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王都 〜再会・王城③〜
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グランヌス国の皇太子であるムネタカの従者を務めるロクは、晩餐会の時と打って変わって懐かしい戦闘服を身に纏っていた。
アースガイル国でいうところの騎士である彼の異質な姿に誰も咎める事はないが、王城では珍しそうに見られる事もあるようだ。
「ロクさんお久しぶりです。」
イオリが和かに近づくと、ロクは困った様に眉を下げながらも微笑んだ。
「久しぶりっス。
騒がせてごめん。」
「いいえ。
ハニエル翁とフェンバイン大将から預かったものを頂きます。
・・・そう言えばロクさん。
何で謁見の時はチョビひげだったんです?」
顔を近づけたイオリに囁かれたロクは、思わずと言った様子で吹き出した。
「ブホッ!気付いていたッスカ?
恥ずかしい・・・こっちにも事情があったんスよ。」
ロクはインベントリから1通の手紙をイオリに差し出し、後方で見守る面々に報告をした。
「“ルーシュピケ”からアースガイル国王家への贈り物は既に宰相閣下を通じてお渡ししております。
ルーシュピケの機織り達が丁寧に手がけた織物です。
王妃殿下、皇太子妃殿下、公爵夫人方へお渡しする様に頼まれました。」
ルーシュピケの織物は世界的にも有名だった。
全てが手作業で作られる為に完成までに時間がかかり数も少ない希少な品として各国の王侯貴族がこぞって求めるらしい。
しかし、本人達にはそんな事関係なく、先人から受け継いだ技を後世に伝える事にかけて誇りを持っていた。
ルーシュピケの織物と聞いて、女性陣の目が輝いているのを確認したロクは、イオリが手紙を読み終えるのを待った。
最初は微笑んでいたイオリの目がキラリと光る。
「私達は内容を知らされていないんです。
問題はないですか?」
席を立ったムネタカが近づいてくるとイオリはニッコリと頷いた。
「えぇ、問題ありません。
会いに来いと書かれていました。
それと、バンデに渡してほしいものがあると。」
ロクへの視線を外す事のないバンデがイオリの掌から見上げる。
「これっスね。
先に手紙を渡せと言われいたんスよ。
この木箱は君への贈り物だったんだね。」
そう言うとロクはバンデの目の前に小さな木箱を差し出した。
ソワソワしたバンデを見たイオリはバンデの契約主であるテオルドの判断仰いだ。
「ルーシュピケの長達がわざわざ渡されたのだ。
悪いものであるはずがないだろう。
それにルチアとデニが問題ないと言っているのだバンデに渡してやってくれ。」
「分かりました。
ロクさん。受け取ります。」
イオリはロクから小さな木箱を受け取ると、元の席に戻った。
イオリの膝に降りたバンデはピョンピョンと飛び跳ね嬉しそうだ。
するとゼンやアウラだけでなく、ルチアやデニそしてクロムスまでもがイオリの足元にやって来た。
特にクロムスはバンデの兄貴分として自覚があるのか、見守ろうとイオリ隣に座っている。
「何が入ってるの?」
「宝石?」
「絶対にそんなんじゃないよ。」
「食べ物じゃない?」
子供達も興味津々と言ったところだ。
イオリは微笑むと木箱を開けた。
「あぁ、綺麗だね。
これが・・・大樹の実か。」
木箱には金色に輝く木の実が1つ入っていた。
※※※※※ ※※※※※
書籍化第4巻宜しくお願いします!
コミカライズも第2巻が書籍化されました!是非、ご覧下さい。
アースガイル国でいうところの騎士である彼の異質な姿に誰も咎める事はないが、王城では珍しそうに見られる事もあるようだ。
「ロクさんお久しぶりです。」
イオリが和かに近づくと、ロクは困った様に眉を下げながらも微笑んだ。
「久しぶりっス。
騒がせてごめん。」
「いいえ。
ハニエル翁とフェンバイン大将から預かったものを頂きます。
・・・そう言えばロクさん。
何で謁見の時はチョビひげだったんです?」
顔を近づけたイオリに囁かれたロクは、思わずと言った様子で吹き出した。
「ブホッ!気付いていたッスカ?
恥ずかしい・・・こっちにも事情があったんスよ。」
ロクはインベントリから1通の手紙をイオリに差し出し、後方で見守る面々に報告をした。
「“ルーシュピケ”からアースガイル国王家への贈り物は既に宰相閣下を通じてお渡ししております。
ルーシュピケの機織り達が丁寧に手がけた織物です。
王妃殿下、皇太子妃殿下、公爵夫人方へお渡しする様に頼まれました。」
ルーシュピケの織物は世界的にも有名だった。
全てが手作業で作られる為に完成までに時間がかかり数も少ない希少な品として各国の王侯貴族がこぞって求めるらしい。
しかし、本人達にはそんな事関係なく、先人から受け継いだ技を後世に伝える事にかけて誇りを持っていた。
ルーシュピケの織物と聞いて、女性陣の目が輝いているのを確認したロクは、イオリが手紙を読み終えるのを待った。
最初は微笑んでいたイオリの目がキラリと光る。
「私達は内容を知らされていないんです。
問題はないですか?」
席を立ったムネタカが近づいてくるとイオリはニッコリと頷いた。
「えぇ、問題ありません。
会いに来いと書かれていました。
それと、バンデに渡してほしいものがあると。」
ロクへの視線を外す事のないバンデがイオリの掌から見上げる。
「これっスね。
先に手紙を渡せと言われいたんスよ。
この木箱は君への贈り物だったんだね。」
そう言うとロクはバンデの目の前に小さな木箱を差し出した。
ソワソワしたバンデを見たイオリはバンデの契約主であるテオルドの判断仰いだ。
「ルーシュピケの長達がわざわざ渡されたのだ。
悪いものであるはずがないだろう。
それにルチアとデニが問題ないと言っているのだバンデに渡してやってくれ。」
「分かりました。
ロクさん。受け取ります。」
イオリはロクから小さな木箱を受け取ると、元の席に戻った。
イオリの膝に降りたバンデはピョンピョンと飛び跳ね嬉しそうだ。
するとゼンやアウラだけでなく、ルチアやデニそしてクロムスまでもがイオリの足元にやって来た。
特にクロムスはバンデの兄貴分として自覚があるのか、見守ろうとイオリ隣に座っている。
「何が入ってるの?」
「宝石?」
「絶対にそんなんじゃないよ。」
「食べ物じゃない?」
子供達も興味津々と言ったところだ。
イオリは微笑むと木箱を開けた。
「あぁ、綺麗だね。
これが・・・大樹の実か。」
木箱には金色に輝く木の実が1つ入っていた。
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