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序章-新芽
207-輝く視界
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セレステラⅡ軌道上。
そこでは、数十隻はあろうかという巡洋艦で構成された艦隊が展開していた。
外側に方陣を組むように四方八方に艦隊が展開し、一部の艦のみが地上に砲口を向けていた。
『ボス、撃っちまいましょうぜェ!』
『目的を忘れるな、俺たちはここで例の新興勢力との決戦に持ち込むのだ、惑星を盾にすれば攻撃できまい?』
『だけどよォ、俺ァ街が炎の中に飲まれるのが堪らねえんでさぁ!』
艦隊の周囲には、夥しい数のエスクワイアが配備されており、全て重戦型であった。
難攻不落と言われた連邦軍のバガッジ級ですら打ち破った、重戦型エスクワイアがあることで、艦隊指揮官のポルゴスは勝利を確信していた。
『ワープアウト反応、1機!』
「どうせ偵察艦だ、適当に対処せよ」
ブリッジでポルゴスはそう命令した。
それが最大の過ちであったとも知らずに。
『敵機一機! 質量小さい、艦載機と予想!』
『やはり偵察機か、撃ち落とせ』
艦隊の砲口が一斉にアストランティアを向き...
そして。
レーザーを一瞬受け止めたアストランティアは変形する。
機体下部に格納されていた脚部が展開され、翼は背面へ。
プラズマキャノンの長い砲身がズレ、真横から腕が飛び出す。
キャノピーが格納され、代わりにエスクワイアのような顔が飛び出す。
暗い眼窩に緑のツインアイが輝き、即座に紫へと変わる。
次の砲撃が始まる前に、アストランティアは音速を超えた精密飛行を開始した。
時は少し遡る。
《ENEMY LOCKED》
《回避してください》
コックピットに響くアラート。
私はアストランティアからワープブースターを切り離す。
「散々ちょっかいを...っ!」
シンから、真の力を使う方法を教えてもらった。
私はデルフィニウムに向かって、粛々と命令する。
「アストランティア、ブルーミング!」
『アストランティア、トランスファーフレーム起動』
その途端。
コックピットが下に下がって、キャノピーが全てモニターに変わる。
操縦桿やスロットルが格納されていく。
「ど、どうやって操縦すれば...」
『アルファインフォモーフフレーム起動、現在より、思考を動作パターンにトレースします』
直後、モニターが映る。
めちゃくちゃに撃たれているけれど、全然当たっていない。
右手を上げようとしたその時、機体の腕が動いた。
「これは...!?」
『思考を動作パターンにトレースしています』
行ける、これなら...!
それどころじゃない、これは...何?
わかる、出来る!
飛びたい!
いや...飛べ!
そう願えば、機体が動く。
速度が、私の手の中にある。
「このまま、殲滅する...覚醒ッ!」
それと同時に、アストランティアから何かが分離する。
これは...ビット?
シンが使っていたもの!
凄い...まるで、全部が私みたいに動く!
「うぉおおおおおおおおおおおおお!!」
巡洋艦の真正面に回り込み、プラズマキャノンで直接艦橋を撃ち抜く。
追撃が来る前に、安置を特定してレーザーの雨を駆け抜ける。
周囲が全部、「視える」!
覚醒のおかげで、視えて対処もできる!
「トドメ!」
巡洋艦の真下に回り込んだ私は、無防備な中央部にプラズマキャノンを放って、上と下を潰して破壊する。
何か、もっと強い武装は無いの!?
『推奨武装:パーティクルレギュレータ』
「使用する、展開!」
そう呟くと、右腕が変形して、鉤爪のようになった。
私は高速で移動しながら、それを起動する。
『粒子を空間上に固定、数万の粒子にエネルギーを付加、荷電粒子として放射します』
「なんか分からないけど、そういう事ね!」
使えばわかる。
そう判断した私は、一番大きい艦の前へと躍り出た。
「撃てッ!」
右手の先から放たれた一撃が、その艦...戦艦の装甲をまとめてぶち抜いた。
火を吹いて、轟沈する戦艦。
強い...これが、シンがこの機体が戦局を変えると言った理由なんだ。
「エスクワイアが、こんなに...」
デルフィニウムが飛び交うレーザーを全てフィルターして、変動予測を送ってくる。
私はそれを全て処理して、レーザーの雨を掻い潜る。
「ここから...出ていけーーーーッ!!」
エスクワイアの群れを誘導して追い込んだ私は、パーティクルレギュレータの一撃でまとめて吹き飛ばす。
「ハァアアアアッ!」
私の意識外でビットが、レーザーで幾つもの艦をズタズタに引き裂いていく。
私は周囲の艦に向かってプラズマキャノンを連射し、次々と撃沈させる。
『敵艦、軌道爆撃を行いました』
「...」
『防御手段はありません』
「...それでも!」
私は、ばら撒かれた大量のクラスターレーザー弾頭ミサイル?の前に立ち塞がり、パーティクルレギュレータを起動させる。
デルフィニウムが言うには、これを使って振動磁場を発生させれば、攻撃と防御が一斉に行える...らしい。
「何とかなって! できれば成功してほしい!」
私は右腕を構えて、ミサイルを全て撃ち落とす。
飛んできたレーザーを、磁場で受け止めて掻き乱す。
「くっ、はっ!」
ビットが私の意思で動いて、その二連装の強力なレーザー砲で、シールドごと巡洋艦を撃ち貫き、バラバラに破壊していく。
私が守るんだ、みんなを、みんなの日常を!
