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願いが叶う神社
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この村には昔からある言い伝えがあった。
この村に唯一ある森の奥の神社にはある神様が祭られていて一月一日にその神社でお参りをし、その神社のおみくじを引き大吉が出るとその時願った願い事が叶うらしい。
私は今自分が何処に居て、どこに行けばいいのか迷ってしまっている……文字通り迷子である。
私は昔からの言い伝えを信じその神社へ向かっていたのだが、気が付けば道は獣道になっており、もう辺りは暗く何もみえなくなっていた。
「どうしよう……一番乗りで神社に行こうと思って前日に出たものの……」
時計を見るともう午後十一時を過ぎていた。
「とりあえず森の頂上を目指せば着くよなぁ……」
不安になりながらも私はとりあえず前に進むことにした。
しかしどんだけ進んでも神社らしき建物も鳥居すらも見えて来なかった。
「やっぱり言い伝えの神社は無いのかな?」
半信半疑になりながらも私は前に進んだ。
なぜならもう帰りの道も分からなくなってしまったからだ。
森に入って何時間たったのだろうか、時計を見るも余り時間は進んでいないものの、感覚的にはもう結構な時間歩いている気がしていた。
疲れはてて私はその辺の大きな岩へ座り込む。
「もう限界、一体何処まで登ればつくんだ?それとも本当は神社なんて無いのかも?」
そう独り言を言いながら森の上辺りを見る。
すると気のせいか少し灯りが見えたような気がした。
「あっ!あの灯り!あそこが神社かな?」
私は慌てて立ち上がり、その灯りの方へと無意識に走っていた。
気が付けば私は森の頂上に着いていた。
目の前には大きな鳥居と少しこじんまりとした神社があった。
私は慌てて時計を確認した。
「よしまだ十二時前だ間に合って良かった。」
私は鳥居の前で十二時になるのを待った。
十二時になると神社の中から人が出てきた。
「さぁ一番乗りですね、願い事は決まっていますか?」
おそらく神社の人だろう巫女の格好をして顔はキツネのお面?をつけていた。
私は促されるまま鳥居を潜り賽銭箱の前へ来た。
「どうぞ、願い事を心の中で仰って下さい、よろしければその後今年の運試しにおみくじをしていって下さい。」
それだけ言うと、どこかへ去って行った。
私はとりあえず賽銭箱にお賽銭を入れ、手を合わせる。
「どうか私の願いを聞いて下さい。」
私は心の中で一生懸命願いを言った。
その後おみくじを引きに行くと、先程の人もそこに居た。
「おみくじ1回お願いします。」
私は一呼吸置きおみくじを引いた。
「あ!?大吉出た!」
私はとても嬉しくなり、くじの内容も見ずにお礼をいい走ってしまっていた。
その後私は結局この森で迷ってしまった。
私は自分の家に帰れず、そのままさまよっていた。
私の願いは多分叶ったのかもしれない。
私は、もうこの世界に居たくはなかった。
どこかこの世界以外に行きたいと願ったのだ。
私はこの森の緑に囲まれて、まるで違う世界に居るような気がして嬉しかった。
そして私の意識は徐々に薄れていった。
この村に唯一ある森の奥の神社にはある神様が祭られていて一月一日にその神社でお参りをし、その神社のおみくじを引き大吉が出るとその時願った願い事が叶うらしい。
私は今自分が何処に居て、どこに行けばいいのか迷ってしまっている……文字通り迷子である。
私は昔からの言い伝えを信じその神社へ向かっていたのだが、気が付けば道は獣道になっており、もう辺りは暗く何もみえなくなっていた。
「どうしよう……一番乗りで神社に行こうと思って前日に出たものの……」
時計を見るともう午後十一時を過ぎていた。
「とりあえず森の頂上を目指せば着くよなぁ……」
不安になりながらも私はとりあえず前に進むことにした。
しかしどんだけ進んでも神社らしき建物も鳥居すらも見えて来なかった。
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半信半疑になりながらも私は前に進んだ。
なぜならもう帰りの道も分からなくなってしまったからだ。
森に入って何時間たったのだろうか、時計を見るも余り時間は進んでいないものの、感覚的にはもう結構な時間歩いている気がしていた。
疲れはてて私はその辺の大きな岩へ座り込む。
「もう限界、一体何処まで登ればつくんだ?それとも本当は神社なんて無いのかも?」
そう独り言を言いながら森の上辺りを見る。
すると気のせいか少し灯りが見えたような気がした。
「あっ!あの灯り!あそこが神社かな?」
私は慌てて立ち上がり、その灯りの方へと無意識に走っていた。
気が付けば私は森の頂上に着いていた。
目の前には大きな鳥居と少しこじんまりとした神社があった。
私は慌てて時計を確認した。
「よしまだ十二時前だ間に合って良かった。」
私は鳥居の前で十二時になるのを待った。
十二時になると神社の中から人が出てきた。
「さぁ一番乗りですね、願い事は決まっていますか?」
おそらく神社の人だろう巫女の格好をして顔はキツネのお面?をつけていた。
私は促されるまま鳥居を潜り賽銭箱の前へ来た。
「どうぞ、願い事を心の中で仰って下さい、よろしければその後今年の運試しにおみくじをしていって下さい。」
それだけ言うと、どこかへ去って行った。
私はとりあえず賽銭箱にお賽銭を入れ、手を合わせる。
「どうか私の願いを聞いて下さい。」
私は心の中で一生懸命願いを言った。
その後おみくじを引きに行くと、先程の人もそこに居た。
「おみくじ1回お願いします。」
私は一呼吸置きおみくじを引いた。
「あ!?大吉出た!」
私はとても嬉しくなり、くじの内容も見ずにお礼をいい走ってしまっていた。
その後私は結局この森で迷ってしまった。
私は自分の家に帰れず、そのままさまよっていた。
私の願いは多分叶ったのかもしれない。
私は、もうこの世界に居たくはなかった。
どこかこの世界以外に行きたいと願ったのだ。
私はこの森の緑に囲まれて、まるで違う世界に居るような気がして嬉しかった。
そして私の意識は徐々に薄れていった。
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