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ダグスク 〜再会〜
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昨日と同じ応接室に屋敷の主であるオーウェンと、馴染みのない者がいた。
まだ少年と言っても過言でない人物の背後には1人の侍従が侍っていた。
「おはよう御座います。
オーウェンさん。」
気兼ねない格好で現れたイオリとヒューゴに気分を悪くした様子のないオーウェンが笑顔で迎え入れた。
「おはよう御座います。
イオリさん。ヒューゴさん。
良い朝ですね。」
気負いのない挨拶をする3人を見ていた少年が立ち上がった。
それを受けてオーウェンが紹介した。
「ご紹介します。
こちらがクロワ・オンリール伯爵です。
国王陛下に認められた現オンリール家の当主であり、オンリール領の領主を務められています。
オンリール伯爵。
こちらの御2人がポーレット公爵専属冒険者のイオリさんとヒューゴさんです。」
正式な紹介に少年伯爵はペコリと頭を下げた。
「御紹介頂きました。
クロワ・オンリールで御座います。
当家の恩人に御挨拶できる機会を頂き光栄に存じます。
事件の折にはご尽力頂き有難う御座いました。」
これまた礼儀正しい少年が現れたものだとイオリは驚いたが、隣に立つヒューゴは思うとこあれどと言った様子で笑顔で会釈していた。
「初めましてオンリール伯爵。
冒険者をしているイオリと申します。
こちらは仲間のヒューゴです。
過分な御挨拶に感謝申し上げます。
お祖父様、アマンド様はご健勝ですか?」
イオリの言葉にクロワ・オンリールが眉を下げた。
「残念ではありますが、3年前に身罷りました。
イオリさんの御帰還を信じ、御目覚めになるのを待っておられましたが慶次の報告を聞く事なく。」
少年伯爵の報告にイオリは優しく穏やかに微笑んでいた老貴族を思い偲んだ。
「件の事件で既に体は弱っておられました。
それでも、私の未来を思い踏ん張って下されたのです。
亡くなった時は本当に穏やかな微笑みを浮かべておられました。」
「そうでしたか。
俺の印象も御優しく、それでいて心の強い御方だと認識しています。
ご冥福をお祈り致します。」
「有難う御座います。
祖父と父が愛したオンリールという地を精一杯守って参ります。」
詳しく聞けば、イオリの負担を考えオンリール側からポーレット公爵・テオルドにアマンド・オンリールの訃報を伝えるのを辞めて貰っていたそうだ。
「自分の口から伝えたい。」
そう願ったクロワ少年貴族の願いをテオルドもオーウェンも叶えたのだろう。
年齢不相応にしっかりとしているクロワ・オンリール。
彼を早めに大人にしなければならない環境にイオリは心を痛めた。
※※※※※ ※※※※※
書籍化第4巻宜しくお願いします!
コミカライズも是非ご覧下さい。
まだ少年と言っても過言でない人物の背後には1人の侍従が侍っていた。
「おはよう御座います。
オーウェンさん。」
気兼ねない格好で現れたイオリとヒューゴに気分を悪くした様子のないオーウェンが笑顔で迎え入れた。
「おはよう御座います。
イオリさん。ヒューゴさん。
良い朝ですね。」
気負いのない挨拶をする3人を見ていた少年が立ち上がった。
それを受けてオーウェンが紹介した。
「ご紹介します。
こちらがクロワ・オンリール伯爵です。
国王陛下に認められた現オンリール家の当主であり、オンリール領の領主を務められています。
オンリール伯爵。
こちらの御2人がポーレット公爵専属冒険者のイオリさんとヒューゴさんです。」
正式な紹介に少年伯爵はペコリと頭を下げた。
「御紹介頂きました。
クロワ・オンリールで御座います。
当家の恩人に御挨拶できる機会を頂き光栄に存じます。
事件の折にはご尽力頂き有難う御座いました。」
これまた礼儀正しい少年が現れたものだとイオリは驚いたが、隣に立つヒューゴは思うとこあれどと言った様子で笑顔で会釈していた。
「初めましてオンリール伯爵。
冒険者をしているイオリと申します。
こちらは仲間のヒューゴです。
過分な御挨拶に感謝申し上げます。
お祖父様、アマンド様はご健勝ですか?」
イオリの言葉にクロワ・オンリールが眉を下げた。
「残念ではありますが、3年前に身罷りました。
イオリさんの御帰還を信じ、御目覚めになるのを待っておられましたが慶次の報告を聞く事なく。」
少年伯爵の報告にイオリは優しく穏やかに微笑んでいた老貴族を思い偲んだ。
「件の事件で既に体は弱っておられました。
それでも、私の未来を思い踏ん張って下されたのです。
亡くなった時は本当に穏やかな微笑みを浮かべておられました。」
「そうでしたか。
俺の印象も御優しく、それでいて心の強い御方だと認識しています。
ご冥福をお祈り致します。」
「有難う御座います。
祖父と父が愛したオンリールという地を精一杯守って参ります。」
詳しく聞けば、イオリの負担を考えオンリール側からポーレット公爵・テオルドにアマンド・オンリールの訃報を伝えるのを辞めて貰っていたそうだ。
「自分の口から伝えたい。」
そう願ったクロワ少年貴族の願いをテオルドもオーウェンも叶えたのだろう。
年齢不相応にしっかりとしているクロワ・オンリール。
彼を早めに大人にしなければならない環境にイオリは心を痛めた。
※※※※※ ※※※※※
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