電車の中で責められて

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電車の中で責められて

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 満員電車の中、彼はドアに背中を預けるようにして耐えていた。
 混雑して密集状態にあるため、目の前の女性との距離が近い。先ほどから首筋や耳元に彼女の吐息や鼻息が当たっている。その感触やどことなく甘い香りがずっと漂っているだけでも変な気持ちになってくるのに、さっきからずっと、女性の手の甲が彼の股間に当たっている。
 恐らく、満員電車の中だからきっと気付いていないのだろうが、それでも間違いなく女性の手が自分の股間を触っている。その事実に否応なく、彼の股間は反応を始める。
(ダメ! ダメダメダメ!)
 今は気付いていないかもしれないが、流石にこの触れられている状態で彼のペニスが勃起したら流石に気付かれるだろう。そうしたらどうなるのか? ……考えるだけでも恐ろしかった彼は必死に別のことを考え、勃起を抑え込もうとしていた。
 しかし、
「!?」
 明らかにさっきまでとは違う快楽に思わず腰が引けそうになった。
 人差し指で根元から先端まで撫でられた、そう気付くのに少しの時間が必要だった。
 当たっていたさっきまでと違い、明らかに触られた。
 驚いて目の前に居る女性の顔を見ると、
「うふっ」
 彼女は笑っていた。とても妖艶な笑みで。
 その笑顔で理性が飛ばされた彼のペニスは膨張を始める。今までせき止めていた血液が一気にそこへと流れ込んでいくのが分かる。今まで勃起を我慢させてたこともあってか、勃起してもなおドクドクと脈打ち、ドンドン熱を持って固くなっていく。
 そして、そこまでしてようやく違和感に気付いた。
(えっ? チャックが開いてる?)
 ペニスの先端が外気に触れるような感触で初めて気付いた。いつの間にか開いていたチャックから勃起したペニスがパンツを突き上げ、そのままズボンの外へと出ていた。
「保乃の手に夢中になってて、気付かなかったでしょ?」
 そう言うと彼女はたった今ズボンから出てきた彼のペニスをパンツ越しに人差し指と親指で挟み、優しく刺激してくる。
「ふふっ、湿ってる。エッチなんだぁ」
 勃起した段階ですでに溜まっていた我慢汁が先端を刺激されることによって次々と溢れ出してくる。パンツに分かりやすい染みができるのに、そう時間は掛からなかった。
「あははっ、濡れてきた。見て見て、保乃の指。パンツの上から触ってるだけなのにもうぐっしょりだよ?」
 そう言って保乃はその指先を彼の目の前に突き出してくる。彼女の指と指の間に糸を引くほどに、我慢汁がパンツから溢れ出ているらしい。
「……直接触ったら、どうなっちゃうんだろうね?」
 一瞬、言葉の意味が分からなかった。そして、分かった時には遅かった。抵抗する間もなく、彼のペニスはパンツから取り出されてしまった。
「うわ~、ヌルヌル~。あははっ、まだ剥けてないんだぁ?」
 勃起しても完全に亀頭が露出することがない彼のペニスを見て、保乃は楽しそうに笑う。そして少しだけ露出している彼の亀頭を指が撫で始める。
「あっ! ダメ! ダメ!」
 裏筋やカリ首を弄ったわけではない。本当に露出している部分だけを指で円を描くようにして撫で回しているだけだが、それだけの刺激でも、亀頭への刺激が初心者の彼にはあまりに強すぎた。
 そんな彼の反応を見て、保乃は小さく舌なめずりをすると、亀頭を撫でる速度を上げた。2周、3周と勢いよく亀頭を撫でた瞬間、彼のペニスは我慢の限界を迎え、精液を吐き出し始める。
「はぁ……、はぁ……」
 女性に射精させられるのも、亀頭で射精させられるのも初めてだった彼は、今まで味わったこともないような快楽に、少しの間放心状態になっていたが、
「ふふっ」
「えっ?」
 保乃は彼を休ませず、イったばかりで敏感になっている亀頭に今出したばかりの精液を親指と人差し指で挟むようにして執拗に塗り付けてくる。その強すぎる快感に思わず腰が引けてしまった彼は保乃の手を掴んでペニスから彼女の手を遠ざけた。しかし彼女は彼の方を見るとニコリと笑い、
「手、離して?」
「や、止めてください……。これ以上は……」
「離さないと、大声出すよ?」
「えっ? そ、そんな……」
 僕は被害者なのに、そう言いたげな彼の顔を見て、保乃はこれ以上無いくらいの笑顔を浮かべた。
「私が無理やり射精させた、なんて。みんな信じると思う? オチンチンこんなにしてるキミの言葉と保乃の言葉、みんなどっちを信じるかなぁ~?」
 そう言って保乃は自分の制服に掛かっている精液を見せてくる。この状態で悲鳴を上げられたら確かに、彼が保乃を襲っているようにしか見えないだろう。
「いいの? 捕まっちゃうよ? 犯罪者になっちゃうよ? ……嫌だよね?」
 彼は頷くしかなかった。
「じゃあ、大人しく保乃にオチンチン触られようね?」
「……」
 彼は保乃の手をそっと離した。離せばどうなるかなど分かり切っているのに、離すしかなかった。
 案の定、保乃は彼のペニスを掴むと、亀頭全体が露出するようにゆっくりと皮を下げていった。普段であれば痛みを伴ったであろうその行為も、精液でヌルヌルになっている今の状態であれば、何の抵抗も無く剥けていった。
 亀頭を露出させた後、彼女はそこに蓋をするかのように、手のひらのくぼみを合わせて、こねくり回すようにして亀頭を刺激してくる。
 射精直後のペニスを弄ること自体が彼にとっては未知の快感。加えて今弄られているのは最も敏感な亀頭。
 自分では弄ったこともない場所の責めに耐えられず、彼はあっという間に再び射精してしまう。
 射精している間、保乃は精液が周りに飛ばないよう、手のひらで蓋をして受け止めていた。亀頭と彼女の手は精液でヌルヌルになっているが、射精が終わったと同時に、先ほど手のひらで受け止めた精液を亀頭へと塗り始める。
「あっ、だ、だめ……」
「ほらちゃんと立って。腰も引かないの。……大声出しちゃうよ?」
「そ、そんな。だって、こんなの激しすぎる」
 そもそも二度続けて射精したことさえない彼にとってはすでに拷問に近い快楽だ。敏感になっている亀頭はもうそれだけで達してしまいそうなほどだった。
「お願い……、お願いもう許して……」
「え~? 私はただキミが出した精液をオチンチンに塗ってるだけなのに泣いちゃうの? オチンチン触られるの辛いの?」
「お願い……」
「う~ん、そうだな~。じゃあ、こうしようか? キミがこのオチンチンを小さくすることができたら、止めてあげる」
「そ、そんなの無理だよ」
 射精して萎えようとした直後から強烈な刺激を与えられての繰り返しだ。小さくなどさせてくれない。
「大丈夫。保乃がちゃんと付き合ってあげるから。キミがこのオチンチンを小さくできるまで、ずっと、ね」
 そう言って保乃は彼の亀頭を責め続けた。
 いつまでも、いつまでも。
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