【完結】SFゲームの世界に転移したけど物資も燃料もありません!艦隊司令の異世界宇宙開拓紀

黴男

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終章

218-ケッチャコ…

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何故かネムが抑えていた傭兵艦隊がこちらに向かってくるらしい。
アバター級をそちらに向けて転進させ、俺は俺でコアルームに移動する。

『敵艦隊、ワープアウト』
「『真滅砲ディストラクター』発射準備――――Noa-Tun、俺に力を貸せ」

呼応するように、聖遺物が輝きを増す。
白い空間だったコアルームが、一瞬で艶消しの黒に包まれた。

「――――消えろ」

真滅砲ディストラクター』は『焦滅砲エリミネーター』のアップグレードバージョンだ。
このアバターは、Noa-Tunをちょっと削った素材でできている。
だからこそ、俺の力を十全に増幅できる。
それは改装型ケテルも同様だが。

「破滅の鼓動」

俺の鼓動と同調するように、アバターが波動を放ち、それが黒い光と化してアバターの周囲を纏うのが外カメラからの情報に映る。

『誤差修正完了、いつでも撃てますよ』
「了解、放て」

俺の中から少しだけ何かが消え去るような感覚と共に、アバターが放った黒い閃光が、傭兵の主力艦のど真ん中を一撃で消し飛ばす。
P.O.DやA.O.Iと似てはいるが、異なる。
法則の外にあるキネスという力が、武器になった時どうなるのか。
それが、『真滅砲』なのだ。

「旗艦は殲滅した、後は任せる」
『はい、分かりました。では、これより残党軍を殲滅します』

後をアインスに任せ、俺はアバターを転進させる。

『シン様、どこへ?』
「所用だ」
『....分かりました、お気を付けて』

アインス達を放置して、俺はアバターをジャンプさせる。
場所はブライトプライム。
......アドアステラの、現在匿われている場所に。






「さあ、長きに渡る戦いは終わりました。後は、この場所に残るシンさ.....司令官の敵を撃滅するときです、突入してください、フィーア!」
『アハハハハハッ! 汚らわしい王国人共がっ! この....手で...! 終わらせてあげましょう!』

ワープアウトしたラトルスネイク艦隊が、オルトスプライムへと降下していく。
傭兵艦隊はそれを追うが、彼らはある事を完全に忘れていた。

「.....撃て」
『了解』

もう主力艦の庇護はない。
傭兵艦隊は、矢面に立たされているのだ。

「躱した!?」
『予測射撃を再開します』

しかし、一斉射撃を傭兵艦隊は飄々と躱す。
それこそが、傭兵の艦隊の強みである。

「成程、ネム様が指揮して抑える程度で済んだのは.....これが原因ですか」

大きな動きは決まっているが、小さな動きは各自に委ねられている。
統率なき統率。
それこそが、傭兵の強さだ。

「オペレーション・シータに移行」
『了解』

しかし、蟻が意思を持ち山に挑んだところで、何の意味があるだろうか?
PARADISE-GURDIAN艦隊が前へと飛び出し、VPRで稲妻を放つ。
稲妻は傭兵艦隊を連鎖しながら駆け抜け、シールドを焼き払う。
次の一撃は装甲を破断し、船体を突き破った。
稲妻が遠雷の様に輝き、数十いた傭兵艦隊はその数を減らしていく。
VPRは万物に区別なく当たり、破壊する。
伝播する性質故に、速度や大きさは関係ない。
傭兵にとってこの上なく相性の悪い武器であった。
彼等は、憎むべき敵に近付く事もできずに全滅した。

『射程距離に到達』
「全艦、ターゲットを分散しミサイル連続発射!」

フィーアは歪んだ笑みを浮かべ、そう命令を下した。
ラトルスネイクがミサイルランチャーからミサイルを吐き出させ、爆発範囲がギリギリ被らないようにターゲットを散らせて連射する。
地上からの対空砲火は、多過ぎるミサイルに対してあまりにも無力であった。
都市を覆うフィールドは第一波で消滅し、眼下に広がっていた巨大な宮殿と都市は、終末のような光景...そう、空を覆うミサイルの雨霰によって踏み潰され、吹き飛んだ。
破滅的かつ退廃的なその光景に、フィーアは恍惚の笑みを浮かべる。
王宮を破壊し、王国人の中で最も尊い存在を手に掛ける。
彼女の人生最大の夢が叶った瞬間でもある。

「コバルト、後をお任せしても宜しいですか?」
『ええ、構いませんが...どうされましたか?』
「お花摘みに...」

フィーアは身を震わせながら、艦橋から出ていく。
コバルトは彼女が何をするかを察していたが、言及する事なく都市の破壊に専念した。
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