7 / 57
第7話:フラグのためなら
しおりを挟む
乙女ゲーム内に転生した私、侯爵令嬢マリアンヌ=バルマンは、今とても窮地に陥《おちい》っていた。
無事に回避したはずの、自分の死亡フラグ。
その強制イベントに、私はまき込まれてしまったのだ。
本当は遠くから強制イベントを、傍観しているつもりだった。
でも後ろから押されて、喧嘩のど真ん中に出ちゃったのだ。
うっ……前に出たのは、たった三歩だけだった。
でも、その三歩が、今さまに私の運命を大きく変えようとしている。
とにかく私は今、かなり際どい状況にいたのだ。
◇
「あの方は……マリアンヌ様よ」
「あのバルマン侯爵家のマリアンヌ様よ……」
「きっと、この場の仲介に、名乗り出たのね……」
「さすがマリアンヌ様ですわ……」
野次馬の令嬢と騎士たちは、期待の眼差しを私に向けてくる。
この騒ぎの仲裁を期待しているのだ。
え……、そんな目で見られても、困る。
何でみんな私マリアンヌに、こんなに期待をしているの?
やっぱり位の高い侯爵家の令嬢だからかな?
でも中身の私には、仲裁の技術も話術もない。
私は日本の普通の子なんだよー。
テレビの大岡越○みたいに、万事平等に真の悪を罰し正しき者を救う!
なんて出来ないんだからね。
だから、そんなに期待しないでよ。
「アナタ……誰ですか?」
うっ、主人公ジャンヌちゃんに、また質問されちゃった。
彼女の大きな瞳は、真っ直ぐに私を見つめてくる。
凄くキラキラした瞳。
正義感に溢れ、この世界の平和を必ず取り戻す……そんな決意が秘めた瞳だ。
うわー、お願い、そんな純粋な瞳で、この薄汚れた心の私を見ないでー。
「アナタも私の敵なの?」
あっ……やばい。
私が返事を出来ずにいたら、ジャンヌちゃんは口調を変えてきた。
明らかにこちらを警戒している。
このままだと、ジャンヌちゃんに敵認定されてしまう。
そうなると私の死亡フラグは、最大値まで高まる。
三年後に待っているのは私の悲しい未来。
ジャンヌちゃん成敗され、死亡しちゃう未来の私だ。
ゲームでは分岐によっては、ジャンヌちゃんの必殺技"聖なる浄化の炎”で、ラスボ化したマリアンヌは炎上しちゃうはずよね。
あたしゃ、嫌だよー。
生きたまま燃えたくないよー。
ここで大死亡フラグが立つのだけは、絶対に回避しないと。
なにかゲームから応用できないかな……
あっ、そうだ。
あのセリフ使ってみよう!
よし、いくぞ。
「ふう……私が今まで無言だったのだは、呆れて言葉が出てこなかったからですわ。よろしくて、ジャンヌ様? それにヒドリーナ様も?」
「な、なにをおっしゃるのですか、マリアンヌ様⁉」
ヒドリーナさんは私のことを、味方だと思っていた。
だから私の言葉の意味が分からず、混乱している。
「呆れて……?」
ジャンヌちゃんはこっちを見つめたまま、私の次の言葉を待っている。
よし、最初の掴みは、いい感じだ。
次に私は周囲の野次馬に、視線を向けていく。
「この場にいる皆さん今、私は呆れているのです! 傍観している、皆さんに対してもです!」
「「「え……」」」
マリアンヌの厳しい言葉に、野次馬たちはシーンとなる。
誰も私の言葉の真意に気が付いていない。
だから答えを欲するかのように、全員が私の方に注目していた。
「皆さんに、お聞きします。私たち乙女な指揮官、そして騎士の皆さまは、今なぜ、この場にいらっしゃるのですか? 遠き自らの故郷を離れ、このファルマ学園に集まっているのですか?」
「「「……」」」
私マリアンヌの問いかけに、誰もが自分に問いかけていた。
なぜ自分たちは、この学園に入学したのか?
