輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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γ-クラリウム星系群編(後編)

149-急報

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「ふっ、フレデリカ.....・カストル伯爵ですか!?」
『ええ、そうよ』

それから数日後。
バケーションに出るため、リゾート地を探していた俺は、突如かかってきた電話に応対した。
そして、ジュディの電話からかかって来たのに金髪の女の人が出たのにはもっと驚いた。
さらに驚いたのは、彼女がフレデリカ・カストルと名乗った事だ。
ジュディ・マークソンの上司で、カストル伯爵家の女主人。
まさしく天上の人だ。

『意外に可愛い顔をしてるのね』
「はっ、はい! ...こんな格好で、失礼でしたか?」
『時間がないもの、今は許すわ。今から飛ばす依頼を受けて頂戴、指定された星系へ、軍事ステーションで物資を調達して届けて欲しいの』
「えっ、でも...」
『急を要する事態なの、命令書は発行しておくわ、道中に敵性勢力が張っていると思うけれど、その船なら耐えれるのよね?』
「待ってください、敵性勢力って...」
『お願いするわね』

そう言うと通話は切れた。
何もかもが急だったが、フレデリカという人物がよくわかる一幕だった。
忙しい人なんだろうな、市井の俺なんかに時間を使えないほどに。
ただ、流石にアフターフォローは入った。
すぐに、ジュディから連絡が入ったからだ。

『...いですか、お嬢様は言葉が足りないんですから! 私が応対します! ...聞こえていますか、シノ様』
「え、ええ...はい」
『先ほどの非礼は詫びます、フレデリカ様は現在非常にお忙しいので...受けるか受けないかは自由ですが、現在ビージアイナ帝国との国境であるハスラパル星系群で、補給線が分断され王国軍が孤立した状態で侵攻を受けています、フレデリカ様は、オリオンの耐久性を重視して依頼を出されました、ゲートキャンプを突破し、どうか物資を届けてはいただけませんでしょうか?』

懇切丁寧に説明されたそれを聞いて、俺は脳内で少し考えて...

「...その、検討に半日いただけませんか?」

そう返した。
色々と、一人では決められないからな。

『そう、ですか...いえ、大丈夫です。二日、三日の遅れで全滅することはないと信じてお待ちしております、こちらでも武装輸送艦隊を編成中ですが、色々と難しく...貴方にだけ明かすと、貴族同士の権力争いが関わっています』
「なるほど、だから出撃には時間がかかると」
『そうなります。今は確か、クラリウム星系群でしたね? そこからだと、82ジャンプで着くはずです、王都からだと122ジャンプなので、到底間に合いません』
「短縮手段はないんですか?」
『ないですね、なるべく急いで向かっていただければと。現状、スケジュールに遅れがなければ一週間で到着できるはずですから』

確かにそうだ。
スターマップでも、六日と八時間と表示されている。
しかし、遠い旅だ。
その間に全滅してしまったら...

『では、ご検討の程をお願いします!』
「はい」

電話は切れた。
俺はブリッジで、肩の力を抜く。
さあ、どうしたもんか。

「え? 一週間もかかりませんよ?」
「へ?」

俺はペルソナにすぐに相談する。
だが返ってきたのは、意外な返事だった。
ペルソナは何でもないことのように、一週間かからないと断言したのだ。

「でも、ジュディさんの話じゃ短縮手段はないって...」
「あるじゃないですか、この船に」
「この船...あっ!」

そうか。
確かにそれがあった。
今まですっかり失念していた、ペルソナが来たことによって使えるようになった隠し機能の一つ。

「ジャンプドライブか」
「そうです! ジャンプドライブがあれば、旅程をたった一回のジャンプで終えられますよ!」

空間を飛び越える、ジャンプ。
それがあれば、確かに1ジャンプで行ける。
俺は頷き、アルと相談するために階下へ降りるのだった。

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