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命がけのルーレットゲーム 3
しおりを挟む大祐は一人、家路についていた。
辺りはまだ明るい。
今日、親はどちらも帰ってこない予定だ。
昨日渡された軍資金を手に、どこかで飯でも食べようと、少し迂回してとりあえず駅前を目指す。
夕方のこの時間は、帰路につく人たちが多いのだろう。そこそこの人通りがある中、大祐はさて何を食べようかと考えを巡らせる。
そんな時だった。
前の方にいた男が「うっ」と呻いたかと思うと、前のめりに倒れ込んだのは。
異変に気づいた周りの人々が悲鳴を上げ、辺りはパニックに陥る。
一人の男性が倒れた男に駆け寄り、近くにいた女性に救急車を呼ぶように声を張り上げていた。
その様子を何気なく見ていた大祐だったが、倒れこんだ男を見て固まってしまった。
胸元を押さえる手の、その中指。
そこに、黒の指輪がはまっていたのだ。
程なくして、サイレンの音が聞こえてきた。でもそんな音よりも大きく、どくどくと脈打つ音が大祐の耳元に鳴り響く。
自分が興奮しているのが、その音でわかる。
皆は気づいただろうか?
倒れた男の指にはまった、鈍く光る漆黒の指輪に。
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