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6話目 交換
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今日は訪問看護の日だ。紡さんにやっと会える。
だが訪問看護に来る人はランダムで、僕はいつも誰が来るか分からない。
時間が近づくとドキドキする。
ピンポーン。例のごとく時間通りにインターホンが鳴った。いつもドアを開ける時は緊張が走る。
「こんにちはー。訪問看護です。」
ドアを開けると立っていたのは紡さんだった。嬉しすぎる。
「あれ……?紡さん一人なんですね。」
「ええ今は。後から安藤さんも来ますよ。とりあえず私だけですけどお部屋入っていいですか?」
「もちろんです。」
これは連絡先を交換するチャンスかもしれない。加藤さんが言ってたチャンスとはこういう事か。
にしても問題はどう切り出すかだ。いきなり交換しましょうは流石にハードルが高い。
やっぱりまずは雑談からか。
「新田さん、最近はどうですか?」
「先日初めてまともに職場の人と話しました。」
「へー、いいですね!どんな話をしたんですか?」
紡さんの話をしていたとは言えないから少しはぐらかす事にした。
「先輩の結婚についてです。」
「結婚かあ……憧れますね。私も26歳なんで友達の結婚式に呼ばれたりしますけど素敵です。やっぱりウエディングドレス着てみたいです。」
「紡さん、似合いそうですね。」
「ええ、本当ですか?新田さんにそう言われると嬉しいな。」
前回の訪問の時もそうだが、あたかも僕に気がある言い方をする。きっと勘違いだろう。
坊は自意識過剰な所がある。気をつけないと。
「私、小学生の頃、将来の夢の欄に可愛いお嫁さんになる事って書いてたんですよ。今思うと恥ずかしいですけど。」
「小学生の頃ですから恥ずかしがる事ないですよ。」
「でも実は……今でも夢なんですよ!」
紡さんは僕に笑顔を向けて僕に言ってきた。
やばい……笑顔も言動も可愛すぎる……
「まあまず、恋人作らないとなんですけどね。うちの会社は女性ばかりだし、中々出会いがないんですよ。」
「利用者さんとかにいい人はいないんですか?」
「確かに異性の方はいますけど、仕事ですからね……」
やっぱりそうだよな……いや、ここで諦めたくない。
結婚とかはまだわからないけど、紡さんに恋愛感情を持っている以上、誰かにとられたくない。
「あ、あの……もしよければ連絡先交換しませんか?」
「え、私のですか。何で……?」
流石に厳しいか。ショックだけどしょうがない。気まずくならないように適当にやり過ごそう。
「いやその……そう!職場の先輩に何かあった時に連絡できる人と交換しとけって言われまして……」
「えっと……うちの社長じゃダメなんですか?」
「僕、コミュニケーション取るの苦手なんで、信頼している人がいいなと。」
なんだか加藤さんと社長を売った気がした。ごめんなさい。
「そんなこと言ってくれるなんて嬉しすぎます。ありがとうございます。私でいいなら新田さんの力添えをさせてください。」
うおー!なんか知らないけど交換できることになった。
心の中で加藤さんと社長にお礼をした。
スマホを出して早速連絡先を交換し、紡さんの見えないところでそっとお気に入り登録をしといた。
僕は調子に乗って、ある提案をすることにした。
「そういえば僕は紡さんって呼んでいるのに、新田さんって呼びますよね。なんだか寂しいな……」
「ええっ!?名前呼びするんですか?」
「強制はできないけど、呼んでくれると嬉しいです。」
「そんな……むむう……楓さん……」
紡さんが顔を赤らめながら名前を呼んでくれた。何だかカップルのようで高揚感に浸ってしまう。
「なに中学生みたいな事してるのよ……全く青春クサいわ。」
「げっ!安藤さん。何で勝手に入ってきてるんですか。」
「げって何よ。鍵開いてて入っちゃった。紡ちゃんが呼ぶなら私も楓って呼ぼうかしら。」
「何で呼び捨てなんですか。」
「いいじゃない。ほら紡ちゃんも呼んでみなさいよ。」
「ハードル高すぎますよ。とりあえず、さん呼びで勘弁してください。」
「名前呼びだけでも嬉しいので大丈夫です。」
なんだか距離が縮んだ気がした。
紡さんはどう思っているかは分からない。
