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β-採掘艦隊同行編
055-プラド艦隊同行4
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アステロイドベルトにワープアウトした瞬間、物凄い光景が目に飛び込んできた。
無数の超巨大な岩塊が、屈折光によって赤く輝く宇宙に浮かんでいる。
アレは多分、爆破される前の岩塊だ。
大きすぎるアステロイド岩塊は、爆破され小さな破片へと変わるわけだが、まだ人の手の入っていないここには、無数の大規模なアステロイド岩塊が存在しているのだ。
『よーし、各自散開! 好きな鉱石を掘れ!』
採掘艦には含有率を調べるシステムが搭載されているらしく、石をスキャンする事で何が含まれているかを知る事が出来る。
この場合だと、単価が高いソークラサリウムが一番の狙い目で、次に含有率は低い事が多いらしいが一番高価なデュラムナイト、単価は三つの石の中で最も低いが、軽量かつ用途が多く需要も多いデポジュリアと選んで掘るべきだろう。
今回は時間が無いので優先されるのはデュラムナイトとソークラサリウム、フリゲート艦「アルバス」と「ザビオラ」はデポジュリアを掘るようだ。
『今回はプラドのおかげだな』
『いやぁ、リリーさんから話を聞いてよ、もし事故ったりなんてしたらリリーさんに迷惑かけちまう、慎重に調べたんだぜ?』
プラドも、誠実な男だ。
そう言わせるだけの実行力と行動力が、彼にはある。
あるいは俺が本当に女なら、惚れていてもそう有り得ない話ではないかもな。
出会いが無いだけで、モテるだろう、彼は。
『ですけど、話がうますぎですよ。今回は来ましたけど、何かあったらすぐSELLに通報しましょ』
『まあ待てって』
『だいたい。僕たちにどうしてそんな話するんですか? ありえないでしょ、裏があるに決まってる』
そして、艦隊内部でも足並みはそろわない様子だ。
新人のリオ・ズダナは少年っぽい感じの人間だが、やたらと噛みついてくる。
まあ、気に食わないか若いんだろう。
俺だって別に年寄りぶるつもりはないが、気に食わないからと和を乱す程の大胆さは持ち合わせていない。
『お前は一旦黙っとけ! すまない、リリーさん』
その時、リオの通信が切断される。
プラドが切ったのだろうな。
俺は構わないが、仕事相手を悪し様に貶す者が居れば普通は黙らせるだろう。
「構いませんよ。裏があると思ったから、慎重に調査をなさったんでしょう?」
『ああ、何か特別な危険があると思って独自に調査したが、問題はなかった』
ならば、俺が何か言われる謂れはない。
俺の正当性は正しく立証され、リオが口を挟めるところではない。
採掘は開始され、リオも渋々採掘ドローンの展開を開始した。
黙っていれば稼げるだろうに、プラドの度量に感謝すべきだと思ったが、口には出さなかった。
それはプラドたちが決めることで、俺が何か言うことではないからだ。
「ごめんね、うるさかったでしょ」
「ううん。リリーさんが傷ついてないなら、いい」
俺はブリッジでリオの妄言を聞いていたアルに謝る。
だが、彼はちっとも気にしていない様子だったので、俺は引き続き作業用ドローンの操作を続けるのだった。
無数の超巨大な岩塊が、屈折光によって赤く輝く宇宙に浮かんでいる。
アレは多分、爆破される前の岩塊だ。
大きすぎるアステロイド岩塊は、爆破され小さな破片へと変わるわけだが、まだ人の手の入っていないここには、無数の大規模なアステロイド岩塊が存在しているのだ。
『よーし、各自散開! 好きな鉱石を掘れ!』
採掘艦には含有率を調べるシステムが搭載されているらしく、石をスキャンする事で何が含まれているかを知る事が出来る。
この場合だと、単価が高いソークラサリウムが一番の狙い目で、次に含有率は低い事が多いらしいが一番高価なデュラムナイト、単価は三つの石の中で最も低いが、軽量かつ用途が多く需要も多いデポジュリアと選んで掘るべきだろう。
今回は時間が無いので優先されるのはデュラムナイトとソークラサリウム、フリゲート艦「アルバス」と「ザビオラ」はデポジュリアを掘るようだ。
『今回はプラドのおかげだな』
『いやぁ、リリーさんから話を聞いてよ、もし事故ったりなんてしたらリリーさんに迷惑かけちまう、慎重に調べたんだぜ?』
プラドも、誠実な男だ。
そう言わせるだけの実行力と行動力が、彼にはある。
あるいは俺が本当に女なら、惚れていてもそう有り得ない話ではないかもな。
出会いが無いだけで、モテるだろう、彼は。
『ですけど、話がうますぎですよ。今回は来ましたけど、何かあったらすぐSELLに通報しましょ』
『まあ待てって』
『だいたい。僕たちにどうしてそんな話するんですか? ありえないでしょ、裏があるに決まってる』
そして、艦隊内部でも足並みはそろわない様子だ。
新人のリオ・ズダナは少年っぽい感じの人間だが、やたらと噛みついてくる。
まあ、気に食わないか若いんだろう。
俺だって別に年寄りぶるつもりはないが、気に食わないからと和を乱す程の大胆さは持ち合わせていない。
『お前は一旦黙っとけ! すまない、リリーさん』
その時、リオの通信が切断される。
プラドが切ったのだろうな。
俺は構わないが、仕事相手を悪し様に貶す者が居れば普通は黙らせるだろう。
「構いませんよ。裏があると思ったから、慎重に調査をなさったんでしょう?」
『ああ、何か特別な危険があると思って独自に調査したが、問題はなかった』
ならば、俺が何か言われる謂れはない。
俺の正当性は正しく立証され、リオが口を挟めるところではない。
採掘は開始され、リオも渋々採掘ドローンの展開を開始した。
黙っていれば稼げるだろうに、プラドの度量に感謝すべきだと思ったが、口には出さなかった。
それはプラドたちが決めることで、俺が何か言うことではないからだ。
「ごめんね、うるさかったでしょ」
「ううん。リリーさんが傷ついてないなら、いい」
俺はブリッジでリオの妄言を聞いていたアルに謝る。
だが、彼はちっとも気にしていない様子だったので、俺は引き続き作業用ドローンの操作を続けるのだった。
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