5 / 59
召喚した7人の聖女プラス1
第5話 初めての治癒魔法
しおりを挟む
異世界に転移した翌朝、私はドアをノックする音で目を覚ました。(このベッドと布団は寝心地が最高だね!)
「はぁ~い」
もう少し眠りたい欲望を押さえ込み、ベッドから起き上がりトイレの前室にある化粧室で顔を洗い目を覚ます私。(おお、ここのタオルだけど手触りいいねぇ。あとでメイドさんに言って一枚貰っちゃおっと)
ついでにトイレも済まして部屋に戻ると昨日のメイドさんが朝食の準備をしてくれていた。
「おはようございます、奏様。すぐに朝食の準備が出来ますので椅子に座ってお待ちください。先にお飲み物をお出しします」
今日もピンクの髪を編んで肩の前に垂らしている可愛いメイドさん。昨日の夕食でずっと話をしていたので仲良くなった。
そのメイドさんの名前はカリーナ。18歳で背は私よりだいぶ高い165cmで細身。だけど私と違ってお胸様がご立派だ。それはもう鷲掴みしたいほどに。(ぐぬぬぬ、私もこれから大きくなるもんね!神様お願い!)
「カリーナさん、おはよう。今日も美味しそうだね。あっ、飲み物だけど牛乳あるかな?」
(少しでも努力して大きくするのだ!)
「ふふ、牛乳もありますよ。ここに」
そう言って自分の胸を両手で持ち上げ揺らすカリーナさんは誇らしげだ。(コイツ、私がお胸様を凝視してたの気が付いてたな)
「ふふふ、それは私への当て付けですね。では遠慮なく吸い付きますよ?モミモミ付きで」
「あら?女性がお好きな方でした?」
可愛い垂れ目の笑顔で話をするカリーナさんはとてもチャーミングで面白い。そして私も釣られて笑いながら返答をした。
「ふふ、カリーナさんが好きなんです。男性だったら良かったのにね」
「ふふ、私は構わないですよ?」
(お前‥‥どないせーちゅうねん!)
そんなやり取りをしながらもカリーナさんの手は止まらない。いつの間にか私の前には美味しそうな朝食が並んでいる。もちろんコップにたっぷり入った牛乳付きでだ。
「牛乳は絞りたてのホヤホヤです。甘くて美味しいですよ。うふふ」
(何から絞ったの?その笑顔はなに?)
そんな感じで美味しい朝食を済ませた私はソファーに座ってのんびりしている。(牛乳はどうだったのだって?普通に美味しかったよ)
「奏様、本日お昼前にダジール王との謁見がございます。その時に着る服をあとで持って参りすので、それまでゆっくりして下さい」
「はーい、判りました」
朝食の後片付けを済ましたカリーナさんはそう言って部屋をあとにした。今は8時くらいだろうか?この部屋には時計が無いので時間が判らない。
私はソファーから立ち上がり窓がある場所へと歩いていく。外を見るのは二度目だが、昨日は夜だったので今日が初めて見る異世界の景色となる。窓際まで来た私は期待を込めて窓を持ち上げ外を見た。
その窓から見えた景色は凄かった。真下は綺麗に刈り整えられた芝生が生えていて、色彩豊かな花達が花壇に所狭しと咲いている。その遥か先には高い城壁があり、その城壁を取り囲むように広大な城下町が栄えていた。
「うわー、あの街に行ってみたいな!」
私の記憶からダジール王との謁見はぶっ飛び、城下町の事しか考えられなくなっていた。あの高い城壁が無ければ窓から飛び出して城下町目掛けて駆け出していただろう。
(もう行く?行っちゃう?あー、もう辛抱堪らん。どうにかしてよー!)
そんな私は自分でも気が付かないうちに窓枠へと手を掛け、庭に飛び降りようと身を乗り出していた。
「おーい!そこの嬢ちゃん。危ないですよ!すぐに体を引っ込めなさってくだせぇ」
敬語のようでそうじゃない言葉は私の部屋の真下から聞こえてきた。私は窓枠から身を引っ込めて肩から上だけ出して下を見た。
そこに居たのは首に汚れたタオルを巻いて麦わら帽子を被ったお爺さんだ。その手にはハサミが握られている。たぶん庭師なんだろう。
「こめんなさーい。飛び降りるつもりはなかったの。ただ、ここから見る景色が素晴らしくて気が付いたら窓から身を乗り出してたの」
私がそう謝ると満面の笑みで麦わら帽子のお爺さんが言った。
「それなら良かったです。それとこの庭を誉めて頂いて、ワシゃあ嬉しいでさぁ。ここの庭はワシが愛情を込めて育てたんでさぁ。この花を見てくだされ。小さい花じゃが元気に咲いてるじゃろ?これにはコツがあってな‥‥‥」
何処の世界でもご老人の話は長いと知ることが出来た私は再び窓枠に手を掛けて身を乗り出した。下の庭に飛び降りる為に。(お爺さん、そのお花、小さすぎて見えないよ?)
