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シーズン2-クロトザク終戦
055-圧倒的な強さ
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動き出した後衛――――それは、今までエネルギーを充填していたにすぎない。
充填された後衛ドローンの前面部から、凄まじいエネルギーの奔流が放たれた。
『司令官!』
「モルドレッド級のシールドを最大出力で展開しろ!」
モルドレッド級が一気に前面へと迫り出し、シールドを最大出力で展開して、エネルギービームに備える。
だが、シールドに接触した瞬間にシールドは粉砕され、レーザーがモルドレッド級を貫通した後に、ホールドスターのシールドに突き刺さる。
「嘘だろ、モルドレッド級が.....次が来るぞ、シールドブースターを使え!」
『シールドブースター起動』
後衛ドローンは全部で8機いる。
それはつまり、モルドレッド級のシールドを一撃で粉砕し、ホールドスターのシールドすらも揺るがせる一撃が、あと七つは来るという事だ。
「......直撃すれば、被害は免れないな......スレイプニルを前に出せ! あんまりやりたくないが、重ねて盾にする!」
スレイプニルが隊列を崩し、シールド強化モジュールをオーバークロックした状態で折り重なる。
そこにエネルギービームが飛んできて、八隻のうち五隻を貫いて止まった。
スレイプニルは二十二隻しか建造されていないため、残るは十八隻。
全てを防ぐには足りない。
「........どうする?」
『司令官、こういう時のための爆撃艦では?』
「....この状況だと、ボムを撃った後にワープ妨害を受けてタコ殴りにされるぞ....」
『既にモルドレッド級とスレイプニル級が落ちてますから、多少の損害はワースという奴では?』
「.....ワーストにならなきゃいいが...よし、ザヴォートから新規ロットのシージレギオンを出撃させる。使う爆弾は榴弾頭タイプだ!」
希望を背負って、ザヴォートからシージレギオン艦隊が出撃する。
そして、後衛ドローンの背後数㎞にワープした。
「ボム投射!」
一斉にボムが放たれる。
そして、それは殆ど撃墜されることなく後衛ドローンに到達し――――
『直撃しましたが.....』
「が?」
『敵ドローンに損傷無し。未知の出力によるシールドで防がれました』
「.....シージレギオンを戻せ!」
『撃った瞬間に回頭させましたが、間に合いませんでした。既にワープ妨害を掛けられています』
シージレギオンは爆撃艦ではあるが、捕まった瞬間に未来は見えている。
フリゲートの耐久力など、目に見えているために、捕まった瞬間に諦めるしかないのだ。
『敵後衛ドローン、連続で攻撃! シールドが45%を下回りました!』
エネルギービームが突き刺さり、Noa-Tunのシールドが徐々に歪んでいく。
「シールドブースターをオーバークロック! ザヴォートにリモートシールドブースターを装備させて、援護させるんだ!」
『了解!』
ホールドスターに八基配備されている全てのシールドブースターが唸り声をあげ、ヘーパイストスの上部甲板から迫り出したリモートシールドブースターが、Noa-Tunのシールドにエネルギー供給を開始する。
「全てのドローンのプライマリを後衛ドローンに設定!」
『それですと、現在展開中の艦隊に攻撃が集中しますが.....』
「シンビオシスを出せ、まだアーマーの取り付けをしてないだけだ!」
『どうして把握しているのですか!? .......分かりました、出撃させます!』
シンビオシス。
それは、戦艦である。
だが、本来の対艦・対城塞の役割とは裏腹に、小型の対象を迎え撃つべく二十八門の五連装レールガンを装備している。
未完成のそれを出してまで、Noa-Tunは全力で後衛ドローンに対して攻撃を始めるのであった。
充填された後衛ドローンの前面部から、凄まじいエネルギーの奔流が放たれた。
『司令官!』
「モルドレッド級のシールドを最大出力で展開しろ!」
モルドレッド級が一気に前面へと迫り出し、シールドを最大出力で展開して、エネルギービームに備える。
だが、シールドに接触した瞬間にシールドは粉砕され、レーザーがモルドレッド級を貫通した後に、ホールドスターのシールドに突き刺さる。
「嘘だろ、モルドレッド級が.....次が来るぞ、シールドブースターを使え!」
『シールドブースター起動』
後衛ドローンは全部で8機いる。
それはつまり、モルドレッド級のシールドを一撃で粉砕し、ホールドスターのシールドすらも揺るがせる一撃が、あと七つは来るという事だ。
「......直撃すれば、被害は免れないな......スレイプニルを前に出せ! あんまりやりたくないが、重ねて盾にする!」
スレイプニルが隊列を崩し、シールド強化モジュールをオーバークロックした状態で折り重なる。
そこにエネルギービームが飛んできて、八隻のうち五隻を貫いて止まった。
スレイプニルは二十二隻しか建造されていないため、残るは十八隻。
全てを防ぐには足りない。
「........どうする?」
『司令官、こういう時のための爆撃艦では?』
「....この状況だと、ボムを撃った後にワープ妨害を受けてタコ殴りにされるぞ....」
『既にモルドレッド級とスレイプニル級が落ちてますから、多少の損害はワースという奴では?』
「.....ワーストにならなきゃいいが...よし、ザヴォートから新規ロットのシージレギオンを出撃させる。使う爆弾は榴弾頭タイプだ!」
希望を背負って、ザヴォートからシージレギオン艦隊が出撃する。
そして、後衛ドローンの背後数㎞にワープした。
「ボム投射!」
一斉にボムが放たれる。
そして、それは殆ど撃墜されることなく後衛ドローンに到達し――――
『直撃しましたが.....』
「が?」
『敵ドローンに損傷無し。未知の出力によるシールドで防がれました』
「.....シージレギオンを戻せ!」
『撃った瞬間に回頭させましたが、間に合いませんでした。既にワープ妨害を掛けられています』
シージレギオンは爆撃艦ではあるが、捕まった瞬間に未来は見えている。
フリゲートの耐久力など、目に見えているために、捕まった瞬間に諦めるしかないのだ。
『敵後衛ドローン、連続で攻撃! シールドが45%を下回りました!』
エネルギービームが突き刺さり、Noa-Tunのシールドが徐々に歪んでいく。
「シールドブースターをオーバークロック! ザヴォートにリモートシールドブースターを装備させて、援護させるんだ!」
『了解!』
ホールドスターに八基配備されている全てのシールドブースターが唸り声をあげ、ヘーパイストスの上部甲板から迫り出したリモートシールドブースターが、Noa-Tunのシールドにエネルギー供給を開始する。
「全てのドローンのプライマリを後衛ドローンに設定!」
『それですと、現在展開中の艦隊に攻撃が集中しますが.....』
「シンビオシスを出せ、まだアーマーの取り付けをしてないだけだ!」
『どうして把握しているのですか!? .......分かりました、出撃させます!』
シンビオシス。
それは、戦艦である。
だが、本来の対艦・対城塞の役割とは裏腹に、小型の対象を迎え撃つべく二十八門の五連装レールガンを装備している。
未完成のそれを出してまで、Noa-Tunは全力で後衛ドローンに対して攻撃を始めるのであった。
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