前世は悲惨だったが、今世も悲惨だった。

桜 晴樹

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1、前世

「汚い、ほんと、君が入るといつも汚いよな。」
バイト先で言われる事。
それは、相手にとってはなんでもない事だろうが、言われた者にはとても辛い。
しかもそれをやったのは、自分ではない別のものだ。こちらとしては、ぐちゃっとさせられた所をどうするか考えるしかなかった。
「本当、辞めてくんねえかな。」
「ははっ、本当、そっすね。そこやったの妖精じゃないっすか。」
後輩君が、いじめられている奴を妖精呼ばわりし茶化す。
「妖精じゃ仕方ねえか。。じゃないよ。」
虐めてる同僚は、笑い話ではないという。
「‥。」
いつもの日常、どうしてここにいるのか、もう辞めたい。と、いつも思う。
「なあ、聞いてる?君に行ってるの。だから人が辞めてくのは、君のせいなんだよ。」
どうして、自分のせいにされるのか分からない。
何かある度に、自分のせいにされる。それはとても悲しくて憎くなる。
憎い、アイツが憎い。憎悪が鎌首を持ち上げる。
「‥すみません‥。」
本当は、自分が書類をぐちゃぐちゃにしたのではない。だが、それをいう気力も体力も無くなってしまった。
香椎沙耶香かしいさやかは、一般的にいう根暗だ。
元々が根暗では無い。お笑いは好きだし、音楽も好きでコンサートやイベントにも進んで行く。
結構な過密スケジュールで、休みの日は動いているのでは無いのだろうか。
そんな沙耶香は、昔から人間関係が苦手だった。
友人が出来ても長くは続かない。
それに恋人いない歴イコール年齢だというくらいだ。
昔から虐めにもあっていた。だから引っ込み思案になってしまったのだろう。
社会に出て、新卒で入った事務所では、主に事務の仕事をしているが、それだけだ。
だが、周りから態々ゴミを置かれたり、書類を丸めて置かれたりと虐めは酷かった。
だから、本日の虐めも何時も通りだと自分に言い聞かせる。
言い聞かせるが、どうする事も出来ない。
(なんで私はここにいるのだろう‥。)
自問自答が続く。
会社を辞めても次がすぐに見つかる見込みもない。
どうする事も出来ない。
だから、沙耶香はどんなにいじめにあっても辞められなかった。
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