その力が今この瞬間あるのなら、何も悩んでいられない!
もう一度トリガーを引く私だったけれど、アラートと共にデルフィニウムが宣告した。
『パーティクルレギュレータ:冷却140秒』
「それならっ!」
プラズマキャノンを撃ち尽くす!
私は視界の中にある船全てをロックオンの瞳に捉え、悠然と加速を開始する。
「ぎっ、ぎ、ぃ...!」
頭が痛い。
今までこんなことはなかったのに、猛烈な頭痛が私を襲っていた。
吐きそうになりながらも、私の心は漣のように落ち着いていた。
目は獲物を狙う狼のように、アストランティアと繋がる身体は燃えるような静寂に包まれていた。
『ビット:全機エネルギー低下』
そのうちビットのエネルギーが切れたため、私は一ヶ所に留まりビットを機体に戻す。
高速で動くアストランティアを、敵は捕捉できていない。
留まり続けなければ、いつかは...
『ワープアウト反応...通信回復、アバター級』
『...よくやった、アザミ。...もう大丈夫だ』
その時。
光と共に、アバターの勇壮な艦体が戦場に現れた。
その時初めて、私は戦場を埋め尽くしていた艦影がほとんどなくなっていることに気付いた。
最早まばらになった艦隊は、私がシンの言葉に返答するより前に、レーザー砲にぶち抜かれて爆散した。
容赦が一切無い。
威力が調整されているのか、艦をぶち抜いたレーザーは霧散し、セレステラⅡに落ちることはない。
『アザミ!』
視界がどんどん狭くなっていく。
暗闇に塗り潰されるみたいだ。
最後の瞬間、私は...こちらに向かってまっすぐ飛んでくるケテルを視界の中に捉え、意識を手放した。
そこでは、数十隻はあろうかという巡洋艦で構成された艦隊が展開していた。
外側に方陣を組むように四方八方に艦隊が展開し、一部の艦のみが地上に砲口を向けていた。
『ボス、撃っちまいましょうぜェ!』
『目的を忘れるな、俺たちはここで例の新興勢力との決戦に持ち込むのだ、惑星を盾にすれば攻撃できまい?』
『だけどよォ、俺ァ街が炎の中に飲まれるのが堪らねえんでさぁ!』
艦隊の周囲には、夥しい数のエスクワイアが配備されており、全て重戦型であった。
難攻不落と言われた連邦軍のバガッジ級ですら打ち破った、重戦型エスクワイアがあることで、艦隊指揮官のポルゴスは勝利を確信していた。
『ワープアウト反応、1機!』
「どうせ偵察艦だ、適当に対処せよ」
ブリッジでポルゴスはそう命令した。
それが最大の過ちであったとも知らずに。
『敵機一機! 質量小さい、艦載機と予想!』
『やはり偵察機か、撃ち落とせ』
艦隊の砲口が一斉にアストランティアを向き...
そして。
レーザーを一瞬受け止めたアストランティアは変形する。
機体下部に格納されていた脚部が展開され、翼は背面へ。
プラズマキャノンの長い砲身がズレ、真横から腕が飛び出す。
キャノピーが格納され、代わりにエスクワイアのような顔が飛び出す。
暗い眼窩に緑のツインアイが輝き、即座に紫へと変わる。
次の砲撃が始まる前に、アストランティアは音速を超えた精密飛行を開始した。
時は少し遡る。
《ENEMY LOCKED》
《回避してください》
コックピットに響くアラート。
私はアストランティアからワープブースターを切り離す。
「散々ちょっかいを...っ!」
シンから、真の力を使う方法を教えてもらった。
私はデルフィニウムに向かって、粛々と命令する。
「アストランティア、ブルーミング!」
『アストランティア、トランスファーフレーム起動』
その途端。
コックピットが下に下がって、キャノピーが全てモニターに変わる。
操縦桿やスロットルが格納されていく。
「ど、どうやって操縦すれば...」
『アルファインフォモーフフレーム起動、現在より、思考を動作パターンにトレースします』
直後、モニターが映る。
めちゃくちゃに撃たれているけれど、全然当たっていない。
右手を上げようとしたその時、機体の腕が動いた。
「これは...!?」
『思考を動作パターンにトレースしています』
行ける、これなら...!