だが誰も答えられない。
だからこそマリアンヌは、言葉を続ける。
「この大地は今、悪しき妖魔の大軍によって、滅亡の危機にあります。それを打ち倒すために、私《わたくし》たちは、この場に集まったのではないですか? 大事な故郷の者たちを、守るため……想い人を守るために、学園に入学したのではないですか?」
(((そうだ……)))
誰かが心の中で賛同する。
この世界は未曾有《みぞう》の危機が迫っていた。
人や獣の形をした異形の妖魔の軍勢。
大陸のいたるところに出現し、罪なき人々を襲っていた。
人外なる妖魔は凶暴であり、凶悪だ。
通常の武具が効きにくい、普通の兵士では歯が立たない。
それに対抗できるのは、特殊な力を有した騎士だけ。
そして騎士の潜在的な力を、100%引き出す事が出来るのは乙女な指揮官だけ。
神より選ばれた、乙女指揮官だけなのだ。
騎士と乙女指揮官。
どちらが欠けても、妖魔の軍勢には勝てない。
両者が揃い、想いを重ねてこそ、人類の希望の《聖剣》となるのだ。
「学園の生徒の多くは貴族です。格式や身分の差も、時には大事でありましょう。ですが我々が学園でなすべき事は、本当に大切なことは、もっと他にあります! それは自らを鍛え上げ、大切な仲間を労わり、迫り来る妖魔《ヨーム》に打ち勝つこと……そうでは、ありませんか、皆さま方?」
マリアンヌの言葉は、この場の全員の胸に突き刺さる。
いや、心に染み渡る。
そう言った方が、正しいのかもしれない。
今、この場にいる誰もが、胸を熱くしていた。
自分たちの本来の目的を思い出していた。
騎士と乙女指揮官としての使命が、魂を熱くしていたのだ。
そんな熱い静寂の中、マリアンヌはテーブルの赤ワインのグラスを手にする。
「世界を救う大義に比べたら、このようなワインの汚れなど、些細なことですわ!」
そして自分自身のドレスに、赤ワイン叩きかける。
「「「マリアンヌ様⁉」」」
野次馬の令嬢たちから悲鳴が上がる。
突然の奇行に、誰もが言葉を失っていた。
だがマリアンヌは構わず、令嬢ヒドリーナさんに近づいていく。
「ヒドリーナ様、これでお揃いでございますわね、私たち。だからお気持ちを直してくださいませ」
「マ、マリアンヌ様……」
ヒドリーナさんも言葉を失っていた。
真っ赤に染まったマリアンヌのドレスを、じっと見つめている。
だが構わずマリアンヌは周囲の令嬢騎士に、視線を向けていく。
「ここにいる皆さま、お聞きください! 私は誓います!」
そして声高々に宣言する。
「このドレスは、今はまだ赤ワインの色。でも必ずや憎き妖魔どもを駆逐し、その返り血で真っ赤に染めることを! 人々の平和を守るために!」
マリアンヌの声は高く、よく響く。
静まり返っていた会場の、隅々まで響き渡っていた。
そして全ての者の魂にも、強く響いていた。
「それでは皆さま、失礼いたしますわ。オーホッホホホホ……」
最後はマリアンヌの得意技。
高笑いを響かせながら、会場を後にするのであった。
◇
◇
あ――――っ!
そして会場の外に出て、ふと我に返り叫ぶ。
やってしまった、と心の底から後悔する。
ああ……なんで、あんなことを言っちゃったんだろう。
どうして全員に向かって、あんな啖呵をきっちゃたの、私は?
最初はジャンヌちゃんと間に、負の溝が出来ないように、冷静に頑張っていた。
でも途中から、自分の意識がちょっと変だった。
マリアンヌさんとの意識が混濁して、豪快なセリフが自然と出てしまった感じだった。
あれは、何だんったんだろ?
まぁ、でも言ってしまったものは仕方がない。
ああ……でも何か凄く、空回りしていたよね、私?
最期には興奮しちゃって、途方もないことを宣言もしていたし。
実はゲームでの主人公ジャンヌのセリフを、私は応用するつもりだった。
シナリオの中盤あたりで、騎士と乙女指揮官が仲たがいするイベントが起きた時。
両者をいさめるために、主人公ジャンヌが使ったセリフだったのだ、私が言ったのは。
でも私が言ったら、なんかゲームの主人公とは雰囲気が違ってしまった。
やっぱり悪役令嬢である私が、言ったのが失敗だったかもしれない。
あんなに目立って、本当にやっちゃったよー。
明日からは本格的な学園生活がスタート
あーーー私はどんな顔で、教室に入っていけばいいの……行きたくないよー。
でも変な死亡フラグが立つといけないから、頑張っていかないと……。
◇
こうして《顔合わせ会》のイベントは無事?に終わり、いよいよ学園生活がスタートするのであった。
無事に回避したはずの、自分の死亡フラグ。
その強制イベントに、私はまき込まれてしまったのだ。
本当は遠くから強制イベントを、傍観しているつもりだった。
でも後ろから押されて、喧嘩のど真ん中に出ちゃったのだ。
うっ……前に出たのは、たった三歩だけだった。
でも、その三歩が、今さまに私の運命を大きく変えようとしている。
とにかく私は今、かなり際どい状況にいたのだ。
◇
「あの方は……マリアンヌ様よ」
「あのバルマン侯爵家のマリアンヌ様よ……」
「きっと、この場の仲介に、名乗り出たのね……」
「さすがマリアンヌ様ですわ……」
野次馬の令嬢と騎士たちは、期待の眼差しを私に向けてくる。
この騒ぎの仲裁を期待しているのだ。
え……、そんな目で見られても、困る。
何でみんな私マリアンヌに、こんなに期待をしているの?
やっぱり位の高い侯爵家の令嬢だからかな?
でも中身の私には、仲裁の技術も話術もない。
私は日本の普通の子なんだよー。
テレビの大岡越○みたいに、万事平等に真の悪を罰し正しき者を救う!
なんて出来ないんだからね。
だから、そんなに期待しないでよ。
「アナタ……誰ですか?」
うっ、主人公ジャンヌちゃんに、また質問されちゃった。
彼女の大きな瞳は、真っ直ぐに私を見つめてくる。
凄くキラキラした瞳。
正義感に溢れ、この世界の平和を必ず取り戻す……そんな決意が秘めた瞳だ。
うわー、お願い、そんな純粋な瞳で、この薄汚れた心の私を見ないでー。
「アナタも私の敵なの?」
あっ……やばい。
私が返事を出来ずにいたら、ジャンヌちゃんは口調を変えてきた。
明らかにこちらを警戒している。
このままだと、ジャンヌちゃんに敵認定されてしまう。
そうなると私の死亡フラグは、最大値まで高まる。
三年後に待っているのは私の悲しい未来。
ジャンヌちゃん成敗され、死亡しちゃう未来の私だ。
ゲームでは分岐によっては、ジャンヌちゃんの必殺技"聖なる浄化の炎”で、ラスボ化したマリアンヌは炎上しちゃうはずよね。
あたしゃ、嫌だよー。
生きたまま燃えたくないよー。
ここで大死亡フラグが立つのだけは、絶対に回避しないと。
なにかゲームから応用できないかな……
あっ、そうだ。
あのセリフ使ってみよう!
よし、いくぞ。
「ふう……私が今まで無言だったのだは、呆れて言葉が出てこなかったからですわ。よろしくて、ジャンヌ様? それにヒドリーナ様も?」
「な、なにをおっしゃるのですか、マリアンヌ様⁉」
ヒドリーナさんは私のことを、味方だと思っていた。
だから私の言葉の意味が分からず、混乱している。
「呆れて……?」
ジャンヌちゃんはこっちを見つめたまま、私の次の言葉を待っている。
よし、最初の掴みは、いい感じだ。
次に私は周囲の野次馬に、視線を向けていく。
「この場にいる皆さん今、私は呆れているのです! 傍観している、皆さんに対してもです!」
「「「え……」」」
マリアンヌの厳しい言葉に、野次馬たちはシーンとなる。
誰も私の言葉の真意に気が付いていない。
だから答えを欲するかのように、全員が私の方に注目していた。
「皆さんに、お聞きします。私たち乙女な指揮官、そして騎士の皆さまは、今なぜ、この場にいらっしゃるのですか? 遠き自らの故郷を離れ、このファルマ学園に集まっているのですか?」
「「「……」」」
私マリアンヌの問いかけに、誰もが自分に問いかけていた。
なぜ自分たちは、この学園に入学したのか?
だが誰も答えられない。
だからこそマリアンヌは、言葉を続ける。
「この大地は今、悪しき妖魔の大軍によって、滅亡の危機にあります。それを打ち倒すために、私《わたくし》たちは、この場に集まったのではないですか? 大事な故郷の者たちを、守るため……想い人を守るために、学園に入学したのではないですか?」
(((そうだ……)))
誰かが心の中で賛同する。
この世界は未曾有《みぞう》の危機が迫っていた。
人や獣の形をした異形の妖魔の軍勢。
大陸のいたるところに出現し、罪なき人々を襲っていた。
人外なる妖魔は凶暴であり、凶悪だ。
通常の武具が効きにくい、普通の兵士では歯が立たない。
それに対抗できるのは、特殊な力を有した騎士だけ。
そして騎士の潜在的な力を、100%引き出す事が出来るのは乙女な指揮官だけ。
神より選ばれた、乙女指揮官だけなのだ。
騎士と乙女指揮官。
どちらが欠けても、妖魔の軍勢には勝てない。
両者が揃い、想いを重ねてこそ、人類の希望の《聖剣》となるのだ。
「学園の生徒の多くは貴族です。格式や身分の差も、時には大事でありましょう。ですが我々が学園でなすべき事は、本当に大切なことは、もっと他にあります! それは自らを鍛え上げ、大切な仲間を労わり、迫り来る妖魔《ヨーム》に打ち勝つこと……そうでは、ありませんか、皆さま方?」
マリアンヌの言葉は、この場の全員の胸に突き刺さる。
いや、心に染み渡る。
そう言った方が、正しいのかもしれない。
今、この場にいる誰もが、胸を熱くしていた。
自分たちの本来の目的を思い出していた。
騎士と乙女指揮官としての使命が、魂を熱くしていたのだ。
そんな熱い静寂の中、マリアンヌはテーブルの赤ワインのグラスを手にする。
「世界を救う大義に比べたら、このようなワインの汚れなど、些細なことですわ!」
そして自分自身のドレスに、赤ワイン叩きかける。
「「「マリアンヌ様⁉」」」
野次馬の令嬢たちから悲鳴が上がる。
突然の奇行に、誰もが言葉を失っていた。
だがマリアンヌは構わず、令嬢ヒドリーナさんに近づいていく。
「ヒドリーナ様、これでお揃いでございますわね、私たち。だからお気持ちを直してくださいませ」
「マ、マリアンヌ様……」
ヒドリーナさんも言葉を失っていた。
真っ赤に染まったマリアンヌのドレスを、じっと見つめている。
だが構わずマリアンヌは周囲の令嬢騎士に、視線を向けていく。
「ここにいる皆さま、お聞きください! 私は誓います!」
そして声高々に宣言する。
「このドレスは、今はまだ赤ワインの色。でも必ずや憎き妖魔どもを駆逐し、その返り血で真っ赤に染めることを! 人々の平和を守るために!」
マリアンヌの声は高く、よく響く。
静まり返っていた会場の、隅々まで響き渡っていた。
そして全ての者の魂にも、強く響いていた。
「それでは皆さま、失礼いたしますわ。オーホッホホホホ……」
最後はマリアンヌの得意技。
高笑いを響かせながら、会場を後にするのであった。
◇
◇
あ――――っ!
そして会場の外に出て、ふと我に返り叫ぶ。
やってしまった、と心の底から後悔する。
ああ……なんで、あんなことを言っちゃったんだろう。
どうして全員に向かって、あんな啖呵をきっちゃたの、私は?
最初はジャンヌちゃんと間に、負の溝が出来ないように、冷静に頑張っていた。
でも途中から、自分の意識がちょっと変だった。
マリアンヌさんとの意識が混濁して、豪快なセリフが自然と出てしまった感じだった。
あれは、何だんったんだろ?
まぁ、でも言ってしまったものは仕方がない。
ああ……でも何か凄く、空回りしていたよね、私?
最期には興奮しちゃって、途方もないことを宣言もしていたし。
実はゲームでの主人公ジャンヌのセリフを、私は応用するつもりだった。
シナリオの中盤あたりで、騎士と乙女指揮官が仲たがいするイベントが起きた時。
両者をいさめるために、主人公ジャンヌが使ったセリフだったのだ、私が言ったのは。
でも私が言ったら、なんかゲームの主人公とは雰囲気が違ってしまった。
やっぱり悪役令嬢である私が、言ったのが失敗だったかもしれない。
あんなに目立って、本当にやっちゃったよー。
明日からは本格的な学園生活がスタート
あーーー私はどんな顔で、教室に入っていけばいいの……行きたくないよー。
でも変な死亡フラグが立つといけないから、頑張っていかないと……。
◇
こうして《顔合わせ会》のイベントは無事?に終わり、いよいよ学園生活がスタートするのであった。
11
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
【完結】立場を弁えぬモブ令嬢Aは、ヒロインをぶっ潰し、ついでに恋も叶えちゃいます!
MEIKO
ファンタジー
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを機に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない子爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!
笑って泣けるコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる