輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

文字の大きさ
238 / 256
ε-エストジール帝国編(後編)

235-サルバン星系へ

しおりを挟む
ガイラ星系は、首都サルバンへの直通だ。
ただし、今回の俺たちはそのままサルバンへ向かう事はない。
オリオンは事前に指定された座標へとワープしている。

「それにしても、本当に慣れない」
「それほどのことなんだぜ、帝国内ではな」

俺は溜息を吐く。
ナスカはそう言うが、近衛艦隊が出迎えに来るって相当なんだよな。
そこまで凄いことをした自覚はない。
ただ、断ると気まずいからここまで来ただけだ。

「でも、帝国の艦隊を間近に見れるんですから、幸運と思っていいんじゃないでしょうか?」
「確かに」

帝国の艦隊は確かに、王国と戦争にならない限りは見れないだろうな。
まあ、見れたからなんだという話ではあるのだが。
帝国への物資輸出の情報収集としてなら、合法的に船をスキャンできるこの機会は有益かもしれない。

「アルは今どうしてる?」
「指示通り、部屋でゲームをして待機していますよ」
「了解」

アルはなるべく見せない方針で行く。
そもそも表に出るべきなのは俺だしな。

「それにしても、インターネットの様子が変だなぁ」

元々変ではあったが。
マーケットツールは共通らしいが、SNSのようなアプリは共通ではなく情報を拾えなかった。
ナスカも知らなかったので(なんで知らないかは謎だが)、ペルソナに調べてもらってインストールしている。
だが、SNSも障害か何かなのか、アクセスできない。
リレー通信を拾っているはずなので、どこかで途切れていても拾えるはずなのだが....

「情報封鎖してんじゃねえの?」
「あー...あり得るかも」

王国だと起こりえない事だ。
政府より企業間の勢力の方がメディア的には強いからだ。
封鎖しようにも難しいと、ジュディから聞いたことがある。

「皇帝の暗部の命令なら、逆らえる奴はいねえ」
「なんで知ってるのさ」
「誰でも知ってる事だぜ?」

そうか?
まあいいか。
ワープの終了まで残り5分だ。
昼飯は軽く済ませた、これからの事を考えると胃痛がする。
俺はコンソール下の小物入れから胃薬を出して飲む。

「そういえば、ワープレーンとワープトンネルって干渉しないの?」
「しませんよ? そもそも形式が違いますし...」

話すネタもついに尽きて、俺はペルソナと埒のない無い話をする。
ナスカが欠伸する声が聞こえる。
そもそも、こいつは何なんだ。
これから近衛艦隊と合流だっていうのに、バカでも緊張する場面だろう。
度量があるのか大物なのか、判断に困るな。

「そういえばナスカって、家族はいるの?」
「ああ」
「それはよかった、支払い能力はあるんじゃん」
「そりゃな、俺は多分殴られるけど」

殴られるで済めばいいが。
追放刑になるようなろくでなしが借金を抱えて帰ってきたら、普通は半殺しだ。
こんな厄介者を抱えて、両親やいればの話だが兄弟は迷惑だろうな。
そんな事を思いつつ、俺は流れていく風景に目をやる。

「ワープ終了まで残り10秒」

そして、ワープが明ける。
明けると同時に、巨大な艦が二隻目に入る。
上から見て逆八の字にこちらを向いている。
あの大きさは、主力艦だろうか。
その中間に、凄まじい数の艦が待機していた。
全て、綺麗に整列しているが。

「発光信号を確認。”これより貴艦は近衛艦隊に合流し、共にサルバンへのゲートへ向けて光速フィールドによる光速航行に入る”です」
「光速フィールドねぇ....」

知らない技術だ。
俺は頷きつつ、シールドを張っておけば大丈夫かと納得した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

CORE

氷星凪
SF
機動兼出力用人間型電池「ライクア」が国内で実用化されてから百年。国の中心にあるライクア養成学校では今日も使用者となる人間への忠誠を学び、より人間の役に立つため生徒のライクアが日々勉強に励んでいる。そんな中、第二十五期卒業生となる予定の形式番号「N-3015」という個体は、自分達の自由を奪おうとする人間への不信感を募らせていた。それゆえライクアなのにも関わらず自主的に勉強をすることなく、授業もろくに聞かない。周囲からは、学校一の劣等生と呼ばれていた。だが、卒業は等しく全員に訪れる。スクラップにされるか、最底辺の配属地に送られるか。そんな先生からの提案に対し、最終的に外の世界での配属を選んだ彼だったが、そこで待ち受けていたのはやはりライクアを物のようにしか扱わない人間達の集まりだった。余りの低待遇に耐えられず、結局逃げ出してそのまま道端で気絶してしまう。次に目覚めた時、彼はとある電気屋で「アルラ」と名乗る少女と邂逅を果たす。人間だという時点で彼は彼女を忌避するが、どうも彼女は何も危害を加えてこない。そして彼女の口から語られたのは、人間を次々と襲うライクアの秘密組織「インス」の存在。彼女は彼らに両親を殺され、その復讐のために戦っていると言う。最初は信じられなかった「N-3015」だが、インスの組織員達が次々と他者の自由を奪う殺戮を繰り返す瞬間を目撃する。その時、彼は彼女から与えられた「ナロル」という名を名乗り、二人で協力してその拳で組織を倒すことを決意するが────。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...