33 / 63
4異世界でネコになりましたが、魔法使いにお家へ返されました。
4-6異世界でネコになりましたが、魔法使いから受けた仕打ちを思い出したら涙がでます。
しおりを挟む
(相変わらず胡散臭い笑顔だったなぁ)
侍女に身体をキレイに洗ってもらい、乾かしながらブラッシングをしてもらっている間に、カナはさっきのルーシュの態度を思いだしていた。
いったいどれだけの悪態をルーシュについたのか。
会ってから1日も経っていないというのに、そう思うだけの嫌がらせに近い仕打ちを受けたのだ。
主にほっぺたへの物理的な攻撃と気力をバキバキに折るような精神的な攻撃、カナの家出セットの強奪というトリプルパンチだ。
とどめに家出して1日での屋敷への出戻りという羞恥を味あわせてくれる徹底ぶり……。
(ひどいーあんまりだー。しくしく)
と心の中で泣いておく。
どうせあのルーシュとかいう魔法使いは、カナが嫌がろうが怒ろうが全く気にしない輩だ。
屋敷に戻るまでの短い道中のやりとりでも、分かる。
カナはほっぺたを柔らかな肉球でぺたぺたと触れる。
(ほっぺたが2倍くらいに伸びた気がするー。
うぅ、まだヒリヒリするよう)
「あら、痛かったですか?」
(だいじょうぶー)
そもそも今ブラッシングしてもらっているのは背中であり、ほっぺたは全く関係ない。
それでもカナの動きを見てそう気遣ってもらえることが、とても嬉しく感じられる。
(うぅ、やっぱり実家が一番だ)
出会ってすぐにほっぺたをみょんみょんに伸ばす輩に出会ってしまったからか、家を出る前以上に実家のありがたさを感じてしまう。
(うーん、やっぱりネコのまま実家にいられる方法を考えた方がいいのかなぁ)
すでに天敵となる魔法使いには出会ってしまった。
最悪な状況には変わりないが、このまま呪いが解けなければカナにとっての平穏は守られる。
(……ルーシュを買収とか、できないだろうか)
すでにお互いに良い印象というものを全く持ってはいないが、事情を話せばもしかしたら協力をしてくれるかもしれない。
(もしかしたら……だけど)
あの胡散臭い笑顔の持ち主であるルーシュのことだ。
一筋縄ではいかないことが分かり切っている。
(むむ、まぁ、とりあえず今は様子を見るしかないかなー)
もう家に会いたくなかった天敵の魔法使いが来てしまったのだ。
今さらあがいたところでそれは変わらない。
天敵魔法使いが来てしまった上で、カナが願う最善の方向へ進むように。
(今度こそ「幸運スキル」が正常に働いてくれるといいいなー)
そんな淡い期待を抱きながら、カナは侍女に連れられて食事へと向かった。
侍女に身体をキレイに洗ってもらい、乾かしながらブラッシングをしてもらっている間に、カナはさっきのルーシュの態度を思いだしていた。
いったいどれだけの悪態をルーシュについたのか。
会ってから1日も経っていないというのに、そう思うだけの嫌がらせに近い仕打ちを受けたのだ。
主にほっぺたへの物理的な攻撃と気力をバキバキに折るような精神的な攻撃、カナの家出セットの強奪というトリプルパンチだ。
とどめに家出して1日での屋敷への出戻りという羞恥を味あわせてくれる徹底ぶり……。
(ひどいーあんまりだー。しくしく)
と心の中で泣いておく。
どうせあのルーシュとかいう魔法使いは、カナが嫌がろうが怒ろうが全く気にしない輩だ。
屋敷に戻るまでの短い道中のやりとりでも、分かる。
カナはほっぺたを柔らかな肉球でぺたぺたと触れる。
(ほっぺたが2倍くらいに伸びた気がするー。
うぅ、まだヒリヒリするよう)
「あら、痛かったですか?」
(だいじょうぶー)
そもそも今ブラッシングしてもらっているのは背中であり、ほっぺたは全く関係ない。
それでもカナの動きを見てそう気遣ってもらえることが、とても嬉しく感じられる。
(うぅ、やっぱり実家が一番だ)
出会ってすぐにほっぺたをみょんみょんに伸ばす輩に出会ってしまったからか、家を出る前以上に実家のありがたさを感じてしまう。
(うーん、やっぱりネコのまま実家にいられる方法を考えた方がいいのかなぁ)
すでに天敵となる魔法使いには出会ってしまった。
最悪な状況には変わりないが、このまま呪いが解けなければカナにとっての平穏は守られる。
(……ルーシュを買収とか、できないだろうか)
すでにお互いに良い印象というものを全く持ってはいないが、事情を話せばもしかしたら協力をしてくれるかもしれない。
(もしかしたら……だけど)
あの胡散臭い笑顔の持ち主であるルーシュのことだ。
一筋縄ではいかないことが分かり切っている。
(むむ、まぁ、とりあえず今は様子を見るしかないかなー)
もう家に会いたくなかった天敵の魔法使いが来てしまったのだ。
今さらあがいたところでそれは変わらない。
天敵魔法使いが来てしまった上で、カナが願う最善の方向へ進むように。
(今度こそ「幸運スキル」が正常に働いてくれるといいいなー)
そんな淡い期待を抱きながら、カナは侍女に連れられて食事へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
神様の人選ミスで死んじゃった!? 異世界で授けられた万能ボックスでいざスローライフ冒険!
さかき原枝都は
ファンタジー
光と影が交錯する世界で、希望と調和を求めて進む冒険者たちの物語
会社員として平凡な日々を送っていた七樹陽介は、神様のミスによって突然の死を迎える。そして異世界で新たな人生を送ることを提案された彼は、万能アイテムボックスという特別な力を手に冒険を始める。 平穏な村で新たな絆を築きながら、自分の居場所を見つける陽介。しかし、彼の前には隠された力や使命、そして未知なる冒険が待ち受ける! 「万能ボックス」の謎と仲間たちとの絆が交差するこの物語は、笑いあり、感動ありの異世界スローライフファンタジー。陽介が紡ぐ第二の人生、その行く先には何が待っているのか——?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる