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ラバニエル王国編
第42話 出発前の一幕(7人の聖女編)
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赤の聖女こと朝比奈春香の部屋に集まった7人の聖女は対面に座るダジール女王から出た聖女の森への同行依頼とその経緯を聞くと各々に違った反応を示すのであった。
橙の聖女(癒し)こと成瀬美琴はおっとりした性格でこの7人の中では母親的なポジションである。その彼女は皆が怪我をしないか心配でしょうがない表情をしている。
黄の聖女(恵み)こと渋谷南は短距離走選手で活発な性格だ。その彼女は「大冒険の予感がする!」と言ってワクワクしていた。
青の聖女(清涼)こと鳴神桜はインナーでゲーマーだがその性格は明るく渋谷南とペアでお茶目な悪さをする女の子。その彼女は「まずは装備が大切よ!そして最初の武器はやっぱり銅の剣だね!いや?こん棒が最初?」と南に話し掛けていた。
藍の聖女(洞察)こと神無月忍はいつも眠たげな目をした無口な女の子。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
なにを考えているのかその表情から読み取ることは出来なかった。
そして赤の聖女(爆炎)こと朝比奈春香は難しい表情をして考えている。
(防衛ラインが突破されるという事は騎士団は全滅に近い状態で、その近隣の村や街は壊滅的な被害を受ける。そうなるとこの国は弱体化して隣国から支配されるのは間違いないわ。
そうならない為にも私達が同行して手助けをする事がベストね。幸い昨日城に招き入れた不治の病を患った住民に治癒魔法を試したからその治癒能力の威力は確認出来た。それと忍の鑑定を使ってみんなの特殊能力の確認を済ませ、私からのアドバイスも説明済みなのは良かった。最悪な事だけど即死しなければ聖女の力さえあればなんとかなる。でも‥‥‥‥‥‥)
その視線の先には2人で寄り添って小さな声で話をしている緑の聖女(促進)と紫の聖女(紫電)が居た。
(この2人はクラスでも大人しくて挨拶くらいで話をした事が無かった。ここに来てからも僅かな会話のみでまだその性格は掴めていない。でもあの様子をみると怯えているみたい。連れて行くのは無理そうね)
それは仕方ない事だと朝比奈春香は2人に近付いていく。そして話し掛けようとしたが2人で話す内容に興味が沸き、聞き耳を立てる事にした朝比奈春香はバレないように静かに2人の横に座り直した。
その緑の聖女(促進)は長い髪をお団子にした見た目は可憐な女の子。名前は篠崎乙葉。
「ふふ、人型の狂暴種に囲まれ襲われる私。あんなことやこんなことまでされちゃうの‥‥そして動物タイプの狂暴種にまで‥‥‥ぶひゃー!ねえねえ、私は耐えられるかな!考えるだけでも体が痺れてきちゃったよ!」
(‥‥‥‥‥‥‥こ、これは俗にいうMでそのうえ‥‥い、いえ、これ以上考えるのは良くないわ。この様子だと連れて行かないとお城の中を裸で走り回って暴れだしそうね‥‥‥‥)
そして紫の聖女(紫電)は眼鏡を掛けた細身の女の子。顔は優等生タイプでクールな美少女と言ってもいいくらいに可愛い。その美少女の名前は二階堂幸子。
「ぐふっ、この私の特殊能力は凄いわ。だって私の理想とする鞭を具現化することが出来るの。それも痺れる鞭よ!これを使って狂暴種を痛め付け倒れ伏した所を私が足で踏みつけるの!ねえ乙葉聞いてる?あー、どこかでハイヒール売ってないかなー」
(‥‥‥‥‥はぁ‥‥はいはい、これはSってやつね。この2人の為に悩んだ事を後悔したわ‥‥)
そして朝比奈春香はそのまま2人と話すことなく静かに元の場所へと移動する。そして目の前に居るダジール女王に向かって口を開いた。
「私達は聖女の森に同行します。ただし、戦闘能力を持たない者がほとんどです。なので私達の身の安全を守るよう最大限考慮して頂くようお願いします」
そして7人の聖女は各々で覚悟を決め、そして聖女の森へと旅立つ準備を始めた。
「ねえ、ハイヒール売ってるところある?」
聖女の森同行の承諾を得て喜び「さあこれで役者は揃った!」と勇ましみソファーから立ち上がるダジール女王に向かって遠慮なく話し掛けたのは紫の聖女こと二階堂幸子。
「そんなのある訳ないでしょ。それよりも私は服を破られるから着替えがたくさん必要なの。今から服屋さんに行きたいんだけど?」
そう言ったのは緑の聖女こと篠崎乙葉。
この2人、実は興味が無いことに無関心なだけで無口でか弱い女の子では無かった。そしてその本当の性格は図太く遠慮無し。朝比奈達とは別の小学校に居た2人。その小学校での呼び名が『ブレイカーS&M』。その場の雰囲気等をぶち壊すコンビとして有名だった。
その勇ましく立ち上がったダジール女王は唖然として固まっている。そしてその隣に眠たそうな目をして歩いてきた藍の聖女こと神無月忍がダジール女王に向かって言った。
「どんまい」
そして7人の聖女は旅立った。
橙の聖女(癒し)こと成瀬美琴はおっとりした性格でこの7人の中では母親的なポジションである。その彼女は皆が怪我をしないか心配でしょうがない表情をしている。
黄の聖女(恵み)こと渋谷南は短距離走選手で活発な性格だ。その彼女は「大冒険の予感がする!」と言ってワクワクしていた。
青の聖女(清涼)こと鳴神桜はインナーでゲーマーだがその性格は明るく渋谷南とペアでお茶目な悪さをする女の子。その彼女は「まずは装備が大切よ!そして最初の武器はやっぱり銅の剣だね!いや?こん棒が最初?」と南に話し掛けていた。
藍の聖女(洞察)こと神無月忍はいつも眠たげな目をした無口な女の子。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
なにを考えているのかその表情から読み取ることは出来なかった。
そして赤の聖女(爆炎)こと朝比奈春香は難しい表情をして考えている。
(防衛ラインが突破されるという事は騎士団は全滅に近い状態で、その近隣の村や街は壊滅的な被害を受ける。そうなるとこの国は弱体化して隣国から支配されるのは間違いないわ。
そうならない為にも私達が同行して手助けをする事がベストね。幸い昨日城に招き入れた不治の病を患った住民に治癒魔法を試したからその治癒能力の威力は確認出来た。それと忍の鑑定を使ってみんなの特殊能力の確認を済ませ、私からのアドバイスも説明済みなのは良かった。最悪な事だけど即死しなければ聖女の力さえあればなんとかなる。でも‥‥‥‥‥‥)
その視線の先には2人で寄り添って小さな声で話をしている緑の聖女(促進)と紫の聖女(紫電)が居た。
(この2人はクラスでも大人しくて挨拶くらいで話をした事が無かった。ここに来てからも僅かな会話のみでまだその性格は掴めていない。でもあの様子をみると怯えているみたい。連れて行くのは無理そうね)
それは仕方ない事だと朝比奈春香は2人に近付いていく。そして話し掛けようとしたが2人で話す内容に興味が沸き、聞き耳を立てる事にした朝比奈春香はバレないように静かに2人の横に座り直した。
その緑の聖女(促進)は長い髪をお団子にした見た目は可憐な女の子。名前は篠崎乙葉。
「ふふ、人型の狂暴種に囲まれ襲われる私。あんなことやこんなことまでされちゃうの‥‥そして動物タイプの狂暴種にまで‥‥‥ぶひゃー!ねえねえ、私は耐えられるかな!考えるだけでも体が痺れてきちゃったよ!」
(‥‥‥‥‥‥‥こ、これは俗にいうMでそのうえ‥‥い、いえ、これ以上考えるのは良くないわ。この様子だと連れて行かないとお城の中を裸で走り回って暴れだしそうね‥‥‥‥)
そして紫の聖女(紫電)は眼鏡を掛けた細身の女の子。顔は優等生タイプでクールな美少女と言ってもいいくらいに可愛い。その美少女の名前は二階堂幸子。
「ぐふっ、この私の特殊能力は凄いわ。だって私の理想とする鞭を具現化することが出来るの。それも痺れる鞭よ!これを使って狂暴種を痛め付け倒れ伏した所を私が足で踏みつけるの!ねえ乙葉聞いてる?あー、どこかでハイヒール売ってないかなー」
(‥‥‥‥‥はぁ‥‥はいはい、これはSってやつね。この2人の為に悩んだ事を後悔したわ‥‥)
そして朝比奈春香はそのまま2人と話すことなく静かに元の場所へと移動する。そして目の前に居るダジール女王に向かって口を開いた。
「私達は聖女の森に同行します。ただし、戦闘能力を持たない者がほとんどです。なので私達の身の安全を守るよう最大限考慮して頂くようお願いします」
そして7人の聖女は各々で覚悟を決め、そして聖女の森へと旅立つ準備を始めた。
「ねえ、ハイヒール売ってるところある?」
聖女の森同行の承諾を得て喜び「さあこれで役者は揃った!」と勇ましみソファーから立ち上がるダジール女王に向かって遠慮なく話し掛けたのは紫の聖女こと二階堂幸子。
「そんなのある訳ないでしょ。それよりも私は服を破られるから着替えがたくさん必要なの。今から服屋さんに行きたいんだけど?」
そう言ったのは緑の聖女こと篠崎乙葉。
この2人、実は興味が無いことに無関心なだけで無口でか弱い女の子では無かった。そしてその本当の性格は図太く遠慮無し。朝比奈達とは別の小学校に居た2人。その小学校での呼び名が『ブレイカーS&M』。その場の雰囲気等をぶち壊すコンビとして有名だった。
その勇ましく立ち上がったダジール女王は唖然として固まっている。そしてその隣に眠たそうな目をして歩いてきた藍の聖女こと神無月忍がダジール女王に向かって言った。
「どんまい」
そして7人の聖女は旅立った。
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