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第1話
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私の一番古い記憶は五歳の頃、パパとママでどこか遠くへ出かけていた時だった。
急に目の前が真っ暗になり気が付けば知らないベットの上に居た。
周りにいる大人も知らない人ばかりで、よく見るとお医者さんや、看護師さんが居た。
周りにいた看護師さんは泣きながら、
「もう大丈夫だからね」と何度も私に声をかけてくれた。
あれから六年が過ぎた。
今私は、母親のお葬式のさなかだった。
って言うのも本当の母親でもない。
六年前ベットの上で目を覚ました私はその時にはすでに両親が行方不明になって居たのだ。
幼かった私は、施設に預けられるも、すぐに里親が見つかり、今一緒に住んでいる三日月に引き取られたのだ。
もともと母親代わりの三日月桜さんは体が弱く、子供を産めない体だったらしい。
それでも子供が大好きで欲しいと思い、私を迎え入れてくれたらしい。
そんな桜さんの事は私も好きだった。
とても優しく、本当の自分の子供の様に接してくれていた。
そんな桜さんも今年に入り急に体調を崩した。
そしてとうとう力尽きてしまったのだ。
「初葉大丈夫かい?」
私が真顔で微動だにせずに立っていると後ろから父親の高月さんが声をかけてきた。
「高月さん……大丈夫です、ただ桜さんがもうこの世に居ないと思うと……もっといっぱい感謝を伝えたかったです。」
私がそう言うと、高月さんは我慢していたのか、急に涙を浮かべ始める。
「ありがとう、そう思ってくれているだけでも桜は嬉しいと思うよ。
そう言うと高月さんは下を向き涙を拭いた。」
急に目の前が真っ暗になり気が付けば知らないベットの上に居た。
周りにいる大人も知らない人ばかりで、よく見るとお医者さんや、看護師さんが居た。
周りにいた看護師さんは泣きながら、
「もう大丈夫だからね」と何度も私に声をかけてくれた。
あれから六年が過ぎた。
今私は、母親のお葬式のさなかだった。
って言うのも本当の母親でもない。
六年前ベットの上で目を覚ました私はその時にはすでに両親が行方不明になって居たのだ。
幼かった私は、施設に預けられるも、すぐに里親が見つかり、今一緒に住んでいる三日月に引き取られたのだ。
もともと母親代わりの三日月桜さんは体が弱く、子供を産めない体だったらしい。
それでも子供が大好きで欲しいと思い、私を迎え入れてくれたらしい。
そんな桜さんの事は私も好きだった。
とても優しく、本当の自分の子供の様に接してくれていた。
そんな桜さんも今年に入り急に体調を崩した。
そしてとうとう力尽きてしまったのだ。
「初葉大丈夫かい?」
私が真顔で微動だにせずに立っていると後ろから父親の高月さんが声をかけてきた。
「高月さん……大丈夫です、ただ桜さんがもうこの世に居ないと思うと……もっといっぱい感謝を伝えたかったです。」
私がそう言うと、高月さんは我慢していたのか、急に涙を浮かべ始める。
「ありがとう、そう思ってくれているだけでも桜は嬉しいと思うよ。
そう言うと高月さんは下を向き涙を拭いた。」
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