かわいい子には旅をさせよ

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何事も経験なんです。

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天界でのとある出来事。

ちっちゃなノエルは、
それなりには大きくなりました。
みんなに比べると、まだちっちゃいけれど。
甘えん坊は卒業間近と自負してます。

そんなノエルの口癖は、
「ボク、パパやママみたいに
ステキな神様になりたい!」

母ガブリエルは尋ねました。
「ノエルはどんな神様になりたいの?」

ノエルは悩みます。
それからみんなに尋ねるようになりました。

「ねぇ、神様ってどんなお仕事?」
「ねぇ、神様ってどこに住んでるの?」
「ねぇ、兄さんたちは何を勉強してるの?」

そんなノエルの様子に、ミカエルは決めました。
「よし、お勉強しておいで。どんな神様にもちゃんと役割があるんだ。みんなが教えてくれる。」

ちっちゃなノエル、試練の時です。


首にはスタンプカードをぶら下げて、
お勉強道具とお菓子はカバンの中に。

困った時には、連絡OK、お子様携帯。
だけど、使い過ぎには要注意。
使用限度は3回まで。

優しいみんなに助けてもらっても良いけれど、
スタンプカードが集まるまでは、
パパママの元には戻れません。

八百万の神様たちに指導役を頼んでます。
誰を訪ねるかは、ノエルの自由。
お勉強できたらご褒美スタンプ貰えます。

母ガブリエルは心配です。
「甘えん坊のノエルに、こんな1人旅大丈夫かしら?」

「かわいい子には、旅をさせよって言うだろう。きっと成長して帰ってくるさ。」
父ミカエルは楽しそう。
 子どもたちの成長には、ケガも冒険もつきものなんだと、彼自身も経験済です。

 いつでもみんなで見守ってるから、不安も喜びも悲しみも…いろんなことを感じておいで。
 自分で見て、考えて、決めたことなら、どんなことでもやり遂げられる。何事も経験なんです。

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