それどころじゃない、これは...何?
わかる、出来る!
飛びたい!
いや...飛べ!
そう願えば、機体が動く。
速度が、私の手の中にある。
「このまま、殲滅する...覚醒ッ!」
それと同時に、アストランティアから何かが分離する。
これは...ビット?
シンが使っていたもの!
凄い...まるで、全部が私みたいに動く!
「うぉおおおおおおおおおおおおお!!」
巡洋艦の真正面に回り込み、プラズマキャノンで直接艦橋を撃ち抜く。
追撃が来る前に、安置を特定してレーザーの雨を駆け抜ける。
周囲が全部、「視える」!
覚醒のおかげで、視えて対処もできる!
「トドメ!」
巡洋艦の真下に回り込んだ私は、無防備な中央部にプラズマキャノンを放って、上と下を潰して破壊する。
何か、もっと強い武装は無いの!?
『推奨武装:パーティクルレギュレータ』
「使用する、展開!」
そう呟くと、右腕が変形して、鉤爪のようになった。
私は高速で移動しながら、それを起動する。
『粒子を空間上に固定、数万の粒子にエネルギーを付加、荷電粒子として放射します』
「なんか分からないけど、そういう事ね!」
使えばわかる。
そう判断した私は、一番大きい艦の前へと躍り出た。
「撃てッ!」
右手の先から放たれた一撃が、その艦...戦艦の装甲をまとめてぶち抜いた。
火を吹いて、轟沈する戦艦。
強い...これが、シンがこの機体が戦局を変えると言った理由なんだ。
「エスクワイアが、こんなに...」
デルフィニウムが飛び交うレーザーを全てフィルターして、変動予測を送ってくる。
私はそれを全て処理して、レーザーの雨を掻い潜る。
「ここから...出ていけーーーーッ!!」
エスクワイアの群れを誘導して追い込んだ私は、パーティクルレギュレータの一撃でまとめて吹き飛ばす。
「ハァアアアアッ!」
私の意識外でビットが、レーザーで幾つもの艦をズタズタに引き裂いていく。
私は周囲の艦に向かってプラズマキャノンを連射し、次々と撃沈させる。
『敵艦、軌道爆撃を行いました』
「...」
『防御手段はありません』
「...それでも!」
私は、ばら撒かれた大量のクラスターレーザー弾頭ミサイル?の前に立ち塞がり、パーティクルレギュレータを起動させる。
デルフィニウムが言うには、これを使って振動磁場を発生させれば、攻撃と防御が一斉に行える...らしい。
「何とかなって! できれば成功してほしい!」
私は右腕を構えて、ミサイルを全て撃ち落とす。
飛んできたレーザーを、磁場で受け止めて掻き乱す。
「くっ、はっ!」
ビットが私の意思で動いて、その二連装の強力なレーザー砲で、シールドごと巡洋艦を撃ち貫き、バラバラに破壊していく。
私が守るんだ、みんなを、みんなの日常を!
その力が今この瞬間あるのなら、何も悩んでいられない!
もう一度トリガーを引く私だったけれど、アラートと共にデルフィニウムが宣告した。
『パーティクルレギュレータ:冷却140秒』
「それならっ!」
プラズマキャノンを撃ち尽くす!
私は視界の中にある船全てをロックオンの瞳に捉え、悠然と加速を開始する。
「ぎっ、ぎ、ぃ...!」
頭が痛い。
今までこんなことはなかったのに、猛烈な頭痛が私を襲っていた。
吐きそうになりながらも、私の心は漣のように落ち着いていた。
目は獲物を狙う狼のように、アストランティアと繋がる身体は燃えるような静寂に包まれていた。
『ビット:全機エネルギー低下』
そのうちビットのエネルギーが切れたため、私は一ヶ所に留まりビットを機体に戻す。
高速で動くアストランティアを、敵は捕捉できていない。
留まり続けなければ、いつかは...
『ワープアウト反応...通信回復、アバター級』
『...よくやった、アザミ。...もう大丈夫だ』
その時。
光と共に、アバターの勇壮な艦体が戦場に現れた。
その時初めて、私は戦場を埋め尽くしていた艦影がほとんどなくなっていることに気付いた。
最早まばらになった艦隊は、私がシンの言葉に返答するより前に、レーザー砲にぶち抜かれて爆散した。
容赦が一切無い。
威力が調整されているのか、艦をぶち抜いたレーザーは霧散し、セレステラⅡに落ちることはない。
『アザミ!』
視界がどんどん狭くなっていく。
暗闇に塗り潰されるみたいだ。
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