続々・拾ったものは大切に大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜

ぽん

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ダグスク 〜出発までの〜

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 ーーーイオリさん達と一緒にデザリアを目指してほしい。

 領主オーウェン・ダグスクの言葉にアレックスは身を引き締め頷いたが、ロジャーは楽しそうに笑っている。

「へ~。
 何をしたら良いの?」

 ロジャーの問いにオーウェンは手を胸の辺りで組んだ。

「革命軍の情報が欲しい。
 トッツを含め、ダグスクにいる他国からの流入して来た者の多くはデザリアからやって来る。」

「つまり、アースガイルへ来る革命軍もデザリアからって事ね。
 まぁ、そうだよね。」

 ロジャーはウンウンと頷くと隣にいるアレックスに視線を見やった。

「俺は良いけど、アレックスは?」

「俺も構わない。
 事はダグスクを・・・ひいてはアースガイルを守る為だ。
 それに、この目で事態を見ておくと言うのも大切だと思う。
 目標はデザリアで革命軍の調査で良いのだな?」

 騎士団の下っ端でありがなら、領主オーウェンとは幼馴染という関係のアレックスである。
 この日は何だか口調もタメ口になっている。

「あぁ、正式に冒険者ギルドに依頼を出そう。」

 オーウェンがそう言えば、後にいたダグスク侯爵家の騎士団町でありアレックスの父親であるレイナードが口を開いた。

「他国へ渡れば、お前の身分は冒険者という事だけだ。
 ダグスク侯爵家騎士団の証は置いていけ、私が預かっておこう。」

「はい。分かりました。」

 アレックスは騎士の衣装から身分証明に値する物を外し父・・・いや、騎士団長へと渡した。

「イオリ。直ぐに出立かな?
 準備の時間はある?」

 ロジャーが笑顔で振り返れば、イオリも同じように微笑んだ。

「俺達も準備が出来ないんです。
 出立は早くて明後日のつもりでした。」

「分かった。
 俺は武器のメンテナンスとかい行きたいから今日は良いかな?
 難しい話はアレックスが聞いといてよ。」

「あぁ、後で冒険者ギルドで集合しよう。」

「了解~♪」

 ロジャーは頭の後ろで腕を組んむと、庭から出て行ってしまった。

「まったく。
 あの子は相変わらずだな。」

 気ままなロジャーの態度に溜息を吐いたのは商人ギルドのベントレーだ。

「うちの子は良い子だろう。」

 満足そうに笑うのはロジャーの父親であり冒険者ギルドのサブマスター・ブルックだ。

「ハァ~。
 これはソフィアンヌの苦労が伺える。
 今度、良い酒が入ったら持って行こう。」

 豪快な男と、その息子のマイペース加減にベントレーが深い溜息を吐けば、冒険者ギルドのギルドマスターであるソフィアンヌがクスクスと笑う。

「ロジャーは本当に良い子よ。
 今日も素直に仕事を受けてくれたでしょう?
 でも、高級の酒は頂くわ。
 楽しみにしてるわね。」

 ちゃっかりと高級な酒をゲットするソフィアンヌにベントレーも笑みを浮かべたのだった。

 

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