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α-序章
005-地に足つける
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「貴方の犯罪歴はないようでしたので、これで審査は終了です」
「ありがとう、ございます....」
数時間後。
俺は宇宙ステーションにいた。
惑星の軌道上に浮いているステーションは、オリオンが軽く入るドックが存在していた。
そこに入港して、俺が直面した問題は.....
身分証明の手段がない、という事だ。
仕方なく、
「そ、その.....帝国? の艦に襲われたときに、色々没収されまして.....」
と誤魔化した。
出身はジスティカ王国としておいた。
この国と違って、貴族とやらの力がもっと強い国のようだ。
帝国というのは、ビージアイナ帝国の事だ。
このオルトス王国と敵対している国家で、オルトスからジスティカへ向かう商路の近くに前線がある。
あまり疑われず、俺は審査を受けさせられた。
審査といっても、そう難しいものではない。
年齢とか、名前を書かされた。
年齢はとりあえず、前世と同じ20に。
名前は、リリー・シノにした。
リリーは、昔飼っていた犬の名前から取った。
「とりあえず、仮の身分証を発行しておきますね」
オルトス王国では、外国人であっても身分証が必要になるそうだ。
だから俺は、通常通りの待遇を受けられるのだ。
「買い物はいらないな。それなら.....」
交易をする前段階、物を売却してお金を作らなければならない。
だが、マーケットは購入が出来るものの売却の項目はない。
「あの、すみません」
俺が連れてこられた役所で、俺は不審がられるのを承知で尋ねる。
聞いた受付のアンドロイドは、
『オルトス王国では、現在はオルトス自由商業連合に所属していない人間が商売に該当する行為を行うことは禁止されています』
と答えてくれた。
「では、所属するにはどうすれば?」
『外国人の方であれば、自由商業連合の傘下であるSELLに登録すれば所属できます。本ステーションにもSELLの簡易支部がございます。ご案内いたしますか?』
「よ、よろしくお願いします」
SELL。
Seller-Economic-Ligature-Leaderships。
販売者経済連結リーダーシップという組織。
アンドロイドに教えてもらった場所へ行くと、ATMのようなものが設置された小部屋についた。
「これか?」
『SELLシステムへようこそ』
「登録....っと」
『登録作業を実行します。身分証データを提示してください』
携帯端末を使って、身分証データを送信する。
住所がない宇宙の人々は、身分証が個人情報のようなものだ。
『身分証が仮のものです。よって、身分証の本発効まで登録は出来ません』
「.....やっぱりか」
仮身分証では登録は出来ない。
そのようなので、本登録を待つほかない。
「仕方ない...」
一旦船に戻ろう。
俺は身を翻して、ドックへと戻る。
「あ」
先ほどまではいなかった輸送艦らしき艦が泊まっており、そこから物品が搬出されていた。
コンテナを見る限り、雑貨類のようだ。
このステーションは結構人が住んでいるようだし、それなりに消費する物も多いのだろう。
「頑張ろう」
交易で稼ぐのは修羅の道。
だけど、その土地の特徴をよく知る事が出来て、俺はそれが好きだ。
身分証さえ発行できれば、後は登録だけ。
売るものを売って....
「いや、待てよ....?」
何でここに拘る必要があるんだ?
もっと大きな商業ハブのある星系に行って、そこまでの行程で時間を潰せばいい。
「そうしよう」
ここを出発し、手近な場所へ向かう。
それが次の目標だ。
「ありがとう、ございます....」
数時間後。
俺は宇宙ステーションにいた。
惑星の軌道上に浮いているステーションは、オリオンが軽く入るドックが存在していた。
そこに入港して、俺が直面した問題は.....
身分証明の手段がない、という事だ。
仕方なく、
「そ、その.....帝国? の艦に襲われたときに、色々没収されまして.....」
と誤魔化した。
出身はジスティカ王国としておいた。
この国と違って、貴族とやらの力がもっと強い国のようだ。
帝国というのは、ビージアイナ帝国の事だ。
このオルトス王国と敵対している国家で、オルトスからジスティカへ向かう商路の近くに前線がある。
あまり疑われず、俺は審査を受けさせられた。
審査といっても、そう難しいものではない。
年齢とか、名前を書かされた。
年齢はとりあえず、前世と同じ20に。
名前は、リリー・シノにした。
リリーは、昔飼っていた犬の名前から取った。
「とりあえず、仮の身分証を発行しておきますね」
オルトス王国では、外国人であっても身分証が必要になるそうだ。
だから俺は、通常通りの待遇を受けられるのだ。
「買い物はいらないな。それなら.....」
交易をする前段階、物を売却してお金を作らなければならない。
だが、マーケットは購入が出来るものの売却の項目はない。
「あの、すみません」
俺が連れてこられた役所で、俺は不審がられるのを承知で尋ねる。
聞いた受付のアンドロイドは、
『オルトス王国では、現在はオルトス自由商業連合に所属していない人間が商売に該当する行為を行うことは禁止されています』
と答えてくれた。
「では、所属するにはどうすれば?」
『外国人の方であれば、自由商業連合の傘下であるSELLに登録すれば所属できます。本ステーションにもSELLの簡易支部がございます。ご案内いたしますか?』
「よ、よろしくお願いします」
SELL。
Seller-Economic-Ligature-Leaderships。
販売者経済連結リーダーシップという組織。
アンドロイドに教えてもらった場所へ行くと、ATMのようなものが設置された小部屋についた。
「これか?」
『SELLシステムへようこそ』
「登録....っと」
『登録作業を実行します。身分証データを提示してください』
携帯端末を使って、身分証データを送信する。
住所がない宇宙の人々は、身分証が個人情報のようなものだ。
『身分証が仮のものです。よって、身分証の本発効まで登録は出来ません』
「.....やっぱりか」
仮身分証では登録は出来ない。
そのようなので、本登録を待つほかない。
「仕方ない...」
一旦船に戻ろう。
俺は身を翻して、ドックへと戻る。
「あ」
先ほどまではいなかった輸送艦らしき艦が泊まっており、そこから物品が搬出されていた。
コンテナを見る限り、雑貨類のようだ。
このステーションは結構人が住んでいるようだし、それなりに消費する物も多いのだろう。
「頑張ろう」
交易で稼ぐのは修羅の道。
だけど、その土地の特徴をよく知る事が出来て、俺はそれが好きだ。
身分証さえ発行できれば、後は登録だけ。
売るものを売って....
「いや、待てよ....?」
何でここに拘る必要があるんだ?
もっと大きな商業ハブのある星系に行って、そこまでの行程で時間を潰せばいい。
「そうしよう」
ここを出発し、手近な場所へ向かう。
それが次の目標だ。
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