TS少女と神様の異世界生活

全ての始まり

━沈んでく━━

(あぁ…僕は殺されたのか…)

暗くなりつつある視界には僕を嘲笑うクラスメイト共と全ての元凶の人達…

━視界が遠のいていく━━

「………？…………！」

何かを言っている…それが誰であるかももう分からない…ただただ死というものを感じる……

(だがまぁ……これからのこいつら(クラスメイト共)は僕を殺したことで今後の事を考えると…気が晴れるな…)

そう思いながらに僕は遂に視界を閉ざし…

死んだ。



――――
――――――
―――――――――

「っ！？」

ここはどこだろう？
僕は気づいたら白いそれはもう真っ白の部屋に居た。

「どこ？ここは」

僕は確かに死んだ。と、言うことは必然的に天国か地獄に行くはず？いや、まぁそんなのがあるかは分からないけど

「となるとここは天国か地獄？でもこんな何も無くただ真っ白の空間に天国も地獄もあるののかな？でも多分ここはどっちかと言うと地獄だろうか？」

確か昔、罪人に目隠しをして真っ暗な空間の中に閉じ込め気が狂うようになるまで拷問をするとか何とかってのを聞いたことがある…実際にあった事かは知らないけど…

「確かにこの空間でずっとはきついね…」

「いや、大丈夫だよ。ここは地獄じゃないから。」

突然そんな事を言いながら現れた一つの光の玉…玉？

「そうですか、それは良かったです。この空間はあなたが？」

「ん？まぁそうだね、ここは僕のテリトリーみたいな所かな？」

なるほど

「話をするのは構わないのですが…この空間どうにかしてくれますか？」

一人じゃなくなったのは良いがやっぱりこの空間にずっとはきつい

「そうだね」

そう光の玉が言うと周りが変化していった。
気がつくともうあの真っ白な空間は無く、とてものんびりとした部屋の中に僕は居た。

「っとこんなところかな？じゃ、お話をしようか」

「それは良いのですがその姿は？」

外見は人だろうか？もうあの人玉は居なくなっていて代わりにこの人が居た。

「こっちの方が話しやすいと思ってね。」

「確かに光の玉よりかはマシですね」

「良かった。じゃあ話そうか、まず私はこの世界を作った張本人っと言えば良いかな？」

「なるほど…ということはあなたは神様かそれに近い存在ですか？」

「うん、どっちかって言ったら神様の方かな。」

「なるほど…で、その神様がどうして死んだはずの僕を？」

「それは単に君がこの世界にそう長く居なかったからって言うのとこの世界の住人じゃなかったって言うのが主な理由だね。まぁほかは私個人の理由かな」

「…ふむ…ということは僕は何がさせられるのでしょうか？」

「うん。察しがいいね、つまりはそういう事だよ。まぁ、強制じゃないから今から頼む事をやらなくてもいいしやってもいい、そこは君の自由で構わないよ」

「そうですか…では、僕がする事ってのはなんですか？」

「それは君が死んだ世界に再度、今度は転生という形で降りてもらう」

「分かりました。」

「うん。で、この世界に居る6個の神器を回収して貰いたいんだ。」

「6個の神器…ですか。」

「うん、その神器に関する情報は転生と同時に送るから神器に関する心配はないはずだよ？」

「分かりました。では、転生をよろしくお願いします。」

「やけに物分りがいいね？」

「まぁ人生の終わりではもう思い残すことはなかったですからね」

「そうだったね。じゃあ神器の事、よろしくね？」

「了解です。」

そう言うと段々と眠気と共に視界が暗くなる。

「あ、そうだった。君の転生体はこちらで用意するんだけど今手持ちにあるのが一つだけしかないからそれも女の子、まぁよろしくね。」

…何かを神が言っている…だが僕は聞き取れず、意識を落とすのだった。