞄」
(あ、あぁ!)
カナが「やんややんや」と心の中で悪態をついている間に、ルーシュと名乗った天敵が次の行動に移っていた。
ひょいとカナが苦労して運んできた家出セット入りの鞄を拾ったかと思えば、そのまま鞄の中身をごそごそと検分し始める。
(やめてー見ないでー)
慌てて悪態をつくのを中断し、捕まった手をガリガリとひっかいた。
力が緩んだところを前足と後ろ足でゲシゲシ攻撃し、隙間を作ってぴょいと魔法使いから逃れる。
(それ、私の鞄!持ってくるの大変だったの!)
そう天敵の足下で「ニャーニャー」と抗議の声を上げ、ガリガリとズボンを引っかいてみるが効果はなし。
かみついても全く歯が立たなかった。
せめて精神的なショックでも与えられたらよかったのだが、ズボンに至っては爪がひっかかって繊維がとび出る的なショッキングな状態にもならず、爪がツルツルとズボンの生地の上を滑っただけだった。
なんだ、この生地。
「ん?んんん?」
変な声が聞こえて「はっ」と頭上を見上げれば、そこには何かを持って怪訝そうな顔をする魔法使い。
手元には、キラリと指輪が光っている。
(うげっ)
一番見つかってはいけないもの。
身分証代わりにとカナが持ってきた指輪を片手に、天敵が首を傾げている。
何かを見定めるように向けられた視線に「にゃ、にゃあ?」ととぼけてみせるが、どうやら意味はないようだ。
ひょいと再度身体を持ち上げられ、じぃーっと顔をのぞき込まれる。
(あ、終わった)
と、天敵の目を見て悟ってしまう。これ、全部ばれる奴だ。
「君、ネコの姿をしてるけど、自我の意識があるね?」
そう魔法使いに肯定の問いを投げられ、カナはさぁっと血の気が引いた気がした。
カナを抱えた状態で、ルーシュと名乗った胡散臭い笑顔の魔法使いがそうつぶやく。
そもそもこの魔法使いの到着は今日だと言っていたけれど、早すぎるだろうと心の中で悪態をつく。
だってまだほら、陽が昇ってからそれほど経っていないはずだ。
時計がないから分からないけれど、そもそも、ここは大きな道を外れた小川の近く。
元々この付近に住んでいる人でも用がなければ近づかないようなところのはず。
だから逃げ場所に選んだというのに、いったい何なんだこの人は。
と、幸運スキルの表示から立ち直ったカナはようやく心の中で悪態をついた。
「……ん?なんだこの鞄」
(あ、あぁ!)
カナが「やんややんや」と心の中で悪態をついている間に、ルーシュと名乗った天敵が次の行動に移っていた。
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(やめてー見ないでー)
慌てて悪態をつくのを中断し、捕まった手をガリガリとひっかいた。
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(それ、私の鞄!持ってくるの大変だったの!)
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かみついても全く歯が立たなかった。
せめて精神的なショックでも与えられたらよかったのだが、ズボンに至っては爪がひっかかって繊維がとび出る的なショッキングな状態にもならず、爪がツルツルとズボンの生地の上を滑っただけだった。
なんだ、この生地。
「ん?んんん?」
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手元には、キラリと指輪が光っている。
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