でも少しでもいい。彼女の中に僕という存在が芽生えてくれることを願う。
だが訪問看護に来る人はランダムで、僕はいつも誰が来るか分からない。
時間が近づくとドキドキする。
ピンポーン。例のごとく時間通りにインターホンが鳴った。いつもドアを開ける時は緊張が走る。
「こんにちはー。訪問看護です。」
ドアを開けると立っていたのは紡さんだった。嬉しすぎる。
「あれ……?紡さん一人なんですね。」
「ええ今は。後から安藤さんも来ますよ。とりあえず私だけですけどお部屋入っていいですか?」
「もちろんです。」
これは連絡先を交換するチャンスかもしれない。加藤さんが言ってたチャンスとはこういう事か。
にしても問題はどう切り出すかだ。いきなり交換しましょうは流石にハードルが高い。
やっぱりまずは雑談からか。
「新田さん、最近はどうですか?」
「先日初めてまともに職場の人と話しました。」
「へー、いいですね!どんな話をしたんですか?」
紡さんの話をしていたとは言えないから少しはぐらかす事にした。
「先輩の結婚についてです。」
「結婚かあ……憧れますね。私も26歳なんで友達の結婚式に呼ばれたりしますけど素敵です。やっぱりウエディングドレス着てみたいです。」
「紡さん、似合いそうですね。」
「ええ、本当ですか?新田さんにそう言われると嬉しいな。」
前回の訪問の時もそうだが、あたかも僕に気がある言い方をする。きっと勘違いだろう。
坊は自意識過剰な所がある。気をつけないと。
「私、小学生の頃、将来の夢の欄に可愛いお嫁さんになる事って書いてたんですよ。今思うと恥ずかしいですけど。」
「小学生の頃ですから恥ずかしがる事ないですよ。」
「でも実は……今でも夢なんですよ!」
紡さんは僕に笑顔を向けて僕に言ってきた。
やばい……笑顔も言動も可愛すぎる……
「まあまず、恋人作らないとなんですけどね。うちの会社は女性ばかりだし、中々出会いがないんですよ。」
「利用者さんとかにいい人はいないんですか?」
「確かに異性の方はいますけど、仕事ですからね……」
やっぱりそうだよな……いや、ここで諦めたくない。
結婚とかはまだわからないけど、紡さんに恋愛感情を持っている以上、誰かにとられたくない。
「あ、あの……もしよければ連絡先交換しませんか?」
「え、私のですか。何で……?」
流石に厳しいか。ショックだけどしょうがない。気まずくならないように適当にやり過ごそう。
「いやその……そう!職場の先輩に何かあった時に連絡できる人と交換しとけって言われまして……」
「えっと……うちの社長じゃダメなんですか?」
「僕、コミュニケーション取るの苦手なんで、信頼している人がいいなと。」
なんだか加藤さんと社長を売った気がした。ごめんなさい。
「そんなこと言ってくれるなんて嬉しすぎます。ありがとうございます。私でいいなら新田さんの力添えをさせてください。」
うおー!なんか知らないけど交換できることになった。
心の中で加藤さんと社長にお礼をした。
スマホを出して早速連絡先を交換し、紡さんの見えないところでそっとお気に入り登録をしといた。
僕は調子に乗って、ある提案をすることにした。
「そういえば僕は紡さんって呼んでいるのに、新田さんって呼びますよね。なんだか寂しいな……」
「ええっ!?名前呼びするんですか?」
「強制はできないけど、呼んでくれると嬉しいです。」
「そんな……むむう……楓さん……」
紡さんが顔を赤らめながら名前を呼んでくれた。何だかカップルのようで高揚感に浸ってしまう。
「なに中学生みたいな事してるのよ……全く青春クサいわ。」
「げっ!安藤さん。何で勝手に入ってきてるんですか。」
「げって何よ。鍵開いてて入っちゃった。紡ちゃんが呼ぶなら私も楓って呼ぼうかしら。」
「何で呼び捨てなんですか。」
「いいじゃない。ほら紡ちゃんも呼んでみなさいよ。」
「ハードル高すぎますよ。とりあえず、さん呼びで勘弁してください。」
「名前呼びだけでも嬉しいので大丈夫です。」
なんだか距離が縮んだ気がした。
紡さんはどう思っているかは分からない。
でも少しでもいい。彼女の中に僕という存在が芽生えてくれることを願う。
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