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6異世界でネコになりましたが、ネコ化の秘密がバレました。
6-1異世界でネコになりましたが、心の声をうっかり口にしてしまいました。
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(あーもう、なんで神具とかそういう余計なことをしてるんだろう、あの美女さんは)
絶叫をしながらも、カナの頭の中ではいろいろな感情と思考が巡っていく。
(もう直接ルーシュに手渡しているのなら、もう疑いようもないじゃないか!
いや、あの優しさを持っていた美女さんならやりかねないか……)
美女さんに対する不満と納得感がカナの中でせめぎ合う。
カナが悶々としている間も、ルーシュの演説は続く。
「でもどうしても分からないんですよ。
神の不興を買ってしまったというのならまだ、分からなくはないんですけど、カナさんの場合はそうじゃない」
「……どうしてそう言い切れるんですか?」
確信しているかのようなルーシュの口調に、ついつい聞き返してしまった。
「埋め込まれた術式に悪意を感じないんですよ。
どちらかというと、優しさを感じる術式です」
「ふむ」とうなずくルーシュの視線は、カナの身体の中心に近いところに刺さった。
カナには分かりようもないが、どうやらその部分に術式が埋め込まれているらしい。
けれど、先ほどの説明だけではカナはルーシュが言おうとしていることを察することが出来なかった。
「……分かるように話してもらっていいですか?」
聞きたくないけれど、もうここまで来てしまったら逆に全てを聞いてしまうべきだろう。
今後の身の振り方も考えながら、カナはルーシュに説明を求める。
「つまりですね、この魔法具と同じで善意の術式に見えるんですよ。
呪いというのは、普通は悪意や憎悪から形成されるはずのもの。それが、感じられないんです」
当たり前のように説明をすらすらと連ねるルーシュに、カナは圧倒された。
善意と悪意なんていったい術式のどこで見分けるのか。
「そんなことが分かるんですか」
「ボクを誰だと思ってるんですか」
「エセ魔法使い」
ルーシュからの突然の問いに、カナはついうっかり心の声をそのまま口に出してしまっていた。
絶叫をしながらも、カナの頭の中ではいろいろな感情と思考が巡っていく。
(もう直接ルーシュに手渡しているのなら、もう疑いようもないじゃないか!
いや、あの優しさを持っていた美女さんならやりかねないか……)
美女さんに対する不満と納得感がカナの中でせめぎ合う。
カナが悶々としている間も、ルーシュの演説は続く。
「でもどうしても分からないんですよ。
神の不興を買ってしまったというのならまだ、分からなくはないんですけど、カナさんの場合はそうじゃない」
「……どうしてそう言い切れるんですか?」
確信しているかのようなルーシュの口調に、ついつい聞き返してしまった。
「埋め込まれた術式に悪意を感じないんですよ。
どちらかというと、優しさを感じる術式です」
「ふむ」とうなずくルーシュの視線は、カナの身体の中心に近いところに刺さった。
カナには分かりようもないが、どうやらその部分に術式が埋め込まれているらしい。
けれど、先ほどの説明だけではカナはルーシュが言おうとしていることを察することが出来なかった。
「……分かるように話してもらっていいですか?」
聞きたくないけれど、もうここまで来てしまったら逆に全てを聞いてしまうべきだろう。
今後の身の振り方も考えながら、カナはルーシュに説明を求める。
「つまりですね、この魔法具と同じで善意の術式に見えるんですよ。
呪いというのは、普通は悪意や憎悪から形成されるはずのもの。それが、感じられないんです」
当たり前のように説明をすらすらと連ねるルーシュに、カナは圧倒された。
善意と悪意なんていったい術式のどこで見分けるのか。
「そんなことが分かるんですか」
「ボクを誰だと思ってるんですか」
「エセ魔法使い」
ルーシュからの突然の問いに、カナはついうっかり心の声をそのまま口に出してしまっていた。
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