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理解と納得
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娘と過ごす楽しい休日は終わり、ロデリックは、いつもの日常に戻った。
数日後、武術科講師の控室に出勤したロデリックは、見覚えのある人物の姿に驚いた。
「先日の編入試験に合格して、今日から授業に参加することになった生徒だ。よろしく頼む」
講師のまとめ役であるホセが紹介したのは、不良に絡まれていたアンネリーゼを助けた少年――シャルルだった。
「シャルル・ボウです。よろしくお願いします」
緊張の面持ちで挨拶した彼も、講師の中にあるロデリックの姿に気付いて、驚いた様子だった。
思わず見つめ合う二人を見て、ホセが言った。
「君たち、知り合いなのか?」
「はい……この間、娘が不良に絡まれていたところを、彼が助けてくれたんです。ろくに礼もできなくて残念に思っていたのですが、まさか、この学院に来るとは」
ロデリックが説明すると、講師たちは、なるほどと頷いた。
「シャルルは三年生だから、ロデリック先生の担当だな。教室に連れて行ってやってくれ。学院についての大まかな説明は済んでいる」
「了解です」
ロデリックは講師たちと軽く打ち合わせを済ませてから、シャルルを伴って、担当する教室へと向かった。
「あの時は、娘が世話になった。君がいなければ、どうなっていたかと考えると、ぞっとする。本当に感謝している」
廊下を歩きながらロデリックは言った。
「いえ、大したことではありません。あの不良たち、弱かったし」
シャルルは顔を赤らめながら頭を掻くと、再び口を開いた。
「ところで、娘さんも、この学院にいたりするんでしょうか」
「ああ、魔法科にいる。今年で十三歳になるが、飛び級したから、学年は君と同じ三年生だ」
「飛び級とは、すごいですね。学年が同じなら、一般教養の授業で会うこともありますよね」
シャルルの表情が、一瞬明るくなった。
武術科や魔法科では、それぞれ専門的な事柄を学ぶが、それだけではなく、数学や地理、歴史といった教養を身に付ける為の授業も行われる。合同授業もある為、異なる科同士でも交流があるのだ。
「僕にはフィリップという兄がいるのですが、彼は魔法科の五年生へ編入しました」
「あの時、君を迎えに来た子か。兄弟そろって優秀なんだな」
「そうですね、兄上は僕と二歳しか変わらないのに大人っぽくて賢くて……」
シャルルが、はにかんだような微笑みを浮かべた。
見るからに真面目そうな印象のシャルルは、それに違わず明朗快活な、好感の持てる少年だった。
教室に着き、ロデリックは生徒たちにシャルルを紹介した。
剣術の実技で、シャルルは大人顔負けの技巧を披露して同級生たちの度肝を抜いた。
しかし、自身の実力に決して奢らず気さくな彼は、瞬く間に周囲へ馴染んでいった。
――富裕層の出身らしいが、やはり高い教育を受けてきたのだろう。謙虚で、変に虚勢を張ることもないところが、却って度量の大きさを感じさせるな。
学年途中の編入ゆえ、少し心配していたロデリックだが、シャルルの様子を見て安堵した。
一日の業務を終えたロデリックは、夕食を摂りに食堂へ向かった。
「人間」ほど頻繁に食物を摂取する必要はないものの、不審に思われないよう周囲に合わせるという理由で、ほぼ毎日、彼は人間と同様に食事を摂っている。
それに加え、ロデリックは人間の作る「料理」が好きになっていた。
――他の生き物を、そのまま「捕食」するのと、「料理」されたものを食べるのは全く異なる……今日は、何が出るだろうか。
いつものように、香辛料の利いた焼き肉や白身魚の揚げ物、野菜たっぷりのスープなど好みの料理を選んで盆に載せてから、ロデリックは空いている席を探して周囲を見回した。
「あ、お父さ……じゃなくて、ロデリック先生!」
そう言って、少し離れた席から手を振っているアンネリーゼをロデリックは見つけた。
学校にいる間は、けじめをつけるのだと「先生」呼びをしているものの、どうしても「お父さん」と言ってしまう娘を、ロデリックは微笑ましく思った。
彼女の周囲には、ロデリックにとっても顔なじみである、アンネリーゼの級友たちの姿もある。
そこにいるのが少女ばかりと思っていたロデリックは、アンネリーゼの隣に、あのシャルルの姿を見つけ、少し驚いた。
「先生、お一人ですか? それなら、こちらで一緒にどうですか?」
少女の一人が頬を赤らめながら、ロデリックに言った。
「いいのか? それでは、仲間に入れてもらおうか」
ロデリックが答えると、気を利かせたのか、アンネリーゼの隣に座っていた少女が席を立ち、テーブルの向かい側に移った。
なぜか少し緊張しながら、ロデリックは空いた席に着き、アンネリーゼをシャルルと挟む格好になった。
「お父さ……ロデリック先生、シャルルが、この学院に来てたから、びっくりしちゃった」
アンネリーゼが、にこにこしながら言った。
「ああ、俺も驚いたよ。もう、一緒に食事をするほど親しくなったのか?」
「うん、午後に、武術科との合同授業があったでしょ。その時に気が付いて、お話したの。ね、シャルル」
言って、アンネリーゼはシャルルに微笑みかけた。
照れたように微笑み返すシャルルを見たロデリックは、苛立ちとも焦りともつかない、これまでに感じたことのない感覚を覚え、戸惑った。
「でも、助けてくれた人が偶然同じ学院に編入してくるなんて、物語みたいね」
「私たちの教室でも、シャルルくん、すごい人気なんですよ」
少女たちがはしゃぐ中、シャルルは少し恥ずかしそうな顔で、黙々と食事をしている。
その美しい所作から垣間見える育ちの良さに、ロデリックは感心した。
シャルルが学院に来てから、アンネリーゼが彼と一緒にいる場面を見かけることが多くなり、その度に、ロデリックは、胸の内に何か葡萄酒の澱のようなものが降り積もるのを感じた。
もっとも、アンネリーゼとシャルルの二人きりという訳ではなく、必ず武術科や魔法科の他の生徒が一緒ではあった。
しかし、ロデリックから見ると、二人の距離が近いように感じられることも度々だった。
シャルルは成績優秀なだけではなく品行方正で、他の生徒からの人望も日に日に高まっている。
そういう生徒とアンネリーゼが親しいというのは喜ばしいことではないのか――ロデリックは、そう思おうとしたものの、何か割り切れない気持ちを拭い去ることはできなかった。
「ロデリック先生、浮かない顔をしてるけど、悩みでもあるのかい?」
講師控室で授業の準備をしていたロデリックに、同僚のトビアスが声をかけてきた。
彼の顔を見て、ロデリックは一つのことを思い出し、口を開いた。
「……そういえば、トビアス先生は最近、お子さんが生まれたと聞いたが……女の子だそうだな」
「え? ああ、そうだ。やっと首が据わって、危なげなく抱っこできるようになったよ」
唐突に思えるであろうロデリックの言葉に驚きながらも、トビアスは我が子のことを思い浮かべてか、相好を崩した。
「もしも、娘さんが、特定の男と親しくするようになったら、どう思う」
「ちょっと待ってくれ、今から、そんな話やめてくれよ。頭では分かっていても、いつかは娘が余所の男のところに行くなんて、まだ考えたくない」
ロデリックの問いかけに、トビアスが、ぶるぶると首を振りながら答えた。
「ロデリック先生の娘さん……アンネリーゼちゃんは、そろそろ年頃だからな。気になる男でもできたのか?」
隣で話を聞いていたホセが、口を挟んだ。
「俺の娘は、もう何年も前に嫁いでしまったが、結婚相手が挨拶に来た時、最初は素直に承諾できなくてな」
「相手に、何か問題でもあったのでしょうか?」
「いや、見た目もいいし、きちんとした仕事を持っている、申し分ない男だ」
ロデリックが問いかけると、ホセは恥ずかしそうに笑った。
「今思えば、娘を奪われるようで、それが気に食わなかったんだろうな。相手の男に『俺と剣で勝負して勝ったら娘をやる』と言ったんだが、それはカミさんに叱られて止められたよ」
「ホセ先生に勝たなければならないって……そんなことを言ったら、娘さん、一生結婚できないところでしたね。でも、お気持ちは分かります」
トビアスが、力強く頷いた。
「父親というのは、娘が連れてきた男が、どんなに素晴らしい相手でも気に入らんものさ。だが、最後には、本人の幸せを考えなければならんのが辛いところだ」
本人の幸せ――ホセの言葉を聞いたロデリックは、頭を殴られたような感覚を覚えた。
――そうだ、アンネリーゼも、いつかは大人になる……何もかも俺が考えて決めるのでは駄目なんだ。本人の幸せは、本人が決めることなのだから。しかし、トビアスが言っていた通り、頭で分かっていても心が理解したくないということは、あるんだな……
アンネリーゼが成長すれば、同時に彼女との別れが近付くということに、ロデリックは今更ながら寂しさを感じていた。
数日後、武術科講師の控室に出勤したロデリックは、見覚えのある人物の姿に驚いた。
「先日の編入試験に合格して、今日から授業に参加することになった生徒だ。よろしく頼む」
講師のまとめ役であるホセが紹介したのは、不良に絡まれていたアンネリーゼを助けた少年――シャルルだった。
「シャルル・ボウです。よろしくお願いします」
緊張の面持ちで挨拶した彼も、講師の中にあるロデリックの姿に気付いて、驚いた様子だった。
思わず見つめ合う二人を見て、ホセが言った。
「君たち、知り合いなのか?」
「はい……この間、娘が不良に絡まれていたところを、彼が助けてくれたんです。ろくに礼もできなくて残念に思っていたのですが、まさか、この学院に来るとは」
ロデリックが説明すると、講師たちは、なるほどと頷いた。
「シャルルは三年生だから、ロデリック先生の担当だな。教室に連れて行ってやってくれ。学院についての大まかな説明は済んでいる」
「了解です」
ロデリックは講師たちと軽く打ち合わせを済ませてから、シャルルを伴って、担当する教室へと向かった。
「あの時は、娘が世話になった。君がいなければ、どうなっていたかと考えると、ぞっとする。本当に感謝している」
廊下を歩きながらロデリックは言った。
「いえ、大したことではありません。あの不良たち、弱かったし」
シャルルは顔を赤らめながら頭を掻くと、再び口を開いた。
「ところで、娘さんも、この学院にいたりするんでしょうか」
「ああ、魔法科にいる。今年で十三歳になるが、飛び級したから、学年は君と同じ三年生だ」
「飛び級とは、すごいですね。学年が同じなら、一般教養の授業で会うこともありますよね」
シャルルの表情が、一瞬明るくなった。
武術科や魔法科では、それぞれ専門的な事柄を学ぶが、それだけではなく、数学や地理、歴史といった教養を身に付ける為の授業も行われる。合同授業もある為、異なる科同士でも交流があるのだ。
「僕にはフィリップという兄がいるのですが、彼は魔法科の五年生へ編入しました」
「あの時、君を迎えに来た子か。兄弟そろって優秀なんだな」
「そうですね、兄上は僕と二歳しか変わらないのに大人っぽくて賢くて……」
シャルルが、はにかんだような微笑みを浮かべた。
見るからに真面目そうな印象のシャルルは、それに違わず明朗快活な、好感の持てる少年だった。
教室に着き、ロデリックは生徒たちにシャルルを紹介した。
剣術の実技で、シャルルは大人顔負けの技巧を披露して同級生たちの度肝を抜いた。
しかし、自身の実力に決して奢らず気さくな彼は、瞬く間に周囲へ馴染んでいった。
――富裕層の出身らしいが、やはり高い教育を受けてきたのだろう。謙虚で、変に虚勢を張ることもないところが、却って度量の大きさを感じさせるな。
学年途中の編入ゆえ、少し心配していたロデリックだが、シャルルの様子を見て安堵した。
一日の業務を終えたロデリックは、夕食を摂りに食堂へ向かった。
「人間」ほど頻繁に食物を摂取する必要はないものの、不審に思われないよう周囲に合わせるという理由で、ほぼ毎日、彼は人間と同様に食事を摂っている。
それに加え、ロデリックは人間の作る「料理」が好きになっていた。
――他の生き物を、そのまま「捕食」するのと、「料理」されたものを食べるのは全く異なる……今日は、何が出るだろうか。
いつものように、香辛料の利いた焼き肉や白身魚の揚げ物、野菜たっぷりのスープなど好みの料理を選んで盆に載せてから、ロデリックは空いている席を探して周囲を見回した。
「あ、お父さ……じゃなくて、ロデリック先生!」
そう言って、少し離れた席から手を振っているアンネリーゼをロデリックは見つけた。
学校にいる間は、けじめをつけるのだと「先生」呼びをしているものの、どうしても「お父さん」と言ってしまう娘を、ロデリックは微笑ましく思った。
彼女の周囲には、ロデリックにとっても顔なじみである、アンネリーゼの級友たちの姿もある。
そこにいるのが少女ばかりと思っていたロデリックは、アンネリーゼの隣に、あのシャルルの姿を見つけ、少し驚いた。
「先生、お一人ですか? それなら、こちらで一緒にどうですか?」
少女の一人が頬を赤らめながら、ロデリックに言った。
「いいのか? それでは、仲間に入れてもらおうか」
ロデリックが答えると、気を利かせたのか、アンネリーゼの隣に座っていた少女が席を立ち、テーブルの向かい側に移った。
なぜか少し緊張しながら、ロデリックは空いた席に着き、アンネリーゼをシャルルと挟む格好になった。
「お父さ……ロデリック先生、シャルルが、この学院に来てたから、びっくりしちゃった」
アンネリーゼが、にこにこしながら言った。
「ああ、俺も驚いたよ。もう、一緒に食事をするほど親しくなったのか?」
「うん、午後に、武術科との合同授業があったでしょ。その時に気が付いて、お話したの。ね、シャルル」
言って、アンネリーゼはシャルルに微笑みかけた。
照れたように微笑み返すシャルルを見たロデリックは、苛立ちとも焦りともつかない、これまでに感じたことのない感覚を覚え、戸惑った。
「でも、助けてくれた人が偶然同じ学院に編入してくるなんて、物語みたいね」
「私たちの教室でも、シャルルくん、すごい人気なんですよ」
少女たちがはしゃぐ中、シャルルは少し恥ずかしそうな顔で、黙々と食事をしている。
その美しい所作から垣間見える育ちの良さに、ロデリックは感心した。
シャルルが学院に来てから、アンネリーゼが彼と一緒にいる場面を見かけることが多くなり、その度に、ロデリックは、胸の内に何か葡萄酒の澱のようなものが降り積もるのを感じた。
もっとも、アンネリーゼとシャルルの二人きりという訳ではなく、必ず武術科や魔法科の他の生徒が一緒ではあった。
しかし、ロデリックから見ると、二人の距離が近いように感じられることも度々だった。
シャルルは成績優秀なだけではなく品行方正で、他の生徒からの人望も日に日に高まっている。
そういう生徒とアンネリーゼが親しいというのは喜ばしいことではないのか――ロデリックは、そう思おうとしたものの、何か割り切れない気持ちを拭い去ることはできなかった。
「ロデリック先生、浮かない顔をしてるけど、悩みでもあるのかい?」
講師控室で授業の準備をしていたロデリックに、同僚のトビアスが声をかけてきた。
彼の顔を見て、ロデリックは一つのことを思い出し、口を開いた。
「……そういえば、トビアス先生は最近、お子さんが生まれたと聞いたが……女の子だそうだな」
「え? ああ、そうだ。やっと首が据わって、危なげなく抱っこできるようになったよ」
唐突に思えるであろうロデリックの言葉に驚きながらも、トビアスは我が子のことを思い浮かべてか、相好を崩した。
「もしも、娘さんが、特定の男と親しくするようになったら、どう思う」
「ちょっと待ってくれ、今から、そんな話やめてくれよ。頭では分かっていても、いつかは娘が余所の男のところに行くなんて、まだ考えたくない」
ロデリックの問いかけに、トビアスが、ぶるぶると首を振りながら答えた。
「ロデリック先生の娘さん……アンネリーゼちゃんは、そろそろ年頃だからな。気になる男でもできたのか?」
隣で話を聞いていたホセが、口を挟んだ。
「俺の娘は、もう何年も前に嫁いでしまったが、結婚相手が挨拶に来た時、最初は素直に承諾できなくてな」
「相手に、何か問題でもあったのでしょうか?」
「いや、見た目もいいし、きちんとした仕事を持っている、申し分ない男だ」
ロデリックが問いかけると、ホセは恥ずかしそうに笑った。
「今思えば、娘を奪われるようで、それが気に食わなかったんだろうな。相手の男に『俺と剣で勝負して勝ったら娘をやる』と言ったんだが、それはカミさんに叱られて止められたよ」
「ホセ先生に勝たなければならないって……そんなことを言ったら、娘さん、一生結婚できないところでしたね。でも、お気持ちは分かります」
トビアスが、力強く頷いた。
「父親というのは、娘が連れてきた男が、どんなに素晴らしい相手でも気に入らんものさ。だが、最後には、本人の幸せを考えなければならんのが辛いところだ」
本人の幸せ――ホセの言葉を聞いたロデリックは、頭を殴られたような感覚を覚えた。
――そうだ、アンネリーゼも、いつかは大人になる……何もかも俺が考えて決めるのでは駄目なんだ。本人の幸せは、本人が決めることなのだから。しかし、トビアスが言っていた通り、頭で分かっていても心が理解したくないということは、あるんだな……
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