「じょ、嬢ちゃん!また体を窓から乗り出して何をする気なんじゃ!早く戻れ!いや、お戻りになってくだせぇ!」
私を見て焦った言葉を投げ掛けるお爺さん。飛び降りる私を受け止めようと手に持つハサミを遠くに放り投げ、両手を広げて部屋の真下に来て右へ左へとウロウロしていた。
「ふふ、お爺さん、私は大丈夫!」
私はそう言って窓枠から完全に外に出ると、ひとつ下の部屋の窓枠へと飛び降りる。人目を気にしなければ簡単なものだ。私は降りた窓枠に足を掛け、落ちる勢いを和らげてから、また下の窓枠へと飛び降り今度はその窓枠を足蹴りし、柔らかそうな芝生の絨毯の上に着地した。(うん、素晴らしき運動神経だね!)
「あわわわ、こりゃあ驚いた。あんな高い所から飛び降りて平気だなんて。ってなんて無茶をするんだ!死んだら両親が悲しむだろ!今度ワシの前で同じ事をしてみろ。ただじゃあ済まさんぞ!いや、済まさんでございます」
最後に少しだけ敬語らしき事を言って怒るお爺さんは、驚いて腰が抜けたのか地ベタに座り込んでいた。(驚かせてごめんね)
「あの、お爺さん大丈夫ですか?それと、変な敬語は不要ですよ?気にしませんから」
私は心配になりお爺さんの側に来て腰を下ろして話し掛けた。そのお爺さんは私を少しだけ恨めしそうに見てから答えてくれた。
「そうか?それは助かる。ワシは肩苦しい話し方が苦手でな。それでワシが大丈夫かじゃと?そんなもん見たら判るよな?大丈夫じゃないわい!あんな高い所から飛び降りやがって死ぬ気か!死にそうなのはワシの方じゃ!」
そんなに腰が痛いのか、それとも私を心配してくれているのか話の内容が無茶苦茶だ。少しだけ反省した私はお爺さんの腰に手を当てて聖女の力を使った。それは治癒魔法。その使い方は難しい詠唱などなにもない。
ただ、治癒を施す為の言葉を言えばいい。それも自分が思い描く治療をする為のキーワードでどんな言葉でも問題ない。だから私は単純にこう唱えた。
「お爺さんの悪いところを全て治して」
するとお爺さんの体が白い光に包まれる。それは時間にすると僅かなものだった。
「ん?これはいったいどういうことじゃ!」
そして聖女の治癒魔法を受けたお爺さんはそう言って飛び起き私を鋭く睨むのだった。
(えっ?失敗したの?怒ってる?)
さて、結果はどうだったのだろうか。
「はぁ~い」
もう少し眠りたい欲望を押さえ込み、ベッドから起き上がりトイレの前室にある化粧室で顔を洗い目を覚ます私。(おお、ここのタオルだけど手触りいいねぇ。あとでメイドさんに言って一枚貰っちゃおっと)
ついでにトイレも済まして部屋に戻ると昨日のメイドさんが朝食の準備をしてくれていた。
「おはようございます、奏様。すぐに朝食の準備が出来ますので椅子に座ってお待ちください。先にお飲み物をお出しします」
今日もピンクの髪を編んで肩の前に垂らしている可愛いメイドさん。昨日の夕食でずっと話をしていたので仲良くなった。
そのメイドさんの名前はカリーナ。18歳で背は私よりだいぶ高い165cmで細身。だけど私と違ってお胸様がご立派だ。それはもう鷲掴みしたいほどに。(ぐぬぬぬ、私もこれから大きくなるもんね!神様お願い!)
「カリーナさん、おはよう。今日も美味しそうだね。あっ、飲み物だけど牛乳あるかな?」
(少しでも努力して大きくするのだ!)
「ふふ、牛乳もありますよ。ここに」
そう言って自分の胸を両手で持ち上げ揺らすカリーナさんは誇らしげだ。(コイツ、私がお胸様を凝視してたの気が付いてたな)
「ふふふ、それは私への当て付けですね。では遠慮なく吸い付きますよ?モミモミ付きで」
「あら?女性がお好きな方でした?」
可愛い垂れ目の笑顔で話をするカリーナさんはとてもチャーミングで面白い。そして私も釣られて笑いながら返答をした。
「ふふ、カリーナさんが好きなんです。男性だったら良かったのにね」
「ふふ、私は構わないですよ?」
(お前‥‥どないせーちゅうねん!)
そんなやり取りをしながらもカリーナさんの手は止まらない。いつの間にか私の前には美味しそうな朝食が並んでいる。もちろんコップにたっぷり入った牛乳付きでだ。
「牛乳は絞りたてのホヤホヤです。甘くて美味しいですよ。うふふ」
(何から絞ったの?その笑顔はなに?)
そんな感じで美味しい朝食を済ませた私はソファーに座ってのんびりしている。(牛乳はどうだったのだって?普通に美味しかったよ)
「奏様、本日お昼前にダジール王との謁見がございます。その時に着る服をあとで持って参りすので、それまでゆっくりして下さい」
「はーい、判りました」
朝食の後片付けを済ましたカリーナさんはそう言って部屋をあとにした。今は8時くらいだろうか?この部屋には時計が無いので時間が判らない。
私はソファーから立ち上がり窓がある場所へと歩いていく。外を見るのは二度目だが、昨日は夜だったので今日が初めて見る異世界の景色となる。窓際まで来た私は期待を込めて窓を持ち上げ外を見た。
その窓から見えた景色は凄かった。真下は綺麗に刈り整えられた芝生が生えていて、色彩豊かな花達が花壇に所狭しと咲いている。その遥か先には高い城壁があり、その城壁を取り囲むように広大な城下町が栄えていた。
「うわー、あの街に行ってみたいな!」
私の記憶からダジール王との謁見はぶっ飛び、城下町の事しか考えられなくなっていた。あの高い城壁が無ければ窓から飛び出して城下町目掛けて駆け出していただろう。
(もう行く?行っちゃう?あー、もう辛抱堪らん。どうにかしてよー!)
そんな私は自分でも気が付かないうちに窓枠へと手を掛け、庭に飛び降りようと身を乗り出していた。
「おーい!そこの嬢ちゃん。危ないですよ!すぐに体を引っ込めなさってくだせぇ」
敬語のようでそうじゃない言葉は私の部屋の真下から聞こえてきた。私は窓枠から身を引っ込めて肩から上だけ出して下を見た。
そこに居たのは首に汚れたタオルを巻いて麦わら帽子を被ったお爺さんだ。その手にはハサミが握られている。たぶん庭師なんだろう。
「こめんなさーい。飛び降りるつもりはなかったの。ただ、ここから見る景色が素晴らしくて気が付いたら窓から身を乗り出してたの」
私がそう謝ると満面の笑みで麦わら帽子のお爺さんが言った。
「それなら良かったです。それとこの庭を誉めて頂いて、ワシゃあ嬉しいでさぁ。ここの庭はワシが愛情を込めて育てたんでさぁ。この花を見てくだされ。小さい花じゃが元気に咲いてるじゃろ?これにはコツがあってな‥‥‥」
何処の世界でもご老人の話は長いと知ることが出来た私は再び窓枠に手を掛けて身を乗り出した。下の庭に飛び降りる為に。(お爺さん、そのお花、小さすぎて見えないよ?)
「じょ、嬢ちゃん!また体を窓から乗り出して何をする気なんじゃ!早く戻れ!いや、お戻りになってくだせぇ!」
私を見て焦った言葉を投げ掛けるお爺さん。飛び降りる私を受け止めようと手に持つハサミを遠くに放り投げ、両手を広げて部屋の真下に来て右へ左へとウロウロしていた。
「ふふ、お爺さん、私は大丈夫!」
私はそう言って窓枠から完全に外に出ると、ひとつ下の部屋の窓枠へと飛び降りる。人目を気にしなければ簡単なものだ。私は降りた窓枠に足を掛け、落ちる勢いを和らげてから、また下の窓枠へと飛び降り今度はその窓枠を足蹴りし、柔らかそうな芝生の絨毯の上に着地した。(うん、素晴らしき運動神経だね!)
「あわわわ、こりゃあ驚いた。あんな高い所から飛び降りて平気だなんて。ってなんて無茶をするんだ!死んだら両親が悲しむだろ!今度ワシの前で同じ事をしてみろ。ただじゃあ済まさんぞ!いや、済まさんでございます」
最後に少しだけ敬語らしき事を言って怒るお爺さんは、驚いて腰が抜けたのか地ベタに座り込んでいた。(驚かせてごめんね)
「あの、お爺さん大丈夫ですか?それと、変な敬語は不要ですよ?気にしませんから」
私は心配になりお爺さんの側に来て腰を下ろして話し掛けた。そのお爺さんは私を少しだけ恨めしそうに見てから答えてくれた。
「そうか?それは助かる。ワシは肩苦しい話し方が苦手でな。それでワシが大丈夫かじゃと?そんなもん見たら判るよな?大丈夫じゃないわい!あんな高い所から飛び降りやがって死ぬ気か!死にそうなのはワシの方じゃ!」
そんなに腰が痛いのか、それとも私を心配してくれているのか話の内容が無茶苦茶だ。少しだけ反省した私はお爺さんの腰に手を当てて聖女の力を使った。それは治癒魔法。その使い方は難しい詠唱などなにもない。
ただ、治癒を施す為の言葉を言えばいい。それも自分が思い描く治療をする為のキーワードでどんな言葉でも問題ない。だから私は単純にこう唱えた。
「お爺さんの悪いところを全て治して」
するとお爺さんの体が白い光に包まれる。それは時間にすると僅かなものだった。
「ん?これはいったいどういうことじゃ!」
そして聖女の治癒魔法を受けたお爺さんはそう言って飛び起き私を鋭く睨むのだった。
(えっ?失敗したの?怒ってる?)
さて、結果はどうだったのだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる